本日のぐるぐる
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2004年11月27日(土) 原作読みからみた映画「ハウルの動く城」

 映画「ハウルの動く城」を観てきました。
あまりにも原作とは異なるストーリーに唖然。
原作と映画は別の物。
そうわかってはいてもなあ。
オリジナルで良かったんじゃないのってくらい原作の世界から乖離してるんだもん。
原作のこれぞ正統派ファンタジーという世界観や、ハウルのチャラ男っぷりが見当たらない〜。
チャラ男だからこそ声優キムタクが生きてくると思うんだが。
そして主題すら塗り替えられてるよ、宮崎流に。
これはもうあれですね、少女が呪いでお婆ちゃんになるっていうのと、魔法使いとのラブストーリーっていう設定が借りたかっただけなんだな。
そして原作にはない戦争と飛空挺が描きたかった、と。
原作のパラレルってことで脳内処理してもいいけど、ストーリーがきちんと収束してないからなあ。
あーもちろん、脇キャラマルクルがめっちゃかわいかったり、倍賞ソフィーの少女と老女の演じ分けが素晴らしかったりと、楽しい要素もたくさんありました。
でも、原作のストーリーの方が断然面白くってよく出来てると思うんだよなあ。



2004年11月24日(水) 男子新体操。

 今、一部で話題の「笑ってコラえて」の高校男子新体操部の特集、見ました。
女子新体操に比べて大技が多く、アクロバットのようでとっても格好良い!
ところがマイナーなため、部員が集まらず大変な様子。
TVで取り上げられていた高校は、団体競技の定員6人ギリギリ。
その内訳も、3年生5人、2年生1人。
そしてなんと、中学以来の付き合いの幼馴染とその弟なのだそうな。
なんだかもう、うおうってな感じでわくわくしちゃったよ。
これ、面白そうな特集になりそうな予感。



2004年11月17日(水) 読書日記3連発。

 幻冬社「EM(エンバーミング)」雨宮早季を読んだ。
図書館に行った時、棚の前でふとmaruさんが「読んだよ」って言っていたのを思い出したので借りてみました。
EMとは、遺体の消毒、防腐、修復、化粧などを行う技術のこと。
私、漠然と法医学に付随する技術なのかなーと思ってましたが、違うのですね。
もっぱら遺族と死者の方を向いた技術なのだね。
これもQOLってやつ?(死んじゃってるけどさ)
確かに、最後のお別れには、病気と闘い終わった疲れた顔だとか、事故で損傷した顔ではなく、生前元気だった頃の顔でお別れできるならしたいものだしね。
ほう、ほう、と感心しつつ読了。
肝心のストーリーは、ま、及第点。
多重人格を扱うミステリーは多いからなあ。

 講談社「熊の場所」舞城王太郎
これって、純文なのかな?
ようわかりませんが。
宮本輝が、「好き好き大好き超愛してる」を芥川賞の選考で読んで、こんなのは純文学じゃないというニュアンスのことを言ったとか言わないとか。
それもそうだろうなあ。
所謂美しい日本語では書かれていないからさあ。
この本は短編集ですが、敢えていうのなら一番最後に収録された「ピコーン」が好きかな。
めっちゃ下品。

 講談社「空の境界」奈須きのこ
図書館で予約30件待ちして借りたのだけれど…。
私にはあまり馴染みませんでした。
もともと同人小説であったものを講談社が拾い上げたわけですが。
もう、おたくくささがぷんぷんします。
作者、美少女もののゲームソフト会社勤務のシナリオライターだから当然か。
倒置の使い方など、なんだか「どっかで読んだような」デジャヴがいっぱい。
それも当然なのだね。
ネットで溢れている同人小説の文章の域を越えていないもの。
うわあ、私ってば辛口。
それでも最後まで読み切ってしまう自分の律儀さが憎い…。

ところで、先ほど「宮本輝」とキーボードを叩いたら、突然「錦秋」が読みたくなってしまったよ。
愛し合いながらも別れた夫婦の間の往復書簡で綴られた作品。
これが、蔵王の燃えるような紅葉のイメージとともにとても哀しくて美しい話なのですわ。
あまりに印象深くて、書き出しの文章覚えてしまっているくらい。
私の読んだ中で宮本輝では一番好きだな。
でも私の書架にはない〜。
母が持ってる。
うう、読みたい。
でも今は森博嗣の「ZOKU」を読んでる最中だからなあ。
その後には「φは壊れたね」を図書館で借りるんだー。
ああ、全然世界違うよなあ。
ま、いっか。



2004年11月16日(火) 永久煮

 今月号のニュータイプのエッセイ「下山手ドレス別館」に西村しのぶが永久煮のことを書いていた。
ひじきや切り干し大根などの乾物を戻す時、大量に戻し過ぎて鍋いっぱいに煮物を作ってしまうらしい。
食べても食べても無くならないので、名付けて永久煮。
これ、激しく同意!
ほんと、戻しすぎちゃうんだよね。
私も今週また永久煮を作ってしまった。
ひじきを大雑把に「えーい二分の一袋戻しちゃえ〜」などとしてるから。
その上、大豆やちくわ入れて嵩上げしてるし。
毎日ちょこっとずつ食べて一週間はもちます。
副菜一品出来て、夕食の準備楽になるし。
乾物、好きだー。



2004年11月12日(金) 祝?テレビ出演。

 なんとあの岡村靖幸がNews23に出演。
筑紫さんとちょこっと喋った後に、2曲歌ってましたが…。
なんで23?
筑紫さん、全然岡村ちゃんには興味なさそうだったぞ。
だって岡村ちゃんへの質問は全く精彩に欠けたお粗末なものだったもの。
7年半の沈黙(というか引きこもり)に対してもっと切り込んだ質問をして欲しかったなあ。
VTRに出てきた煽り文句の「純情への妄想」っていうのには、膝を打ちましたが。

ほとんどテレビで歌ったことなどない岡村ちゃんが、なぜ23で歌うことになったのかその経緯はわからないけれど、積極的に社会に関わっていきたいという意思表示なのだとしたら、一ファンとして喜ばしいことなのかもしれない。

久々に聞いた「聖書(バイブル)」にちょっと感動。
うわー、古くなってないよ。
一緒にテレビ見ていたY氏の好みではないようですが。
私は好きなのさ。

しかし私の音楽の趣味も何でもありだなあ。
ちなみに今日は夕食の仕度時にはBonnie Pinkの「Even So」を聴いてました。
このアルバム、良いです。
1曲もはずれがない。
お薦めです。



2004年11月06日(土) 映画「恋の門」を観てきた!

 観てきました。
松尾スズキの映画「恋の門」。
なんだかすんごいエロかった気がする映画。
別にすんごい激しいエッチシーンがあるわけじゃないんだけど。
キスシーンが生々しいというかリアルというか、でもいやっていうんじゃなくって、「ああっ若いってこんな感じー」とか「そうそう、始めはこんなんだったよなー」という感慨が湧いてくるから生々しく感じるというそんな感じ。
って、どんな感じだ。
いや、とにかくそんな感じなんだよー。
ああっ、馬鹿文章。

閑話休題。

松田龍平が、かっこよいのにひたすら情けなく、真面目なのに笑っちゃう役を好演。
なかなかに良かった。
彼をかっこいいとおもったのは初めてだよ。
酒井若菜はかわいいな。
大竹しのぶのメーテルは、なんだかいろんな意味で見られて良かったと思う一品。
「イデオン」のコスプレはマニアック過ぎないか?と思ったが、30代以上には熱いものがこみ上げてくる人もいるのだろうなあ。

他にもすんごい濃い脇役がいっぱい。
オタク、コスプレ、トラウマ、親子の断絶、その他諸々いっぱい詰まった青春(性春か?)もの。
リビドー全開フルスロットル!ってところかな。

映画を観ていて、なんかしらわけのわからん衝動がこみ上げてるのって久々。
面白かった、といっていいと思う。
手放しで良かった!とは言い得ないのが、自分でもようわからんのだが。
確かめる為にももう1回観てみたいと思わせる魅力はあるな。



2004年11月05日(金) トルココーヒー初体験。

 みぃちゃんからトルコ土産に、コーヒーを貰いました。
トルココーヒーとは、小麦粉のように細かく粉状になった
コーヒーと水を鍋でぐらぐら沸かして入れるコーヒー。
ろ過しないため、カップの底には泥のようにコーヒーの粉が残るという、
およそ原始的な飲み方をするのがトルコ流。
ネットで入れ方を検索し飲んでみたのだけれど…。
うーむ。こんな味でいいのか?
砂糖入れすぎたのか、ただ甘いだけのような気がしてしまう。
本場のトルココーヒー飲んでいればなあ。
これじゃあ比較の仕様がないんだもの。
入れ方にもうちょっと研究が必要かも。
でも結構気に入ったよー。
ありがとー、みぃちゃん。



2004年11月04日(木) ユニークな視点。

 先週、NHKBS7チャンネルで「BSアニメ夜話」がやっていましたね。
月曜から木曜の5日間、一夜一タイトルを取り上げ、アニメを語るという番組。
そこで「機動戦士ガンダム」を取り上げてました。
一夜といわず何夜でも話が盛り上がりそうなこの作品。
今回は一人、ユニークな視点を示してくれたパネラーがいて、とっても面白かったな。
それは作家福井晴敏。
「終戦のローレライ」や「亡国のイージス」などの作者さん。
テレビ慣れしていないから、ぼそぼそと抑揚が無い語り口。
でも言ってることはめっちゃ興味深い!
「ガンダムは、変身物の一種のバリエーション。
無力な自分を象徴するアムロが、ガンダムという兵器でヒーローに変身する。
その変身という行為に兵器を用いたことで、子供のみならず大人の鑑賞に堪えうる作品として成立した。」とか、
「シャアの台詞、あれ、ほとんどが独り言なんですよね。
絶えず自己確認しないといられないんでしょう。」
とか。
うろ覚えですが、こんなことを発言してました。
特にシャアに関することは目からウロコ。
なあんだシャア、結構精神的に弱い人間なのかも。

作家になる人の切り口ってやっぱり独特なんだなあ。
話を聞いていて、ああっそうも読み取れるんだ、とはっとさせられました。
福井氏の作品にちょっと興味出てきたかも。
今度図書館で借りてこようかな。


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shiro [MAIL] [HOMEPAGE]