- 2012年01月11日(水) 読書
やっと本が読めた。
活字は嫌いではないが、文学には疎く、作者の名前も多くは知らない自分。 買ってくるのはたいがい店員のコメント付きで本屋に積まれているものが多い。 最近では有川浩さんや東川篤哉さんの本を読んだ。 これはこれで物語に引き込まれて一気に読んでしまうけどやっぱり贔屓の作者さんには適わない。 伊集院静さんである。
山のように積まれていようがいまいが、新書でも文庫でもお構いなしに買ってしまうのがこの人。 あるレベルに達したのか、最近では活字の向こうに作者さんの顔が見えるような、そんな気がしてならない。 新しい本が出ていたので、乗船前に推理小説と、エッセイ集と大人買いしておいた。
船は陸から離れて携帯電話やインターネットと無縁の世界に連れ出す。 部屋の掃除をして、海を眺めるのにも飽きて、ソファで本の世界へ入っていく。 今日読んだのは「大人の流儀」。 とても勉強になる本で、自分の経験談を交えながら格好イイ大人への近道が書いてあった。 自分を曲げて仕事してる事がバカバカしくなってきて、もっと強くなろうと決心できた。
インターネットが凄いことになっている現在。 FacebookでもTwitterでも、情報の早さとコミュニケーションの取りやすさは呆れるほど便利だと思う。 遠くにいる友人や、幼い頃からの友人と、写真も、その時の感情もすぐ共有できるようになった。 ただそれは、心の中で時間をかけて育つ感情や大切な言葉を失わせていると思う。 そのツールを使うようになって驚くほど日記を書かなくなった。 そして書かなくなると言葉が出てこない。 書けなくなってしまった。
本はいい。 文章と接していると、失った表現力を取り戻せると思う。 そして時々、インターネットから離れるのもいい。
やっと本が読めるまでに色々あった。 仕事に終始追い掛け回されて、あちこちの上司の操り人形になったり。 板挟みになったまま仕方なしに何でも自分で抱え込んだり。 とにかく忙しかった。
さて、初の推理小説とやらを読んでみよう。 ウイスキーでも飲みながら。
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