- 2011年07月28日(木) 停電
お疲れ様会と称して、一杯やっていたら停電した。
やれやれと思いながらも駆けつけた制御室。 配電盤の隙間からあがる茶色い煙を見て、ただ事じゃないことに気付いた。 漏電、短絡、電気火災。 配電盤の中は無残に焼けていて、電力を供給している銅版が溶断していた。 おそらく物凄い熱と火花を出していたに違いない。
自動的に切り替わった非常電源を頼りに、復旧に必要な作業をひとつひとつこなしていく。 頭の中に可能な限り電路図を描きながら、とにかく二次災害がないように注意する。 大切なのはスピードじゃなくて安全。 これは譲れない事項だ。
目に見えない電気。 高圧部を触るのは本当に緊張する。
途中、絶縁を計測されてビリッと来た事もあったけど、日付が変わる頃にようやく落ち着いた。 船内の重要機器はたいがい電路が2系統あって、事故が起きても片方のラインで運転することが出来る。 それを実感する日がくるなんて、思わなかった。
重要機器のポンプも、操舵機も1台だけ。 ウインドラス(揚錨機)や厨房の機器、冷房は動かない現状。 ひどいけど、見通したったから良いか…。
もう飲み直せない時間だね。 麦茶で乾杯した。
|