- 2006年02月08日(水) 氷雪
路線バスにタクシーを乗り継いでえびの高原へ。 誰もいない駐車場、踏み跡のない白い道。
樹氷の写真を撮るのは数年前に登った雲仙普賢岳以来。 冬山の怖さってのは計り知れないから、慣れた山でないと恐ろしい。 他に助けがいないときは特に慎重になる。
道がしっかりしているので安心して登れるが、風が強く手強い。 時折、ダイヤモンドダストのように舞う雪に見とれたり。 寂しそうにこちらを見る鹿に遭遇したり。
そして、1時間で登りきった山頂。 風速15m級の風と、容赦ない寒気に襲われる。 カメラを持っていた手はあっという間に感覚を無くした。 ザックも髪の毛も全て凍った。
厳冬の韓国岳1700m。 間違いなく危険な線がそこにある。
その線を越えないように、触れないように、そっと。 そっと下山した。
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