後悔日誌
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2004年04月26日(月) 電線


長崎に停泊するケーブルを敷設する船を見学に行った。
どでかい船で、羨ましいような造りをしていた。

中でも圧倒されたのはケーブルスペース。
敷設する電線を積み込むだけに大きな部屋なのだが、あまりのでかさに閉口。
ちなみにその部屋にはなんと２０００ｋｍもの電線が収まるそうだ。

２０００ｋｍ続く１本のケーブル…。

頭の中ではどうやって工場から船に持ってくるんだろう…とか。
きれいに積む為にはやっぱり手作業で２０００ｋｍ収めるのかな…とか。
変な疑問がぐるぐる回っていた。

聞けば聞くほど不思議になってくる。
他にも興味深い話やら、他言無用な話やら…。
現場の話ってのは本当に面白い。


機関室の隅々まで眺めていたらすっかり日が暮れた。
土砂降りの雨の中、思案橋に帰った。

2004年04月23日(金) 岩


日本の最南端、沖ノ鳥島。
水面上にちょっとだけ出る露岩が国際的に日本の領土として認められている。

でも、そんな所にまた中国がやってきた。
”これは岩だから日本の領有権はない”だそうだ。

まったく失礼な話で、よくぞまあ次から次から考えるなと思う。


政府の対応はいつものように、のんびりしている。


日本の国境は海の上。
だからこそ、もっともっと海に目を向けなければならないと思うのに…。
無性に演説したい気に駆られた。

2004年04月18日(日) 無関心


毎日、毎日、イラクの外交問題が茶の間を賑わしている。
が、その割には日本人は無関心極まりない。
島国がそうさせるのか、それとも敗戦国がそうさせるのだろうか。
海の向こうの事など、どうでもいい感じだ。

私はもっと、日本人は日本に誇りを持たなくちゃいけないと思っている。
当たり前の話だけど、日本という国を愛していないといけない。
今のように発言力も弱く、韓国や中国になめられてるなんて言語道断。

今はもう、そんな意識は昔のものなんだろうか…。


当たり前の平和。
これはとても怖いことだと思う。

船の仕事もそう。
その大切さなんて、誰も知らない。
外国との競争に必死で耐えて、それでも厳しい船社の姿を。
その中で、懸命に働く人の姿を。

切ないナァ。
平和ボケした日本人が目を覚ますには、まだまだ時間がかかりそうだ。

それまで日本が持てばいいけど…。

2004年04月17日(土) 充電


太陽が落ちる前から、昇る後まで熟睡した。
色々と気疲れも、体の疲れもあるのかもしれない。

目が覚めた後は体は軽やか。
たまにはこんな日も良い。

2004年04月16日(金) 徳山


なんとなく、気分が乗らなくて早々休んでいたその時…。
パチンコで大勝ちして上機嫌な先輩がやってきた。

夜の１０時を越えた頃から酒場へ。
晴海埠頭から有楽町を越え、銀座で飲み明かす。


謎の多い街、徳山。
何故か東京にある地名が多い。
新宿通り、代々木公園、etc･･･。

工場地帯のせいか、夜の街はそこそこ元気な感じだった。
久し振りに作ってもらった酒を飲んだ。

2004年04月10日(土) 花弁


館山にある城の前にのんびり弁当を食べに行った。
新緑が綺麗でいかにも春な雰囲気だ。

風が吹くたびに桜の花びらが舞い降りる。

満開の桜より散る桜。

そっちの方が綺麗だな、と思った。

2004年04月05日(月) 障害物


機関室が狭い。

小さな船なので仕方ないけど。
おじいさんのように腰を屈めて歩かないといけない。

何度も頭を打っているのでタンコブだらけ。
最後に打った一発は強烈で脳震盪気味になった。

視界真っ暗で床の上。
これであの世に行ったらマジで浮かばれないぞ。

シャンプーで軽く触るのも痛い。
風呂の中で泣きそうになった。

2004年04月03日(土) 血液型


ＴＶで血液型の特番を見てから誰が何型かを当てるのに凝っている。
”型破り”な人もいるけど、意外とうまく分かれるので面白い。

船乗りってのは２４時間、常に一緒に生活しているから色々な面が見えてるんだよね。
その人の仕事の姿勢、部屋の片付け方、人との接し方。
そんな中で、何型が一番この仕事に向いているのか考えてみたりした。

私はＯ型。
Ｏ型は、”その時が良ければＯＫ！”って考えが多いらしい。
Ａ型やＢ型の意見にうまく合わす才能を持つが、それゆえ優柔不断とか！？

調査をしてみると、意外と私の船にはＡ型が多くて驚いた。
Ｏ型はとっても少ない。

なんか自信なくなった（涙）

2004年04月01日(木) 財布


一日中、探してみたけど出てこなかった。
彼女に買ってもらった財布。

二つ折りで、そしてカードもたくさん入る。
とても悩んで買ってくれただろうし、とても大事にしてたのに。
無くしたことを信じられず、受け入れられず…。



夜、さすがに無理だろうとカードを止めた。
その時、暗証番号の間違いでカードがブロックされていると告げられた。
もう、誰かが使っている！
怖くなった。

こんな時代だから、もう出てこないだろう。
愚かさゆえに、自分を責めすぎて疲れた。

ほんと、ゴメン。

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