日常些細事
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仕事を終えて帰宅するため乗ったバスが珍しく混んでいた。立っている人はいないがほぼ満席である。 それでも最後にひとつだけ空いていた場所を見つけて、何とか座ることができた。 疲れていたし、とりあえずやれやれである。 バスはしばらく走って次の停留所に止まった。 女性がひとり乗ってきた。 年は私より若いだろう、たっぷりしたグレーのワンピースを着ていて結構太っている。妊婦さんかもしれない。長い時間バスに揺られて立っているのは辛そうだが、座ろうにも空いている席はもうない。 こういうときは男が立っておくのである。 そう思った私は立ち上がって 「どうぞ!」 席を譲ったのだが、即座に 「いえ結構です」 と断られてしまった。 一度譲った席にまた座るわけにもいかず、私はその女性と向き合うような形で終点まで立っていた。 とてもとても辛かったです。
本日はお休み。昼から散髪に行く。私は美容院に行く男を 「おかまみたいな奴だな。けっ」 と思っているので(本当におかまとして生きている人は尊重するが)、髪を切るのは3色のねじりん棒看板がくりくり回転している、昔ながらの散髪屋と決めている。 行きつけの半蔵理髪店(仮名)は今日も空いていた。あまりお客が来ないのだ。待たないで用事を済ませられる、というのがこの店の良いところである。 外の気温はもう30度を超えている。 先月ここへ来た日も暑かった。さっぱりした髪型にしたいと思い、店主に 「短くしてくださいっ」 と元気良く言ったら丸刈りにされてしまったので、今回は 「すこし短くしてください」 と注文をする。 「すこしね・・・」 店主は心なしか残念そうだった。 丸刈り頭になってしばらくは何人ものひとから 「いったいどうしたんですか。」 と質問され、テレもあって 「ちょっとある筋と揉めましてね、詫びを入れるため坊主になりました」 そう答えると、みんな 「ああ。なるほど」 と納得していた。 私は世間からどう見られているのだろうか。 ひと月ではまだそれほど髪も伸びず、襟や耳の周りを切りそろえるぐらいでほどなく散髪は終った。スポーツ刈りといった感じである。 よしよし。 まずは満足して店を出る。 その後2,3の店を回って買物をし、夕方帰宅。 家に帰ると猫が庭に糞をしていた。 怒りながら掃除する。
短歌人夏季集会の詠草が届く。今年は151首もある。参加者はこの中から10首選んで投票し、得点の高かった歌の作者10人が 「よかったね」 と誉められるのだが、どれも一生けんめい作ってあるし、選ぶのも大変である。 真面目に読んでいたら頭がくらくらしてきた。
私は自宅で整体院を開いているのだがぜんぜん儲からないので(しくしく)、普段は『山田山百貨店(仮名)』のガードマンをしている。 閉店後詰め所で待機していたら売り場から 「猫がいる」 と連絡があった。 駆けつけてみると化粧品コーナーの隅っこに、なるほど薄汚れた白い猫が潜んでいる。野良猫のようだ。 すぐに首根っこをつかんで引っ張り出し、そのまま通用口までぶらさげていく。 見ていた従業員のひとりが 「折檻してやれ」 と言うがそれも可哀相なので 「もう来るなよ」 優しく諭して逃がそうとすると、今までおとなしくしていた猫が突然 「うにゃあ」 と叫んで私の手を引っ掻いた。 なんという恩知らずであろうか
2003年07月21日(月) |
お客さんに整体をする |
上戸彩さん(仮名・72歳)来院。 この人は膝の具合がよくない。整形外科にも通っているが、痛くて歩けなくなることもあるという。関節周囲の回旋と、足首にある膝の反射区を入念に刺激しておく。
仕事から帰ってくると庭に猫が糞をしていた。昨日と同じ場所である。 なんたることであろうか。 怒りながら掃除する。
朝。窓を開けると異臭がする。 家の周囲を見回してみたところ、軒下に糞がしてあった。大きなどんぐりほどのものが2つ、// といった具合に並んでいる。 そういえば昨夜、赤ん坊が演歌を唸っているような鳴き声が聞こえていたが・・・。 ノラだかペットだか知らないが、このあたりには猫が多い。そやつらの仕業であろうか。 わたしは猫より犬が好き。 躾をすれば言うことを聞くし、ご主人様を命がけで守るし、畑で吠えて大判小判を見つけてくれるし(日本昔話でのことですけど)。大変人間の役に立っている。 犬はえらい! 少なくとも猫やヨウジウオなどよりずっとえらい!とわたくしは思います。
早朝のさわやかな空の下、しゃがみこんで猫の糞を片付ける。時間にすれば僅かなものだが、しかしなんでまた、午前5時26分から他人のうんちを片付けねばならんのだろう。まだ朝飯も食べてないのに。しかも猛烈に臭い。一体何を食べたらこんな臭いものが出せるのだろうか。 掃除しながらだんだん腹が立ってきた。
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