絵画制作日誌    Diary INDEXBACKNEXTHOME GALLERY


黒仮枠、ワークショップ補習終了、外注仕事終了。         2005年08月17日(水)

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フラアンジェリコ・模写(仮枠付き)2005-0813_08.jpg

枠をお義父さんに作って貰って、黒系で塗った。
ホントはちょっとテラッた布を貼り、立体額に仕上げるつもり。
でもまだ制作中だからね。布汚れちゃうと困るし、
正直、店で色あわせに困った。だからとりあえず色決定のためにも
黒系の緑を枠に塗ってみる。

あるのとないのとではまた、ずいぶん絵の印象が違うね。
外枠をどうするか(オーダーか、手作りか、半オーダーか)はこれから決める。

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8月14日(日)に、目黒区美術館主催、 完全保存版・テンペラ画を描く
補習講評会がありました。

いやぁ、根性なくて(まぁ諸々あって)自分は全然終わらなかったんだけれど、
他の人の作品を見ることができて良かった。
みんなの感想と結果を見ると、ミッショーネを細く描くのは、
ずいぶんと難しいらしい。
自分はまだまだそこまで行かないけどね。とても参考になりました。

質問タイムで、自分は知っているよー、なんてことをみんなが尋ねるので、
知ったかぶりしそうになりながらも黙って聞いていると、
思っている以上の実験結果に裏付けされた情報がバンバン出てきて、
もう目から鱗状態でぱちくり。ここでも自分は甘かった。

例えば板地に布貼りの必要性。本で見て知ってる、じゃないんだよね。
また、その一冊の本が全てかというとそうじゃない。
一枚板や、3枚張り合わせなどではなく、合板の場合は
特に布貼りは必要ないそうだ。

そうそう、キャンバスに謄写版あかしで金箔置きの実践を見た。
本読むのと、我流で試すのと、実際この目で見るのと全然違う!!!!!
布地に貼るのにすごく綺麗!!!まるで絹のよう!!

触らせて貰って、そもそものキャンバス地の目が綺麗に摘んであるな、と
思ったら、やっぱりここから違ったよ。
キャンバスはフナオカのテンペラ用キャンバス。卵が入ってます。
はぁ、びっくり。またまた目から鱗がぽろり。

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講習会後はいつもグダグダに疲れてすぐ帰り支度をするのだけれど、
その日は帰るのぐずぐずしてたため、
ラッキーにも石原先生を囲んでの飲み会に参加。
センセの話にちょろっと出た、チェーザレ・ブランディ著の、
『修復の理論』
という本を、後日本屋で見つけた。

買おうと思ったけれど、まず、発売直後でテンペラ描きには大いに話題になっている、
東京芸大研究室訳の「トンプソン教授のテンペラ画の実技 」を購入、
そして既読だが衝動買いしたのは、
額縁と名画 絵画ファンのための額縁鑑賞入門 ニコラス・ペニー/著 古賀敬子/訳
いや、額の写真が見たくてさ。資料として。

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下の三つは、以前依頼した作ってくれた木工職人さんの額。
既成型ではなく、割と自由な発想で作られてるなぁ、と感心。

個展中、絵に合ってる〜(実は絵より評判が良かった〜だったのかも(^_^;
とにかく評判の額でした。
江川さんの額(表)2005-0813_03.jpg 江川さんの額(裏)2005-0813_04.jpg 江川さんの額(裏)2005-0813_05.jpg
写真は一部ピンぼけだけど。

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あと近況と言えば…。
あ、ザリガニは元気です。ファンクーラー買ったから、もう真夏日でも大丈夫。
心配ごとが減りました。にんじんばりぼり喰ってます。 >>最近のザリガニくん

もうひとつ、大事な近況は…。
収入面で大きな役割を果たしていた副業を、ついに辞めました!
ネットの仕事。はぁ。5年間もの外注生活。お疲れさま、わたくし。

これで、連日深夜突貫工事のような生活とはおさらばできる…と思う。
そんで、ズタズタな生活リズムを整えよう…。
できれば…、〆切なしで制作を、しばらくじっくり取り組みたい。

by HPY


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問題の浅間山の絵・完成〜絵の価値は気に入ってくれる人がいればこそ?         2005年08月08日(月)

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浅間山の絵(鉛筆画・完成)2005-0805_01.jpg 浅間山の絵(黒ペン・白ジェッソ、木版画調・完成)2005-0806_01a.jpg
同じ絵とは思えないけれど、同じ絵。
同じようにスキャンしたけれど、背景色が全然違うなぁ。ま、いっか。
どうせ複製画像のパソに全然色調を求めてないしなぁ。

鉛筆画でガシガシデリケートに描いて、それから木版画調に思い切って、
黒インクと白ジェッソをのせる。
できるだけ太く、大胆に。固有色優先で形の影等はある程度無視。

鉛筆の方が自分の絵だよね。だけど木版画調も悪くないかな…。
〆切に追われて一気に描いたけれど、注文主(親父だ)が
とても気に入ってくれた。(^▽^)v
気に入ってくれる人がいれば絵の価値はあがる気がする。
…ので、良し。

現場にも見に行ったけれど、墓石に機械彫りで、後で白ペンキを
施すんだそう。他にも絵入りがいろいろあって、
なかなか楽しそうな墓地だったわね。

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二言目には暑い暑いと。ガンガン昼寝しちゃってるよ。
今日も昼飯アトリエで食べて、ちょっと寝たらもう夕方…。むぅ。
温度&湿度計を買った。
冷風&除湿機のおかげで湿度は65度→55度まで下がる。
が、逆に温度は32度まであがる…。

冷風機よりクーラーの方が作業効率あがるから、ここは金を出すべきなのかもしれぬ。
窓用クーラーってのもあるらしい。値段は2〜3万でもあり魅力的だが、
機能はさほど優秀ではないらしい。 >>goo質問 窓用クーラー
が、本式クーラーに勝るものなし?10万近く出す価値はあるんだなぁ。
しかし所詮6畳だし。アトリエ・アパート。
クーラー効きすぎの冷房病と、暑さバテバテと。
どっちがマシだろうなぁ。

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我が家のザリガニ君がうだってないか、心配で心配でしょうがない。
昼間に一度帰宅してチェックしている。
水温計も買った。32度ぐらいなら耐えられるそう。
水草も買った。酸素補給にも、美観にもいいかなと思って買ったんだけれど、
いきなり食べ出したよ。あれ〜?もう君は餌入らずかいな?

by HPY


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問題の浅間山の絵 〜 再度挑戦         2005年08月03日(水)

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浅間山の絵(描きだし)2005-0803_01.jpg

依頼分をずっと放置状態で。再三催促で慌てて描き出す。
前に描いたとき、大失敗したんだよね。結構ショックでさ〜〜。
それ以来、蓋をするように放置状態でした。(激しく懺悔)

墓石に彫る分らしいので、細かい線は御法度なのだが、
それをわたしに求めるとなると、難しいことこの上ない。
先方さんは、「ちょちょっと簡単でいいから」と言ってくれるんだけれど、
だからそれが難しいんだってばさ。(ショボン)

今まで何故かタブーにしてたケント紙。タブーの理由は水彩がのらないから。
でもペン画にはもちろん最適紙だし、テンペラ画や金箔も貼れると教わって、
再度復活させることにした。やっぱわたしみたいな絵には描きやすいよね。

とりあえず鉛筆でガシガシ描いて、後で墨入れするなりして
線数を減らそう。木版画のような感じになればいいんだろなぁ。

でも描くときは、山の壮大さを出したいとか、微妙な山の斜面を丁寧に追いたいとか、
いろいろ感じちゃうよね。まぁ途中だけど制作日誌なのでアップ。

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それにしても暑いね〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
一応簡易クーラーつけてるんだけれど、直接風が当たるところだけが涼しい。
部屋全体は熱気そのままだから、もう頭痛がいてーよ。  >>どこでもクーラー
夏に細密なんかするもんじゃない。もう日本はダメだぁ〜〜。

春は花粉症ひどいし、鼻炎も未だ続いてるし、
冬はさみぃし、夏は熱中症気味でばてばてだし、
シアワセな季節は秋の1ヶ月ぐらいだけじゃんね??

by HPY


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