銀英伝と交互に見るヤマトは楽しい。 提督!銀河英雄伝説と宇宙戦艦ヤマトを交互に見ると、中の人が一緒なので、ヤン艦隊メンバーとヤマトメンバーが頭の中で入り混じってしまって仕方ありません! 今日の提督はいやに血の気の多く独断専行なぁと思ったら、ミラクルヤンじゃなくて、戦闘隊長古代でした。 銀英伝とヤマトを交互に見るのは楽しいですよ。 声優さんが一緒なので、双方の特徴がそれぞれ倍増されて面白さ2乗であります。 こんなに面白いともう今のアニメ観るのなんてどーでもよくなってきてしまいます。(ただいま幼帝誘拐まで視聴) ヤマトの古代進と銀英伝のヤン・ヴェンリーの声優さんが同じ人(富山敬)というのは誰でも気がつくところですが、 他にも 真田さんとムライさん(青野武)とか、 沖田艦長とメルカッツ提督(納谷六朗)とか 加藤とキャゼルヌ(山田俊司・途中からバクダッシュ神谷明に変更)とか ヤマトメンバーがキチッとそろっているところがすこぶる楽しいです、提督! 別に声優さんだけでいったら、ヤマトに限らず、ガンダムだろうがなんだろうが銀河英伝にはメジャーどこの作品の声優さんなら一通り揃っているわけですが、ヤマトの場合は、あっちゃこっちゃの陣営にばらけているのではなく、ヤン提督の周りに集まってきているのが大変よろしい。 おかげでメルカッツ提督がでてくるたびに、いつこの名将が宇宙放射線病で椅子から倒れ落ちるか心配でなりません。 あるいは客員提督のぶんざいで何故か当たり前のように、「ヤン、トールハンマーを撃て」と指示を出すんじゃないかとか、やはり最後は首都オーディンに帰還して、窓に映った惑星を眺めながら、オーディンか、何もかもが皆懐かしい・・・(ガクリ)ってやるんじゃないかとか、かなり本気で心配しております。 また、ヤン提督留守中にガイエスブルグ要塞がイゼルローンにワープしてきた一大ピンチの時には、ムライさんがいつ「こんなこともあろうかと〜」と対抗兵器を披露するんじゃないかと気が気じゃなかったです。 真田さんがヤン艦隊にいたら、彼発案の数々の新兵器の前に、帝国艦隊はなすすべもなく撃沈していったことでありましょう。ローエングラム候が青くなるのが目に浮かぶようです!銀河の歴史も変わっていたことに違いありません。 などと声優話はこのぐらいで自重するとして、 今見ると、思っていたよりも第1シリーズにはガミラスサイドの話ってないんですね。 デスラー総統って、常にヤマトの諸君!とパネルスクリーンに大写しだしされて宣戦布告して戦っているという思い込みがあったのですが、こうやってみると、グラスもって椅子に座っていたり、小姓侍らしてお風呂に入っていたり、そんなのばっかりで、戦闘場面ってろくになかった。総統みずから戦うのは、最後のところだけで、副官もいないし、出てきたら出てきたで、すぐにやられてしまう。 そのわりにデスラーの名前が頭に残るのは、やはり艦や兵器に、デスラーの名をかざしたものがいっぱい登場するからでしょうか。「デスラー機雷」「デスラー艦」「デスラー砲」・・・愉快な人だな、デスラー総統って。 敵サイドにもドラマがあるという語り口は、まだこのころ(75年)のアニメにはなくて、それが登場するのは、コンバトラーまで待たなければならないのかな。 そんなわけでお兄ちゃん萌えの古代くんにハァハァしているうちに、家から送ってもらうよう頼んでおいたエリア88のOVAが届いたようなので、これから観ようと思います。 いいわね、男同士って(by森雪) ハァハァ
たぶんここのサイトに来ている人の多くは、ヤマトに造詣が深いと思うのですが、私もそれに倣い、基本に戻って『宇宙戦艦ヤマト』を観てみることにしました。 一番最初のTVシリーズを観たのですが、 すいません、舐めていました。 古い話だし、科学考証も甘々だし、映像的にも老朽化が激しく、矛盾だらけで馬鹿馬鹿しくて今じゃもう見れたもんじゃないと舐めてかかっていたのですが、とんでもなかった。 ジーザス、こいつはとんでもねぇ大当たりだぜ。 私、土下座して謝まらないといけないかもしれない。 メチャメチャおもしろかった。 正直万事において古くて、今見るのはしんどいだろうと思っていたのだけれど、そんな心配は1話のAパートで消え去りました。 ヤマトは永遠でした。ヤマトは不滅でした。ヤマトはまぎれもなくアニメの金字塔でした。 OPのメキメキと土の中から蘇る戦艦の重厚な力強さはどうだい。砲台の細部に至るまで丁寧に書き込まれたこの気合の入り具合はどうだい。赤ちゃけた地球が今にも滅亡しそうで悲壮感と絶望感が溢れているじゃないか。壮大かつ雄大なこの音楽に胸を奮わせろ。無限に広がる宇宙を見よ。腹のそこに響く男達の詩を聞け。総天然色フルカラーの第1艦橋の美しさに涙するがいい! うわー、絵が戦場ロマンシリーズみたい。 新谷絵にそっくり。 何故ここに風間真が?!というぐらい古代進と風間真がそっくりなのが笑える。 コスモゼロ操縦中を風防越しに見たところとか、波動砲の照準合わせているところなんて激似ですよ。1巻なんて本当に風間真かが現れたかと思って血圧が上がってしまったじゃないですか。お前ら似すぎなんだよ。もちろん中身は全然違うけど。 改めて新谷氏が松本氏の弟子だったと再認識させられます。 実は私は宇宙戦艦ヤマトは子どものころ再放送を順番ばらばらで見ただけで、それで一通り見た気になっていて、最初から見るのはこれがはじめてだったりするわけですが、大きくなってから見返した『さらば宇宙戦艦ヤマト』の絵の古さ、設定の矛盾の多さ、古代進の艦長職の不向きっぷり、それになによりヤマトに漂う第二次世界大戦末期の日本軍の特攻賛美みたいな雰囲気に抵抗を感じて、今みてもそれほど楽しめないんじゃないかと思っていたのです。 でもそれは違った。 ヤマトにリアリズムなんて必要なかったんだ。 戦艦大和が宇宙戦艦として蘇るのがいいんだ。 将棋盤ひっくり返すほどの気の短い戦闘隊長古代が、ヤン提督が聞いたら呆れそうな策略も何もあったもんじゃない滅茶苦茶な交戦に飛び出していくところがいいんだ。 真田さんがこんなこともあろうかと、あたかも敵の作戦を事前に知っていたかのような新兵器を何時の間にやら完成させているところがいいんだ。 サーシャも地球までやってくるなら、メッセージだけじゃなくてついでにコスモクリーナーを持ってきてくれればいいのに、いや、わざわざイスカンダルまで取りに行かなくても、真田さんだったら作れるんじゃないのか?と思わせるところがいいんだ。 病床だろうが絶対に艦長帽を脱がない沖田艦長や、乗組員は日本人ばっかりで、すぐに壊れるけどすぐに修繕される戦艦がいいんだ。 矛盾多すぎだとか、考証デタラメとか抜かす奴には、くそくらえと返信しておけ!ラウンデル。 ああ、私にも今解ったよ、松本ワールドの様式美が。子どものころわからなかった松本美学が今なら、今なら解かる気がする。 そうさ、たしかにヤマトは矛盾だらけかもしれん。 でもいいじゃないか、そんなもの。 男のロマンがあるのだから。
(版権元に逮捕されそうな)デタラメ子どもがはじめてあう絵本シリーズ その2 りょうこちゃんのたんびょうび 〔うさ○ちゃんのたんじょうび/デ○ック・ブ○ー○] -------------------------------------------------- あるあさのこと りょうこちゃんは とても はやくから おきだして あたまから かおから あしのさきまで きれい きれに あらいました。 それから いちばん だいすきな きれなふくを だして きました。 だって きょうは りょうこちゃんの たんじょうび だったんですよ。 「たんじょうび おめでとう!」 おとうさまが いいました。 「ありがとう。きょうは わたしの うれしいひ」りょうこちゃんはいいました。 「まあ あたしのいすに あんなはなが いっぱい ついていて とてもきれい。 あのはな あたしのふくと おんなじよ。 おとうさま どうして わかったの?」 「それから ぷれぜんとが 3つも! これ みんな あたしのなの? なにが はいっているのかしら? わたし いま すぐ あけてみよう」 「ほんとに きれる はさみが ひとつ。 ぴいぃとなる あかい よびこ。 それから いろえんぴつ! あたし とても いろえんびつ ほしかったの」 おひるすぎには やすださんとジョゼちゃんが おきゃくさんに やってきました。 「おじょうさま おたんじょうび おめでとうございます」 やすださんはいいました。 たのしい ぱーてぃーが はじまりました。 みんなで にわで ぼーるをなげたり いろんなげーむをして あそぶうち もう ゆうがたに なりました。 よるには しんと かんざきさんが りょうこちゃんに あいに やってきました。 しんたちも ぷれぜんとを もってきましたよ。さあ なんでしょう。 くまでした。ぬいぐるみの くまでした。 とても かわいい やわらかいくま。 「あたし きょうから くまさんとねる」 と りょうこちゃんは いいました。 それから よるの ごちそうです。 りょうこちゃんのせきは しんのわき。 くまさんは りょうこちゃんのひざのうえ。 くまさんは そこがいい というのです。 そのばん りょうこちゃんは くまさんを だいて べっとにはいるとき 「おとうさま ほんとに ありがとう。 たのしかった!」といいました。 -------------------------------------------------- ところで風間真っていくつなんですか? あの人、あんな顔して実は結構年とっていそうですが。
デタラメ子どもがはじめてであう絵本シリーズ その1 りょうこちゃんひこうきにのる(版権元に逮捕されそうだ) 〔うさ○ちゃんひこうきにのる/デ○ック・ブ○ー○〕 -------------------------------------------------- あるひ りょうこちゃんが にわにでて あそんでいると どこかから ぶぅんぶぅん という おとが きこえてきました。なんでしょう。 そらを みあげると まあ おどろいた。 ひこうきが とんで きたのです。 そうじゅうせきには しんの かおが みえました。 みているうちに ひこうきは ちかづいてきて りょうこちゃんの すぐ めのまえに おりました。 「しん こんにちは。びっくりしたわ」 しんは りょうこちゃんに ききました。 「どうだい りょうこ ぼくと いっしょに うみや もりのうえを ひこうきにのって とんでみないか」 「ああ うれしい。いきたいわ」 と りょうこちゃんは いいました。 「でも いくまえに おとうさまに いっていいか どうか きいてこなくちゃ」 りょうこちゃんが うちに とんでかえると おとうさまは いいと いいました。 「でもね りょうこ へるめっとを ちゃんと かぶって いくのだよ。」 りょうこちゃんが のると ひこうきは ぐんぐん たかく のぼります。 「うわぁ すごい! いいきもち。 まるで ゆめのなかで とんでるみたい」 「しん もう ここたかいんでしょ?」 「ああ りょうこ したをみてごらん」 どのくらい たかいか わかるから」 「ほんと。おとうさまが ちいさく みえる」 「ほら こんどは おおきな もりだよ」 「きが もくもく いっぱい はえてる。 そして しん もりの まんなかに りっぱな おしろが たってるわ」 「ああら こんどは うみのうえだ。」 ちいさい よっとが たくさん でて きれいに ならんで はしってる。 あれ きょうそう しているの?」 こうして とんでいるうちに しんが りょうこちゃんに いいました。 「もう そろそろ かえろうか」 「もう? だって いま のったばっかりよ」 うちにかえると りょうこちゃんは 「とても とても おもしろかった」 と おとうさまに いいました。 「しんが ひこうしで よかったわ」 -------------------------------------------------- シンってあらゆる飛行機のフライトマニュアルが頭の中に入っていそうですネ。 いつも不思議でならないのですが、1.2歳ぐらいの子どもに好きなおもちゃを選ばせると、男の子は電車や車飛行機といった乗り物のおもちゃを選び、女の子は人形やお家やアクセサリーのおもちゃを選びます。 3.4歳の子に好きな絵を描かせると、男の子は乗り物の絵を描き、女の子は女の子とお家の絵を描きます。 誰が決めたわけでもないのに、88パーセント以上の確立でそうなります。 嘘だと思うのなら、その辺の子どもを捉まえてためしてごらんなさい。
監督インタビューにひき続いて声優インタビュー。 まだあるのかって?まだありますよ。 書きたいこと全部書き終わらないうちには逝けないからな。 そうせかすなって、全て書き終わったら、だれの手をわずらわせることなく自分で逝くさ。 というわけで設定資料集の第5回。 子安は原作ファンでした。 子安が原作ファンだというのは聞いたことはありましたが、リップサービスかと思っていたのですが、違いました。この人正真正銘原作ファンでした。 言っていることがいちいちエリ8ファンくさい。 他の声優さんからの発言からはそんなことは感じられないのだけれど、子安一人はああ、この人エリパチ(子安はエリパチ派)を読んでいる人だなぁという感じがする。 エリア88の略称は『エリハチかエリパチ』かに始まって、真役に決まったときには自分が?とその配役に驚いたり、でもキャラ絵を見たらだから俺なのかと納得したり、だけどアニメの真はしゃべんないから何考えているのか判り難くて難しいとか、好きな話は5話(神崎に騙される回)で、理由は真のことがいっぱい描かれているからとか、原作ファンが(というか私が)オーソドックスに感じていることをつらつらと語っておりました。 含蓄ある発言がとくにあるわけではないけれど、不本意な出来に納得がいかないのか、未練があるのか、リベンジをはかりたいのか、声優座談会最後の言葉は下記の通りでした。 いろいろ言ってゴメンよ。読んでいて泣けてくるね。 達しゃでな! -------------------------------------------------- 僕、ほんとにエリア88が好きで、ずっと1ファンとして接してきて、まさか風間真をやれるようなことになるとは思ってもいなかったです。ワンクールという短い間でしたけど、風間真という役をやらせていただいたことはすごく光栄ですし、とてもうれしい出来事でした。物語自体は多分、原作の途中で終わってしまうので、最後まで演じることができないのが心残りです。絶対的に。できれば、原作の最後の真の姿を、ぜひとも動くアニメーションで見てみたいと思いますので、これで終わりだ、と思わずに末永く応援していただいて、皆さんのお力でそれを僕に演じさせていただけたらうれしいな、と思っています。 〔引用・エリア88コンプリートブック〜アニメ設定資料集〜/メディアファクトリー VOICE ACTOR INTERVIEW P110〜104]] --------------------------------------------------
監督インタビューの続き 今回で最終回 -------------------------------------------------- 〔引用・エリア88コンプリートブック〜アニメ設定資料集〜/メディアファクトリー 監督インタビュー今掛勇氏よりp108-109〕 ――そして、もう一方の見所がCGを駆使したドッグファイトだと思うのですが、戦闘機同士のドッグファイトは理屈が判らないと伝わらない戦いなので、見せ方に苦労されませんでしたか? 今掛 確かに苦労しましたね。空戦の技法なんかは、説明がないと判らない部分が多いのですが、今回は割り切ってドッグファイトの気持ちよさを重視しました。原作で登場人物が使用している戦闘機をそのまま出したかったので、時代設定は、原作と同じ70年代後半にしているんです。現在の遠距離から高い精度で攻撃が可能な航空機ではなく、近代戦闘機同士のドッグファイトがまだギリギリ生き残っている時代ですので、そのあたりの空戦の面白さを出すのに力をいれましたね。この頃の戦闘機は、本当に個性的なので、劇中にはもっとたくさんの機体を出したかったとは思っているんですよ。 ――ドッグファイトシーンは、フルCGですが、演出をする際にCGだから良かった点、逆に不便だった点はありますか? 今掛 短所という点では、機体が壊れる表現が、どうしてもスケジュールやモデリングの都合上こだわり切れなかったところですね。逆に言うと、そういった制約の中でどうやって迫力のある破壊シーンを見せるかが面白いところではあったんですが。長所ということならば、どのカットを描いても機体のフォルムが崩れない点や、手書きのアニメでは難しいワンカットでさまざまな動きを見せるという点ではフルにCGの特性を活かさせてもらいましたね。アングルのとりかたや、戦闘シーンの流れは、CGだからこそ良くなった部分が多いですね。 ――では最後になりますが、ファンの方々にメッセージをお願いします。 今掛 本編は1話完結のストーリーになっていますが、まとめて見てもらえば、よりテーマ性などが伝わってくると思うので、ぜひ連続で見て欲しいですね。また、製作開始の頃から比べると、CGでの表現技術が格段に進歩したので、DVDでは戦闘シーンを大幅に手を加えています。さらに、ドラマ本編でも意図的にも物語が伝わるような演出に変えてあるので、ぜびDVD版でもう一度『エリア88』と見直してもらえれば、より楽しんでいただけると思います。 ――ありがとうございました。 2004年3月 グループタックにて -------------------------------------------------- 新谷節と新谷パースが無いエリア88など、エリア88とは呼べません。(原作原理主義者談) エリア88の好きな人、あるいはエリア88の名に惹かれて見る人は、軍事・航空機知識がそれなりにある人が多く含まれると思うのですが、作っているほうが、見ているほうの知識にはるか及ばないのは、悲しいところですな。 考証に関しても、知っていて(演出作劇上)やっているのと、知らないでやっているのでは大違いで、知らないでやっているのは無知であり、無知は恥であるということなのでしょう。 CGは回を追うごとにグングン進歩していき、見ていて楽しかったです。 もっと続けばさらによくなったでしょうが、こうした無知無礼っぷりに評判は最悪で、続編製作も無いであろうし、その進化したCGが見れる日が訪れることもないでしょう。 なんかもう『エリア88』じゃなくて、 『エリア0.0088』ぐらいでした。
戦闘妖精雪風4巻見ました。 あいかわらずEDのムッシュかまやつの能天気な歌が浮きまくっていてイカシテいます。 はっきりいって雪風はムッシュのEDためだけに観ているのですが、次巻でこのOVAも完結だそうで、あの・・・このアニメ、最後まで見れば話少しは解るようになるんでしょうか・・・? 私、話1ミリも理解出来ないんですが。 これぞ、原作を読んでいないと何も判らないというアニメ決定版です。なんたって何の説明がありませんから。 しかし、逆にここまで何も説明をしていないと、きっと原作に詳しく書いてあるんだろうな、 まあ、OVAって媒体を考えると、わざわざ金払って購入したりレンタルしたりする人は、原作を知っている人やタイトルに興味を持っている人が中心だろうから、最初から原作既読であることを前提とし、細かい設定や世界観の説明は全部原作を参照にしてもらうこととして、ストーリーだけをやるっていうやり方もやり方としては、もしかしたらありかもしれませんね。 アニメ1本あたりの話数が短くなってきている現状を考えれば、原作つきアニメはまず第一に話数の制約があるわけで、長さ的に圧倒的に足りない、となると、原作を読めば解ることをわざわざ説明するのも馬鹿馬鹿しいし、限られた時間を有効に活用するためにも、基本設定の説明は無しでもいいんじゃないか、という割り切りも必要というで、必ずしも否定されるべきものではないということでしょうか。 不特定多数が観る地上波と違って、OVAであればターゲットを選定して製作販売してしかるべきですし、やり方としてはありだと思います。 世界観や設定?そういう基本的なことは自分で調べてね、原作も解説本もあるんだから。何でも人に聞かないで、まずは自分で調べたら?あ、そうそう途中の経過や心理状況は全部原作に書いてあるから、各自でチェックしておいてね。え?人に物を伝えることを放棄しているって?いちいち解説なんかする必要ないでしょ。自分で調べればわかることだし・・・そういう手法もこれからは受け入れないといけないのかしらん。 おいらアニメぐらい予習復習なしで気軽に観たいヨ。 富山敬の「解説しよう」のナレーションが今とっても恋しいです。 以上、自分の読解力の低さを自己弁護し、原作ファンに自分の意見を仮託させることで自己を正当化するという卑怯な論法に出てみました。 そして映像面でも、この雪風より、25年前に製作されたサイボーグ009のドルフィン2世号の変形シーンのほうがはるかに美しいと思う私は審美眼が無いのでしょうか。
連休のアニ○ックス一挙放送も終わり、新兵もやってきたころなので、監督インタビューの続き。 -------------------------------------------------- 〔引用・エリア88コンプリートブック〜アニメ設定資料集〜/メディアファクトリー 監督インタビュー今掛勇氏よりp108-109〕 ――その一方で、戦争の全貌がテレビシリーズでは描かれていませんが、その理由は? 今掛 戦場を舞台にしたキャラクタードラマを主軸に描くこととメインテーマにしているのと、やはり世相への配慮もあります。だからあえてアスランがなぜ戦争をしているのか、敵はどこなのかはまったく描いていないんです。原作ファンは、背景に関して既に知っていてアニメを見ているわけですし、アニメから『エリア88』のファンになった人は、いきなり思想や宗教など難しい設定から物語に入るのではなく、作品の雰囲気をアニメ版から知ってもらって、その後で原作を読んで背景を読んで、より作品を楽しんでもらえればと思っています。 ――もうひとつ気になるのが、原作と微妙に違うキャラクター配置ですが、これもシリーズ構成やテーマ、演出と関係しているんですか? 今掛 そうですね。まず、キムが最初からいるのはマスコット的な意味が大きいですね。いくら戦場ものの作品とは言え、一息入れられるキャラクターがいないと、テレビとしてはキツイわけです。そういった意味でキトリというオリジナルの女性キャラが出ています。これは、シンが日本に帰るモチベーションになっている涼子が、物語にはほとんど出てこない。その目の前に存在しない涼子の体日として女性キャラを置きたかったんです。男が言えないことを女性だったら言えるということや、新庄だけの視点だけになると物語に幅が出ない。それをフォローする意味でのキャラ配置をしているんです。また、原作で描かれているキャラクターがかなり魅力的なので、そこが少しでも新しいファンに伝わればいいなとも考えていましたね。 -------------------------------------------------- インタビューアーの質問がしごくまっとうなもので、引用し易く助かります。 これは、原作を読んでいないと話が理解出来ず、原作を読んであると違和感が大きすぎてついていけないという最悪なパターンですな。 舞台説明が作中出てこないので、未読者には、何時の時代の話で、ここは何処で、彼らは何処と戦っているのか、基本事項が解らなかったんじゃないでしょうか。 かろうじて、ミッキーがベトナム戦争帰還兵ということと、内乱ということが明かされているので、そこから年代を推定して、何処か内乱が起こっている国の前線基地ぐらいしか情報がなかったように思います。 戦争の話なのに、何処と何処が戦っているか概要を説明しないようでは、早々に見る気を損ねてしまいます。 細かい説明は後回しで、まずは雰囲気から掴んでもらうっていうのは、第1話あたりでよくみられるやり方ではありますが、その後に説明が入るからそれでいいのであって、最後まで舞台説明なしというのは、話の全貌がつかめず、話全体がぼやけたものになってしまいます。 何時の時代の話で、ここは何処で、彼らは何のために何処と戦っているのか、そういった地盤になる部分が不明のままだと、話についていこうという気が失せてしまいます。 いきなり思想や宗教など難しい設定から物語に入るのではなく…とあるけれど、この話、そんなに難しい設定とも思えないんだけどな。 エリ8というのは、アスランこそ架空の国なれど、それ以外は79〜80年代前半の現実の世界情勢そのままの世界です。 そして、資本主義の産軍複合体など、当時の政治経済軍事をそのまま取り込んで話は展開しています。 ただの前線の一兵士のドラマのみに終始するのではなく、こうした時代が示す政治や産業にも触れているところが、この話の魅力の一つだと思うのですが、そこには封殺ですか。 なんか、このアニメは新谷漫画のいいところ(自分主観)をことごとく削っているような気がするなぁ。 よく、良い素材使っているんだけど、料理人の腕が未熟で不味い料理になってしまったって言い方があるけど、このアニメの場合は、わざわざ素材の良い部分を捨てているような気がする。 豚肉でいったら、ヒレ肉を全部捨てちゃって、バラ肉をなまくら包丁でギタギタに切りつけて、そこに国外産小麦で作ったパン粉を大量に混ぜ込んで、安い油で揚げて、何を勘違いしたのかイチゴジャムぶっかけて、これはヒレ肉のカツですっていっている感じ。 最初っからメンチだって表示しとけば、不味い料理の一言で済むものを、銘柄打ち出して販売しているもんだから、ふざけんな、こんなの販売してんじゃネーよ、表示違っているだろ、腹立てているみたいなものですか? それになにより、内乱のことに触れないと、サキのキャラクターが立ってきません。 サキ、この話の 同様にキトリもだたの女が足らないから出しただけの人物になってしまいました。 サキの姪ということで、内乱の行方に関与してくる人物だと思ったのに、その点何も触れなかったので、それだけの人物にしか見えません。 サキは指揮官としても有能で、戦闘機乗りとしても一級、外交政治にも明るいなマルチな人(自分主観)なんだけど、それが伝わらないままです。 王子様って設定も、知られてないんじゃないだろうか?サキが王子様で実の父と戦争しているって、みんな知っていた?え?初めて知ったって? 出てきたのは、司令官としての一面だけ。それも、基地を何度ももぬけの空にして、優秀な指揮官には見えまぜん。 原作読まないと話解んないのに、原作ファンだと耐えられないってのは辛すぎる。 私はエリ8のどこが好きかっていったら、確かな資料に基づいたマニアックな兵器知識と、そんなハードメカが出ていながらも御伽噺なところ、そのバランス加減なんですけどね。 リアリティ溢れる世界だけれど、リアルのみを追求するのではない、この絶妙な絶妙なバランス加減がとても好きです。 で、舞台が語られないってことは、ひみつきちえりあ88は日本にあるって解釈でOKですか?
面白すぎだよ、銀河英雄伝説。 観ても観ても終わらないヨ。 いったい全部で何話あるんだ。 こんな大作今までで見てなかったおかげで、今とっても幸せ! どうしよう・・・私、この話、見るの初めてだし、小説も読んだことないのに、なのにこの慨視感の嵐は何? 姉に異常な執着を示す豪奢な美形の天才主人公ってだけで、兄弟モノが三度の飯より好きな選民主義が服着て歩いている私にはたまらないというのに、それを陰日なたに支える有能な幼馴染の兄ちゃんとか、背後に控える冷徹詐術家参謀とか、さらに戦争を何よりも嫌っているのに、皮肉なことに誰よりも戦争の天才という憂いを秘めたもう一人の主人公とか、その身辺を世話する聡明な14歳の少年とか、加えて日本語なんだか独逸語なんだか帝国語なんだかよくわからんが華々しくも仰々しい台詞回しに、壮麗に流れるブルックナーのシンフォニーなど・・・ああ、もうたまらん。華燭の盛典とはまさにこのことだ。 この話には私が小さなころから読んできた書物、観てきた映画、聞いてきた音楽の集約がありました。私の好みのすべて集約されていました。その趣味の合致ぶりにただもう身を震わせるばかりであります。 おかげで、今日はタグを打つのに、line-height のところを Rein-hard (ラインハルト)って打ちそうになったじゃないか。 卿は私に溺れ死ねと申すのか。ああ、いいとも、溺れ死んでやろうじゃないか! あの金髪の兄ちゃん面白すぎなんだよ。 つーか塩沢さんがいた、塩沢さんが! 出ているとは聞いていたが、発声して0.1秒ですぐ塩沢さんの声だってわかったよ。 あー、この人の声、好き好き好き好き。 と異様なテンションで始まった今日の文書が示しているように、4月からキッズで再放送している銀河英雄伝説にただいまもの凄い勢いではまっております。 話のほうはあいかわらず登場人物多すぎで、名前がなかなか覚えられませんが、声あてている人が有名な人ばかりなので、人物のほうは声で判別がつくし、親切なナレーションが入るおかげで、話全体の流れも掌握できて置いてけぼりをくらうこともありません。 一つ一つのエピソードも情感深く、話全体のスケールも壮大にて豪華、それでいながら、迷子になることもなく解りやすいです。 この話はすべてにおいて規模が大きいのですが、この話に出てくる戦艦というのが、これまたやたらと艦橋が広いです。 艦橋にオーケストラピットを抱えているんじゃないか?と疑いたくなるぐらいに広いですよ。ここはオペラハウスか。 こんなところで指揮をとった日には、思わず、文句があったらいつでもベルサイユにいらっしゃいと打電しそうになりそうです。 しかし、私がこんなに面白いと思って夢中になっているOVAも、原作ファンの人からすれば、やはり不満があるのでしょうか。 あのキャラデザはなんだ、けしからんとか、 原作特有の台詞回しがまったく再現できておらんとか、 ここでマーラー5番を使うとは何事だ、ここはドボルザークの7番に決まっとるだろうがとか、 何故、あのエピソードを改変したのかとか、 こんなもの銀英伝じゃないとか、 塩沢兼人がオーベルシュタインなんて駄目駄目。 富山敬がヤン・ウェンリーなんて認めない。 なんて言っているんだろうか・・・。 きっと言っているんだろうな。 ああ、私は今、本気で銀河英雄伝説が羨ましい。 なんでエリア88はこの枠で製作してもらえなかったんだ。 そんなことをいっていたら、塩沢さんの風間真と富山さんのミッキー・サイモンが見たくなってきた。
追記 今ちょっと劇場版名探偵コナン『銀翼の奇術師』の感想を見て回ったのですが、コナンファンとエリ8ファンって着眼点が全然違っていておかしいですね。 誰も航空機に突っ込みを入れてないところがおかしいです。 エリ8好きの人だったら、ここぞとばかりその話題に集中しそうなんですが、 誰もそんなことは気に止めてないところがたまらなくイイです。 タキシングの指示やアプローチに向けての旋回がああだこうだと真剣になって語っている人など誰もいません。 水揚げされた貯木山積みで、しかも石油コンビナートが隣接している埠頭に、ど素人の高校生がレシーバーの指示だけでマニュアルで着陸させるなんて、栗ちゃんだってお手上げですぜ?なんて野暮を言っている人もいません。 エリ8好きな人って、航空知識があたり前のようについていて、おっかないですね! ライトな視聴者から見えれば、エリ8ファンってきっと魔物の集団だろうな。 コナンくんの映画というのは、本格推理やリアルな事象を検証するのではなく、エンターテイメントとしてのおもしろさを追求するものだと思うので、うんうん、それでOKですよー。 航空ファンはとりあえず見ておけ。 キッドが別れ際にGOOD LUCK!って言うぞ。 新一は超高校級の名探偵だけど、でも童貞ってところが好きです。
キムへ――― 神崎の好意で、今この短い手紙を書いている。 神崎は俺達二人の間に横たわる例の問題について 最後の決着をつけるために俺の手が空くのを待っている。 奴は今、いかにして日本警察の目を避けて いかにして俺の行動に関する情報を手に入れたか その要点を説明してくれた。 おかげであの男が高い知力を持っているということがはっきりしたわけだが なあに そんなこたぁ昔から知りすぎるほど知っていたさ。 これで彼がもたらす害悪を社会から取り除くことができるかと思うと 俺は深い満足を覚える。 ただ、その代償として、戦友諸君 とりわけキム お前に苦痛をあたえることになっちまうな。 だが、たびたび言っていたように どのみち俺の手は血で汚れすぎていたのだし 最期の幕を閉じるのに これ以上俺に相応しい方法はないのかもしれない。 事実、正直に言ってしまえば 俺は神崎からの電話が決着の呼び出しとはっきりわかっていたし その後こういうことがおこるのを予期して お前が基地に留まることを強要させたのさ。 日本の安田妙子という女性に 神崎悟の有罪を証明するのに必要な書類は 表に「カンザキ」と書いた青い封筒におさめて 整理棚の「K」の部にいれてあると伝えてくれたまえ。 財産は日本を立つ前に 妻の涼子に譲渡する手続きを済ませておいた。 マッコイじいさんによろしく。 死線をくみ交わし友 シン・カザマ 『最期の事件/シャーロック・ホームズの思い出』より ------------------------------------------------ というわけで、名探偵コナンの映画見てきました。 今回は名探偵コナンと宿敵怪盗キッドの対決話だったんですが、奇遇なことにこの映画、 三木眞さんが新庄という役で出ていて、バッハの小フーガのアレンジ曲がBGMで使われておりました。 しかも、内容というのが航空機パニックもので、旅客機内で事件がおこり、それに機長・副機長が巻き込まれてしまって操縦不能、そんな緊急事態に、たまたま乗り合わせた稀代のトラブルメーカー江戸川コナン君らが手動で着陸に挑むという話。 ファントム無頼かと思いました。
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