Espressoを飲みながら

2001年02月08日(木) 隙間という名の時間

 遊んだり、働いたり、学んだりする時間でも無く、
休んだり、眠ったりする時間でも無いのだけれども、
ただ、ひたすらに時が過ぎるのを待っているより他に為す術が
無いような時間が確かにある。

 できることなら何かするのに使えればいいのだけれども、
もしそう出来ないとしても休息したり睡眠を取ったりできれば
いいのだけれども、それすらままならずに精々可能なのは
前の方をぼうっと眺めていることくらいだったりする。

 そんな風にして過ぎ去って行ったたくさんの時間。
山のように積み重なっているに違いないたくさんの時間。

 そう、時間が過ぎ去り続けていることさえ忘れさせるほど
何ごとも為すことなく過ぎ去って行ったたくさんの時間。

 生きている、そのプロセスの中の隙間。
一つのこととそれより新しい一つの事の間の隙間。
百貨店の入口の2枚の自動ドアの真ん中のスペースのような時間。

 田舎じみたアメリカ中西部の空港で乗り換え便を待つ時、
掛かってくるはずもない電話を待ち続けている時、
晴れたら自転車で出掛けようと思いながら曇り空を眺めている時、

 隙間の時間は私の前に姿を現わすのだ。
 


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空遊 [MAIL]

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