昨日、カップのお味噌汁にお湯を注ごうとしたスクール長は、カップの蓋を開けて嬉しそうにでも控えめにこう言いました。
「あっ、またラッキーかも」
味噌汁の名前はアサリ汁。
そしてスクール長の両の手には真空パックになったアサリが。
そう、アサリが2パック入っていたのです。
「え?またですか?良かったですね!」
ワタシがそう言うと、スクール長はカップを見つめながら顔を曇らせたのです。
「違った。そう何度もラッキーなワケないよな。」
カップに書かれた文字は『あさり10個入り』。
真空パックに入ったあさりは5個。
5×2=10
つまり、スクール長のお味噌汁はラッキーでも何でもなく、
そして、
この時彼がラッキーだと思った出来事は、ただの不幸な出来事だったのでございました。
嗚呼、哀れスクール長。