武ニュースDiary


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2013年03月31日(日) 香港「JET」4月号の記事1

香港の「JET」最新4月号(128)の表紙に久々の金城武登場!

アップされた記事の一部によると、取材のクレジットは、

text : 伍月 / photo : Andoni & Arantxa
hair & make up : Mr. Eito Furukubo
location : Armani Hotel Milano / wardrobe : Giorgio Armani

とあります。
すると、これもアルマーニホテルであのときに?
なんで、こんなに小出ししてくるんでしょう?
ともあれ、インタビューの前の文章を先に訳してみました。
タイトル「無念」の念は考え、思い、気づかい。



   


きは1993年。
金城武は「ワンダーガールズ」の続編「ワンダーガールズ2」
(チン・シウトン、ジョニー・トー監督、1993)で、初めて映画館のスクリーンに姿を見せた。
今ではまず見ることができないであろう役柄で。

青年・長空は心が善良だったが、浄水会社のオーナーである黒武士に利用され、
反政府の精神的リーダーに祭り上げられてしまい、
政府の抹殺対象リストに載ることになる。
財閥は水源を利用して値を釣り上げ私腹を肥やしている。
きれいな水源を探し出すようにと言われた反政府の若者たちは軍に反抗し、
放射能によって死んだり、軍隊に虐殺されたりしていった。
「あなた方は私たちを守るために銃を手にしていると言っているのではありませんか。
なのに、なぜ決して見つからない水源を探せと強要するのですか?」
長空の言葉が終わらないうちに、軍隊は銃撃を開始した。
「なぜ、なぜ私たちを撃つのか?」
――ト―さん、いいぞ!

また、あの滑稽に立ち回る彼がいる。
「金城武の香港犯罪ファイル」(陳勲奇監督、1994)では、彼は精神科医役だ。
アニタ・ユンの空想の中で一緒にダンスを踊り、その後、強姦魔事件が起きたとき、
この美男子がなんと犯人だと誤解されてしまう。
彼の暗い曖昧さは、後に「パラダイス!」(パトリック・ヤウ監督、1997)で大いに生かされることになる。
97年の香港返還の瞬間にのみ、銀河映像はこのような金城武の異色作を撮り得たのである。

この後の「ターンレフト、ターンライト」(ジョニー・トー、ワイ・カーファイ監督、2003)になると、
彼の質朴な文化人的気質に支えられたものになっており、既に前作とは違ってしまっている。

ウォン・カーウァイの「恋する惑星」(1994)と「天使の涙」(1995)を落としてはなるまい。
「天使の涙」では、撮影期間がいつも長すぎるウォン監督は、
金城武が途中で髪を金髪に染めてしまったために、
髪の色を自然に変わってしまったことにむりやりしてしまった。
カルトな監督の作品の中でも一番カルトな作品になったのである。

どちらの作品でも名前は何志武で、
「恋する惑星」では、メイに振られた「どんどん三浦友和とは似ていなくなった」失恋警官223号であり、
「天使の涙」ではチャーリー・ヤンに片思いする口のきけない青年で、
夜になると人の店に入り込んで仕事をする。

何志武のモノローグである。
「失恋するのはつらい。でも、ぼくは気にしない。
あの日から、金髪が消えてしまった。ぼくの初恋のように。
ぼくは前は無責任だったと思う。他の人の店を勝手に開けたりしてはいけない。
どの店にも感情があるからだ。それに気がついたのはぼくにとって大きなことだった。
ぼくは変わらなくちゃと決心した」

同時に、ウォンカーウァイの映画の中でも最も感動的な父子の愛についても
彼はモノローグで語る。
「写真をたくさん撮ると、寿命が短くなるらしい。本当かどうかは知らない。
ある晩、父さんが気分が悪いと言ったので、ぼくは病院へ連れて行った。
そしてまもなく父さんは死んだ。
こんなに長いこと、父さんがいたので、ぼくは自分のことをずっと子どもだと思っていた。
何があっても父さんが助けてくれたからだ。
その日の夜、父さんのものを片づけていたとき、初めて自分が大人になったと感じた。
大人になりたくなかった。ずっと父さんに一緒にいてほしかった」
前世紀、金城武が初めてぼくらを泣かせた瞬間だ。

「冒険王」(チン・シウトン監督、1996)での女装は、
チャーリー・ヤンとの幼い初恋のような交わりと並んで、
今日再び味わってみるに値する一幕である。
その濃い眉とクラシックな男らしい美貌では、
あでやかさが微塵もないのは予想のうちとはいえ、
アジアのジョニー・デップと称されたのはむべなるかなと思わせる。
女装したジャック・スパロウみたいな感じなのだ。

非主流文芸作品での彼は、
特にウォン・カーウァイ映画(1997年のエリック・コット監督「初恋」を含む)での彼は、
いつものんびりと朴訥な感じで、笑うとちょっと間の抜けた感じがあり、
要するに彼はまさに愚直で偏屈で楽観的な変わり者だがいい奴に違いないと思わせる。
ちょうど「世界の涯てに」(リー・チーガイ監督、1995)の、
不治の病のケリー・チャンを連れて、人生の希望を探すモンゴル人の青年、
ナーハオチュンのように。

「アンナ・マデリーナ」(ハイ・チョンマン監督、1998)でも、得意の片思いの青年に扮している。
そういった役はうまいが、劇中小説「侠侶叉蛋」では彼の本来の楽しい一面も見ることができる。

さらに「ラベンダー」(イップ・カムハン監督、2001)のエンジェルは、
まさに彼本来の持ち味で演じている。
およそ、人間界に落ちてきた天使を演じてこのような説得力を持ちうる俳優は
両岸三地に何人もいないだろう。

リー・チーガイと再び組んだ「不夜城」(1998)に至って、
ようやく血の通った人間に最も近い役にめぐり合う。
日本に住む中国人ヤクザで本物の男の役だ。

すぐ後の「君のいた永遠」(シルビア・チャン監督、1999)のラム・ホークァンが
ジジ・リョンに求婚するシーンと、カレン・モクが彼に告白するシーンで、
彼は「金城武は演技がうまい」という証拠を公に提出することになる。
既に、自分の持ち味だけで演じる俳優から性格俳優へと変身していた。
金城武とは全然別の生きた人間――
仕事にも恋愛にも失敗し、異国で落ちぶれて旅行ガイドになる、
心のままに生き、愛にひたむきな男さえ作り上げ演じることができるようになっていたのである。

引き続いて、「ウィンターソング」(ピーター・チャン監督、2005)のリン・ジエンドン、
そして「傷だらけの男たち」(アンドリュー・ラウ、アラン・マック監督、2006)の丘健邦(ポン)は、
パートナーに裏切られる役だが、
その癒しがたい心の傷は顔だけでなく、歌やその肉体にしみこんでいた。

彼が時代劇の衣装を身につけると、普通とはちょっと異なる男気がある。
「ミスティ」(三枝健起監督、1997)の若侍にしろ、
「LOVERS」(チャン・イーモウ監督、2004)のジン捕頭にしろ、
「ウォーロード」(ピーター・チャン監督、2007)のジャン・ウーヤンにしろ、
はたまた「レッドクリフ」二部作(ジョン・ウー監督、2008、2009)の諸葛孔明にしろ、
「捜査官X」(ピーター・チャン監督、2011)の徐百九にしろ、
どれも、100%過去に生きた人間とは言えない。
あまりに現代的すぎるのか?
そうとも限らない。

要するに、時代衣装の金城武の繊細な優雅さは、彼だけのものであって、
その気質は時空を超えている。
時代劇か現代劇かだけではない、
「リターナー」(山崎貴監督、2002)の未来から来た人間にもなれる。
果ては天国からの使いにもなれるのであり、
「死神の精度」(筧昌也監督、2008)では死神・千葉に変身した。
人にもなれるし、人の世の外から来た者にもなれる。
これを演技と言わないのであれば、どうぞ、これからも、彼にはどんな賞も与えず、
いやそれどころかノミネートさえしないということを続けていてください。


   BBS   ネタバレDiary   15:30


2013年03月11日(月) ちょっと珍しいCM写真(ビオテルム)

裸の肩を見せている、金城さんとしては珍しい写真シリーズが
新しいビオテルムで展開されるらしい。

とりあえず、中国時報の記事の訳だけでも。
記事はこちら(写真あり)
記者は張士達さんです。


(写真キャプション)
金城武は無敵のCM王者である。
新しいCMが発表されるたびに白熱した議論を巻き起こす。


城武の最新のCM写真が、ネットで盛んに転載され論議の的になっている。
というのは、頭部と体の繋がり方が不自然で、別の人間とくっつけたか、
修正し過ぎたのではないかというのだ。
事務所のフーロンは9日、その写真は昨年4月に東京でビオテルムのために撮影した写真で、
頭も体も正真正銘の金城武であると語った。

フーロンによると、CM撮影は東京のスタジオの最上階のバルコニーで行なわれたが、
明るく、爽やかで、都会的であるというイメージに合うようにするため、
大きな石を運びこみ、その上に金城武に腹ばいになってもらったのだが、
自然光であることを考慮しなくてはならないので、手と顔の位置に調整が必要で、
なおかつ顔は正面向きでなければならない。
また、後ろの景観の奥行きも写しとらねばならない。
それで姿勢がややぎこちなく見えることになったが、
ハンサムな顔からたくましい肩まで、すべて彼に間違いはない。

この一連のCMは4月開始だが、出来がいいというので広告会社が
先にマスコミ用に提供したところ、なんとネットで疑惑を招いてしまったという訳だが、
これも一種の宣伝効果ではある。
(中国時報 2013.3.10)


   BBS   ネタバレDiary  2:30


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