武ニュースDiary

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| 2006年01月31日(火) |
シンガポール「icon」誌の記事・下●追記 |
きのうの続きです。
若芽から枝を伸ばし葉が生い茂るまで
金城武は日本市場に進出したことがある。 西暦2000年には、「二千年の恋」に出演した。 最近3年間は、ほとんど毎年(あるいはもっと長い)1作しか、映画に出ない。 2003年「ターンレフト、ターンライト」、2004年「LOVERS」、2005年「如果・愛」。 出演作が少ない主な理由は、自分がピンと来るものにだけ出るからで、 最近、国際的な大作が多いのは、映画界全体の環境がそうなっているからだと、 彼は言った。
「1997年の香港返還の前後、香港映画の数はぐっと減りました。 返還後、中国大陸への進出が始まったんです。 映画だけでなく、テレビも同じです。 一時期は混乱して、みんな、どこへ行って何を目標にすればいいのか わからないでいると感じたときがありました。
実は、ぼくたちはみんな周りの環境に影響されて、 中国内地をめざす人がどんどん多くなっています。 今、世界中が中国で発展したいと考えている。 もうハリウッドに行く必要はないし、彼らがこっちに来ようとしている。 ですから、将来は国境を越えた映画製作はますます増えるでしょう。 ぼく1人がそうだというわけではないんです」
10年は、短い時間ではない。 金城武は1996年にアルバム「多苦都願意」を出して後、 ずっとCDは出さず、映画が仕事の中心となっている。 今回、ミュージカル映画「如果・愛」に出演して歌を歌うことがなかったら、 若いファンは、彼がかつて90年代初め、音楽界の新人アイドルスターであったことを ひょっとしたら知らないままだったかもしれない。
過ぎ去った10年の間における変化についてたずねられると、 武は内向的な性格は10年経っても変わらない、 いつも、大人しく物静かだと思われているが、 本当は何を言ったらいいのからないだけなのだと答えた。
また、この映画での役も10年間の成長の過程を表現するものだが、 �牴甬遶瓩了�代を演じるときは、 自分の20歳を少し出た頃の生活と考え方を思い浮かべた。 しかし同時に、役の�猝ね茘瓩僕擦韻海爐燭瓩法� 自分自身の10年後も想像しなければならなかった。 芝居の内でも外でも、いつも時間とのかくれんぼうをしていたのだ。
不意に、かつて彼を発掘した陳昇(ボビー・チェン)のことが頭に浮かんだ。 およそ9年前、金城武はすでに陳昇のもとを離れ、 より広大な国際映画市場に飛び込んでいた。 あるとき、陳昇がテレビで歌を歌ったとき、司会者が彼に、 弟子が別の世界へ飛び立つのを手放す気持ちはどうかとたずねた。 この恩師はたいそう含蓄のある話をした。
彼はこう言った。 人は樹木と同じようであるべきだ。 それぞれが自分の土によって、独立して成長していく。 高くなろうと努力し、ある日、枝が伸び葉が茂って相手まで届くようになったときに、 空中で互いに手を振って挨拶できるというのも全然悪くない。 必ずしも相手を縛り付けておかなくちゃならないわけではない――
ここ数年、この小さな木は既にたくましく成長をとげた。 彼は自分の成功をどう見ているのだろう?
「人はいつも環境によって変化するし、上下するもので、 いいか悪いかはそのときの境遇に過ぎません。 状況がいいときは、それを大事にすることを知って、全力を尽くさなくてはならない。 もし状況が良くないなら、勉強して、次はもっといいチャンスが訪れるよう、 いっそう努力をする。 よい境遇、悪い境遇とも1つの過程ですよね。
自分が最後にどうなるのかはわからない。 50歳のぼくはもっと良くなっているのか、それともだめになっているのか、 それを言うのはとても難しいよ。 だから、今のチャンスをつかまえて、 やりたいことをやり、撮りたい映画を撮ることに専念する。 それがぼくにはとてもいいんです」
協力とは言われるままに何でもすることではない
金城武の今回のシンガポール来訪には、いくつもの�狎�限�畛�項があった。 記者会見とインタビューの間は、撮影禁止、 私的な問題についての質問禁止、サイン禁止にツーショット撮影禁止である。 小さい部屋に入って取材をする前、随行のスタッフが、 もしプライベートなことを質問したら、すぐ出ていただくと注意した。 おい、もっと言い方を礼儀正しくできないものかね?
「如果・愛」には記者会見のシーンがあり、 金城武演じる大スターが記者に向かってこう言うのだ。 「もし、不適切な質問をなさったら、記者会見は中止です」 映画の外の現実と驚くほど重なっている。 武は笑いながら説明した。
「これをやる前に、監督に、本当の記者会見を撮って このシーンにする方がいいですよ、って言ったんです。 いや、本当をいうと、映画の宣伝は、観客に映画そのものを、 よりよく伝えるものでなくてはいけない。 それは映画会社への敬意でもあるんです。 ぼくの私生活については、ぼく個人は そういうことを話したいとは全然思っていません」
撮影の禁止については、気が散って、何を話しているか 忘れてしまうからだとのことだった。 おまけに、普段はあまりしないサインさえも、きれいさっぱり禁止なのだ。
「どうして、あれもこれもしないと協力してないことになるんですか? どうして必ず言われる通りにしなくちゃいけないんですか? インタビューのときはインタビューを、撮影のときは撮影を、ぼくはそう考えます。 ぼくたちの概念が違うんでしょう」
食事のときは食事を、眠るときは眠ることを――いい男はなんと禅を語り出した。 なかなか見られぬ笑顔、インタビューの間一生懸命答えてくれたことで よしとしようではないか。 ほら、これこそが美貌であることの利点なのだ。 (胡錦偉・文/icon 2006年2月号)
私にはこの記者のスタンスがちょっとわからないんです。 基本は書くべきことを書いていると思う。 でも文章の初めと終わりの皮肉は、武へのものか、同業者へのものなのか。 本文はまっとうなことでも、前後にそういう振りと落ちをつけねばならない シンガポールの彼をめぐる状況なのか。 (もっとも、私の読解力では文章のニュアンスまでつかむのは難しいですから)
前に楊麗玲さんも書いていたように、初対面の人物に、深い話や個人の考え、 感情、ましてプライベートなことなど、気前よくどんどん話してくれなどんて、 普通は言えないことです。 でも、記者は、マスコミだからと、それが当然のように勘違いする傾向が、多分ある。 シンガポールはどうか知りませんが、 香港では、マスコミは宣伝してやるのだからという態度だと武も言っていたし、 それに合わせる芸能人も大勢いるのではないでしょうか。
そんな中で、自分が当たり前と思うことを貫くのは、すごく抵抗を受けるでしょう。 自分の仕事のことを考えたって、あるいは人との付き合いでもいいけど、 なかなか難しいことは想像つきます。 まして、同じ仕事であっても、芸能人はめちゃくちゃに悪口言われやすいですから。
何を言われても、普通の人間としてまっとうだと思うことを守りたいとする彼は、 スペトラ香港プレミアのとき、同行した本広監督が言っていたように、 戦っているんだと思う。 その言葉が今、よくわかった気がしました。 笑顔をくずさず、しかし、戦っているんだと思います。 私はそんな彼を尊敬するし、応援しているよと伝えたい(間接的にね)。
そんなことを感じさせられた記事でした。
●追記 8:30 今、気がついたのですが、 本広監督の言葉って、どなたも御存知なわけじゃないですよね? 当時、本広監督のサイトにあった日記なのですが、今行ってみたら、 04年からのしかないようです。 該当箇所のみ、期間限定で、「こちら」に引かせていただきます。 パスワードsupetoraでご入室ください。 →wintersongでどうぞ。(2010.5.9)
BBS ネタバレDiary ★
| 2006年01月30日(月) |
シンガポール「icon」誌の記事・上●CNNに出演 |
「如果・愛」のプロモーションでシンガポールを訪れた武に グループインタビューをした月刊誌「icon」の記事を、 長いので2回に分けてご紹介します。 「帥と不帥の人生:金城武」(タイトルの意味が今ひとつわからず)と 題されています。 まず、読んでみてください。
**********
金城武は荒れ狂う風のように国境を越え、シンガポールにやってきた。 心を開いて気持ちを分かち合うことなく、 ごく一部のマスコミとはちょっとした行き違いまで引き起こして、 トンボが水面をかすめて飛ぶような交わりではあったが、 しかしそれでも一場の美しい出会いだった。
先月の初め、映画「如果・愛」の監督ピーター・チャンと主演俳優達が、 宣伝のため、シンガポールを訪れた。 世間の注目はすべて金城武に注がれたが、 私は実はチ・ジニの方を取材したかった。 人気スターの方は、非協力的で人を遠ざけ近寄らせないという�牋�行�瓩� 耳にタコができるほど聞いてきたから、 いやな目に会う危険を冒す必要などないではないか。
結果は、韓国の好人物チ・ジニは急に来ないことになり、 私は日本のサムライとよもやま話をせざるを得ない定めとなった―― 幸い、討ち死にはしなかったが。 いい男はゆったりと話してくれただけでなく、 笑い声と、ノックアウトされそうな視線とをプレゼントしてくれたのだ。 私の前に合同で取材した2人の新聞記者は、 彼の機嫌の悪い顔、コミュニケーション不通、 問題ある態度を思い知らされたというから、 やっぱり私が格別運が良かったのだろうか?
取材の難しい芸能人といえば、金城武は確実にトップ3に入る。 それでもマスコミは、引きも切らずに争って取材しようとする。 職務上の責任からということの他、我々の側に卑屈さがあると認めざるを得ない。 だから、くだんの記者が新聞で、「来たくないのなら、次から来るな」と 手厳しく書いたのを読んだときには、 内心、彼女の胸のすく率直さに喝采を禁じえなかったのである。
だが、私と他に2人の記者とのわずか15分の合同インタビューの間、 武との距離は1メートルに満たず、表面的には非常に楽しかった。 が、内心を見れば、それは彼がかたくカギをかけた、 自分のために保持したプライベートな空間であったのだ。
美と醜との奇妙な話
私たちは、普段「あでやかな光が周囲を照らす」という言葉で 華やかな超美人を形容するが、金城武はこの言葉が最も似合う男である。 鷹や隼のように人を射すくめる鋭い目、きっと結ばれた薄い唇は毅然として、 一種、少年と大人の男の中間の美しさであり、 不合理なまでの、あたかも傍若無人なまでのカッコよさだ。
蔡康永は『あの青年達が教えてくれたこと』という本を書いたが、 その中の「��97の青年」で、監督になりたくて、蔡康永に脚本の構想のアドバイスを 受けるため訪ねてきた大スターが、まさしく金城武だと言われている。 蔡康永は、この男性の美しさを形容して、 肝をつぶすほど、合理的範囲を超えた美しさと表現し、 またこの地球の生き物ではないような美しさのスターが、 自分の美には全く無関心であると述べている。
大スターはいくつか面白くないストーリーを考えたが、 あるとき、車を運転している最中に1つ新しいストーリーを話し始めた。 それは、3人の、学校中で公認の美貌の学生が、 全校で一番醜い男子学生を誘って、ドライブに出かけたというものだ。 ところが事故に遭って、醜い学生だけが生き残ってしまった。 学生は泣きながら言った。 「どうして生き残ったのがぼくなんだ」 大スターはここまで話すと、突然嗚咽し、ナビゲーターに突っ伏して泣いた。 蔡氏は、絶世の美貌の人間の口からこのような物語を聞くとは、 思いも寄らなかったと書いている。
地方伝説を読むような感じがして、本当のこととは思えない。 物語中の美醜についての奇妙な比喩と美男子の意外な反応は、 私の好奇心を刺激した。 金城武は外見というものに、どんな考えを持っているのだろうか? その考え方は、どのように審美観と人生に対する態度に反映しているのだろうか?
�牴嵒哭瓩亙拔�の一段階
「如果・愛」で、彼はヒロインのジョウ・シュンに捨てられ、10年間心の傷に苦しむ。 初め監督は、説得力があまり出ないのではないかと心配していた。 というのも、顔立ちの良い人間は普通、人を捨てるだけで、 捨てられることはないからだ。 その後、金城武が役になりきって演じたので、この中日ハーフの美男が、 なんと、かつて�犲里討蕕譴伸畄亳海里△襪海箸�わかったのだった。 監督がこの話を記者会見でしたのを聞いて、金城武はうなずいた。 「本当のところ、美貌は何の役にも立たない。 振られることはやっぱりある」
インタビューで彼は、デビューしたばかりのときは演技が全然できなかったから、 いわゆる花瓶になって、外見がいいだけのアイドルになるのではないかと、 とても心配だった、と語った。 だが、今の彼は、別の理解の仕方をするようになっている。 「花瓶自体もまた1つの役で、花瓶が引き立てるからこそ、 他の人の演技の良さがはっきりするんです。 勉強の過程では、花瓶もまたその1つの段階でしょう」
ご安心を。 観客の目には、彼はとっくに花瓶ではない。 10年余り前、ウォン・カーウァイが「恋する惑星」で かっこよさと個性を備えた金城武を形作った。 彼がネクタイでハイヒールをきれいに拭くシーンは既に古典となっている。 続いて、ウォンは「天使の涙」でも、おしの青年に彼を起用、 その俳優としての魅力を掘り起こした。 低く、感性豊かなモノローグは今なお記憶に新しい。
金城武はこう言っている。 どの役のときも、気持ちごとなりきっていく。 しかしよい演技ができるかどうかは、脚本が大きなカギを握っている。 役が俳優の本来持っているものをきわだたせることができれば、 たとえ1シーンでも、何もかもがうまく行くのだと。 (続く) (胡錦偉・文/icon 2006年2月号)
●CNNに出演 20:30
CNNのTalk Asiaという番組に出演すると レインボーママさんからお知らせいただきました。 サイトは→こちら
NEXT WEEKということは、更新の日にもよるけど、今度の土曜? その後、KIMIKOさんが教えてくださった日本語サイトによると、 いろいろな視聴法があるそうですが、スカパーでOK? ?続きですが、我が家はケーブルも来ていない、衛星もだめ 見られそうな方、お調べ下さいませ。
BBS ネタバレDiary ★ 0:50
| 2006年01月29日(日) |
質問好きの金城武(Cheer雑誌) |
台湾の「Cheer」という雑誌に記事が載っていることを、 DerrickのBBSで教えてもらいましたが、 公式サイトになんと全文が掲載してあります。 かなり良い記事だと思いますので、長くなりますが、 休日を利用していっぺんに載せます。 「如果・愛」を題材に語っているので、ネタバレが多いのですが、 伏せ字にして、ネタバレDiaryではなく、こちらに載せたいと思います。

小さな習慣が大器を作った:金城武(俳優)
この1シーンが、 どれほど多くの観客の心をわしづかみにしたことだろう。
体がゆっくりとプールに沈んでいく。 金城武の顔が青い水の中でスクリーンの半分を占め、カメラが止まる。 クローズアップの画面で、彼の目頭から一粒の男の涙があふれて落ちる。 涙は水にまじって消えていく……
「如果・愛」における金城武の素晴らしい演技は、 彼の人気をぐいぐいと上昇させたばかりでなく、 最近ではアメリカの雑誌「ニューズウィーク」の表紙にまで 一躍登場させることとなった。 この国際的な雑誌は、金城武は将来の��Drama King�瓩裡運佑世半淹燭掘� ��Making the great leap��(大躍進)のタイトルのもと、 「アジアの人気俳優から真の国際スターになるだろう」と予言した。
この映画の監督ピーター・チャンは、 かねてから独自の見識を持つことで知られる。 俳優の個性にひそむ一面を見出し、それを脚本に生かすことに長けている。 だから観客のよく知っている俳優達が、 チャンのカメラのもとでは、みな、全く新しい演技を見せるのである。 10年前の「ラヴソング」でのレオン・ライが、まさにその最良の例だ。
ただ、ピーター・チャンにとって、レオン・ライの発掘が、 つまりは�爐△訥�度見通せる�瓩發里任△辰燭里紡个掘� 金城武の演技は、彼を驚喜させるものだった。 「私は、ずいぶんたくさん映画を撮ってきたが、 今回の金城武との出会いは、最も鮮やかだった」とピーター・チャンは言う。 当初、金城武に対し「非常に心配」をしていたのだが、 最後には、「彼の方が私よりあの役を良く理解している」と 心の底から思うようになった。
金城武は取材を好まない。 およそ彼の性格と関係のある形容詞はすべて、内向的、人見知り、 はにかみや、口数が少ないといった類を離れられない。 このことも、ピーター・チャンを、初め心配させる原因となった。 「つきあいにくく、近寄り難い」ように思えたのである。 ところが、いざ撮影所にやってきた金城武に、 みんなは大変意外な感を抱いた。 「この映画では、彼が一番質問が多かった」とピーター・チャンは言う。 相手役の女優、ジョウ・シュンもわざわざ言及している。 金城武は特別質問好きだったと。
その感覚は知っている
「その感覚はわかります。その区別を演じ分けたい」 金城武自身は、質問には理由がたくさんあるのだという。 映画で彼が演じた役「林見東」は、10年間に渡って恋に苦しむ。 愛と恨み、現実と記憶が互いにからみあい、 強烈な感情に打ちひしがれている。 これまでの金城武のイメージとは全く異なった役だ。
「なぜこの男は10年間も愛し続けられるんですか? どうしてこんなふうに愛することができるんですか? どうしてこんなに長く愛し続けられるの?」 金城武は質問を繰り返しながら、 「林見東」の心の世界にもっと深く分け入ろうとする。
どのように「10年間の違い」を出せるかも、 最高に難しい挑戦だったと、彼自身も認めている。 「いったい愛ってなんだろう? もし、全く同じような感覚を表現するんだったら、 俳優はこんなにいらないよ」と彼は言う。
質問好きの金城武に出会って、 「私は、どうして彼との仕事は大変だと言う監督が多いのか、 よくわかったよ」とピーター・チャンは笑った。 実は、ほとんどの監督は、質問攻撃をかけてくる俳優はきらいだ。 なぜなら、質問が多いと、権威が挑戦を受けているように、 どうしても見られてしまうからだ。
そして、金城武がまず口にした言葉はこうだった。 「この役はとてもわけがわからないと思うんですが」 他の監督だったら、多分、きびすを返して立ち去っただろう。 あいにく相手がピーター・チャンだったので、 2人は火花を散らすことになる定めにあった。 というのも、チャンはただニッコリしてこう答えたからだ。 「そうさ、だから君に演じてもらうことにしたんだ。 どう違うものにしてくれるか見せてくれ」
金城武の「質問」は、単に監督の答えを待つだけのものではない。 むしろ自分自身の考えと解釈をこめたものなのだ。 「問うこと」を通して、 もともとは彼いわくの「わけのわからな」いものだった役が、 輝きだし、熱を帯びてくるだけでなく、 ピーター・チャンと多くの新しい、予想外の震撼を生み出すことになったのだ。
映画館の観客はひょっとしたら、「如果・愛」の脚本とセリフに、 金城武がかなりの貢献をしていることを知らないかもしれない。
監督を身震いさせるほど感動させた演技
この映画で一番難しいシーンの1つが、 金城武とジョウ・シュンが映写室で顔を合わせるところである。 2人とも、言い尽くせないほどの言葉が心の内にわきおこり、 視線が交錯する。ここで何を言わせたらいいのだろう? ピーター・チャンは何度も推敲し、 やっとのことで、このような会話を書き上げた。
まず金城武が口火を切る。 「君を老孫(ラオスン。10年前の北京でのジョウ・シュンを指す)に 会わせに連れて帰りたい」 ジョウ・シュンが答える。 「私が老孫よ」 すると、金城武がこう反論する。 「君は老孫じゃない。老孫はぼくを愛している」
最後のセリフを、ピーター・チャンは、 金城武が穏やかに、深い愛情をこめて話すと思っていた。 ところがなんと、彼は大きな声でどなったのだ。 その場の者達は呆然とした。
「私たちはみんな心を動かされ、恐れを感じた。恐れはまずい」 ピーター・チャンは笑いながらこう言った。 恐れは現場の人間を感動させたが、観客は受け入れられないだろうと。 だから、彼は心配して、�猜厳蘖撚萇�バージョン�瓩濃�り直すことにした。 両方を比べてみただけで、 やはり金城武の初めの演技の方がずっと張りがあった。 そこで、そちらが正式上映版となったのだった。
また別の1幕がある。それは映画の終盤で、 金城武が店でめんを食べる、チ・ジニとのシーンである。 すでに穏やかさを取り戻した心境を、どのように表すべきか?
金城武が自分からこう頼んできた。 「チ・ジニにぼくにもう1回質問をさせて、 ぼくがもう一言、言えるようにできませんか?」 そこで、ピーター・チャンは2つのセリフを付け加えた。 「芝居は終わったんですか?」「終わったはずだよ」 思いがけず、映画は一段と余韻を増す結果となった。
「如果・愛」が今年のオスカー外国語映画賞に 香港代表としてエントリーされるのに従って、 金城武の芸能キャリアはさらに高みに上るチャンスが出てきた。
15年前、華視の8時のドラマ「草地状元」で 名プロデューサー葛福鴻に気に入られ、台湾語の歌「夏天的代誌」を歌い、 「報告班長3」で迷彩服を着て笑い者部隊の兵士を演じたこの若者は、 毎回観客を驚かせる演技の積み重ねを通して、 国際的注目を集める芸能人へと変身した。
生まれ変わることのできたカギは、彼の忘れ難い風貌であると言うよりは、 むしろ、その「質問好き」のプロ精神であると言った方がよいだろう。
マネジャーの張漢菁、金城武を語る
最大の特質 専念が金城武の一大特質です。 俳優をするときには、俳優に専念して、歌手はやりません。 今は、非常に多くの俳優が仕事を多方面に広げていますが、 観客に与えるイメージはあいまいになっています。 金城武はこの点で他の俳優とは非常に違っています。
仕事に対する考え方 1つのことをしっかりやる。大きい小さいに関係なく。 彼は、以前、ある、熟練の革服の老職人の話をしたことがありますが、 そのような仕事一筋の人にとても惹かれるのです。
仕事の原動力 完成した作品を見る満足感が、 彼が仕事に向かう最大の原動力になっています。 撮影が終わると、いつも機会をとらえて作品を見る。 見終わるととても嬉しそうです。
仕事で目指すこと かつてこう言っていたことがあります。 一番願っているのは、自分の出た作品が人を感動させることで、 喜劇でも悲劇でもかまわない。 でも、人を感動させるのは実に難しい――と。
金城武、金城武を語る (金城武の最近の公の場の談話と報道からまとめたもの)
自分を語る ぼくはただ、物事をきちんとやりたい人間なんです。 映画でもその他のことでも、いつも全力を尽くすだけ。 でも、周りで見ている人が大勢いると、すぐ不安になってしまう。
自分の芸能人生の見通し やはり、まず良い演技をしたいと思うので、 ずっとCDを出してきませんでした。 いったいどんな風になるかなんて、自分もわかっていません。 今は優れた監督と出会うチャンスがたくさんあるから、 それを大事にして、良い演技者になるべきだと思う。 そうでないと、監督の人たちに申し訳ないです。 将来の希望は、監督として映画を撮ること…… これが、多分、ちっぽけな夢ですね。
生活と仕事に対する考え方 仕事を詰め込みすぎるのは好きではありません。 それより、もっと読書したり、旅行したり、勉強したりしたい。 1人の人間がこの世界でできることはとても限られています。 だから、自分がやりたいことをもっと選ばなくちゃと思う。 (Cheer 2006年2月号)
昨日ご紹介のデビュー時のエピソードにも、 「質問する武」が出てきましたね。(^^) 1ヶ所だけ訂正。 フーロンに見出されてから「草地状元」に出たので、 そこの順番が文中では違っています。
BBS ネタバレDiary ★ 0:20
| 2006年01月28日(土) |
証言:デビューの頃の金城武 |
台湾の、白氷氷(バイビンビン)が司会をしている番組のゲストが、 かつて「草地状元」で、ガールフレンドの父親役をやった人でした。 そこで、当時の金城武の思い出が話題に出て、 一緒に出演していた人たちも、語っています。 台湾のファンがその言葉を書きとめてくれたのを、 ちょっと珍しいので訳してみます。原文→こちら ところどころ、(笑)という字を自分で入れて読んでみてください。
張柏舟、大胆にも公衆の面前で金城武に平手打ち?
張柏舟の話
「草地状元」の撮影のときに、会社が芸能界にデビューする金城武を 現場に連れてきたんだよ。 で、新人を紹介して、このドラマに出演するんだと言ったんだ。 (張の娘を追いかける役なので、一緒のシーンが割に多かった) 私は彼のこと、新人だから知らなかったので、聞いてみた。 「演技できる?」そうしたら武は「いいえ」と答えた。 とても可愛かったよ。真面目でね、来るとすぐ真剣に脚本を読んでいた。
あるとき、私が金城武を平手打ちするシーンがあって、 リハーサルでは、打つマネをして、かるく頬をかすっただけだった。 ところが、いざ本番になって、私が手を振ったら、 本当に金城武の顔をぶってしまったんだ。 彼がびっくりして、「どうして本当にぶつんですか?」と言ったもので、NGさ。
演技者なら、手の動きに合わせて顔の向きを変えることを知っているもんだが、 彼は知らなかったから、そのままぶたれてしまったというわけだ。 私だって、彼がよけないなんてわからないよ。 そこであわてて彼に言ったんだ。 「……君が自然な感じになるようにだよ」とね。 彼は私の説明を聞くと理解した。 勉強熱心でもあったから、2回目はOKだったよ。
その後、撮影が終わると(朴子で撮影していた)、 私はどこに行くときも彼を連れてゆき、この新人の面倒を見た。 彼も私を見ると、いつも大声で呼んだものだよ。「お父さん!」って。 今、金城武が私のことを覚えているかどうかは、わからないが……。
白氷氷の話
金城武がデビューしたばかりのとき、ある人が私に会わせにつれてきたの。 私が日本で仕事をしたことがあったから。 金城武も半分日本人だからね。 彼はそのころは顔はまずいし、ルックスがよくなくて、 歌も下手、話す声もすごく低かったのよ。 私はすぐ彼の母親に言ったの。「こんななら、だめよ」 その後彼は別のところに行って、 たった半年ですごい人気者になるなんて、思いもしなかったわ。
羅福助の話
私は金城武がデビューしたばかりで、張韮の番組に出たときに見ましたよ。 彼の容姿を見て、いずれ絶対大人気になるとわかったね。 当時は人気のある芸能人が他にも大勢いたけれど、そんなの関係ない、 私はもっと先を見ていた。案の定、今はすごい人気ですよ。 (緯来綜合台「氷火五重天」2006.1.25)
BBS ネタバレDiary ★ 15:15
| 2006年01月27日(金) |
「青龍〜」の少紅監督語る |
ご紹介したい面白い記事が1、2出てきて楽しみだったのですが、 その前に、夕方アップされたニュースの方を先に……
例の時代劇映画の噂→プロデューサーとニュースへの登場が進んで、 いよいよ監督本人の談話が出ました。
李少紅監督、「青龍偃月刀」を準備
チャン・イーモウ、チェン・カイコー、フォン・シャオガンら、 内地の先端を行く監督達に続き、今、�猜厳歿畢瓩陵�少紅も 商業映画に活躍の場を求めることがあきらかになった。 ホラー映画を1作撮影予定のほか、時代劇大作「青龍偃月刀」の企画がある。 題名を聞くとまさに武侠物だが、少紅監督は記者に対し、 実は時代物恋愛映画であり、関羽の熱い恋の物語であると語った。 金城武を主演に考えている理由は、年齢的に妥当であり、 恋愛物のできるちょうどいい時期だからというもの。
すでに1年前から準備していた「青龍」
前回の取材で、李少紅監督は商業作品を撮ると明かし、 1年間、そのために検討を重ねてきたとも語っていたが、 今になってみれば、そのメインであったのが「青龍偃月刀」だったのだ。 2005年の旧正月から、少紅監督は脚本の準備を開始、 現在すでに第3稿が上がっている。
昨日、李少紅は記者に対し、この映画は主に関羽の恋愛を描くものだと語った。 関羽に材を取る理由については、こう語っている。 「関羽のイメージは、中国人の心で重要な位置を占めています。 彼が登場する物語は数え切れないほどです。 後世になって神話化された中国史上の実在の人物の中でも、彼は最も有名であり、 武神から福の神まで、人々はほとんどすべての美徳を彼の上に重ねている。 このような人物はいつスクリーンに登場したっていいでしょう」
関羽の最も激しい愛を描く
関羽の物語は、中国人にはごくごく聞きなれたものだが、 その愛については、空白という印象がある。 この一面をとりあげる理由を、少紅は、こう説明する。 「考えてみてください、こんなにも魅力的で、忠義心にあふれた男性に、 どうして愛がないなんてことがあるでしょう」
様々な歴史書には関羽の恋愛話はどこにも書かれていない。 しかし、だからこそ、想像の余地があるのだ。 例えば、関羽と貂禅。 これについて、少紅監督は、 「関羽と呂布は1回しか闘っていないし、貂禅と関羽は会ったことがないはずです。 だから、彼らの恋愛話は全部人々の想像の産物のはず」と言う。 たとえ歴史には少ししか書かれていなくても、 今回、関羽について描く恋愛は、やはり史実に依拠した者であり、 描くのは関羽の激しい愛の物語だと、李少紅は語った。
金城武は恋をする年齢に達した
少紅監督の説明では、映画は桃園三結義から関羽の麦城の敗走まで、 愛だけを描くという。 ネットで流布している、金城武が関羽を演じるという噂に対しては、 李少紅は決して否定しなかった。
「彼は私たちが検討している配役の1人です。 この作品には、演技派をあてるか、アイドル的スターをあてるかの 2つの方向が考えられますが、どちらでも成功すると思います。 ただ、マーケットから言うと、アイドルスターの方が受け入れられやすいでしょう」
それでは金城武のどんな特質が監督を引き付けているのだろうか? 李少紅は、金城武の演技が、年齢的隔たりを超えて この大人物を表現しうるか心配はないのだろうか? 李少紅の答えはこうだ。 「おそらく、彼の年齢はぴったりだと思いますよ。 まさに恋愛物がやれるときだと感じます。 関羽も桃園三結義のときは大体27、8でした」
チャン・ツーイーが海外マーケットにアピールする
李少紅は、金城武にしろ、また関羽の愛人役にチャン・ツーイーを使うかどうかにしろ、 まだ最終決定はされていないが、 2人とも、今や優秀な成績を残しており、人が進んで検討したいキャスティングであると、 一般論として述べた。
チャン・ツーイーの起用については、海外マーケットの考慮も当然ある。 少紅監獄は「結局、私が撮ろうとするのは商業映画ですから、 商業的要素は必ず必要です」とはっきり言う。 この「青龍偃月刀」は超大作でもあると言われており、 キャストの検討内容を見るだけでも、それがうかがわれる。
これもまた3億元映画になるのだろうか? これには、李少紅は�爐困襪�しこそうに�畩个辰討海Ω世辰拭� 「たぶん、そんなに大作ではないですよ。 製作関係のことは私は知るはずがないでしょう、 それは李少婉(プロデューサー)に聞かなくちゃ!」
その後、李少婉に電話でたずねると、投資額は1億以上は間違いないが、 具体的数字は今のところは明かせないとのことだった。 現在、急ピッチで準備が進められておし、 もし9月にクランクインできれば一番よいとのことだ。 (網易娯楽2006.1.27)
青龍偃月刀は、日本語読み「せいりゅうえんげつとう」。 関羽の愛用の刀の名前です。
BBS ネタバレDiary ★ 23:30
2006年になって中国で生まれつつある、新しい傾向だそうです。
ロマンティック恋愛大作の名作「如果・愛」が、 全国で上映され人気を博すにつれ、観客とマスコミに ある全く新しい言葉が生まれ、広がりつつある。 「色女郎」(女郎は若い女性)だ。
「色女郎」の意味は、男性の美を好む女性観客ということで、 �猗�を愛でる心は誰にでもある。それは男女を問わない�瓩里澄� 社会がどんどん開明的で開放的になってきた今日、 「色女郎」も女性の地位を高める1つの突破口となっている。
「如果・愛」には3人の男優が出演している。 美男で多感な金城武、温和で家庭的なチ・ジニ、 才能あふれるジャッキー・チュンだ。 3人が代表するそれぞれのタイプは、まさに絶対多数の女性が 夢見る�猴�想の恋人�瓩裡灰僖拭璽鵑覆里澄� この3つのタイプの男性は、女性観客の心に、 ある種の�猖�足感�瓩鬚發燭蕕掘� 心地よい思いにさせ、喜びを与えることができるのである。
金城武:美しく多感
女性の観客の多くが、�爛▲献↓癸韻料播┐蔽法Χ眈詆隲瓩鬚瓩△討� 「如果・愛」を見に映画館に足を運んでいるのは否定できない。 この中日ハーフのアイドルは、確かに人を魅了する。 「如果・愛」で、彼はカメラマンによって、 あらゆる角度から、完璧な美しさで撮られている。 深い愛をたたえた目、高い鼻に、 魂の奥底から湧きいずるかのような歌声が加われば、 観客の女性達をうっとりと夢中にさせずにはおかない。
金城武がこの映画で演ずる林見東もまた、非常に多感な人物である。 映画では、ちっぽけなテープレコーダーが、 この上なく感動的な小道具となって、 哀切で美しい感情を次から次へと湧き起こす。 もちろん、彼がプールであふれさせる涙も、 また何度かあるジョウ・シュンとのラブシーンも、 彼は的確に演じきって、観客を陶酔の海に浸す。
ことに�猝世蕕�に君の姿……�瓩伐里せ呂瓩襪箸�には、 大勢の女性観客の目から、たちまち涙がこぼれ落ちるのだ。 (すみません、ジニさんとジャッキーさんについては、根気なく割愛) (中国新聞網 2006.1.23)
もちろん、女も美を愛でます。
BBS ネタバレDiary ★ 0:45
三国時代の関羽を主人公とした映画「青龍偃月刀」で関羽を演じ、 チャン・ツーイーと再共演するという話は、まだ消えていなかったようで、 最近再び表に出てきています。 しかも、これまで金城武が候補にあがっているという書き方だったのに、 今日の都市快報では、金城武は「確定」と。 中華マスコミの「確定」が確定ではないのは重々承知なので、様子見ですが、 前より具体的になった話を上記の新聞から、関連部分だけ抜書きしてみます。
今年の中国映画の大作は依然として時代劇が中心という話から、
最近、得た情報では、 ジョン・ウーがずっと「赤壁の戦い」の準備を進めているほか、 もう1つ、三国を題材に取った映画「青龍偃月刀」も、 今年半ばに撮影に入る。 監督は著名な女性監督、李少紅。 他の作品はすべて実際の歴史を元にしているが、この2本の映画は 歴史に新解釈をほどこし、創作するものとなっている。 (中略) 李少紅の「青龍偃月刀」は、台湾の龍祥影業公司が 香港、内地の2つの映画会社と共同出資するもので、 関羽の一生の愛を中心とした物語である。 映画の準備はすでに始まっており、関羽役は金城武に確定、 相手役女優はチャン・ツーイーと基本的に予定されている。 2006年4月ないし5月にクランクインする。
三国の物語は中国人にとっては、実に耳になじんだ話であるから、 「赤壁の戦い」と「青龍偃月刀」が、どのように新機軸を 打ち出そうとしているのかが関心が持たれる。 (中略) 李少紅も、関羽の一生にどのような解釈を加えるのだろうか? 「三国演義」は基本的に男同士の物語であり、 女性はその中では彩りとしても要らないくらいだ。 しかし、恋愛物に長けた李少紅は、 当然自分の強みを手放すようなことはしない。 この映画で、彼女は関羽に激しい恋愛を展開させる。 チャン・ツーイーの役は関羽の愛人で、 最後、関羽の敗走も、心から愛する人のためなのだ。 このような設定が、三国志ファンに 受け入れられるかどうかはわからないが。
製作会社によると、この作品は李少紅の 2006年2本目の映画として製作される。 1本目は陳坤とのサイコホラー「三岔口」。 (都市快報 2006.1.22)
チャン・ツーイーの時代物というだけでお腹一杯なんですが、 うーん。 監督は優れた人らしいです。 私はこのところの「アメリカ」つながりに、少なくとも新鮮味は感じて、 うす〜く期待しているのですが、なんであれ、 最後は武が選んだから、という一点で期待することになるのでしょう。
BBS ネタバレDiary ★ 8:45
| 2006年01月22日(日) |
「GQ」US Editionに登場 |
BBSで先にANNEさんが報告してくださいましたが、こちらにも。 男性雑誌「GQ]のUS(アメリカ)版に金城武がファッションページで登場です。 「A COOL RAIN」のところです。 → GQサイト
そういえば、この前台北に行ったとき、もちろん書店で 雑誌探しをしたのですが、 収穫は映画雑誌を除けば、男性雑誌だけだったのを思い出しました
BBS ネタバレDiary ★ 11:30
| 2006年01月15日(日) |
見てみたい金城武(新京報) |
昨年暮れ、大陸の新京報に載った、北京の映画評論家、表江という人の文章です。
どんな金城武を見てみたいか
金城武が内地に来ると、たちまち無数のフィルムを使い果たさせ、 女性記者の心臓の力に試練を与える。 近くで彼を見た同僚の言葉を借りると、 「彼は人類の進化の極致だ」ということだ。 そして、この言葉をMSNで広く放送したとき、 全女性が賛同しただけでなくと、男性にも支持する者達がいた。
金城武は、中国人スターの中では、2人といない、複製不可能な存在である。 徹底的にかっこよく、徹底的にミステリアスで、徹底的に控えめだ。 私は、彼がどのようにして今日のごとく変わったきたのか、ずっと興味を持ってきた。 もし、1990年代台湾の�犹余�天王�瓮献漾�・リン、ニッキー・ウー、エリック・スン、 そして金城武をまだ覚えている人なら、多分私の疑問の意味がおわかりだろう。 当時の金城武で一番印象的だったのは、顔が面長だということで、 今日の、どんな場でも常に威勢あたりを払う中華スターになる素質など、 全然見出すことはできなかった。
今、そのころのことを持ち出すと、金城武本人は、とても恥ずかしそうだ。 例えば、今年の金馬奨授賞式典で、アン・リー監督が、 1994年に初めて金城武に会ったときのことを覚えていると言い出したときのように。 そのころの金城武は、ちょうどニッキー・ウー、チャーリー・ヤンと 「報告班長」に出演している最中だった。
だが、金城武がはっきりと覚えておきたいのは、 おそらくその同じ年に出演した「恋する惑星」だろう。 ウォン・カーウァイの作品でシェフサラダをしこたま食らってから、 かつて朱延平作品で、さきほどの小天王たちと同じように、 でたらめなことを繰り返していた金城武は、徹底的に変わったように思われる。 その後の金城武は、基本的にはコメディ映画から離れ、 小天王の浮つきも次第に消えていった。 依然として若者のアイドルの位置にはあり、 今日に至るまで、彼には少年の雰囲気が消えないけれども、 同時代の男性俳優たちを凌駕する持ち味は、 このようにして作り上げられてきたのだ。
ただ、金城武のかっこよさは最高ではあるが、 1人の俳優としての道のりを考えると、 私は、まだまだ進むべき空間を残しているように思う。 彼の頂点は、事実、1997年の「不夜城」のままで止まっている。 「不夜城」以前、金城武がこんなにもクールに、 絶望を身にまとって歌舞伎町を歩むことができるなど、誰も想像さえしなかった。 だが、その後の「君のいた永遠」「ターンレフト、ターンライト」 「リターナー」「LOVERS」等々では、金城武のユニークさと柔軟さは、 完全に掘り起こされたとはいえないのが事実である。
これは、おそらく金城武の出演作選びの基準が比較的高く、 そして中国語映画には彼をうなずかせることのできる監督が、 実際多くないことが関係しているのかもしれない。 私の考えでは、彼が、もしまだ映画などもう出たくないというほど、 雑念をなくしてしまっているのでなければ、 一緒に仕事をすることを考えた方がいい監督が2人いる。 1人はアン・リーで、もう1人はジョニー・トーだ。
アン・リーは金城武に深い印象を持っており、組むのに問題は全くあるまい。 そしてアン・リー作品の感情の細やかさも、 金城武の演技にとって大きな試練となるだろう。 また、ジョニー・トーも、金城武と仕事は初めてではなく、 トーがプロデュースした「パラダイス!」も、 金城武の演技が非常にユニークであった作品だ。 さらに、現在のジョニー・トーはまた一歩成熟期に入って、 作品の持ち味、構成力が絶えずレベルアップしている。 金城武のクールさと銀河映像作品の表現する絶望とは、 �狹契�の名コンビ�瓩箸覆襪呂困澄� 今の金城武が大スターになりすぎて、 トーがコントロールしにくいと感じることがあれば、 うまくいかないかもしれないが。 しかし、アン・リー、あるいはジョニー・トーの作品に 登場する金城武を想像するだけでも、期待がふくらむ。 これこそ本物の�狎さ�の組み合わせ�瓩世�らだ。 (新京報 2005.12.1)
「報告班長」にチャーリーは出演していないこと、 「不夜城」は1998年作品であること、 四小天王のメンツはエリック・スンではなく、スー・ヨウポンであることなど、誤りはありますが、 金城武を「俳優」として扱った論考という意味では珍しく、興味深いと思います。 日本でもそうかもしれないけれど、スター性の大きさから、 「スター」としての存在について語られることの方が圧倒的に多いと思うのです。 「如果・愛」はまだ見ていないのかもしれませんね。 「不夜城」は、向こうでは、彼の演技面では非常に評価が高いようです。
●「ムービー・ゴン」40号
ほとんど韓国芸能雑誌のようになった「ムービー・ゴン」ですが、 最新号に金城武記事が載るようです。 まだ金馬奨関係ですね。 (金馬奨に日本のマスコミが来て取材していたと、 台湾のファンの投稿にありましたが、これはそうなのかな?) 表紙の文字の大きさに、少しだけ期待します。→公式サイト
BBS ネタバレDiary ★ 17:30
重慶時報が2006年に注目すべき10大スターという企画をしていました。 よく知っている名前では、 �癸韻�4作品の公開が(あちらで)控えているコン・リー、 2がチャン・ツーイー、5にスー・チー、6ジェイ・チョウ、 7と8がニコラス・ツェーとセシリア・チャンですが、 この2人はゴシップ面での注目ですが。
�癸瓦法�金城武が挙げられています。
�癸� 次の中国系国際スター――金城武 注目理由 アメリカのマスコミが国際スターになると予言した 注目事項 どのようにハリウッドに進出するか 注目指数 ★5つ
金城武は長年人気を保っているスターである。 どこへ行こうと、年齢を問わず女性達をとろけさせる。 「本当にかっこいいから!」というのが理由だ。 昨年、文芸映画「如果・愛」で、 観客は金城武の演技に、程度の差はあれ、みな感銘を受けた。
道理で、アメリカの「ニューズウィーク」誌が、 彼は国際スターになるだろうと予言したとき、 彼は感謝しながらも、実に彼らしくこう言ったものだ。 「ハリウッドの、あってもなくてもいいような、 あるいはステレオタイプのアジア人の役はやりたくない。 それなら、良い脚本が現れるまで待ちたい」と。
この安っぽいものにはペコペコしない倣岸さに、 あの�牴嵒哭瓩亡鼎鵑犬覆ざ眈詆陲鮓�出すのだ。 ならば、我等を刮目して待たせてほしい。 金城武が再びこのような喜ばしい驚きをもたらしてくれるのを、 じっと心待ちにさせてほしいものだ。 (重慶時報より 2006.1.9)
BBS ネタバレDiary ★ 23:50
| 2006年01月07日(土) |
「如果・愛」を見ました |
これまで正月に旅行というものをしたことはなかったのに、 今回は「如果・愛」のためだけの台北行き。 本当は映画館に入り浸りになりたかったけれど、 娘がついてくるということで、2回見られたらOKということで出かけました。 でも、結果的に言うと、2回で充分だったと思います。
それは映画が面白くなかったからではなく、 反対に、丁寧に見たい上質の作品だったから。
えーと、これは台北駅構内にあった看板です。 行列していたのはこれかしら? → 看板
1回目はMRTの忠孝復興駅から歩いて15分の微風広場(Breeze Center)という ファッションビルの上にある国賓影城で7:20の回を 現地で働いている友人と娘と3人で見ました。 非常に精緻に作られた映画という印象でした。 冒頭から引き込まれていきます。
何を言ってもネタバレになってしまいそうですが、 立派なミュージカル映画じゃないかと思いました。 もちろん、歌と踊りを見せるのが目的ではなく、 監督の言うとおり、恋愛映画であり、その表現方法として歌と踊りを 導入しているのですが、音楽も画面もすごくいいです。 見終わった後は、音楽が頭の中をエンドレスで鳴っています。
緻密でスリルがあって、描いている内容と同じように複雑ですが、 台湾の観客は、すごく良くついていっているように感じました。
まさにショットの積み重ね、シーンの切り換えで話を紡いでいくので、 そのショットごとのセリフがよく理解できないと、難しく感じるかと思います。 だから、DVDやVCDが入手できたとしても、 日本語字幕版が上映されるまでは我慢して、 一気に見ることをおすすめしたい気持ちです。
もちろん、私も字幕を追うのに精一杯。 中国語がよく意味がとれないと、英語字幕に急いで目をやるという調子ですから、 うっかりすると画面がお留守になり……
そんな具合であっても、1回見たあとは、すぐまた次を見るのでなく、 もう少し自分の中で整理したい、発酵させたいという気持ちを 起こさせる、深いものを持った映画でした。 今回は1回にしておこうかなと考えたぐらい。 でも、意味が充分取れないままでは、発酵もできないので、 映画の後、夕食に火鍋を堪能して夜中過ぎにホテルに戻った後、 眠さをこらえ、持って行った「写真小説・如果・愛」に全部目を通し、 わからなかったところを確認して、次の日に臨みました。
翌日は、市政府駅から歩いてこれも15分ほどのワーナー(華納威秀影城)の 4:30の回に。 なぜワーナーに行ったかというと、 ここは関連グッズのある可能性が非常に高いからです。 03年に「ターンレフト、ターンライト」をワーナーで見たとき、 武とジジの写真入りポップコーンの箱とコップを購入して 嬉しかったのに味をしめ、今回もと、ここにしました。
予想はあたり! チケットの他に、249元出すと、武とジョウ・シュンの写真が印刷された 大きい紙箱にポップコーンをどっさり入れてくれ、 やはり写真の印刷された紙コップ入りドリンク2つがつきます。 さらに今回は、卓上カレンダーとポスターのおまけもありました。
ただ、台湾では(香港も?)これも多分1週間ぐらいで 次の大作の宣伝物に変わってしまい、おととし「LOVERS」を観に行った時は、 公開10日後ぐらいだったのに、看板もほとんどなく、チラシもなく、 非常に寂しかったので、今回は早く行きたかったわけです。
ワーナーは巨大なシネコンで、10いくつの部屋がびっしり並んで上映しているので、 「如果・愛」も、1時間ごとにどこかで見られるのです。 吹き抜けになっているところと、2階の内側の様子です。→ これとこれ。
他の映画館より値段は少し高いけれど、設備はいいし、おまけはあるし、 それに、エンドクレジットもちゃんと流してくれます。 もっとも、最後までクレジットを見ている人は、日本人だけかも知れませんけど。 国賓ではクレジットまで流してくれたけど、明かりがついてしまいました。 友人は、これはいい方で、 たいてい途中で切られると言ってました。
復習後の2回目の鑑賞ですが、シーンの意味が前よりわかるので、 その分、もっと中身に入ることが出来た気がします。 最後の方では、思わずうるっとしました。 でも、後味はいいです。 大陸のファンが「もう4回見ました! 毎回泣いています」と メールに書いてきていたけれど、何だかわかります。
そもそものお目当ての武は―― 「如果・愛」の画面には、金城武の姿はなく、 いたのは林見東だけでした。 林見東という人がいました。 その人の心に寄り添って、近づこうとして映画を見ていました。 彼がプレミアで、映画が「真」で、ジョウ・シュンも「真」だったと 言っていたように、林見東も「真」でした。
それは、言葉がわからなくても、わかるんです。
チ・ジニの役は、最初アンディ・ラウにオファーが行ったらしいですが、 私はアンディじゃなくて良かったのじゃないかと思いました。 ジニさんは、目立ちすぎず(存在を主張しすぎず)、 でも、きちんと役割を果たして、 温かさとちょっとおかしい感じを添えていて、良かったですよ。
DVDがもう手に入りますが、そしてデラックス版なら 一応押さえておくと思いますが、 日本で上映されるまでは、見ないでおきたいです。 武見たさに中途半端に何度も見てしまわないで、 日本語で全体を一気に味わいたい、それまで、とっておきたい気がしています。
そして、もう雑誌や新聞のネタバレを気にしなくていいのもうれしいので、 良い記事を選んで、ネタバレDiaryに少しずつアップしたいと思います。 映画を既にご覧になった方は、どうぞいらして、書き込みしてください。
日本公開の期日が明らかにされず、じりじりするところですが、 もしも、去年新宿で撮影があったのが、この映画関連なら、 春ごろの雑誌記事だったということですから、 もう少しの辛抱ですよね。
BBS ネタバレDiary ★ 23:50
| 2006年01月03日(火) |
「men’s uno」台湾版に登場ほか |
「men’s uno」台湾版1月号の表紙は武とチ・ジニで記事も載っているそうです。 (今の時点ではサイトはまだ12月号のままですが)
ということで、関連記事が台湾の何紙かに出ています。 内容は雑誌本体を読めばいいということで、 1紙のみを。
世界中が韓流の風におおわれている。 ハンサムなチャン・ドンゴン、クールなRain、親しみやすいペ・ヨンジュンらは、 アジア�癸韻領匹っ法�金城武に大きな脅威を与えているだろうか。 金城武の感想は「強い刺激があるほど良い」というものだ。 金城武は出演作は多くはないが、日本ではCM出演料が1億円を下らず、 さらに上昇を続けており、人気と魅力が以前衰えないことを証明している。
ピーター・チャンの映画「如果・愛」で、金城武はしみじみと魅力的だ。 「men’s uno」1月号は、主演の金城武とチ・ジニを、 それぞれ表紙1面ずつに使い 台湾映画評論家協会は、この作品を昨年度優秀作品の第1位に選んで、 興行成績はさらにアップ、 優先上映を加えた週末の成績は900万台湾元に届こうとしている。
金城武は、その芸能生活においては�犢況眄�のない�瓮織ぅ廚任△襦� 韓流が大挙して各地に侵入しても、 注意は向けるが、脅かされるとは全然考えていない。 というのも、比較されるのを好まないからだ。 マネジャーのヤオ・イージュンは 「金城武が気にするのは、自分が良い演技ができるかということです」と語る。
「如果・愛」の撮影を終えて、金城武は今、次の作品を厳選している最中だ。 その他の時間には新CMの交渉がある。 去年、金城武は8年目のJAAのCMキャラクターを務めた。 日本の観光客は、彼のことは何度見ても飽きることがなく、 航空会社は毎年延長を申し出てくる。 彼の方が、この後何を撮ったらいいのか心配するぐらいだ。 さらに、男性化粧品、飲料水などのCMもあり、 ミステリアスな雰囲気を持ち続ける金城武は、 クライアントにとっても、消費者にとっても、大きな魅力があるのである。
「如果・愛」で、彼はジョウ・シュンと、 いくつかの激しいキスシーンを演じている。 「ジョウ・シュンに彼がいるのは知っています。 彼が気にしないといいですね。 ぼくと彼女は芝居に入り込んでやっているので、 演技が本当になることはありませんから」と彼は言う。 普段は家族のことを考えたり、ゲームをしたりするほかは、 哲学関係の本を読むのに多くの時間を費やしている。 マネジャーが新しい映画やCMを提案すると、 彼の「なぜ?」攻勢に応えなければならない。
面白いことに、彼は小さなことには頭を悩まさない人だ。 ジョウ・シュンは、台湾の記者が、金城武が撮影のとき 「ガチョウ」を助けたいと言ったと書いたが、 それは間違いで実は「ガ」なのだと言った。 (水に飛び込んでバタバタしているのを見て、そう言ったというエピソードを ジョウ・シュンが話したのです。ガチョウとガは発音が全く同じ) その話を後で聞いた金城武は、そのことは全然覚えていないので、 ガチョウでもガでも関係ないと笑ったのだった。 (民生報 2006.1.3)
昨日の新聞から少し。
●ピーター・チャンは12月30日にサンドラ・ンとひっそりと台湾を訪れ、 「如果・愛」の状況をうかがうと同時に、ラジオにも出演して宣伝をしました。 2人で台湾で新年を迎えた後、2日に帰国したとのことですが、 「台北の声」でのインタビューでは、次回作は「刺馬」、 主演には今でも金城武を考えており、 もし撮影開始が決まったら、金城武は剃髪姿になると述べたそうです。 (台湾りんご日報による 2006.1.2)
もう1つは、台湾のベストドレッサー2005に選ばれたというニュースですが、 選んだ人たちがプロの業界の方々なので、一応ご紹介。
●主催の聯合報が依頼した審査団は、 ファッションデザイナー2人、ベテランメイクアップアーティスト、 全LV台湾地区代表、ヴォーグ主席カメラマン、CMクリエイター、 麗晶精品副支配人、資深時時尚スタッフ、主席ヘアデザイナー、スタイリスト ――といった面々12人(訳語はかなりいい加減です)。
ジャンルわけをせず、無記名方式、対象を「台湾人」に限定して選出しました。
ベストドレッサー(女性) 孫芸芸、頼英里、テリー・クワン ベストドレッサー(男性) 金城武、厳凱泰、黄永洪 最も独創的で賞 ビビアン・スー、ジェイ・チョウ、ジョリン・ツァイ 最も勇気があるで賞 蕭淑慎、蔡康永 最もファッション、スタイリングの素質があるで賞 陳建州、大S、パティ・ホウ、陳敏薫 改善の余地があるで賞 5566、女F4
知らない名前が多いのですが、得票数を順に並べると以下の通りだそうです。 ・金城武 7票 ・孫芸芸、厳凱泰 6票 ・頼英里 4票 ・テリー・クワン、黄永洪 3票 ・スー・チー、蒋友柏、ビビアン・スー 2票 1票ずつは、 ・女性が、大S、ジョリン・ツァイ、林志玲、パティ・ホウら13名 ・男性が、ワン・リーホン、ジェイ・チョウ、連戦(政治家)ら9名 という結果でした。 (聯合報による 2006.1.2)
BBS ネタバレDiary ★ 11:30
| 2006年01月01日(日) |
台湾で十大映画の1位に |
明けましておめでとうございます。 すぐに閉鎖する臨時の場所として、2003年1月10日にこのDiaryを始めてから、 事情の変化で続けることとなり、あっというまに3年が経ってしまいました。 目次を見ると、3年間、こういうことをし続けてきたのかと、我ながら言葉を失います。 しかし、この3年の間も、金城武さんは、その魅力を日々更新し、少しも飽きさせてくれません。 先のことはわかりませんが、私もまだしばらく、この生活を続けるのでしょう。 今年もどうかよろしくお願いいたします。
さて、元日ですので、景気のいいお話を。
「如果・愛」、10大中国語映画のトップに 公開初日の興行成績は100万を突破
「如果・愛」の、正式公開後の興行成績は、 一昨日(先週金曜日)、台北市で120万元、 1週間では550万から600万元になると予測され、 「台北市での総収入3000万元」の好成績達成が見込まれている。
年末年始映画は国内外の強力作品の混戦となり、 「如果・愛」は、同じ中国語映画の「無極」の挑戦を受けねばならないだけでなく、 ハリウッドの大作「キングコング」「ナルニア」の攻勢にも対抗しなければならないが、 先々週末の「優先上映」を経て、上々の反応が伝えられている。(後略) (聯合報 2006.1.1)
観客の反応が非常に良いだけでなく……と記事は続きますが、 より詳しい大公報(香港)の方で。
台湾の映画評論家協会、「10大映画」を選出 「如果・愛」が中国語映画のトップに
台湾の中国映画評論家協会は昨日、年次総会を開き、 2005年10大中外映画を選出した。 また台北市の長春戯院では今月14日から、それに合わせて 「10大中外映画回顧展」を開催、 公開時に見逃した映画ファンのための上映を行う。
10大中国語映画は、上位から順に、第1位が「如果・愛」。 選評は「比類なく華麗なミュージカル大作。 出色の人物造型と流暢な音楽表現が、この映画を国際的水準にまで高めている」 第2位「黒社会」。 選評は「政治的寓意を含む香港マフィアの叙事詩映画。 アクションでなくドラマを積み重ねて血なまぐさく緊張した雰囲気を造り上げている。 映像の風格は強烈」 第3位が「可可西里」。 千票「荒漠たる大地に、真実で人を慟哭させる映像はいつまでも忘れられない」 第4位から10位は、順に「最好的時光」(ホウ・シャオシエン)、 「翻滾ロ巴! 男孩」「天下無賊」「海南鶏飯」「無極」「殺破狼」「愛・面子」であった。 (大公報 2006.1.1)
中国語映画10本、外国映画10本です。 同じく今日の民生報(台湾)に出た、「如果・愛」についての記事。
中国語映画では初めての、ロマンティック恋愛ミュージカル大作 「如果・愛」の一番の見どころは、 金城武演じる10年間抱え続けたひたむきな恋心を除けば、 インド、ボリウッドの名舞踊師ファラ・カーンが振り付けを担当していることと、 歌の神様ジャッキー・チュンの賛嘆すべき歌唱である。
監督のピーター・チャンが5年の時をかけ、 ついに作り上げたミュージカル映画には、 全部で7つの大がかりなミュージカルシーンがあり、すべて「劇中劇」で語られる。 その中の1つ「十字街頭」は、主人公の男女のなれそめを描くもので、 1930〜40年代の上海の華やかさを展開してみせる。 100万元をかけて、裏町のセットを建造、 また、プロのダンサーを50人以上も使い、 群舞シーンの振り付けだけに3週間あまりを費やした。
劇中のヒロイン、ジョウ・シュンは、わざわざダンス教師のもとで、 半年間、厳しいダンスのレッスンを積んだだけでなく、 スリットの深く入った中国服で胸を大きく開け、 妖艶な装いは、これまでの清純なイメージとは全く別物だ。 小柄な彼女だが、全力で踊り、荒々しさ狂おしさを発散して素晴らしい。
金城武は映画の中では愛の桎梏にとらわれ、 10年間苦しみをなめ続けた大スターに扮する。 昔の恋人に再会したとき、相手はなんと自分のことを忘れてしまっているのを知り、 あらゆる恨みと報復の思いが湧きあがる。 金城武は今回、10年前と10年後の役の心情と造型の演じわけ、 さらに愛への甘さ切なさ苦さなどの思いの表現が実に的確で、 ことに、ひたむきな愛の演技はきめ細かく、感動させる。 また、美しい男が雪景色の中、長年の愛に涙を流すシーンは、 ファンにとっては最も心痛むものだろう。
ピーター・チャン監督は、この作品の後、もうどんな恋愛ものも撮れないと、 本当にそう感じていると語った。 彼の愛に対する考え方、感じ方はすべて、 金城武、ジャッキー・チュン、ジョウ・シュンら3人の関わりの内に語りつくしたという。
また、チ・ジニ演じる天使の役は、人生に多くの味わいを付け加えるものである。 観客は踊りを見、歌を聴き、劇中の3人の愛の激しさと、苦しみ、 心残りと疑いや恨みの昇華を感じとり、 最後には、人生の道理を悟ったような思いになるのであるから、 チケット代の元はとれるし、見た甲斐があるというものだ。 (民生報 2006.1.1)
最後は大陸の江南時報。 今年のお正月映画を全部見たという筆者が、短評を書いています。 「如果・愛」の部分だけ抜き書き。
「如果・愛」は、もともとは見ないつもりだったのだが、 アメリカの「TIME」が誉めていたので行ってみた。 正午ごろの回だったが、思いがけなく10人近くの観客がいて、 みな既婚女性のようだった。 さては、みな良い男の金城武が目当てなのだろう。
見終わって、一言で言うと、とても面白かった。 金城武だけでなく、物語、構成、撮影に至るまですべて、とても良かった。 特に金城武だ。 「恋する惑星」から「如果・愛」までの彼の成長がはっきりと見てとれたし、 実際、目で演技のできる良い俳優である。 もちろん、もし、派手でにぎやかなものが見たいだけだったら、 絶対別のものに投資しなさい。 心ではわかるが、言葉にはできないものが多いからだ。 (江南時報 2006.1.1)
台湾の友人は、武は来年の金馬奨で絶対ノミネートされると言っていましたが、 可能性ありそうですね。もちろん作品自体も。 まだまだ先の楽しみ1つ。
BBS ネタバレDiary ★ 17:00
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