この夏、イロイロと美味しい体験をさせていただきました。 上手い話があったとかじゃなくて、 文字どおり、美味しい体験です。
何が美味しかったかって、 白ごはんに酢メシ、赤飯、パエリア、カレー、 肉、魚に抹茶、煎茶、中国茶、珈琲、果物、 うどん、パスタ、蕎麦、氷菓子にチョコレート等々。
こうして書き連ねてみると、普通の暮らしで食す、 ありふれた食品ばかり。 もちろん人様のお宅で呼ばれる際には、 食べなれている食品であるとはいえ、 そのジャンルでかなり高級な食材だったり、 上等な調味料を使ってたりしましたけど。
もう日々、いろんなモンが美味しくて、 「最近の食物は味が変わったのかい?」 なんて思っていたら、なんの事はない。
まる三ヶ月程経ってました。 煙草を全然吸わなくなってから。
かなりデカイでしょうね。 食事を美味しくできる原因としては。
これね、本当にやめて良かった。
つい最近、中国茶を某喫茶室でいただいたんですが、 すっごいですよ、中国茶。 二ヶ月前にも別の場所で中国茶をいただいたのですが、 その時は普通に美味しかったです。 ところが今回の中国茶ときたら、そりゃぁもう! ごっつい味わい深くて、香りの変化を堪能できて、 菓子との組み合わせで、また違った味わいになって。
もうね、本当にうっとりしっぱなしでした。
煎茶を上手に入れた時の後味の美味しさ、アレを 何遍も何遍も何遍も何遍も楽しめるんですよね。
お茶のそんなこんなを書き出したらキリがないので、 いづれキッチリ書く事にして。 そういったお茶の味わいが楽しめるような舌に戻って嬉しいな、 って事で。
また来てね。
2002年09月13日(金) |
にっしんヤキソバ、食・べ・よ・っ!=そのに= |
昨日付け日記の続き
化学調味料に対しては、かなり否定的なスタンスであった私。 それが化学調味料も使い方によっては在り、 って事に方針が変わった今日この頃。
その方針が変わったきっかけ、ふたつめ。
味付けゆで卵を食べたんです。 マヨネーズソースと紅生姜添え。
この味付けゆで卵が美味しくて。 上手い具合に味付けした出汁が白身に染みて。 かなり繊細なバランスで味付けしてました。 マヨネーズソースと一緒に食べる事を 計算に入れた味付けでしょう、たぶん。
それらを一緒に食べたり、別々に食べたり、 先に卵を口に入れて、おっかけ別のを口に入れて、 中で混じり合う味わいを楽しんだり・・・。
どんな順番で食べるか、自分で自分に指令を出しつつ食しました。
食事をする時って、この采配がなかなか大切。 食べる順番によって、 味わいが2倍にも3倍にも膨らんだり、半減したりする。
ちょいと話が脱線しました、卵、卵。
この卵に味をつけた出汁、どうも某化学調味料っぽい。 あの味は鰹やらドンコやらコブやら、 そういった類いの出汁ではない。
それまで「化学調味料を使えば、素材の味が生きてこない」 というのが、私の認識でした。
ところがこの卵、味わっているその瞬間、瞬間、実に旨い。 卵の美味しさがよぉ〜く分かる。
おかげで、化学調味料もバランスよく使えば、 素材の味を引き出す事ができるもんなんだな、 と思ったと同時に、 昨日付けの日記に書いた、工場の風景が思い出されて。
「今までごめん、化学調味料・・・」、 そんな気になった訳です。
ただ化学調味料全般に言える、あの残り味はやっぱりちょっと苦手。 舌のザラザラに噛み合わさるように、 マジックテープのように、 味が残る。
この辺は本当に好みでしょうね。
タイトルと一見、関係のない話でした。 まだ、つづきます。
2002年09月12日(木) |
にっしんヤキソバ、食・べ・よ・っ! |
本日のタイトルをフレーズ付きで読んだ人、 かなりの歳と見たね。 しかも見た目には結構若め。 貴方、精神年齢お若いですね。
もしくは、実際には若いのに、何故か 古きよき時代の事を良く知る、素敵なオタク。
結構なお歳でも、歳相応の格好をする大人な貴方、 CMソングのフレーズなど付けず、 しなやかに文字のまま読まれた事でしょう。
最近、テレビを常観しないのでありますが、 日清のヤキソバのCMって、どんなんかなぁ〜?
実は私、ひそかに日清フアンであります。 一時期、 「化学調味料などゆるせ〜〜〜〜ん!プンスカ! 添加物なんぞ使うなぁ〜〜〜〜!!」
なんて事をね、思っていた私ではあります。 が、そんな時期でさえ 日清ヤキソバ、及び、日清カップヌードルは、 極々たまに食べたくて仕方がなかったです。
そんな時はもちろん、食べてました。 私、食欲にはごっつい忠実なんですのよ、奥様。 オホホホホ。
基本的には添加物や化学調味料を使わない派ですが、 最近、方針が変わりました。
ま、化学調味料も使い方によっては在り、って事で。
方針の変わったキッカケはふたつ。
まずは、某化学調味料製造工場の前を 通る機会がありまして。
塀に囲まれたでっかい敷地の中に、 これまたでっかい建物があるわけですわ。 そんでまた、ふっといパイプがあちらこちらに張りめぐらされて。
ちょうどお昼どきでした。 サイレンが鳴り響いたかと思うと、 しばらくして正門からワラワラと人が、流れ出て。 正門から人々が流れ出す事、ひとしきり。 ぼーっと、その様子を眺めておったのですが、 人並みが落ち着いて、ふと顔をあげると、 真っ青な空をバックにそびえ立つ工場に、 デカデカとその化学調味料のロゴマークが掲げてあるわけです。
「あぁ、ここで働く沢山の人とその家族が、 あの味に支えられているねんなぁ」 そう思いましてね。
ホンマにね、ありきたりの感想でしょ。
でもね、でっかいでっかい敷地にたつ大きな工場と、 その中で働いている人々、工場に掲げられた大きなロゴマーク、 それらを実際目にすると、 本当の現実が身に迫るわけです。
かといって、化学調味料に対しての 私のスタンスが変わったわけではなかった。 その時は。
つづく
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