撹乱の6月が いよいよ終わる
いつもの一か月とは まるで違って もっともっと 長い期間を過ごしたようで いろいろあり過ぎた
楽な方を選ぼうとして そっちに進んでいたはずが 大どんでん返し ってパターンは 今の仕事を見つける 直前もそうだった
なんだかなあ そういう運命が 常に準備されてると はなっから 大変な方を選べばいいじゃん と思うんだけど わたしだって楽はしたいさ
それで 引っ越しが控えているから 落ち着くまで頑張れ と肺炎で入院し 余命判らずの父に 伝えておいてくれ なんて母に言った月の最初
電話が鳴る度 訃報かとドキドキしたが その後は ゆるやかに持ち直したらしく まるで予期していなかった 叔母が逝ったとの連絡
いつかのお正月に 父とその叔母が 話していた様子を くっきりと覚えている よく働いて 苦労も多い人生だった 合掌
納車されたばかりの 上のコの車で ホームセンターへ
軽なんだけど 音は静かだし シートは上等だし 苦手だ と言っていた癖に 運転は上手だったし るんるんで
ちょっと値段を調べる つもりだったが 結局根太用の角材 6本束を5セットと コンパネを10枚 防虫効果のある塗料や ブルーシートも購入
途中まで それぞれどれ位必要か 電卓で計算していたが 判ったところで 全部一度には 到底無理なので適当数
けれど 一枚持ち上げようとした コンパネがあまりに重く これでは到底 独りでは扱えない と思ったら ムスコがカットを提案
切らない方が 強度的にいいのだが 半分になったお陰で わたし独りでも 作業が出来る重さになった カット代も10枚60円と 格安で済んだ
角材が長すぎたので 軽トラックを借りて ざくざく古家に搬入 猫にやられないように ブルーシートを被せた
気持ちの上では とっくに床に 取り掛かっているのだけど 今日はここまで いよいよなんだか 建築屋さんぽくなってきたよ
今年も ウィンブルドンの 季節がやってきた
っていうか すごい緊張感あった 錦織選手一回戦 ワンブレイクした後も あの凄いサービスを相手に どう崩せるのかハラハラ
でも 今年の彼は 随分逞しくなって 耐えてワンチャンスを待つ ことも出来れば 自らラッシュを掛けるのも 自由自在なのだ
直前のプレイに 引き摺られて 何だか調子を崩す 以前みたいな感じがなくなり 二回戦などはベテランか って位の安定ぶり
正直こういう 上手い って感じになるとは 思っていなかったのだが きっと彼のプレイには まだまだ先がある
喘ぐような ギリギリのとこで 生まれてくる 神がかりなテニスを ぜひ見てみたいぞ
壁材が 誰も居ない間に届き 追加のプライマーと モルタルも届いた
昨夜もまた 別の荷物を待っていたが 8時前にはオチ 不在配達表は15分後 うーん
囲炉裏の蓋を調べていて 週末田舎暮らしの ブログを見つけ 網戸やら排気ダクトやら 尽く自作に感心
肝心の囲炉裏は 鉄板を溶接しての自作 受けの隅の木材も 綺麗に角を出して 徹底的に仕上げてある
その説明文の中には 知らない材料や道具用語が 散りばめられているし 相方の不便の声に 奮闘する旦那像に 重ねられる部分はないのだが
やってる人はやってるのだ こちらも 週末だけの作業とは言え 日々田舎暮らしである
施設での日常 合間に野郎どもと 少し離れた自動販売機に 飲み物を買いに行く
その道々 道路脇に ミントが生えているのを 以前から確認していたが 昨日は三本ほど 引っこ抜いてきた
嫌って程増えるのを 知っているので 植えるならプランターだが まだその為ではなく モヒートを飲む用に
今年の夏の しゅわしゅわ系は これかもなあ ちょっと薬くさくて 爽やかで 大変よろしい
囲炉裏について 調べてはいるが 戸外に欲しいような気もして そっちは夏用で 室内は冬用か
だったら 無理して床下に作らず 移動できる コンパクトなのでいいか それなら火鉢で十分 とまで考えたが
いやいや 現状を生かすのが 出発点だったのだ そこにあるから使う ってことだろ でもミントみたいに 簡単じゃないんだよな
床材を求めて ネット漂流
施工が簡単で 限りなく本物の木に近い という点で 置くだけの床材に ほぼ決定したものの やはり問題は価格である
六畳ひと間分で 4万円以上 安い天然木材なら もうひと声で行けるが やはり素人施工では 自信が持てない
こうなれば 同じ商品で 少しでも安い所を 探すしかない とあれこれ見るうち 同様の別商品が見つかった
その中でも 格安のサイトを発見し かなり迷った と言うのも 自社サイトなのだが 会社情報が簡略すぎて 信頼性に欠けるのだ
ブログや派生するサイトで 何か掴めるか と思ったけれど よそ行き外側だけは 繕ってあるものの それ以上の情報はなく 迷いつつ漂流し続け
とうとう発見 アウトレットで半額以下 持ってけドロボー状態 種類は限られているが 全部屋で10万円以上の 節約になるとあれば 少々のことは妥協しよう
でも 一気に注文は怖いので とりあえずひと部屋分だけ まだ貼るには早いけど どうせ買わなきゃなら 売り切れないうちに 手を打っておきたいぞ
昨日は岩ガキが安かった ふたつで300円程度 居酒屋で食べるのより 小振りではあったけど それでも重さはずっしり
がしかし 以前海鮮三昧のときに 購入した岩ガキは 果たしてどんな風だったのか 開けるのに こんなに苦労したっけ
まず 殻に付いている 海藻の間から うにょうにょと出てくる 気持ち悪い生物におののき ペンチやノミや金槌も 総動員して格闘
まな板の上では ラチが開かず 土間のコンクリの上で 金槌で頑張ってしばし 隙間にナイフを入れて こんなもんか と思った時には 既にぐったり
ウマかった 確かに旨かったが 脳裏にうにょうにょが 焼き付いていて どうも純粋に 味わえない気がするし 酔いも覚める
はー 今夜また ムスコ用に 殻を開ける儀式がある と思うとゾッとする その前に キッチン鋏を買って来るかな
まだ追加のプライマーが 来ていないので 庭に着手する
昨年ムスコが 掘り返したはずなのに そんな形跡はまるでなく 新たにドクダミや他の草が 嫌って程伸びていた
出来る限り 根っこも抜いて 散らばっている 壊れたテラスの屋根の 波板の破片も回収
似たような波板を買ってくれば 自分で直せそうだし 外してある床板で 台所から庭に出るための ウッドデッキ風も作れそうだ
物置には扉がないので それも作ってしまいたい 通りに面した窓に 面格子も自作したいし 仕事は山ほど浮かぶ
あれこれ考えつつ 雨が降り出すまで 庭の半分ほどが綺麗になった 料理に使えるものが さわさわと生えている庭を 早く見てみたいぞ
先日のこと 帰るとテーブルの上に レポートが広げてあった
そのレポートには 付箋のメモが付いていて 二回目が合格してから 提出してください と書いてあった
傍には進行表が 並べて置いてあり 見てみると 教師が言う その二回目が受理されて 二週間が経とうとしていた
あまりにも綺麗に 揃えて置いてある様子から それを見たムスコの ただならぬ怒りが 伝わって来るではないか ひええ
わたしだって怒るわ だったらとっとと 二回目のレポートを 探して採点すればいいじゃん 自分の遅れを棚に上げて わざわざそのまま 三回目のレポートを 送り返して来るなんて
案の定本人は 目の前に居たら ぶん殴ってる位の お怒りようだったらしく これで辞めてもいい とまで思ったようだ
いやいやいや これまで掛けた労力と 交通費やなんやかや それを全部チャラにするのは いくらなんでも止めてくれ キミだけの話しじゃないから
もっとも既に わたしに話すときは 治まっていたのだけれど ちゃぶ台返しキャラは 受け継がれているようで あなおそろしや
床貼りの手順を ネットで調べた
というか 根太をどうしたらいいのか 判らなかったのだけど やっぱり 今の骨組みの上に 等間隔で打った方が 良さそうだった
で もともと畳の部屋 だったので フローリングにする為には 根太とコンパネと床材とで 高さを作らなければならない
なるほど っていうことは まず手に入り易い 近くのホームセンターで 材料のリサーチが必要だ
夏はさっぱりとしていいが 窓が多く木枠なので さぞかし冬は寒いと思われ 床下の断熱材は 絶対入れたい
そちらは 近隣で見つからなくても 既にネットでチェック済 問題は 表面になる床材に どんなレベルを選ぶか だけである
壁と床が 自分で完成したら ものすごく自由な気分に 浸れることだろう 楽な方は選べなかったけど こっちの方がずっといいな
明日は 施設全体で お出掛けなので 前日にチャージを と思って取った休み
ナゼか 夜中に腹痛で 何度も目覚め ロクに眠れず朝が来て このままダラダラ過ごしたい 気分いっぱいだったが
またぞろ先送りはいかん どうせやらねばのことを 頑張るべー とエンヤコラ ようやくのプライマー塗り
けれども 暫く放置の古家のなかは なんだかケモノ臭で満ちていた ペンキ塗りのトレイには 黄色い水分と 落とした壁土を 砂替わりに使った猫の痕跡
急いで壁土を全部床下に掃き 消毒液を散布して それだけで既に二時間 一旦ブレイクを入れて ひと部屋だけ プライマー塗りを終えた
っていうか 表面を落としたその下は ぐんぐん吸い込むので 平米あたり150gから なんて目安はとんでもなく 3キロ入りをひとつ使い切った
でもお陰で 速攻表面はかっちかち あんなにポロポロだったのが 手で撫でても 何も付いて来ない これなら安心して 中塗りが出来るぞ
古家をとりあえず 住める状態にするまで どこまでを 店舗想定で行くのかが 問題だ
まあそれは 主にキッチンなのだが 今はなんの設備もないので その状態で 床貼りをしてしまった方が 後々楽なのは間違いない
長尺シートで ドライな床でオッケー だとしても グリストラップを埋める となると そこそこの出費である
で 調べてみたら シンクの下に設置する 屋内用ってのがあって ちょっとびっくり これは最近のものなのか 以前わくわく市に厨房を の時の話しでは あくまで床下前提だったのだ
さらには それは保健所の 認可要件ではないらしく 水道法に依るものと知り だったら余計に後付けでも 十分間に合うではないか
なるほど ここまで判ったとしても とりあえず 細かな疑問点を含めて 一度保健所に行って 詳しく聞くべきだろう
お店をするには またどこかに 家を探さなきゃなので ちょっと先が見えないけれど もう迷ってる場合じゃないのだ
車を買った わたしではなく 上のコだが
ほーんと驚くほど 何がいいとか 拘りがないので お薦め ってやつを あっけない程に
んで 引っ越したら フローリングがいい と言うので これまで手付かずだった 二階は畳を剥がすことに決定 砂壁は本人に頑張らせるか
古家に住む という話しに 何の反応もなかった下のコは 一階中央の床に切ってある 掘り炬燵風の場所を 囲炉裏にしよう と言い出した
先日飲みに行って 食べた鶏のせせりが あまりに美味しく それをイメージして フライパンで焼いて 炭火じゃなきゃな と言った後のセリフ
普段はフタをして 必要な時だけ 開けて使えるように なんて 素人に出来るだろうか 判らないけど
ともかく 引っ越し時期は 後方修正になるのは 間違いない でも なるべく早くを目指すぞ
なんか 厨房機器を調べながら つい 断った家の台所を 想定してしまうのだった
いかんいかん 折れた感が強すぎる これから やることをもう一度 おさらいしつつ 復活を遂げねばならない
壁塗りの段取りは いいとしても 問題は床である サンプルを取り寄せて やはりそれ風は イマイチだったのだ
床の表面もだが 根太はそのままでいいのか 間に等間隔で 角材があった方が その後の作業が 楽な気がする
外してある床材は 長さもまちまちで 既にどれがどこに 嵌っていたのか判らない しかも風雨に晒され 反りも出ている
と ここまで考えてまた横道 あの木材から 使えるものにサンダーを掛けて いい感じにステインを塗って テーブルを作ったら さぞかし雰囲気のある 素敵なのが出来るだろう
はい出たよ いつもの先走り妄想 そんなことより今日は 車を見に行くんだった プライマー塗りもしなきゃだし まだまだ先は遠いぞ
正攻法で と書いた次に ふと浮かんだのは 全く違うことだった
とりあえず お店にと考えていた あの古家に越す
そもそも 家を探す最初に下のコには 狭いだろ と言われて除外していたが ここに比べたら どこだって狭いのだ
あの さっぱりとした空間に 窓を開け放して空気を入れて
庭の小さな小屋を パントリーにするのか 燻製小屋にするのか とかを住みながら考え 庭に手を入れ 屋根を塗りなおす
新しい家具を考えるなら まずはあそこのキッチンを そのまま店舗に出来るように 快適に構築する方が ずうっと意味がある
いずれはまた どこかに住処を 探さなければならないにしろ あの場所が 快適になることによる 安心感は大きい
なんだろうな あんな唐突なガッカリを 体験しなければ 辿り着けないって 自分の回りくどさに 呆れてしまう
今回の物件は お断りした
直前まで そんなことは 考えていなかったけれど はっきりとは言わない 大家さんの 言葉の先を拾った
不動産屋経由で 物件を見たひとから もう今月末には越したい とせっつかれて困っている そう言われては 断らないワケには行かない
こちらは大家さん直接で 先に見ていたのだから それを楯にとって 頑張る方法もあったが 心に引っ掛かることがあって 今回は諦めた
かと言って やっぱり ここを動きたい気持ちは 変わらない ただそれを確認するための 経験だったにしろ これで諦めたくはない
今度は正攻法で 同じ轍を踏まないように 拘り条件を絞り直して 再出発するぞ
なんだか いろんなことで 神経質になっている
驀進 していくはずなのに どこか 自分を守ってくれていた 実家を離れるような ひりひりとした 緊張感がある
座して待っているダケでは 何も変わらないのに 未だにどこかで 自ら動かずとも 船がやって来はしないか と思う部分があるのを知る
同じ感覚を 何度味わったことだろう この 揺り戻し期間を経て 大切なものが より一層淘汰される のは解っているのだが
ひょっとしたら 避けようと思っていることを ただ場所を変えて 繰り返すだけなのか 自分の運試しを してみたいだけなのか
考えても 答えは判らない そうして最後に 未知の経験に乗り出す その価値だけが残るのだ 折角 生まれてきたのだから
引っ越しの件を こちらの大家さんに 言わなければ と思いつつ 着物の整理をした
電話の行き違いで なかなか繋がらず 次第に気が重くなったが ようやく昨夜 お話しすることが 出来たのだったが
ずっとおって欲しい と思ってくれていたのは 痛い程解っていただけに リフォームに 出費しても構わない とまで言って貰って 申し訳ない気持ちが一杯
けれど この家がどんなに快適に なったとしても 立地は変わらない わたしはやっぱり 窓を開けて 空気の動きを感じながら 生活がしたいのだ
次の家は解放部が多い分 冬はここよりもずっと 寒さが応えるかもしれない それで耐えられなかったら また次を考えればいい 現状を打破するために ともかく動いてみよう
時間が掛かるに違いない と思って早や始めた 着物の整理だが 取っておいても 絶対に使わないものを この機会に一掃しよう
自分にとって 何が大切なのかを いろんな意味で 問い直すことが出来るのが 引っ越しなのかもしれない
残業のあと 買い物をして帰ると ムスコがお造りを 緑青の皿に 盛り付けていた
自分が休みの日に なにか美味しいものを 食べたかったらしく トビウオと鯵が ほとんど完成のタイミング
バイト先では ぼちぼち厨房に入って 大将から 切っている時に 盛り付けのイメージを持て と言われているそうだ
なるほど それでわざわざ シソの葉まで買い込んで 美しく凝らした ってワケで 続いて炒め物を一品
わたしはと言えば サラダを作って 前日のチキンカツの残りを 卵でとじただけで 晩ご飯の準備終了
いつもこんなだったら 楽チンなんだけどな
なんだかんだ 有給をからめて 週休二日にしているので 六連出勤は 久しぶりなのだった
そんなわたしが 週の半分も 働いていない頃 お世話になった方に 昨日のイベント会場で 肩を叩かれた
咄嗟のことで驚いて スタッフと書かれた 胸のプレートを見ていたら 毎年手伝いをしている とのこと こちらは初参加である
わたしは一緒に行った 利用者さんのことしか 眼に入っていなかったけれど 恐らく全体の運営が スムーズになるように 目配りされていたのだろう
以前と変わらない スッとした立ち姿と 軽快な動きで 裏方をこなしておられて 気付いてみれば 何処に居ても 誰よりも目立つのだ
そこにおられるだけで 周囲のひとをも 自然と元気にしてしまうようで 思わず見惚れてしまった どうしたら ああなれるのか ヘタレのわたしには 見習いようもないけれど
寒いから 早く身体を動かそう なんて言っていた頃から 練習をし続けたダンスが ようやく区切りを迎える
もう今や汗だくで ピグモンみたいな 震えるだけ踊りや 貞子みたいな 呪いの踊りなど それぞれの個性全開
自分は完璧だと思うひと の問いに 全員が手を挙げるのだから 何も文句はない 満を持しての舞台である
ここまで来るには お決まりの騒動を 何度も繰り返して 短い時間をやり繰りして よく頑張った
今日が終われば きっとまた いつか判らない 次の機会に向けて 新たな練習が始まるだろう
動かせる身体がある その有難みを わたし自身 舞台を見ながら 噛み締めてみたい
キッチンの作業台 から始まって カウンターやら 食器棚やらを ネットで探していると もうキリがない
カントリー風か アンティーク調なのか この家には既に 食器棚やレンジ台があったので それ以上何かを置くなんて 考えたこともないし
過去に きちんと買った家具は 数える程なので なんつーか 新妻が新居に移る時って こんな感じかしらん などと思いつつ
どうせなら 風とか調とかではなく 本物がいいよなあ ってワケで イギリスアンティークなど見て とても手が届かずガッカリ
そして国産の古物を見て ハタと気付いた モールガラス わたしはそれ程 素敵とは思わないが 持ってたんだったよ
油でべとべとの天板を 自分で張り替えた 小さな食器棚 いつか陽の目を見る日を 待っているかのように 土間に眠っていたのを すっかり忘れてた
それだけでは とても収納には足りないが 簡単に買って済ませる とかじゃなく 持っているもので まずは工夫してみよう
以前 引っ越し衝動が 湧き上がっていた頃 気になる貼り紙があった
大家さんから かつては別の所にも 貼り紙をしていた と聞いて 突然その光景を 思い出した
前を通るたび どこだろうと眺めていた 七部屋で庭付きの 筆字の貼り紙は 確かに今回見たのと よく似ていた
けれどあの時は 電話をするに至らず いずれ相応しい時に 相応しい場所が 準備されるのだろうと 自分を宥めたのだった
あれはお盆だったので 何らか死者の采配 って気もしたのだけれど 今度の家では 誰も亡くなっていない
とすると この家絡みなのか 借地に建つ 古い家をどうするのか かつて大家さんは あげてもいい とさえ言っていたけれど
それはどう考えても わたしが負うことではない 近隣はこれから 亡くなる人を 見送るばかりで 同じような家が増えるだろう
そんなあれこれを含めて ようやく 機が熟した感覚と いずれは こうなるように準備されていた かもしれない思いを じっくり確かめている
もう来月引っ越しだ 下のコが言い出した
検討する時間をもらって 返事はまだだが オレが一番 この家の 被害に遭っている と自負しているので 早く移りたいらしい
で 大きいモノは 業者に頼むとして 細かい荷物は なるべく自分たちで ちょこちょこ運びたいので 上のコに提案
どうせいずれ買うなら 今あったら便利 ってコトで 車を買ってはどうか 実際 引っ越しより先に車 と言っていたのだし
けれど彼自身 その話しにはノッたものの 何に乗りたいとか そういう興味はないらしく 準備できる金額以外 手がかりがなさすぎ とりあえず一度 見に行ってみることに
さてさて 一気にいろいろ 動き出す感があって ちょっと楽しみだな
先日友人の会社で ファブリックの見本を 見せてもらったら ものすごくツボのがあって それで作った クラシックなバッグの 妄想が止まらない
着物地は素敵だけれど その限界も感じていて 特に摩擦にさらされるような 日常使いの鞄には やたらに柄本位で 活用できないという思いがある
それでとりあえず 1メートルでいいから サンプル用に入れて とお願いし 着物地の何倍もある ワイドな幅を想像したら なんかクラクラしてきた
本当はそれで 服さえも作りたいんだけど まあ置いといて
今はほとんど ディスプレイ用のみで 土間に鎮座している 古い足踏みミシンを 引っ越したら きちんと使えるようにして
貫通力のあるそれは 主に鞄用で ジャノメは服用で 開け放したら 全部を広く使える一階を 生活と工房が 一体化した空間にする
そして わをんテイストってコトで 着物地に拘らない メインすらも変えた モノ作りをして行きたい お店とわをん商品の ふたつの車輪で 暮らせるようになる日を 目指して頑張ろう
昨日は 家を見たあと バーベキューをした
その予定が 以前から決まっていたので 早めの時間に家を見て 買い出しをして お昼前から火熾し
なんか よおく考えてみると 不思議なメンバーだったのだが 友人の会社のひとが どうしても食べさせたい ってコトで 取り寄せてくれた鶏がメイン
他はサザエにバイ貝にイカ 肉厚椎茸と野菜類など うちからはホタルイカの 素干しと沖漬けを持参し 暑さでくらくらしながら ビールをたらふく飲んだ
噂に聞いていた鶏は 身の深くまで 僅かに辛みのある味が付いて 柔らかい若鶏と 噛み応えのある親鳥を 食べ比べるのも楽しく
恐らくは お店で食べたら もっと美味しいのだろうけど そう思って想像していたより 遥かに満足感があった
こういう機会に 付き物なのは牛様だが そんな当たり前を たまに変えて 味わうのもいい
貸家の中を見て来た
ネットの画像で 見ていたよりも 広く感じた部屋各部 そして 画像にはなかった どう使うのか判らない 余分なスペースも
っていうか 家具が置いていない がらんとした部屋って こんなにイイもんなんだ と言うのを しみじみと感じた
何をどこに置くのか どの部屋をどう使うのか 特に狭いキッチンセットには 補助的な作業台がないと どうにもならないが 一からの構築は心が弾む
不安に思うことを 大家さんに聞くと 早速業者を入れる なんて言ってくれて 何か問題があると 自分で段取りをしなきゃだった この家とは大違い
普通に家を借りるって なんて楽できるんだろ もうあちこち悩みつつ モグラ叩きみたいに 対処しなくていいなんて ウソみたいだ
いろいろ 凌いできた14年 よく頑張ったから もっと頑張れるように 少しだけ 背伸びしても 構わないだろうか
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