記憶の中の その場所は 想像していた お店の雰囲気と 二重映しになっていた
実際は 水に浸かった位置まで 土壁が露出し 床板が外された 骨組の下の土から 緑がびゅんと伸びていた
襖や障子も 経た年月とともに 荒れてはいたのだが でもそれでも そこに居るだけで 空気が違うのを感じた
残っている壁の表面を 指で少し落とすと うちの砂壁よりも ずっとやり易そうで 直ぐにでも取り掛かりたい 気がしたのだが
とりあえずは プロの手が要る部分を 見極めてもらってから ってコトで この話しにはぴったりの 知人の顔を思い浮かべた
そうして 帰りには早くも 合鍵を作って渡され 急激な展開すぎて 相変わらず戸惑いつつも 胸が一杯になったのだった
女に興味はない ここの女どもは嫌い 日頃そんなことを よく言っていたコから 先日ぽろっと出た本音
オレはあいつが 成長するのを 五年でも十年でも待つ
そんな風に思っていたとは つゆ知らず でも残念ながら あいつには 自ら待ちたいオトコが 居たという事実
あまりにも狭い世界での 恋愛劇は矢印が交錯しまくり 折れた→が それぞれどう復活するのか がまた見ものなのだが
自分自身の成長の道を きちんと志していて その歩みの進度が 似ているもの同士が 手を携えて行くのかもしれず
待つ相手は 時には 待たせる相手 でもあるので
自分はさて置いて 上から言っている時点で 残念ながら もう既に 折れるのが決まっていた かのようだ
先日見始めた 指輪物語の続きを 最後まで見ていた昨日
滅びの山の頂上は 驚くほど高くて 赤い噴煙を巻くあそこへ 登るまでは 到底時間が足りない と思えていたのだが
目指す 火口への入り口は その中腹に ぽっかりと現われて ああそうだった と改めて認識し ホッとしたのだった
で まだまだ 時間が掛かる と思っていたお店の アイデアメモを わくわくする未来を 共有したいひとに送った
すると 見積もりを取ろう と急展開 あれ こんなに早く 火口への入り口が いきなり過ぎて戸惑う
その舞台は 台風被害のあと そのままになっていた 小さな家 そろそろ手を入れなきゃ と機は熟していたようだ
そこでしか実現しない と思ってはいて けれどメモには肝心の 場所は書いてなかったのに 別々だった計画は 突然繋がった
地図のない 物語の中で それでも成すべきことは どこかにちゃあんと 記されているのかもしれない
夏休みに入って 俄然慌ただしい
苦手な声に 泣く暴れる テンション高く動き 自分で傷をつくる 相乗効果か そうでないものも込みで
けれども お仕事メンバーは 極めて調子がいい
不安定を繰り返したコが ずうっと安定しているし 恋の花が咲いて 気分はるんるん 明るい笑い声が響く
好きな人がいる っていう効果はものすごく それぞれに 成長すべき過程が また別の意味合いを持って 強まっている
いつかお互いが 自立できたら 一緒になれる日がやってくる その思いが 同じいちにちを 大切な日々に変える
じりじりと暑い太陽と 青い空のもと ふたりでする 初めてのバトミントンを 蚊を叩きながら見守った
いつかテニスをしよう その時も来てよ 初めてシリーズに どこまで付き合うのか うーん と鈍い返事を返したのだった
星のエールを受けて お店のアイデアメモに いろいろと書き加えた
まあそれは 自分自身への プレゼン資料 みたいなもんで やりたいことが 全部詰まっている
思いつく度に ちょこちょこと 項目は増えていたが リアルな方面を 補強したお陰で いい感じになってきた
何かで萎えた時も 妥協したくなった時も それさえ見れば ムクムクとヤル気が 湧いてきて 効果絶大なのだ
そして 描いた青写真が リアルになればなる程 本当にできる って気がしてきて でもそれは 自分がすればできる ってモンじゃないので
必然への 見えない援護を 召喚するためにも もっと リアルな図を 描き続けたい
わたし自身の 熱を全部込めて それでも余りある エネルギーの 源であるように
何だか 閉塞感があって キツい気がするのは 抜けのない今の 星の配置のせい なんだろうか
トラインばかりが 強調されるけど 実はタイトな位相も がっつりあって 全ての星が 組み込まれている
その中で 気分を作り出す わたしの月は 蛇に睨まれたカエル のようなのだ
と 気付いてみたところで 何が変わるワケでもないが 夢を現実にするための 地道な努力を応援する と言う星のエールはある ので
何も出来ない ようであっても 何か出来ることを探して やってみよう とか思うのだった
苦手な隣人に 一生懸命 着物を見せている 夢を見た
何に使うのか 目的は忘れたが もっと煌びやかなのを と乞われて いわゆる金襴とかを 全く持っていないので 困っていた
このところ 切り詰めようと 収集は止まっているが どうして突然 こんな夢かと 考えてみれば
ニーズに 応えられるだけの 仕事が出来ていない という思いが じわじわと 自分の中にあるせい
けれども どんな要求にも 応えられるように マルチでいることは 到底無理なので その思いの愚かさを 夢で体験したのかもしれない
切り取った ある一部分でなら 誰にも出来ない 仕事が出来るはず なので せめて自分だけは 信じてあげよう
血迷って 手に付かない 金襴を追うことはないのだ
昨日の午前中 それぞれに そのことを 話題にしながら 誘い合いはせずに
オッケーが出るか メールで聞いてみる と彼の方が 施設長に伺いを立て 返事を見ながら こっそりわたしに 指で○を作ったとき
彼女の方が突然 花火行こか と言ったので びっくりして 今何て とわたしの方が 聞き直してしまった
さてそれから 迎えに行くよ いやわたしが行くし なんてやり取りがあり 堂々とした彼女と 恥ずかしくて 視線が合わない彼
どちらも実は ドキドキのバクバクで それぞれに ときめく胸の内を わたしに打ち明けるのが なんか可笑しくて
もうどうでもいいから 人生楽しんでよ と思わずに いられないのだった
朝方 あまりに涼しくて つい早起き
寝心地の良さを 確認して でも まだ熱せられていない 空気を寝ながらではなく きちんと体感したい
昼間は 太陽と自分の間に 何もない位に じりじりと暑かったのに 夜は 扇風機もいらなかった
溢れる緑と たっぷり水を含んだ 大地を抜ける空気が それだけで ひんやりしたみたいに
いつもこうだといいけど 一日と同じことはない のが 自然そのまま って感じで またいいのかもしれない
さあて今日も 夏の部活のように 汗を流して頑張るぞ
今週は 午前中の外仕事を 頑張っている
本当なら 指示だけして 見ていればいい と思うのだけど 一日でも早く終えたくて つい動き回ってしまう
で 座っていたら膝が痛い 立ったら立ちくらみ とかボヤいて のたくたやっているコに どっちがいいんだ とマジ突っ込み
調子が悪くなって 昨日は掛け持ち仕事の 途中で帰った なんて ひそひそ話をされた後 だったので余計に
だったら 潔く休めばいいじゃん 出て来た以上は ごちゃごちゃ言わずに やれよ とか思ったのが きっと乗ってしまったね
不器用でもいいから コツコツする ってのを望みたいが 少し出来るヤツに限って 手抜きも上手かったりする から困ったもんだ
なので 仕事の時間になってから お茶を入れに行く とかも きっちり時間を引いてあげる でないと 真面目にやっているコに 不平等だもんね
いつか父さんみたいに と歌う曲が 耳に残るこの頃
ワケがわかんなくなって とりあえず職場で 寿退社ってアリか とか聞いてみたら そういう話がある ってコトだけで素敵やん と
確かに こんなおばさんで バツいちで すぐ大風呂敷広げて 口を開けば辛辣で ああ そう考えると
娶ろうと思ってくれる だけで どんだけ有難いか 世界中であなた程 変人はいない その胸に 金のめたるをあげたい
だから だからね
フツーじゃない わたし達だけの 形が どこかにないのかな って いろいろ考えても やっぱり
結局 そんなトコだろう というオチではなく わくわくするような 未来をやっぱり 一緒に探そうよ
久々に友人と モーニング
仕事を辞めた 顛末を詳しく 聞いてなかったのだが 一か月後に店を閉める と言う突然の クビ宣告だったらしい
そんなでも 辞めた後は ストレスフリーで たまに乞われて 孫の世話に行く以外は 猫たちとのんびり 暮らしていると言う
引っ越しに向けての 動きもまだだし さながら隠居生活で 午前中の大きな仕事は ゆっくり珈琲を煎れること って何とも優雅だ
いいなあ もしわたしに そんな日々が来たら やりたいことが まだまだあるぞ
そうなのだ この世にイロケが あり過ぎて 到底一回の人生では クリアできそうにない
100歳まで 現役としたら 何とかなるだろうか なんてつい 途方もないことを 考えたくなる
今の状況に 100%没入している つもりだったけれど やはりどこかに リセット衝動がある のだろうか
これから まだこの人生に 残されているらしい ひとつの可能性について 少しだけリアルに 巡らせてみたが
なんだかそれは 覗いてはいけない パンドラの箱のようで クリアしなきゃいけない事が 山ほどありそうで
ただ 好きの延長で 誰かと暮らす 子供染みた自分から まだ一歩も 成長していない気もして
これまで何度か 考えようとしては 立ち止まったあれこれに もう少しきちんと 向き合ってみようか
と なかなか止まない 雨音を聞きながら 懸案の種が 胸に浸透して行くのを 感じていたのだった
年輩の利用者さんが ハタチの頃に 戻りたい というのを受けて
ひとりの職員が 私だって戻りたいわ というので 思わず 絶対嫌だ 今がいちばんいい と言ったら
本当は私も と次々に 同調しはじめ ようやくやってきた それぞれの今と 一緒に居るその時に 焦点が合った
次もこんな身体かな 早く終わりにしたい という人には 居てもらわないと 絞めるひとがいない と他の利用者さんの名を挙げ
まっとうに考えたら 重すぎて 答えが出ないことを みんなで笑って 吹き飛ばし またね と見送ったのだった
深い 深い夢の中で
横になってはいても まだ 話しの出来る父の 両頬を手で覆って 越し方に 言えなかった言葉を 語りかけていた
あなたの子どもに 産まれてきてよかった とか ありがとう とかたぶん そんな内容だった
言っているわたしは 心から発するのを 殊更に思いながら 父は何も言わなかったが その眼の光が 言葉を理解する 精神の在り処を示していた
そうして ふっと 横になった時に 息があるのか不安になって 咄嗟に母を呼ばなければ と思ったが 微かな寝息が聞こえた
ただそれだけの シーンだったけれど 心の奥底まで 一点の曇りなく 父と自分の関係を 認められたことが残った
それを 解るうちに 伝えられなかった 後悔はなく 既に時々漂う魂が きっとキャッチしてくれた なんて思うのだった
施設のお昼ご飯は 安くて美味しいけど それでも チリ積なので お弁当づくり
ちくわの磯辺揚げ たまご焼き トマトとレタス 茄子の揚げ浸し ナポリタン ご飯にはちりめん高菜
出来ない時は 無理せずに 目標は週の半分 いいかな と思った朝でも お弁当が作れただけで 充実する
そうして 大量の洗濯ものを 干して 少し早めに 家を出られたら 最高の滑り出し
今日は 今のところ順調 とりあえずお昼の いただきます に向かって 頑張ろうっと
暑いのを我慢して 掃除をしまくり 飲んだビールの ウマかったこと
ありゃ 追い込み効果は 結局お酒かい って でも縫い部屋も 少し綺麗になった
そして ふかふかの布団で さらにエアコンをつけ 気持ちよーく 久々に深く眠った
まったく いちにちの我慢で こんなに快適になれるのに いったい何をしていたのか 自分を疑うわ
もっとも 着物を解きながら ホビットの冒険と 指輪物語も繋げて見て 勇気りんりん になったせいもある
困ったときの トールキン 忘れないようにしよ
湿気が暑さを 倍増させる
繊維を 見るだけでも 嫌になるが この暑さを 快適に乗り切れる 服をイメージして 夏の着物を解く
半端丈で ゆるゆるのパンツが 何本も欲しい いよいよこの夏は デニムに見切りをつけ 楽さと涼しさを追求だ
なんて
また 解いて終わって 休み明けには 暫く遠のく のが判っているので
殊更に 掃除をし 布団乾燥機を掛け 少し動いただけで じとじとと汗ばみ 不快なのを 身体に沁み込ませ
ね やっぱりでしょ 早く縫わなきゃでしょ と自分を苛めて 追い込んでいるのだが 果たして
まったりと 空気が重いこの頃
体温に近い温度でも 水がたっぷりの中に ひたすら 浮かんでいたら 気持ちいいだろうか なんて思い続け
昨日は ナゼにこの時期なのか 運動会があって 身体中がしょっぱく 耐えられなく お風呂にどんどん 水を足して浸かった
それでひんやりと 心地よく過ごせる と思ったら やっぱり空気は 纏わりつくようで 効果は直ぐに切れた
ま なにはともあれ しちがつなのか なので 極めて普通の チーズタルト でも焼いてあげようか
最近 すっかり失速中は 再び羊水のなかに 浸って充電してる みたいなもんかな
初めての約束は 楽しすぎて 中には 居心地の悪い家に 帰りたくない と思ったコもいたらしく
その日は無事に帰宅 したものの 翌日には 施設から帰ったはずが まさかの行方不明騒動
親からの 捜索願を出そうかと思う の電話を受けて 休日だった職員も 急遽駆り出されたらしい
ここんとこしきりに 家出したい と言っていたので するには時期尚早 きちんと準備して自立すべし と諭していたのだが
それ程までに 親への不満が溜まっていても 肝心なコトは 言えない で終わるのが 何とも歯がゆい
言ったとして 親が変わる 位なら もうとっくに 変わっていたはず なので
後は 苦しい自分を救えるのは 自分だけ だと 如何に思わせるか なのだが さてさて
利用者同士数人で お出かけの話しが 突然盛り上がった
今度の日曜日 から始まって ナゼか今夜となって さあそれから 遠いひとりと 時間の調整に苦労し
やっぱ夜は無理か と諦めかけたら 何なら泊まってもいい と大胆なコトを言い出し 言われた方は 困惑しつつ 何度もえづく始末
送り狼にならないように みんなも同乗して 車で送るとなって 親がうるさい人は 許可をもらい 何とか決まったようだった
もちろん 施設はノータッチだが いいのかな と心配する職員 何かあったら それでも施設の責任と ねじ込まれる可能性はある
でも 普通のコなら当たり前の 友達と約束して遊ぶ ってことさえ これが初めてのコもいる のを考えると ぜひ送り出してあげたい
今回で自信を得て 二度三度と 行きたくなる位に どうか楽しく 無事に終わりますよう
やっぱり 見ていると やりたくなってしまい
上のコに まだWiiは 生きているのか と聞き 台所のテレビで 出来るようにしといて と頼んでおいた
眠ってるのを活用する つもりだったのだが 結局その後購入したらしい Uの方が設置され わざわざ新しいソフトを 買ってきてくれてた
で 七年ぶりにまた バーチャルテニスを やってみたのだった
それでも十分蘇る 暑い部活の夏 やっぱりわたしは 運動のための運動は無理 だけど ボールを追うのには 夢中になれる
内側からぶわっと 熱が出てくる感覚に 思わず立ち上がりしばし 結局腰にキて 大して続かなかったが 気分はメラメラ
よおし これを暫く頑張るぞ そして 物足りなくなったら もっと難しいソフトを 自分で買うぞ
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