買ったままだった敷物を しつらえ完了
と思ったら 意外と気温は高かったのだけど リスに穴を空けられた キルトマットを下に ホットカーペットも挟んで 冬の準備万端
ふわふわの敷物は 草木の中に鳥が飛ぶ柄で 手で撫でると サンドアートみたいに 絵が描ける程で ムスコも何度か スリスリしていたのが笑える
そういう毛触り感は スリコミのごとく 彼らの中にあるのだろう と思ったら こんな毛布が欲しい とまで言っていた
テディベアや 寝るときに離せない タオルなんかの類は うちのコたちにはなく いつもふたりで 取り合いになっていたのは 他でもないキク丸だった
あのふわふわの毛並みの 大きな温かい犬を ひとりで抱えて 一緒に寝たい そんな騒動が迷惑そうに プイと部屋を出て来るシーンまで 懐かしく思い出されるのだった
買ってから ワンシーズン飾った お雛様ひと揃いを 返品したい とお客さんがやってきた夢
明らかに折り筋のある 毛氈は何故か青だったのだが 返品はできないのだと 理屈で言おうとして 考えているうちは 怒りも一緒に湧いていた
それを 如何にそのお雛様が素敵か 持っていて価値のあるものか 納得してもらおうと 言葉を紡いでいるうちに すうっと楽になった
ただそれだけのシーンだったが 深く印象に残った
人とのやり取りで 面倒臭くて 力でねじ伏せてしまうような 言い方をしてはいないか 当たり前のことを 当たり前に言って 済ませてはいないか
もちろん それ以前に 相手の本意がどこにあるか も大切だけれど 時間を掛けて耳を傾けても それが掬えないシーンも 意外とあったりするので
変えられないことを 相手も自分も 一緒に受け容れられるように そんな心のあり方を 忘れずにいたい
夕べは いつの間にか気絶して 二時頃に起きた
それから お風呂に入ったり 洗濯をしたり 調べモノをしたらもう朝 じっとしていられなくて 自転車で外に出た
寒い位に つめたい空気の中 借りっぱなしの本を 図書館の返却ポストに入れ コンビニで支払いをし いつもの水辺へ
買ったパンを齧り 温かい紅茶を飲みながら しっとりした草を踏むと 水面にさかなが ぴょんぴょん跳ねる
台風の名残りか 銀杏に栗に柿が ばらばらと落ちていて 霧に蔽われた空は 東の山裾辺りから 白く明るみ始める
気付けば南の中空は 既にまっさおで 刻々変わる朝の風景は それだけで 気持ちをさっぱりと 一新してくれる
そうして暫く憩い ようやく さあやるぞ の気分になって 納期が迫った別仕事を まとめて片付けたのだった
今日は遠足 重度のコも交えて 車でお出かけ
朝のうちに出ていた 警報どおりなのか 現地に近づくにつれ 暗雲が分厚く お昼にはどしゃ降りだった
丁度ご飯を食べているうちに 空は再び晴れて 今日の主な目的である ミニサーカスの時間を お土産屋さんを覗きながら ゆっくり待った
昔子供を連れて観に行った 大テントのサーカスとは 全く違い ピエロが三人だけのショーに 拍子抜けしたが それが意外に楽しめた
何故かと言うと うちの職員の男子が 突然指名され ステージに上がり ピエロと一緒に バケツキャッチを披露したせい
知らなければ 仕込みなのかと思う程 ジェスチャー交じりで 上手にこなすその姿が もう堪らなくて みんな涙を流して笑い転げた
果たして 彼が偶然に器用だったのか そもそも簡単な芸だったのか 後で聞くと わざと失敗するように 投げて来たと言うから 後者だったのかもしれない
素人をステージに上げるには そこが筋書きなんだろうけど 化粧も衣装もない彼の タレント性が際立ち 見事ないじられっ振りを 帰って留守番部隊に 早速報告したのだった
肩口が冷える涼しさに 日付けが変わった頃 もそもそと起きだし
何度目かのリベンジ ショートブレッドを ひとかけら味見して ミルクたっぷりの 熱い紅茶を
夢うつつのまま 美味しいのを作って とお願いしたそれは ほろほろと優しく 口の中でほどける
寝ても寝ても 取れない 雑多な印象の名残りが しとしと降る雨の音と 蟲の声だけの 静かな夜に消えて
どんなに 条件を同じくしても 必ず違うだろう 一度きりのお菓子と こんな夜の贅沢
また朝が来たら 頑張れそうかな
蒸し暑さで バテバテだった昨日
雨が降らなかったので 予定どおり 但馬焼きと一緒に 庭や縁側に商品を広げ ちょい遠慮しつつ 室内の方にも並べた
お客さんは早い時間から この日だけの お買い得陶器を目指していて 訊かれるままに そちらの接客をしたり
以前から 何となく存在を知ってはいた 他の手作り作家さんたちとは この機会にきちんと顔を合わせ モノ作りに掛ける 熱いお話しを伺ったり
いやーもう あまりにもパワフルで 圧倒されつつ でもお陰で 商品に敷くつもりで持参した 着物生地が売れたりして
で 肝心の施設の商品は ひとりで複数買いの方もあり 金額は少なかったけれど 値札のついていないものを そのまま持って来られたりして 嵌るところには嵌るだろうと いい感触が得られた
まだ作りたいアイテムもあるので 今後の展開はともかく それらを揃えることに 早くも気持ちが向かったのだった
仕事の途中で 今日はムスコの誕生日 なのを突然思い出し よりによって今夜は 特別なものは何もない と焦った
せめてものお祝いに ロールケーキを買いに 目的のはなかったが 他の店舗にあるかもと 店員さんが電話で確認 予約してくれたのを 無事に購入できた
そんな小さなコトだけど まだ若い 少女のような店員さんが 気を廻してくれたのが嬉しく 誕生日と知っていたワケもないが 祝福された気分に満ちた
早いなー あっという間の一年だった 自分のより 子どもの誕生日で 殊更強くそう思う
東北の湖でキャンプをして こっそり焼いて行ったケーキに 現地でデコレーションをした あれは三歳だったっけか なんてふと思い出し
当たり前のように 年齢を重ねて来てくれたことに 心から感謝するのだった
ほとんどのメンバーが 運動会で留守の間 参加しないふたりと 施設に残って作業
内職の段取りと 商品の準備と 人員が少ないので 送迎のタイミングには 一階に下りて 車椅子の利用者のケアで 行ったり来たり
おまけに今日は 再び実習の高校生に 作業を与えなくては ってコトで いつもより一層 時間が早く過ぎた
はー
それでも 日曜日の販売に向けて 出来上がった商品から まとめて箱に詰め 高校生や先生にも チラシを渡したりして
帰りには 足りないPP袋を買いに びしょ濡れになって走り またまた イベント台風なのかと 恐ろしくもあり
興味のある方は コチラをコピペの上 イベントページを参照ください http://takichiya.jimdo.com/
昨日は 新しい商品について 施設で何かできないか というお話しがあった
そもそもは 材料が安く手に入るので それを使って作ったものを 近隣のとある組合関係の お店で売る とかいうことらしい
施設にあるミシンで キャラクターを刺繍するとか 個人的には 何の魅力も感じないが 行く先が決まっていて 製作を請け負うという形なら まあいいかと思ったり
もっとも まだ具体的ではないし 作るとなっても 工程を他所に振り分ける とからしく それが当たり前みたいな話しに 益々モチベーションが下がる
話しを持ってきた人は うちの施設を含めて アウトソーシング前提なのだけど その中に組み込まれるってコトは 所詮は内職レベルなワケで しかも形のない所からだと 過剰な労力を要求されそう
内職に依らない部分を 如何に増やすか ってのは わたしの個人的な目標ではなく 仕事のメンバーにも 施設にとっても 必要なことに思えるけれど
こういう話がやってくると 見えないところに 綱引きの構図があるようで 一蹴できない現状を憂う自分は 果たしてどうなのかと 宇宙に問いたくなるのだった
この残暑厳しい中 施設が契約している 田んぼの稲刈りに
春にみんなが 田植えした辺りの 黄金色に実った稲を ざくざくと刈り取る作業は なかなか心地よく 収穫の喜びもあって 意外とはまってしまった
もっとも ずっと中腰だったので ちょい頑張り過ぎたか と思いつつ うっかり鎌で 指まで切ったワケだが
今日はそんなで半日つぶれ 明後日は運動会もあり 休むコもいたりで 急ぎの内職はもちろん 日曜日に売るはずの 商品の準備が追いつかない
みんなには 内職を優先させ 延々ひとりで作業しているが 果たしてどこまで出来るのか 残り時間を考えないように ともかく頑張ってみる
もうすぐ 肉が来るけど オレ金ない
バイト先経由で ムスコが注文した牛肉は 自分が食べたくて のはずだったので ふんふんと聞いていたのが 突然そんなコトを言い出した
もっとも 1キロ頼んだらしいので ひとりで消費できるワケもないが 締めようと思っている一方で 不可避の出費が続き そこにヤツが追い討ちをかける
いいんだけどさ スコーンやクッキーや ショートブレッドにと 常にバターは欠かせず 最近はアイルランド熱で コテージパイを作ると言い出し 大量のミートソースが出来上がった
スーパーへの買い物には オレも付いていく とランニングで伴走し わたしが一度も購入したことのない 高価な調味料を前に それが如何に万能かを 力説してくれる
もっとも 塾や習い事など 一切お金を掛けずに来たので これも教育費と 割り切るべきかもしれないが 果たして こっちが教育されてるのかしら
昨日は女子高生達が 授業の一環で 見学と体験にやってきた
なんつーか そういうお客さんの訪問は メンバーにとって ちょっとしたイベントぽく いつもは残業なんてしないコも 調子が悪いと中抜けしたコも 残って一緒に内職
彼女達に 手順を教えるメンバーに いつもとなんか違う とヤキモチを焼く本人も 気取った声を出しちゃって お前もじゃん と言いたくなるのを我慢
ほんの数十分 ごく簡単な作業だったけれど これからの進路のことやら 部活の話しやら聞きつつ それでもちゃあんと 出来上がりが山積みで
捻れていない 健康な雰囲気って こういうのだったのね 普通じゃない感じに慣れすぎ やっぱ魔界にいたのだと 思い知らされる くっきりとした対比だった
友人から 内職がやってきた
納期が長くていいなら ぜひにと 以前お願いしたもので 誰ができるかと 手の空いている数人に 試してもらった
それはもう 本当に単純な作業なのだが ポイントを把握する 知的能力と 動作への反映が必要で やはり誰でも というワケには行かない
これまで暇を持て余していた 新たな人材が 活躍できそうな感じだが 付きっきりは無理なので 後のチェックに 意外と時間を取られる
利用者の立場でも 手先が器用で 少し指導的な役割ができる そんな誰かが一階に 居てくれたら すごくいいのだけれど
って思ったら いるじゃん もう本当に適任がひとり ずうっと気に掛かっていたから ひょっとしたら これが声を掛ける タイミングかもしれない
突然振られた 会計を担当する話しに 夕べは眠れなかった
今も内職や 工賃関係の帳簿と みんなに支払う賃金など 一部の会計はしているが 細かさとボリュームは その比ではなくなる
会計の仕事自体は 嫌いではないけれど いったいその為の時間を どう捻出したらいいのか 一日の時系列の どこを切っても 全くイメージが湧かなかった
もし担うなら 今の担当業務をゼロにして そちら中心に 組みなおしてもらう とかでないと 個人レベルのやり繰りでは 早晩潰れるだろう
もっと若かったら それでも何とか 頑張ろうとするかもしれない けれどもう 本当に無理は利かないので やっつけで終わるひと月 の繰り返しではダメなのだ
と つらつらと考え ようやく自分の中で 線引きができて 少し落ち着いたものの 誰かがやらなきゃならないので 問題はまだ 何も解決していなかったりする
式場へ向かう道すがら どの川も ものすごい濁流で このまま降ったら 絶対に溢れる とキャアキャア騒いだ
果たして 無事に帰れるのかどうか 自宅近辺の道路事情など 刻々変化する状況を気にしつつ 式だけ参列の利用者を 施設に戻さずそのまま返す とかの変更もありで
いつも段取りなんて あってないようなもので ドタバタと対応する のが常の職員達も 恐らく昨日は 臨機応変の極みだったと思う
仕事ではあったけれど 一祝い客として 花嫁の姿に涙もし 夜の二次会では 沢山食べて飲んで 日頃いじられる側のみんなが この時とばかりに 主役をいじり倒して笑った
どしてどしての台風は 結婚という大きなイベントに さらなるスパイスを加えて みんなの記憶からも きっとずうっと 去らないに違いない
|