姫路行き から始まった先週は やっぱり やたら疲れていた
加えて 音頭を取って 新しいことを始める と言うのも すごくエネルギーが要る
新聞紙一枚取るのに いちいち人を頼るクセに その一方で 家を出て暮らしたい というアンバランス
自分が成したことへの 客観性がない と言うのも 病のせいにしてしまうのは 簡単だけれど 誰にもある訳で
そこへ わたしなりの フィルターを掛けることの是非 果たしてそれだって 正解とは行かず 偏った見方かもしれない
考えると迷路なので この辺りにして とりあえず申告だ
丁度内職が切れたので ここぞとばかりに 懸案事項に着手
ともかく今日は 初めてなので どんな風になるか みんなでワイワイ 遊び感覚で 和紙の手染めをやってみた
これまでの きっちり行く先が 決まっていた内職とは違い 偶然にも似た 一度きりの色の滲みが 見せてくれる世界に 全員が夢中になった
いつもなら 音楽を掛けて作業するのに 誰一人無音にも気付かず あっという間に時間は過ぎ 午後は作品を並べて 品評会と商品のイメージへ
手を掛ければ幾らでも 出来そうなものは浮かぶが ここはまず袋物からを提案 既にわたしの中には 営業先も浮かんではいるが 展示会とかが出来たら最高だ
明日も内職がない となって ワーッと喜ぶ声に 果たして本当に 売れるものになるかどうかの 不安はとりあえず 横に置いておこうと思った
たまに顔を合わせる度に 誰が来るん としつこく何十回も 訊かれていた 春から本格的に通所するコの 学校見学の日がやってきた
落ち着きがないので 先生が付っきり なのは納得だが そうでないシーンでも 意外と大人しく 口をつぐんでいるのが ちょっと驚きだった
学校が休みの日に 彼がやって来ると ラジオのスイッチが入ったように ずうっと何かを喋っていて ともかく黙っている ということが出来ない と思っていたのに
特に給食の時 おしゃべりしない時間を タイマーで設定 途中でうっかり喋ったら 一分追加というルールで 実に7分間の沈黙は 永遠にも似た静寂だった
最初は3分から始めました と先生 これはぜひ取り入れたい とは思うものの じっと座って黙々と作業する というのは そもそも彼の特性に 合わないことかもしれない
本当なら 繊細さを要求されない 屋外の仕事なんかが いいのだろうとは思うが 今の人員で どこまで可能なのか 春はすぐそこまでやって来ている
念を入れて 休みにしていた今日 夕方になって ようやく少し 元気が出てきた
会議の席での お楽しみ企画は 職員の結婚式の発表だったのだが なるべくなら施設に お金を落としたいってコトから 夢は広がった
考えているオリジナル商品を 細部に応用できそうで ひとり勝手に妄想は暴走 なんつーか まだ形のないモノへ 必然を与えられた感があった
かといって 未だ着手できる目鼻は まったく着いていないのだが ともかく9月まで という目標があれば 何とかできそうな気がする
そしてもうひとつ わをんから 解きの仕事を発注する というアイデアも やればやる程マイナスになる 内職からの脱却案として ぜひ試してみたい
本当は自分でしたい 大切で大好きな過程だけれど あの場所になら譲ってもいいかな と思えるのは 既にわたしの中に 愛とも言えるような感情が 芽生えているからかもしれない
夕べの会議が 10時を廻り その席で聞いた ちょっと楽しみな展開が 頭の中をぐるぐるして なかなか眠れなかった
お陰で 起きたときは5時過ぎ 始発に乗る予定だったので むちゃくちゃ焦ったが 家族全員10分で準備完了 恒例の姫路行き
年頃の男子ふたりとは さしたる会話もないのだが それでも用事を済ませた後 わたしのフリマ巡りに 嫌がるワケでもなく付き合った
ツボの柄の着物を発見し 今日はそれ一着と思っていたら オレは最初から 花火みたいのが気になった と下のコが言うのでドレドレ
戻るとそれは 随分と丈の短い道行で 菊柄が花火のように見えたのだった 上手く使うには 難易度が高い気がしたが かつてないチョイスに心が動いた
ムスコが着物を選ぶだなんて これまで想像したこともなかった それは何だか やたら長く伸びた膝下とかと一緒で いつの間にかの成長を 知らされるようでもあった
納品がひとつ 決まっていた今日
そこへ 昨日中の仕事が ふたつ飛び込んできて ひとつは無理と言ったのに ねじ込まれてしまい どうなるコトかと思った
休みのコが重なり 三人しか居なかったので 実際のところ 到底終えられる イメージが持てなかったが ミラクルで昨日を終え 今日も何とか間に合った
正直言って ねじ込んできた会社は かなり癖のある担当者で 明らかにこちらを 舐めて掛かっているのが 言葉の随所にチラついている
前任者からも 無理せず切ったらいい と言われているのだが だったらこんなに引っ張らず とっととやってくれていたら とか思いたくなる
もっとも それも含めて 仕事を構築しなおすのが わたしの役目と捉えて ここはもう どこかでばっさり ケリをつけてしまおうと 密かに策を練るのだった
初めての 賃金支払い日 と言っても 自分のじゃなく 内職をしてもらっている 通所者へのだが
出納帳などを 預かってはいるものの 会計全てを ひとりでするのではなく 母体の方とのやり取りで 進めて行くというのが 正直ストレスだった
担当者はヘルパー兼任なので 常に在所しているワケではなく 疑問点があっても 確認できるのは あまりに細切れで 全貌がなかなか判らない
ひとりで全部できれば どんなにスッキリするだろう とは思うのだが よく考えてみれば 常の業務の他に そんな負担があれば 到底キャパを超えるはずで
一度で終わらない 行ったり来たりの面倒と 分担することの楽さ加減と どっちが勝っているのか もっと慣れたら後者なんだろうけど それにしても疲れた
夕べは 若い友人ふたりと飲み会
それぞれに転職を経て 会わない間に ひとりは彼氏ができ ひとりは二子目のパパとなり 人生のエポックを迎えていた
彼氏との お付き合い事情は マイナス要素があった時だけ やたら暗い声で電話があり もうダメですと始まるので ここは男子目線からの アドバイスをもらった
よく聞く話だが 彼は今の奥さんと 出会って早々に きっと結婚する と思ったらしく 趣味の違いをはじめ 外側のズレは多々ありながら きちんと結びついているのだった
女の子はそのままで 男が気配りして 彼女のいいようにしてあげるべき とは 世の女性が聞いたら 誰もが喜びそうだが それを彼氏に要求すると もっと暗くなりそうなので
肝心なのは 人として信頼できるか とか 表現はヘタでも 根っこに優しさがあるか とか 所詮人間愛みたいな所へ 集約されて行ったのだった
寝ているのに眠い とは 一緒に採用になった 男子の弁
彼はわたしより 20歳も若いのだが 人間関係の調整と キレキャラへの対応で 身体の疲れというより 神経を遣っているせいだろう
毎日初めてづくしで いつもは大人しい と思っていたコが 突然豹変したり 今日は他の職員が グーで思いっきりド突かれ 驚きと痛さで涙していた
そんな要注意人物は ひとりやふたりじゃなく 身体は大人並みなのに 理屈が通用しない相手の それでも何らか きっかけやサインを発見し 対処に繋げて行かねばならない
そういうコ達に比べたら 作業ができるメンバーは まだ理解がし易いとも言えるが 彼らの相手だけで 一日が終わるワケではなく わたしも突然 髪の毛を引っ張られることを 既に二度経験
何の前触れも無かったので 最初は驚いたが 二度目はむんずと腕を掴み ぎりぎりと指をこじ開けて 独りでも何とか 対処できたのだった
恐らく 他所では受け入れ不可能の ややこしいタイプが よくもまあと思う程で 例え同じ障害名がついていたとしても 人間ってやっぱり ひとりひとり全く違うのだ
トイレ騒ぎの夜 友人が ちょい飲みセットを 差し入れしてくれて まるで帰りに 居酒屋に寄りたい位だったのを 見抜かれたかのよう
さてそれから 久々に寄ったケーキ屋さんでは 端切れパックをおまけで貰い ご近所さんからは 大量の玉ねぎとじゃが芋を いらんかね
なんか 頂き物ばかりでラッキー と喜んでいたら 夕べはさらに あの愛飲サプリを貰い 今朝ゴミを持って出ると 再びご近所さんから お団子の粉を沢山
そして今夜は 相生で買ってきた と言う殻付き牡蠣の差し入れ 大きくてぷりっぷり 磯の香りがいっぱいで 思いがけないご馳走になった
なんすか 突然の連続に戸惑う コタツで気を失い もそもそと寝なおす日々に 頑張れ と言われているようでもあり
昨日は昼休みに バレーボールに付き合い あまりに疲れて 10時間は寝た
んで今日は そろそろ帰ろうって頃に 二階トイレの水浸しが発覚 備え付けのペーパーを 全部流すという悪戯で 栓をしたように詰まっていたのだ
まあそれから 三人で格闘すること30分以上 一時はそのままにして 帰ろうかと思ったが 一階のトイレの天井から ポタポタと水が漏れ始めて そういうワケにも行かなくなった
途中でひとりが このまま流してみようか と言うのを必死に静止して 何度かバケツに水を汲み出し ペーパーの塊りを除いて ようやく開通
いやー その瞬間の スッキリしたこと 結局一階の漏れは 直ぐには収まらなかったので バケツや雑巾を置いて帰ったが かつてない達成感に満たされた
聞いてみると 過去にもあったそうなので 今後も何度か 経験するに違いない そして次第に少々のことでは 動じなくなって行くんだろうな
今度の職場では 職員も通所者も お昼ご飯をみんなで 一緒に食べる
お弁当持参でもいいのだが ちゃんと担当の人が来て 毎日違う献立を 作ってくれるので 慣れるまでは なるべくみんなと 同じものをと思っていた
けれど それは結構ガッツリ系で 男子はいいのだろうが 毎日食べていたら 絶対太るだろうな という内容が多く これは早めにお弁当持ちか って気がしていた
それが今月から 担当の人が変わり 俄然ヘルシーで家庭的 今日のかぼちゃのサラダなんか すごく美味しくて 隠し味に昆布出汁と醤油を使用 と聞いて驚いた
柔らかく 野菜が煮込まれたスープも 薄味なのにしっかりしていて 平板でない味の深みは きっとそんな工夫が 密かになされているせい
お陰でこれから 安心して毎朝楽ができそう そして我が家の食卓にも レパートリーが増えそうだ
今のところは 内職が繋がっていて 暇を持て余す ということはないのだが いつ切れてもいいように 施設の代表と オリジナル商品について相談
遊んでいる高価な機械を 使っての何かや 毛糸の小物のように 一部の人しか 関われないようなものや 季節ものなど もっと先の展開 と思われる案もあったが
ともかく モノだけで成立し どんな遠い所へも 飛んでいけるような何か そして肝心の 障害者推しじゃなく という点でも 価値観が一致した
具体的にまず何をするかは 明かさないままだったが それでも 当面の材料費については 何ら問題なくオッケーが出たので ちょっとホッとした
最初の一歩は 仕事の能力に差があっても 全員の手が入り それでいて 個々の個性を反映できるもの 通年取り掛かれる という点も重要なポイントだ
まずは遊び感覚で ワイワイやってみたい 果たしてメンバーは どんな風に反応するだろうか 楽しみだな
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