ここ数ヶ月 異次元にいるような 現実ではないような ヘンな感覚がある
初めてのことが 次々起こって 感情的にも翻弄され 反芻しきれないまま 状況が変わって行くから と思っているのだが
特に今度の職場では ばたばたと時間が過ぎ やっつけ終わる日々で 全員が家に帰って やれやれとホッとすると もう就業時間になっている
以前のバイト先では ようやく流れを 自分のリズムにできた と思えたのは一年経った頃 けれども今度は 常時人が相手なので そんな時が来るのだろうか
加えて モノを買ってもらうとかでなく ただ存在する人間が 収入に繋がっているという 仕組みそのものが なんだか不思議でならない
もちろん実際には 手に取れなくても 眼に見えなくても 何らかの価値あるものを 与えることで その収入が発生するワケなのだが
世の中には 同様の行為をしていても なんの報酬も生まれない ってコトが 往々にして存在し むしろそちらの方が普通だったので こういう世界を 当然とするのは難しい
けれども それを当然とすることで 本来の目的とは違う 不遜なものに繋がる怖れもあり だとしたらこのままずっと 当たり前とは思わずに 居られた方がいいのかもしれない
施設外での研修に 4人で参加した
事前に拒否る職員がいたり 近づくにつれ 胃が痛いなんて人もいて 一体どんなものなのか 恐る恐るだったのだが
午前中は講義を聞き 午後はグループに分かれて ロールプレイと まとめに発表の丸一日は すごく楽しくて これで勤務時間になるなら 毎日でもいいとか思った
どうやら今回は かなり柔らかい内容 だったらしく これが初めてでラッキー 誰もきちんと教えてくれなかった 大事な業務について 効率よく理解できた
行く前に 名刺を持って顔を売って と言われた時には そんなんいらんし とか思っていたが うっかり会話が弾み 名刺の交換なんかもした
まだ勤務して二週間 というのに驚かれ 何年やっても この仕事に合ってない と見える人がいる一方で どうやらわたしは 既に馴染んで見えるらしい
見かけはともかく 他所の事情や オリジナル商品の話も聞けて 予想外に有意義な一日だった
こなせば確実に 収入になる仕事がある 一方で それだけでは 通所者に払う賃金に 到底満たない
なので ここはどうしても その仕事の合間を見て オリジナルの商品企画 というものに 取り掛からねばならない
そのネタは いろいろあるが バザーレベルではなく 障害者が作った という謳い文句ではなく 商品として成立するもの というのが第一条件
とは 勝手にわたしが思うだけだが 普通に雑貨屋さんに並んで 手にとってもらえるような 安価で可愛い カラフルワールドが 展開できたらいいな
そしてそれらは 他に変わりのいない ひとりひとりの表現 であって欲しいし 創造することで 簡単には揺るがない強い内面を 構築して欲しいと思う
どのタイミングで取り掛かるか が問題だけど まずは材料費の予算を 少しだけ取ってもらうことから
日替わりで 通って来るコも 毎日来るコも 大方顔を合わせて また少し 印象がまとまりつつある
初めて接客をした時は これ程苦手な分野はない とか思っていたし その消耗ぶりに どう回復したものかと 苦労した記憶もある
ほとんど一回きりの 観光客相手から 幾分リピーターがいる 地元のお店を経験し けれども今度は より生活することに近い 固定メンバーとの関わり
それはなんだか わたしを安定させ その一方で 日々違うそれぞれの様子は 生き生きと変化してやまない 命の輝きに満ちていて 停滞とはほど遠い
このバランスは絶妙で 意外と合っているかもしれない なんて早くも思うけれど 何が出来るのか 出来ないのかは まだまだこれから
ずうっと 仕舞ってあった抽斗を ひとつずつ開けては眺め 使えそうな飛び道具に 思い浮かぶ顔を重ね 展開をイメージする この頃なのだった
月曜から6日間 しかも今日は 通常業務のあと 10時までの会議で 何とか一週間を終えた
なかなか全貌が判らず いつどこに居ていいものやら 常に誰かと一緒で 自分だけの机すらない状況と 細切れの引継ぎに 戸惑いつつだった
その間 利用者同士のいざこざも 頻発したりして 職員も含めて人が多い分 やたらドタバタと 日々は過ぎていったのだった
けれど 今日の全体会議で 要注意の案件を みんなでフィードバックし 関わる違う立場での視点を 共有することで 少し全体が見えた気がした
会議とは名ばかりの 無駄な時間を費やす 月一の忍耐に慣れていたので 誰もが思うことを それぞれ口にでき 上も下もないような場は ものすごく居心地がよかった
それはNPOだから とひと口には言えないのだろうが 大上段に構えずに すごく神経を遣うことに みんなが真摯に向かっていて ここに来て良かった としみじみ思えたのだった
昨日は 一時間早く 上がらせてもらい 退校届けを出しに
電話で問い合わせた時は 直ぐにでも ってカンジではなかったので まあそのうち と思っていたのだが 今日来られないかと催促
なんかその時 他の給付金申請者の 書類も出せないから早く とか脅されたのが意味不明 ともかく一旦歩いて家に帰り 乗れる所だけと思い 自転車ではせ参じた
で 結局は 申請出来なかったのに 申請者ということで 一度報告してしまったらしく 二度目も同じように 出さなければイケナイらしい
っていうか その先生には ダメだったと直ぐに伝え 何とかねじ込めないか と思ったのだけれど 自営業者はダメなのよね とにべもなかったし 書類に書き入れるべき 申請者番号もないのに
ったく 給付金には とことん祟られた こちらには全く非がないのに 扱う人達に翻弄され 申し訳なかった のひと言もないって 民間の企業ではあり得ない
こういう時 わたしはいつも 殊更自分を低くして お手数お掛けして とか言うようにしているのだが それは 相手から聞きたい言葉が 聞けないからこそ だったりするのだ
自分の人生に再び 正社員の立場が やって来ようなんて つい一年前でさえ 考えても見なかった
そう思うようになれたのは 数時間とは言え 月に25日は稼動していた バイト先のお陰だし シングルマザー先輩の 実感あるアドバイスの賜物だ
いつまで続くかは判らないが ともかく今日は初日 それでまた 偶然の出会いがあった
掃除をしている途中から ギターの音色が聞こえていた ひと通り終えて 一階のその部屋に入ると バイト先によく来ていた お客さんだった
思わず肩を叩いて挨拶 すると 彼は椅子から下りて 畳に手をついて 丁寧にお辞儀してくれた いやーまさか ここに通っていたなんて
そして スタッフのひとりは フィリピン人の女の子で その話し方も声も 実家近くの友人と まるでそっくりで 時々本人と居るような 錯覚さえしてしまう
そんなことが重なって まるで初めての場所が 既に知っていたかのように 急激に変化するのだった
夕べ 友人宅での新年会で 知人から預かったという 手編みのストラップ を頂いたので お礼の電話をした
その流れで 今度の仕事の話になり 電動車椅子の彼女は 今の介護保険になって 何が使えるのか使えないのか よく解らないと言っていた
思えば10年前に ブチ上げられた作業所構想の 彼女も被害者と言ってよく あの吹きっさらしの朝市で 頑張っていたのだ
当時からのパートナーも わざわざ引越しまでして来て けれどお互い歳を取り 今後のことが いろいろと心配だと言う
なんだかそれを聞いていて もし車の免許が取れたら こんな風に身近な人の 役に立てることが きっと増えるに違いなく リアルなモチベーションが沸いた
もちろん 詳しい福祉事情などが 解ることによって 配慮できることもあるだろうし 細く繋がっていた この10年のご縁に 気持ちを新しくしたのだった
最近また寝る前に 神秘学概論を開いている
眠りは一回ごとの死 と シュタイナーは言うのだが それは眠っている間 肉体を離れたものが 宇宙から力を得て 再び肉体に戻るからだそう
まあそれは ざっくりとした説明すぎるが ともかく本文はややこしく 本当に集中しないと 内容が頭に入って来ない そもそも 修行のための文なのだ
そのせいか読んだ日は 夢がやたら濃くて 夕べなぞは 沢山の人々がうねる中を 延々と練り歩き それはそのまま 生まれ変わりの過程なのだ という内容
夢の中で ああそうなのかと すごく腑に落ちて 自分にとって 必要なものの中に居る と感動したのだけれど 途中目覚めたら忘れていた
忘れていたとしても それ自体問題はないのだが パズルのピースが 全部埋まった感を どうしても取り戻したく 再び眠りの中で 見たシーンを想起した
ここの所の印象が 乗り越え難く 思えていたからこその夢だろう これからは 現実に出会うこと以上に 内面への旅が 濃くなりそうな気がする
研修のあと やたら疲れて ますます自信がなくなり こちらから 断りの電話をしようかと 本気で思っていた
何がそんなにか と言うと ともかく送迎が くるくると忙しく 吹雪くような道を びゅんびゅん飛ばして ついでに納品も
そこに 精神障害の人も 一緒に乗っているのだけど あまりの慌しさと 急いている感じに 通所者よりも むしろわたしの精神の方が 疲弊してしまう位
仕事が忙しくて ペースを上げるとかは 何とも無いのだけど あんなのを毎日こなして しかも心の平安を保つ なんて 例え運転できたとしても 鋼鉄の神経じゃなきゃ無理
と つらつらと考えた所で 採用のお電話が
はー やっぱり 安心と心配が半分半分 とりあえずもう リミットはギリギリなので やれるとこまで やってみるしかない
遅くなった 昨日の初詣
雪はつかの間晴れ 青空が見えて 太陽も覗き 木々はつやつやと輝いて 既に桜の蕾が 少し膨らんで見えた
お正月でなくても ふと足を向けたくなる 鳥居からの眺めは 美しく清々しく ちゃんと 上と繋がっている神社
だからこそ そこに参るには 透明でなくては いけないような気がして 頼む心よりは 来るものを受ける心で と思ったりするのだ
もう何度もそこで 引いているおみくじには 毎回違う箴言があり それを読むのも楽しみのひとつ 大抵は結ばずに 持って帰って読み返す
今回は小吉だったけど 大らかで安心できる 素敵な言葉が並んでいた いいなーやっぱり 次に来るのは いつになるだろう
次々と 期待してはがっかり のコトが続いて 随分こころが 萎んでしまったようだ
ひとはこんな風に マイナスにやられて 次第にマイナスにばかり 焦点を当てるのが習い性になり 本当は混在しているはずの 喜びにさえ 気付かなくなっていく
頭の中では 解っているはずだったのに すっかり迷路に嵌り込んで 果たして自分がどうしたいのか 何が出来るのか出来ないのか 手繰り寄せる糸口すら 見失っていた
けれど 今朝の僅かな時間に 窓から差す 明るい太陽を感じて また討ち死にしても 復活できそうな気がしてきた
どう生きても 万全の安全策なんてない だったら 少しでも希望が持てる そこにワクワクを感じられる そういう嗅覚に従って 進む方がいい
そして 希望を持ったあとは それを一旦手放すことだ いつまでも握り締めていたら 拘り囚われ またそこには マイナスの穴が口を開ける
よおし 復活するぞ これでようやく神社に お参りできそうだ
夕べは再び 先生の訪問があった
差し出された タッパの中身はカレー これはもしや お店で出すつもりのか と期待は高まった
有難く頂戴し 早速小鍋で温めると いろんな野菜が かたちもなくなる程 手間を掛けて 煮込まれているのが 直ぐに判った
メインはビーフのようで おーなるほど と思いながら こちらの夕飯のメインは 海老と蓮根のしんじょう だったのだが カレーのトッピングにと じゃが芋も素揚げした
なのに子ども達は お茶碗にご飯を盛り カレーモードではない 再三味見を勧めてようやく 食べはじめたふたりに どうなのどうなの と聞いてみても どうも口が重いのだ
なんか匂いが・・・ ヨーグルト? と上のコ 下のコはしきりに 辛いを連発 うちで作っても 辛さが足りないと 毎回文句を言うので 余程辛いのだろう
わたしも食べてみると マイルドな甘さの後から 確かにかなりの辛さが来た けれども それが一体何の辛さなのか 香りはスパイスよりも ヨーグルトっぽい酸味が立つ
うーん
これをリピートするか と言うと 我が家では難しいかもしれない せめて仕上げに ガラムマサラだけでも使ったら もっと香りがよくなるはず
っていうか 恐らくカレーって 各家庭の味があり あえて外でお金を出すとしたら 家では味わえないものを 期待するに違いなく 勝負としてはかなり難しい
さあて もし感想を聞かれたら どう言ったらいいだろう その言葉選びもまた すごく難しい
職場訪問行ってきた 民家を改装した アットホームな場所だった
ひと通り 全貌を説明してもらってから 受け持つ業務の 具体的なところまで 要求されるのは メンタル的な部分のケアと 企業との折衝などが 大きいようだった
今はほとんど稼動していない らしいが 立体的な刺繍ができる機械とか 一般企業なら そこそこ収益の見込みがないと 入れられないような設備が 揃っていたりした
そして 驚いたことに 以前朝市を手伝っていた時に ちょこちょこ出入りしていたコが 学校が休みの日だけ 通所しているらしく すっかり大人っぽくなっての再会
落ち着きの無い やんちゃなヤツだったのだけど こんなに成長したのだ と思わず涙が出た わたしの事をよく覚えていて 来るん? とヘンに察しがいい
一応もう一度 ハローワークの紹介をもらって 一日研修という形で 訪問することになったが 個人的な印象は 正直言って 半信半疑で未知数のまま
そして帰ると もうひとつ仕事の話が入り またそれはそれで 悩ましかったりして ダメな時は尽くだった癖に 全くワケが解らない
いつもより早起きして 歩いて学校へ
一時間は見ていたが 意外と早く着いてしまい 明日はもう少し 遅くても大丈夫そう んで帰りは 友達が送ってくれた
授業の内容は ひたすら入力のあと ようやく文書作成の 基本的な所へ入った辺り 便利な機能を知って 毎日感心するばかり
最後まで通えたら どんなにいいだろうと思う 既に馴染んだ空間と いつも合わせる顔から 離れるのは なかなか辛かったりする
けれど 週末には職場訪問の予定 ちょい慎重になって ハローワーク経由の前に とか思ったワケだが 実際のところ 選択の余地はない予感
過分な申し出に 自分で本当に務まるのかどうか プレッシャーは去らない でも もしそれでダメな時が来ても 今回程ギリギリなんて事は まずないだろうと宥めつつ
待っているのが 春であって欲しい
昨日の訪問者は あまりにも突然で なんだか不思議だった
一見 色つきのメガネは 新年早々 新聞の勧誘か なんて思っちゃって 申し訳なかったが
とうに異動してしまった 上のコの単科の先生 担任でもないのに その後の様子を聞きに ケーキを携えて の訪問だった
春から店するから バイトに来ないか
途中の言葉にも驚いた それは言われた本人よりも むしろ下のコにぴったりで どうせバイトするなら 食べることをしたいと 熱望しつつも 尽く玉砕しているのだ
ケーキをぱくつきながら そんな先生珍しいよな と こちらは好感触なのだが 果たして どうなるだろうか
謹賀新年
元旦早々に いい感じで煮えている と思った黒豆の鍋を焦がし 頑張って雪かきした後から 除雪車がやってきて 道路に広げた雪は 再び家の前に山積み
なので頭を切り替えて 久々に染めなぞをしようと ずっと放置の 柿渋液を出したら とっくに分離していて お湯で溶かすところから
どんな臭いなのか 忘れていたが そうそうこんなの やっぱり何か腐ったような でもその中に 僅かな果実の香りがあって 臭いのに確認したくなる
何度も鋏を入れようとして でもできなくて 考えた末の策だけど 思い切ってやってよかった 凍てた空気のなかに 熟して移りゆくものの気配
一度では終わらない あらゆる繰り返しに 根気よく取り組める年に なりますように
|