この日
思いがけずお見送りの 夏ちゃんや樋越くんと駅まで歩き 電車を待つあいだ ホームから見える じいとばあの手を振る姿に いっちゃんもじゅんも泣いていた
「なんで引っ越さなきゃいけないの?」 いちども言わなかった言葉を このとき初めていっちゃんの口から聞いた
なんでだろう
豊岡に行こうかな行けるかな そんなほのかな想いが最初だった どんなに焦がれても実現しないことがある いやでも巻き込まれてしまうこともある
自分で選べない運命を引き受けていくちからを どうかこれからつけて行ってください それがきっと なにかを自分で切り開こうとする時にも 強いちからになるはずだから
余裕があったはずなのに チェックインに間に合わないかもしれない 3人で手をつないで 心臓が破裂しそうなぐらい走った
操ちゃんありがとう ゆっくりお別れできなくてごめんね どたばたの離陸 もらった小さな包みを開くと 三角形の銀のピアスがあった
※〜2004年5月までの日記は 都合により削除しました ゴメンナサイ
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