Shigehisa Hashimoto の偏見日記
塵も積もれば・・・かな?|それまで|これから
2003年08月29日(金) |
ひょうきん族の残り香・・・ |
「心はロンリー気持ちは・・・」今回もたっぷり堪能させていただきました!6年前の前回では死んだ女房役で大竹しのぶは出てくるは(しかも本番なのに笑ってしまっている)、ナインティナインが床屋の店長(矢部)と無茶苦茶にされる客(岡村)の役で出てくるはで行き当たりばったり起承転結一切無視のストーリーテリングと相俟って暴走を極めた怪作に仕上がっていたのですが、今作も負けず劣らず、これで笑いを取れると勘違いしている明石家さんまの演技、まさしく80年代のノリ全開の古臭い演出(何となく『初体験物語』の吉幾三を思い起こさせる)、やたら豪華かつ物量にまかせた友情出演の連発(具体的には関根、小堺、ラサール、松尾伴内、ダンディ坂野、蛍原、萬田久子、船越栄一郎、ゴリ、村上ショージ エトセトラエトセトラ)、等々期待にそぐわない出来で、フジテレビの軽薄ぶりが明確に浮かび上がってきてとても面白かったです。大体、この企画が通っちゃうこと自体が面白いですね。上層部は何も疑念を持たなかったのでしょうか?ホント、敬服に値します。前回と今回とのインターバルからも解るように、このドラマは1回放送されると次回が製作されるまでに相当の時間がかかります。5〜6年に1作とは言わずに、最低1年に1本は作って欲しいもんです。そんなに時間をかけるほどの内容じゃないのですから。いや、イヤミじゃなく、本当に期待してますよ!
2003年08月27日(水) |
私家版コメディアン大辞典 マイナー篇 |
雨上がり決死隊【あめあがりけっしたい】 ・宮迫博之、蛍原徹のコンビ。吉本所属。 ・元・天然素材の一員で、且つリーダー格だった。だが人気の大半をナインティナインに持っていかれてしまう。次第に東京の番組にも出られなくなり、くさっていたところをCBCのハガリプロデューサーによって救われる(東野談)。以後、「ミックスパイください」をはじめとするCBCの番組に出演。今でも交流は続いている。 ・99年「笑いの時間」でレギュラーに呼ばれて以来、徐々に東京での仕事も増える。そして同時期に「めちゃイケ」で元同僚の岡村と競演することで人気も再浮上、2000年ブレイク組のひとつになった。 ・本来ツッコミであるべき蛍原が天然ボケ気味なせいで不思議な味わいを残す。
伊集院光【いじゅういんひかる】 ・元落語家。本名・田中健。婿養子らしい。 ・テレビとラジオの差がこれだけ激しい芸人もいないだろう。テレビでは大物を崇めたてまつらうヨイショ芸人だが、ラジオではまさに言いたい放題。ちょっと人を馬鹿にし過ぎている感あり。 ・熱狂的ゲームマニアで「ファミ通」にコラムを書いている。
極楽とんぼ【ごくらくとんぼ】 ・加藤浩次・山本圭壱。東京吉本芸人。 ・私がはじめて見たのは96年正月の「めちゃモテSP」。メンバーでサッカーの試合をやっていて、途中でこの二人が喧嘩し始める、というものだった。私は「おいおい、放送事故か?」と一人で心配してしまった。これが彼らの持ちネタだと気づくのに何年かかったやら。 ・加藤は当たり前のことを当たり前にいう「状況説明」に長けている。山本はノリとリズム感で勝負しているところがあり、ちょっととんねるずに似ている。 ・最近、色々と事件を起こしているので世間のイメージは悪いだろう。山本は顔は笑っていても目が笑ってないことが多くて怖い。
ココリコ【ここりこ】 ・遠藤章造・田中直樹のコンビ。吉本。 ・いまどき珍しいぐらいオーソドックスな笑いの志向性を持っているコンビ。悪く言えば普通すぎる。印象としては非常に柔和な感じを受ける。厳しい顔しているのを観たことがない。 ・遠藤はド変態らしい。 ・CBCラジオ「快楽シャワー天国」が懐かしい。
ダチョウ倶楽部【だちょうくらぶ】 ・肥後、寺門、上島のトリオ。 ・出てきたのは「お笑いウルトラクイズ」あたりからか。リーダーでありモノマネに長けている肥後(個人的には久米宏の真似が一番面白い)にスベることにかけては山崎邦正にも引けを取らない上島、そして無意味に筋肉質な寺門が各々補完する形で構成されている。 ・人気絶頂の頃には「つかみは最高!」などのレギュラー番組を持っていた。 ・最近は上島を使った自虐ネタが多い。 ・私は好きでも嫌いでもないが、上島が志村けんに可愛がられているのが何となく納得がいかない。
TIM【てぃーあいえむ】 ・ゴルゴ吉田、レッドのコンビ。 ・最近そこそこ売れているが、何故なのか訳がわからない。「俺たちT・I・M!」で面白がれるのはせいぜい小学生までだろう。 ・でも芸能界は基本的に売れたもん勝ちなので文句は言えまい。
出川哲郎【でがわてつろう】 ・リアクション王を自称する汚れ芸人。大袈裟すぎるきらいもあるが今では名人芸として認識されている。 ・駆け出しの頃、「男はつらいよ」で端役を務めていた。大抵は柴又の若い衆の役だが第40作ではテキヤの舎弟を演じていた。 ・しかし、役者としてクレジットされないので本人かどうか確認できずにいたが、私が中学を卒業した日の夜に放送された番組で彼自身が「俺、寅さんに出てたんだぜ〜」と得意気に語っていたことで確証が持つことができた。
DonDokoDon【どんどこどん】 ・山口・平畑のコンビ。もちろん吉本出身。 ・山口のものまね芸は達者である。しかしあまりにも達者すぎて平畑とのバランスが取れていない。 ・その平畑は吉本芸人の中で最もサッカーに詳しいのに(ナンシー談)、2002年のワールドカップの際に関連の仕事が全くこなかった。さんまやナインティナイン矢部、極楽とんぼの加藤でさえ番組を持ったというのに。不憫だ。
ふかわりょう【ふかわりょう】 ・ナベプロ所属。 ・はじめて目にしたのは「電波少年」の”無敵のセールスマン”のコーナー。自転車に乗って専用のカラオケゲームとノボリを売り歩くうさんくささは絶品だった。後にマルチャンの「赤いきつねと緑のたぬき」のCMで武田鉄也と共演しているのを目撃。 ・セガサターンのゲーム「街」の脚本を書いた長坂秀佳が攻略本で”今、注目しているコメディアンはふかわりょう”と答えていたのが印象深い(1997年当時)。 ・このように恵まれたスタートをきった彼だが、最近はめっきり勢いをなくしてしまった。何故か「つまらない芸人の代名詞」みたいな使われ方をされていて腹が立つ。もっと活躍の場を与えて欲しい(ふかわ自体が笑いのキレを鈍らせてしまっているのは事実だけど)。
藤井隆【ふじいたかし】 ・吉本所属の1人立ち芸人。 ・入念にキャラクターを作りこみ、自らでテンションをあげて引っ張る珍しいタイプ。おそらく相当のシャイだと思われる。 ・割と伝統的な吉本大道芸の血を色濃く受け継ぎながらも、東京で一人頑張っている点は評価できる。 ・彼が出演していた「年の差バトル!言い分・EVEN」は面白かった。
松村邦洋【まつむらくにひろ】 ・山口県出身。素人時代に地元のテレビ番組に何度も出演しているらしい。 ・B級コメディアンの中では超エリートに位置する。彼がいた頃の「電波少年」は(多少やりすぎなところがあるにせよ)本当に面白かった。豪邸ウ○コシリーズ最高!ものまねも上手いが決定版はラジオ。「オールナイトニッポン」は下品ながらも面白かったし、CBCラジオ「本気汁」「タング・ショー」は浪人時代によく聞いていた。 ・「バウバウ!」は高田文夫の真似らしいが実際に高田が「バウバウ!」とやっているところを観たことがないので似ているかどうかわからない。
みつまJAPAN【みつまじゃぱん】 ・「ナイナイナ」に度々出ていた。 ・伊集院光に可愛がられている。 ・それ以外知らない。
山崎邦正【やまざきほうせい】 ・吉本芸人。昔はコンビを組んでいた。 ・すぐびびる、つぶしがきかない、すべりやすい、の3拍子揃った男。その割には博学であったりする。 ・松本人志に可愛がられているので将来は安泰である。
よゐこ【よいこ】 ・濱口優・有野晋也のコンビ。松竹芸能所属。 ・ボケ・ツッコミの役割分担が不明瞭なコンビである。ある時は「僕(有野)がボケでこいつ(濱口)がトマドイです」と自己紹介していた。 ・濱口の馬鹿っぷリは見事としか言いようがない。有野はシュール派を自認しているがふかわには及ばない。 ・幻の企画「よゐこ・釈由美子のためにならないTV」が観てみたい。
ロンドンブーツ1号2号【ろんどんぶーついちごうにごう】 ・田村亮・田村淳のコンビ。 ・とんねるずのコピーにしか見えない。 ・と言うか、あまり知らない芸人の項目を立てた私が悪かった。
2003年08月22日(金) |
私家版コメディアン大辞典・メジャー篇 ver.2 |
よく見ると誤字・脱字・誤表記・記入漏れが目立ったため書き直すことにしました。
青島幸男【あおしま・ゆきお】 ・放送作家。後に俳優、国会議員、小説家、東京都知事など何でもありの状態に。因みに小説家としては直木賞を受賞している。 ・クレイジーキャッツの番組の構成を担当。軽妙洒脱なシナリオを書いている。 ・この人が演じた「意地悪ばあさん」は絶品である。
明石家さんま【あかしや・さんま】 ・吉本所属のお笑い芸人。また、80年代後半からは「男女7人夏物語」などで俳優としても活躍している。 ・当初はたけしやタモリのいじめられ役であったがしぶとく生き残り、彼らとあわせて「BIG3」と呼ばれるほどになった。 ・とにかくしゃべり方がうるさい。我が強いので好き嫌いがはっきりと出る。 ・大竹しのぶとの結婚後、人気に翳りが出たが、97年以降のダウンタウンの没落に乗じて再浮上した。実力はともかく人気の面では今や超一流である。 ・今夏、6年ぶりに「心はロンリー気持ちは・・・」が放送される予定(実は密かに楽しみ)。
渥美清【あつみ・きよし】 ・浅草フランス座出身。 ・関敬六・谷幹一と共に「スリーポケッツ」を結成。テレビ草創期より活躍。 ・グループ解散後はコメディアン兼俳優として名を鳴らす。坂本仇・黒柳徹子らと「夢であいましょう」をヒットさせる。 ・後に山田洋次と運命的な邂逅を果たし、「男はつらいよ」シリーズで主人公・車寅次郎を演じた。この作品は26年間で都合48作製作された。さらにCG補正された寅次郎が登場する第49作も97年に製作された(正史には含まれない)。 ・寅さんの印象が非常に強いが、個人的には「八墓村」でのシリアスな演技や「あにいもうと」の壮絶な愛情と憎悪の具現、「こんな男でよかったら」のうさんくささも捨てがたい。「幸せの黄色いハンカチ」の飄々とした警察官も良い。どちらにしろ、話芸の巧さにおいてはこの人の右に出るものは存在しないだろう。
今田耕司【いまだ・こうじ】 ・吉本所属。吉本では珍しい1人立ちの芸人。 ・いついかなる状況においても笑いを持っていくことが出来る器用な芸人。東野幸治とコンビを組んだ時の面白さは強烈無比である。 ・一時期髪を金色に染めていたが恐ろしく不似合いで、各種関係者の不評も手伝って半年で黒髪に戻った。
ウッチャンナンチャン 【うっちゃん・なんちゃん】 ・内村光良・南原清隆から成るコンビ。マセキ芸能社の希望の星。 ・「炎のチャレンジャー」等、司会をやらせるとなかなかの力量を発揮するが、コントに関してはあまり面白いとはいえない。これはデビュー間もないころにCBCでやっていた番組や、最近の「笑う犬」シリーズで実証済みである。
島田紳助【しまだ・しんすけ】 ・吉本のお笑い芸人。かつては松本竜助と共に「紳助竜助」というコンビを組んでいた。 ・キレのある喋りはダウンタウンや爆笑問題をも凌いでいるのでは・・・と思えるほどの実力。欠点らしい欠点がない。あえて言えばそこが欠点かも。 ・彼の20年前のパンチパーマはリベラル派を思わせる今とかけ離れていて笑える。
笑福亭釣瓶【しょうふくてい・つるべ】 ・松竹芸能所属。鶴光と共に松竹芸能の不動のツートップを形成している。 ・元々落語家だけに、話芸がすこぶる上手い。また、大物から若手まで、分け隔てなく絡むことができる。これは大きな強みである。 ・デビュー以来、様々な”珍”事件を引き起こしてきた。特に飲酒状態の彼は放送自粛レベルの面白さ(?)。特に凄かったのは「ブリーフ4」か。 ・どうでもいい話だが、漫画「Dr.スランプ」に二度ほど出演している。
ダウンタウン【だうん・たうん】 ・浜田雅功・松本人志のコンビ。吉本所属。 ・80年代末期より破竹の勢いでテレビ界を蹂躙(?)、92年〜96年にかけて「ごっつ黄金時代」を築きあげる。 ・ところが、私はその黄金時代の彼らを知らない。残念。 ・「ごっつ」終了後は瞬く間に失速、缶コーヒーのCMでお茶を濁すほどになってしまった。再起を期待したい。
ドリフターズ【どりふたーず】 ・ミュージック系コメディアンのグループ。数回のメンバーチェンジがあるが、最終的にはいかりや長介、高木ブー、仲本工事、加藤茶、志村けんの5人となる。私が慣れ親しんできたのも当然この編成である。 ・説明不用の人気番組「8時だよ!全員集合」で15年間以上日本のお笑い界のトップを走り続けた稀有なグループ。 ・評論家の小林信彦は「クレイジーキャッツよりもギャグが幼稚」と貶したが、これは裏を返せば人気が大衆化した証左である。実際、彼らほど老若男女に幅広く支持された芸人は今のところ存在しないように思われる。 ・因みに私は加藤茶と志村けんの方向性の違いを「志村は笑わせようとしているが加藤は楽しませようとしている」ということで認識している。
とんねるず【とんねるず】 ・石橋貴明・木梨憲武のコンビ。所属は・・・私は知らない。 ・1981年ごろからブラウン管に登場。若さ故の勢いある笑い(と言うか体力芸?)で人気を集めた。 ・当時の流行語「新人類」の1人として筑紫哲也と対談している。 ・「クラスの人気者がそのまま芸能人になってしまった」という感じ。実際彼らは決まった師匠を持っておらず、「型」としての芸もない。だからと言って面白くないと断ずるのは早計で、貴明のふてぶてしさは憎らしくも的を得ているし、憲武は笑いのセンスがかなり高い。ただ、最近は惰性で仕事を続けているような印象を受けるのも事実。もう一花咲かせたいところ。 ・「新・ど根性ガエル」の主題歌を歌っていたのも今は昔である。
ナインティナイン【ないんてぃ・ないん】 ・岡村隆史・矢部浩之から成る。吉本所属。 ・混成芸人部隊「天然素材」の一員として東京に進出、あっという間に人気を獲得。岡村の動きには最近の芸人にはないキレが感じられる。だが、ダウンタウンのように「(一時的でも)天下取った」段階にはまだ至ってない。 ・数々のバラエティー番組に出演してきたが、一番面白かったのは「ナイナイナ」だと私は思う。因みに「めちゃイケ」の最高傑作は「ヨモギダ少年愚連隊シリーズ」だと思う。
爆笑問題【ばくしょうもんだい】 ・田中裕二・太田光のコンビ。 ・96年春、スーパーファミコンの新サービス「サテラビュー」のコンテンツの1つを担当。これで私は彼らの名前を知った。 ・その後、「ボキャブラ天国」で数度姿を見かけ、98年正月の異様に暗い「徹子の部屋スペシャル」の出演を経て、99年の「24時間テレビ」でやっと私の脳裏にも定着した。 ・その99年当時、私の学校で「爆笑問題論争」が起こり(爆笑問題は面白いか否か、というだけの話)、喧喧諤諤の議論が展開された。因みにその時の私は日和見主義の立場を取っていた。 ・今のお笑い界において、数少ない「コントを上手くこなせるコンビ」だと思う。是非コント番組を制作していただきたい。
ビートたけし【びーと・たけし】 ・浅草フランス座出身のコメディアン。渥美清の後輩にあたる(直接の交流はないらしい)。文化人としての名は北野武。かつてはビートきよしと共に「ツービート」を結成していた。 ・漫才ブームのころから過激な毒舌で耳目を集めた。が、私から言わせれば毒舌吐いていれば人気出るのは当たり前なのでは・・・と思う。 ・小林信彦も言っているように、この人の真骨頂は「巧みな江戸弁の使い手」としてのものである。この江戸弁を武器に、特番などで巨泉に毒づく時は非常に面白かった。
東野幸治【ひがしの・こうじ】 ・吉本所属。今田と同じく非コンビ型の芸人である。 ・容赦ないツッコミがウリだが、大物に絡まれるのも面白い。特にヤケになったときは破天荒な魅力を発揮する。 ・性格が暗そう。
森川信【もりかわ・しん】 ・大衆演劇出身のコメディアン。 ・「男はつらいよ」初代おいちゃん役。シリーズの人気確立に大いに貢献する。その他では「奥様は十八歳」の校長先生や「サザエさん(二代目)」の波平などが印象深い。 ・「出てくるだけで面白い人」の1人。おどおどした喋り方といい、軽やかな身のこなしといい、まさしく軽演劇の申し子である。国内では最高ランクの芸人の1人として間違いなくカウントされるべき人物である。
森田一義【もりた・かずよし】 ・サラリーマン上りのコメディアン。またの名を「タモリ」とも。 ・デビューして間もないころから名古屋を馬鹿にした発言で人気を集める。 ・このことから解るように彼の芸の本質は「差別」である。名古屋の他にも埼玉やアフリカの現地住民をよく笑い飛ばしていた。 ・従って、現在「笑っていいとも!」等でみせている彼の姿は本質の一割も出していないと言ってよいだろう。 ・私はこの人のことがあまり好きではないが、年末に放送される「徹子の部屋」の恒例ゲストの回は面白い。 ・密室芸の第一人者である。
2003年08月13日(水) |
私家版コメディアン大辞典・メジャー篇 |
青島幸男【あおしま・ゆきお】 ・放送作家。後に俳優、国会議員、小説家、東京都知事など何でもありの状態になった。 ・クレイジーキャッツの番組の構成を担当。軽妙洒脱なシナリオを書いている。 ・この人が演じた「意地悪ばあさん」は絶品である。
明石家さんま【あかしや・さんま】 ・吉本所属のお笑い芸人。また、80年代後半からは「男女7人夏物語」などで俳優としても活躍している。 ・当初はたけしやタモリのいじめられ役であったがしぶとく生き残り、彼らとあわせて「BIG3」と呼ばれるほどになった。 ・とにかくしゃべり方がうるさい。我が強いので好き嫌いがはっきりと出る。 ・大竹しのぶとの結婚後、人気に翳りが出たが、97年以降のダウンタウンの没落に乗じて再浮上した。実力はともかく人気の面では今や超一流である。
渥美清【あつみ・きよし】 ・浅草フランス座出身。 ・関敬六・谷幹一と共に「スリーポケッツ」を結成。テレビ草創期より活躍。 ・グループ解散後はコメディアン兼俳優として名を鳴らす。坂本仇・黒柳徹子らと「夢であいましょう」をヒットさせる。 ・後に山田洋次と運命的な邂逅を果たし、「男はつらいよ」シリーズで主人公・車寅次郎を演じた。この作品は26年間で都合48作製作された。 ・寅さんの印象が非常に強いが、個人的には「八墓村」でのシリアスな演技や「あにいもうと」の壮絶な愛情と憎悪の露見、「こんな男でよかったら」のうさんくささも捨てがたい。どちらにしろ、話芸の巧さにおいてはこの人の右に出るものは存在しないだろう。
今田耕司【いまだ・こうじ】 ・吉本所属。吉本では珍しい1人立ちの芸人。 ・いついかなる状況においても笑いを持っていくことが出来る器用な芸人。東野幸治とコンビを組んだ時の面白さは強烈無比である。
ウッチャンナンチャン 【うっちゃん・なんちゃん】 ・内村光良・南原清隆から成るコンビ。マセキ芸能社の希望の星。 ・「炎のチャレンジャー」等、司会をやらせるとなかなかの力量を発揮するが、コントに関してはあまり面白くない。これはデビュー間もないころにCBCでやっていた番組や、最近の「笑う犬」シリーズで実証済みである。
島田紳助【しまだ・しんすけ】 ・吉本のお笑い芸人。かつては松本竜助と共に「紳助竜助」というコンビを組んでいた。 ・キレのある喋りはダウンタウンや爆笑問題をも凌いでいるのでは・・・と思えるほどの実力。欠点らしい欠点がない。あえて言えばそこが欠点かも。 ・彼の20年前のパンチパーマはリベラル派を思わせる今とかけ離れていて笑える。
笑福亭釣瓶【しょうふくてい・つるべ】 ・松竹芸能所属。鶴光と共に松竹芸能の不動のツートップを形成している。 ・元々落語家だけに、話芸がすこぶる上手い。また、大物から若手まで、分け隔てなく絡むことができる。これは大きな強みである。 ・デビュー以来、様々な”珍”事件を引き起こしてきた。特に飲酒状態の彼は放送自粛レベルの面白さ(?)。 ・どうでもいい話だが、漫画「Dr.スランプ」に二度ほど出演している。
ダウンタウン【だうん・たうん】 ・浜田雅稔・松本人志のコンビ。吉本所属。 ・80年代末期より破竹の勢いでテレビ界を蹂躙(?)、92年〜96年にかけて「ごっつ黄金時代」を築きあげる。 ・ところが、私はその黄金時代の彼らを知らない。残念。 ・「ごっつ」終了後は瞬く間に失速、缶コーヒーのCMでお茶を濁すほどになってしまった。再起を期待したい。
ドリフターズ【どりふたーず】 ・ミュージック系コメディアンのグループ。数回のメンバーチェンジがあるが、最終的にはいかりや長介、高木ブー、仲本工事、加藤茶、志村けんの5人となる。私が慣れ親しんできたのも当然この編成である。 ・説明不用の人気番組「8時だよ!全員集合」で15年間以上日本のお笑い界のトップを走り続けた稀有なグループ。 ・評論家の小林信彦は「クレイジーキャッツよりもギャグが幼稚」と貶したが、これは裏を返せば人気が大衆化した証左である。実際、彼らほど老若男女に幅広く支持された芸人は今のところ存在しないように思われる。
ナインティナイン【ないんてぃ・ないん】 ・岡村隆史・矢部浩之から成る。吉本所属。 ・混成芸人部隊「天然素材」の一員として東京に進出、あっという間に人気を獲得。岡村の動きには最近の芸人にはないキレが感じられる。だが、ダウンタウンのように「(一時的でも)天下取った」段階にはまだ至ってない。 ・数々のバラエティー番組に出演してきたが、一番面白かったのは「ナイナイナ」だと私は思う。
爆笑問題【ばくしょうもんだい】 ・田中裕二・太田光のコンビ。 ・96年春、スーパーファミコンの新サービス「サテラビュー」のコンテンツの1つを担当。これで私は彼らの名前を知った。 ・その後、「ボキャブラ天国」で数度姿を見かけ、98年正月の異様に暗い「徹子の部屋」出演を経て、99年の「24時間テレビ」でやっと私の脳裏にも定着した。 ・その99年当時、私の学校で「爆笑問題論争」が起こり(爆笑問題は面白いか否か、というだけの話)、喧喧諤諤の議論が展開された。因みにその時の私は日和見主義の立場を取っていた。 ・今のお笑い界において、数少ない「コントを上手くこなせるコンビ」だと思う。是非コント番組を制作していただきたい。
ビートたけし【びーと・たけし】 ・浅草フランス座出身のコメディアン。渥美清の後輩である(直接の交流はないらしい)。文化人としての名は北野武。かつてはビートきよしと共に「ツービート」を結成していた。 ・漫才ブームのころから過激な毒舌で耳目を集めた。が、私から言わせれば毒舌吐いていれば人気出るのは当たり前なのでは・・・と思う。 ・小林信彦も言っているように、この人の真骨頂は「巧みな江戸弁の使い手」としてのものである。この江戸弁を武器に、特番などで巨泉に毒づく時は非常に面白かった。
東野幸治【ひがしの・こうじ】 ・吉本所属。今田と同じく非コンビ型の芸人である。 ・容赦ないツッコミがウリだが、大物に絡まれるのも面白い。特にヤケになったときは破天荒な魅力を発揮する。 ・性格が暗そう。
森川信【もりかわ・しん】 ・大衆演劇出身のコメディアン。 ・「男はつらいよ」初代おいちゃん役。シリーズの人気確立に多いに貢献する。その他では「奥様は十八歳」の校長先生や「サザエさん(初代)」の波平などが印象深い。 ・「出てくるだけで面白い人」の1人。おどおどした喋り方といい、軽やかな身のこなしといい、まさしく軽演劇の申し子である。国内では最高ランクの芸人の1人として間違いなくカウントされるべき人物である。
森田和義【もりた・かずよし】 ・サラリーマン上りのコメディアン。またの名を「タモリ」とも。 ・デビューして間もないころから名古屋を馬鹿にした発言で人気を集める。 ・このことから解るように彼の芸の本質は「差別」である。名古屋の他にも埼玉やアフリカの現地住民をよく笑い飛ばしていた。 ・従って、現在「笑っていいとも!」等でみせている彼の姿は本質の一割も出していないと言ってよいだろう。 ・私はこの人のことがあまり好きではないが、年末に放送される「徹子の部屋」の恒例ゲストの回は面白い。
2003年08月06日(水) |
どうせ平和を望むのなら |
いつだったか忘れてしまったが、昔読んだ本に、「ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキは日本人ではなくアメリカ人が訴えなければならない。逆に日本人はノーモア・パールハーバーを呼びかけなくてはならない」と書かれているものがあった。戦争についての知識量は情けないほど貧困な私だが、この本の主張していることは理解できる。悲劇は、それを被った者よりも、起こした者が自戒の念を含めて「ノーモア」の精神を強く打ち出すべきではないだろうか。被害者側だけの主張では、その意味合いがやや弱くなってしまう。やはり、加害者側が先頭きって「もう二度としない」と宣言したほうがよほど戦争の抑止力として機能するだろうし、より近代的で理知的な態度だと言えるだろう(もちろん、これとは別に被害者側が平和への祈りを新たにすることも当然必要である)。
だから今日や9日の式典はむしろアメリカがイニシアティブを取って執り行われるべきであろうし、同様に日本も12月7日の真珠湾奇襲攻撃の愚挙を式典を開いて反省するべきだと思う。平和宣言は広島市長ではなくブッシュさんにこそ読んでもらいたいものである。ブッシュさんに戦争を反省する気持ちがあるのならばの話だが。
橋本繁久
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