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イツカクルサヨナラマデ

2003年04月26日(土) 遠回り

何度も何度も顔をあわせた一日だった

一緒の作業も楽しかった
彼を手伝える事が嬉しい

退勤後も彼の事務所でエクセル直し
すぐに終えるつもりが
8時近くなってしまった

近くの居酒屋で飲む
カウンター席が満席で久々の差し向かい
にぎやかな店内で
二人だけの会話は
ちょっとエッチ

土曜日で閉店時間が早い
「途中まで送るよ」

手をつないで歩く
私が車で送るならエッチが出来ると言う
少し迷ったが断った

遠回りをして
暗がりで何度もキスをしながら
結局隣の駅まで送ったのは私だった

いっぱい話しができたね
たいして飲んでないはずなのに
酔った気がした

明日は焼肉を食べに行く
久しぶりにふたりきりではない

そして夜勤がなくなった
来月10日はお泊まりの約束をした



2003年04月23日(水) VOL.22

夜勤明けの彼と帰りが一緒になった

「昨日からぎゅ〜ってしたかったんだ」

疲れているのも眠いのもわかっていた
それでも
彼の気持ちに応えたかった

マックを買った
「ぎゅう〜」と声に出して
抱きしめてくれる
キスをしては互いに笑顔をかわす

疲れを感じさせない彼の前で
飲んでいないにもかかわらず
シーツは冷たいしみを大きく広げていた



2003年04月19日(土) オンリーワン

例によってタイムカードを押してから
彼の事務所へ

ペンキ塗りはかなり楽しくて
まだまだやっていたかった


昨日の夜、男と別れたことを告白した
「また次を探さなくっちゃ」
「しばらくはいいんじゃないの」

「ビール飲みたいね」という彼の言葉を
待っていた

「最近素直だよね」と彼

「うん、いつだったか素直になろうって思ったの
楽しいのだから素直に楽しもうって」
「好きだし」

めずらしくお互いに気持ちを素直に言いあった
たくさん話ができたように思う

「堕ちた女には興味がないって言ったよね」
「うん。でも今ならたとえそう思っても
 ○○さんが逃げない限りはきっと変わらないよ」

閉店で追い出された
初めてのエッチの時のこの日記の内容を知りたいと
彼はひとつ駅を戻った
彼から手をつないでくれた
なんだかとても嬉しい

かろうじて帰れる電車に飛び乗った彼からのメールに
「しばらくは私のオンリーワンだよ」と返信する
ちょっと嬉しいかも。。と戻ってくる

彼は戸惑っているのだろうか

きっときっと何も変わらずにいられる
楽しく飲んで
楽しくエッチをする

ちょっと傘かぶっていたけれど
ちゃんとお月さまが見えたよ



2003年04月17日(木) VOL.21

タイムカードを押した後
彼の事務所でPCをあれこれ

8時近くになってしまった
そのまま帰るつもりだった私に
彼が「何か食べに行く?」

「う、うん」

会社近くの居酒屋のカウンターで
閉店まで飲む
落ち込んだわけをはなした
が、わかってはいなかったようだ
それどころか自分で語ったことも
覚えてはいなかった
もしかしたら忘れたふりかもしれない

閉店準備のすすむ店で
「エッチしたい」と口に出したのは
今日は彼の方だった

久しぶりの地元のホテル
久しぶりの泊まり

いつもより早く目覚めた彼と
朝から2度も愛し合う

ゆったりとした時間が過ぎる
一日中こうしていたいな〜」
彼と肌がふれあう心地良さが嬉しい

休みの彼と駅で別れ
私は仕事に向かう

「さみしい?」
「さみしいって言わせたいんだね」
「うん」

「俺、好きだもん」って言ってくれた

私も好きだよ。。



2003年04月14日(月) とまどい

彼からメール
「あいたい」

休日だった私はあわてて
化粧をして家を出た

私の心のとまどいに彼は気付いていた
「この前、横浜の時
 電話が鳴ってうるさいねって言ったでしょ
 その時、見る気はなかったけど
 顔見たら表情が違ってた
 そのそのせいで
 帰りにさみしくて落ち込んだのかな?って
 なんだか
 会社でも距離おこうと思ってるみたいで・・
「返事はしなくてもいいよ」
と静かに語る彼

そうか、わかっていたんだね
本当に彼は私の気持ちに敏感だ

いいの。わかってる
そんな事

それでも子供の話しは
とまらないんだね

奥さんのことばかりじゃないんだよ
家庭人であることを
思い知らされるのが嫌なんだよ

わざとそうしているのだろうか

お願い
私はあなたが欲しい訳じゃない
何も望んではいない

どうか二人の時間だけは
家庭も子供も忘れて

「カレー作ってね」
「会社やめないでね」

まだ当分、私の心はほぐれそうもない

ごめんね
きっと私は本気で好きなんだ



2003年04月09日(水) VOL.20

横浜で飲む
カウンターを選んで
やけに席がくっついていると笑った

ホテルに誘ったのは今日も私のほうだった

11時を過ぎた頃
彼の携帯が頻繁に鳴る

今日はなぜか
家庭人である彼をやけに意識させられた

寒い帰り道
心まで寒かった

何も望んではいないはずなのに
帰る所のある人とわかっているはずなのに


(4月11日)

昨日の夜
メールで「元気なかったけどどうしたの?」と
聞かれた
訳を言えるはずもない

そして今日
4日も会えないからね、と
ギュ〜とされた
元気ださなきゃ。。と
4日もあえないないんだよ
寂しい?
笑ってごまかした

今の私を癒せるのは彼じゃない
触れ合えば余計に
寂しくなるんだ

次のシフトは夜勤が多い
逢えないしエッチできないよ

何を言われても
小骨がひっかかった喉からは
言葉はうまれず
ひきつった笑顔だけ

楽しい時間だけを共有すればいいんだ
わかってる

何度も乗り越えて
笑顔だけで接してきたはずなのに
何故、今度はだめなんだろう



2003年04月08日(火) サッカー

「今度の休みは野球見に行くんだー」
「嬉しそうだね」
「今年の夏、一緒に行こうか
 サッカーでもいいし」
「サッカーは見たこと無い」
「よし、じゃぁ連れていってあげるよ」

「休みの2日間さみしかった?」
「ん〜自分も休みだとそうでもない・・」

「ねぇ明日だよ。覚えてる?」
「うん覚えてるよーどこ行こうか」

彼の気持ちにまっすぐに応えられるほど
私は可愛くないな

でも彼の思いは嬉しい



2003年04月04日(金) 長電話

11時38分、彼を起こす電話をする

いつもは起きたばかりで話にもならないまま
電話を切る

ちょうど駅に着き、電車を降りた彼と
話がつづく
雨なので歩いて帰るという

初めての長電話

「やっとマンション見えてきたよ
 覚えてる?」
「うん、右から5番目の部屋」
「ん?1,2、、、、4番目だよ
 上から5番目」
「あ、そうだっけ」

彼の街に一緒に居た時間がよみがえる

「おかげで短かったよ」
「おやすみ、また明日・・」

幸せな気分で眠りにつける



2003年04月03日(木) VOL.19

つまらない飲み会の席から彼にメールを送った
つれない返信が帰ってくる
すねていた

この日、朝メールがきた
「泊まりじゃなくなったから飲もうよ」と

このタイミングはなんなんだろう
彼は私の微妙な心に敏感だ

また早退をして横浜へ
まだ明るいうちから居酒屋だ
スーツ姿の彼は寒いを連発
凍ったジョッキのビールを飲んだ
カウンターではないので話が遠いとなげく
キスするわけにも
手を重ねるわけにもいかず
脚で突付いてくる彼はかわいい

帰宅するつもりの私は
やはり杯が進まない
時計を見るとまだ7時台
さすがに時間がある

8時ごろに「出よう」と言ったのは私の方だった
自然とホテルへ

終電前の電車にきちんと乗った


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