MOTOYANの日々題
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2003年02月08日(土) |
キナぐさい世の中はいらない |
夜中に夜更かしをして,ワードに向かっていたら,2時過ぎにけたたましいパトカーのサイレンが聞こえてきた。静まり返った夜の空気を引き裂くように猛スピードである方向へ数台のパトカーが急行していた。おおまかに見当がついた。一昨日から話題になっている暴力団同士の抗争事件がらみの発砲事件が起きている。
銃を持っているのは,おまわりさんと猟師だけではないのだ。日本でも身近なところにあるという事実を突きつけられた感がした。幸い,窓ガラスが割られただけで人に被害は出ていないが,先日は群馬の前橋で一般人が巻き添えになった事件も起きている。
やられたらやり返すという抗争事件だが,そのあおりを食ってまったく関係ない人が犠牲になったでは,とても悲しいことだ。警察も対策本部を作り,事件を未然に防いでいるが,せっかくの連休を900人以上の警察官が休日返上で任務に当たっている。ご苦労様と感謝したい。
世界の警察と言っている?国もイラクの態度にイライラを募らせて今にも戦争が始まりそうな気配だ。おかげで3月に予定されいた,海外への修学旅行も中止となり,可愛そうな思いだ。キャンセルが1ヶ月前が限度らしくてまだ先の見えない1ヶ月前に中止の決定を余儀なくされた。
地球のほとんどの人が平和主義者だと思う。一部の血の気の多い人たちによって,さびしい思いをする人間のほうがはるかに多いのだから,なんとか平和的に解決してほしいものだ。
入学試験業務も一段落し,明日から4連休に入る。暦では,2月10日は月曜日で平日であるが,1月13日に出勤した代休を入れ込んだ。教務の仕事で行事予定の作成がある。3月に年間の予定を立てるわけだ。毎年,同じ時期にある行事は組みやすいが,変動的なものは思考を要する。特に代休の設定は,なるべく連休にしたいと思いながらもいろんな不都合も考慮しなければならないので苦労する。
保護者から「休みが多い」と指摘されるのも気分が悪いし,わざわざ飛び石にするのももったいない。3学期は入試が入るので1月は3週連続の休みなしも起こる。せめて2月に4連休ということで1月遅れの代休を入れ込んだ。
世の中,土曜日が休みなのに月1回しか休んでないので許して欲しい。というよりも連休を作ることによっていつもできないことがやれたり,休養をしっかり取れる。そして連休明けから1年の締めくくりのために養った英気で乗り切っていきたいものだ。休養の大切さを理解できればそれにこしたことはない。
さあ,来年度のゴールデンウィークはどうしようか?6連休?7連休?
対馬発福岡行きのANK機で機長が着陸時にコックピットのなかに乗務員を予備席に座らせて問題になっていた。規則で離着陸時にはコックピットには操縦士以外を入れてはならないと決まっているらしい。数年前のハイジャック事件から決まったようだ。
機長は,「着陸前に用務で入っていた乗務員をゆれが激しくなるから着席させた」と言っている。新聞の記事をよく読むとその乗務員は2日後に退職予定でおそらく機長の退職記念の気配りだったのではないだろうか?永年勤務して最後くらいはコックピットから着陸の様子を見せてやりたかったのだろう。温情が規則破りにつながったと思われる。会社にばれて処分が出されていたが,気の毒なことである。
ところでなぜそのことがおおやけになったかが,問題である。空の上の出来事で関係者の内部告発しか考えられない。よほど嫌われていた機長だったのか,いや温情のある機長だからそうでもあるまい。答えは,乗客の会社への1通の密告メールだった。
今,日曜の夜にキムタクが主演の「GOOD LUCK!」という番組が高視聴率をあげている。その番組のHPの掲示板をみるとすごい数の書き込みがあり,「飛行機オタク」の書き込みでは,ドラマのあの部分が実際とは違うという指摘がみられる。ドラマを見ているのか何を見ているのかよくわからない状態である。
たぶん,そのような人間がその便に乗り合わせていて鬼の首を取ったかのようにメールを入れたのだろう。おかげで機長は常務禁止,減俸処分になったわけで退職記念の着陸体験も苦い思い出になってしまった。
「ちくり」「密告」「内部告発」による事件の発覚がこのごろ多い。そのために悪事が明らかになったこともあるが,「温情」が「悪事」に変わってしまうケースが多い気がする。ルールー通りといえばそれまでだが,世知辛い世の中になることには違いない。さあ,あすからすべて規則通りに行動しようか。いや,そのためには知らない規則が多すぎる。携帯電話にはカメラがついているし,とかく世の中やりにくくなったものだ。
桜島がうっすらと雪化粧して晴れたり、雨が降ったりの変な天候だった。昨日、立春を迎え、春は確実に近づいてきている。新聞にはツクシの写真が出て、日の入りが遅くなって南から春になっていく季節の変わり目となった。
季節の変わり目の気象情報は、話題が多くておもしろい。各テレビ局が映像と話題を使って放映している。そしてお決まりのパターンは、最後に俳句が出されるのである。俳句や短歌には、季語が必須であるのは常識であるが、17文字で季節の様子と作者の思いを表現するすばらしい言葉遊びだと思う。松尾芭蕉・正岡子規・与謝蕪村・高浜虚子など有名な俳人たちが残したたった17文字の作品が、今でも頻繁に使われることのすごさを感じる。
学校で百人一首大会が恒例になっている。上の句を詠んで下の句のカルタをとるというゲームだが、子供たちの集中力はたいしたものですぐにすべてを覚えてしまう。年とると、俳句の17文字でさえ覚えるのに苦労するし、忘れるのも早い。脳の老化を痛切に感じるこのごろである。
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