MOTOYANの日々題
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2002年11月19日(火) オール4番打者チーム誕生

「ぺタジーニ、ジャイアンツ入り」のニュースが流れたが、ジャイアンツファンでも眉をひそめるほど不愉快なものだった。不動の4番松井がメジャーに流出し、その代わりにライバルチームのヤクルトの4番を引き抜いてくるなんてえげつない。

今に始まったわけではないが、4番打者だらけのチームがジャイアンツの特徴となり、豪快な野球はみることが出来るが、プロ野球がつまらなくなっていくような気がしてならない。その上にパリーグの4番中村にも触手を伸ばしているらしい。また、明日のドラフトを前に有望な高校生にも水面下で接触し、他球団に指名されたら進学を選ばせ、4年後に自由獲得枠で指名する話を持ち出しているという報道もある。

常勝巨人というレッテルをはられ、勝って当たり前という球団の使命に若大将、原監督が押しつぶされなければと思う。斎藤・川中ら生え抜きの新人を我慢して使ってきた今シーズンはなんだったのか?と思われる。生え抜きを育てないから、FAやメジャー流出が相次ぐのであり、日本のプロ野球は、メジャーリーグのファーム状態になるのも時間の問題だ。

明日のドラフト会議、波乱が起きることを期待したい。勝負というものは、両者が対等の力量で戦うから成り立つもので1/2の確率で勝ち負けが決まる所におもしろさがある。「いかさま・いんちき勝負」は興味半減でますますプロ野球離れが進むのではないだろうか?


2002年11月13日(水) ボンズと松井

今年のプロ野球の最後を飾る日米野球が第4戦を迎えた。ここまで日本の3勝でこの試合でアメリカは敗れると負け越しが決まってしまう。小雪の舞う札幌でメジャーリーグが散ってしまうかと思われたが、世界の主砲バリー・ボンズの逆転満塁本塁打で辛くも勝った。

ボンズのバッティングは、ミートポイントが他の打者に比べてかなりキャッチャーよりで構えたときの左足付近にある。普通は右足より前でとらえるのであるが、ミートポイントが近いからバットにボールが乗っている時間が長い。だから、パワーがボールに伝わってあの広いので有名な札幌ドームの上段まで運べる。

一方、来季からメジャーでプレーする松井は「打たなければ」という力みからかボールがスタンドまで届かない。打った瞬間はホームランかと思われてもライトのイチローに捕られてしまっている。「力み」だけでなくミートポイントが前過ぎるからパワーが伝わっていないのではないだろうか。日本のピッチャーの速球は初速は145kmほど出るが終速はかなり落ちている。つまり松井のミートポイントでもボールに力がないので遠くへ飛ぶ。アメリカのピッチャーの場合は速度が落ちないのでボールに力がある。だからバットがボールに押されるから、打球が失速する。

今回も試合ボールはメジャー仕様を使っている。少し大きめで縫い目が高い。手の大きい投手には有利である。縫い目が高いから変化球はかなりきれる。日本のピッチャーが好投している理由もそこにある。カーブもフォークも日本以上に変化が大きい。コントロールのいい日本のピッチャーをあのメジャーリーガーオールスターズが打ちあぐねている。

しかし、ボンズだけは別格で上原の鋭く落ちる高速フォークにこそ、3三振を喫したがもうすでに4本のホームランを放っている。どの世界にも「神様」と呼べる人間がいるならば、まさにバリーボンズは「神様」の称号を与えてもいいと心から思っている。


2002年11月12日(火) 視線・視点・目線

遠足の引率で熊本県の人吉まで出かけた。季節的に紅葉の見頃で人吉城址や街路樹は、絵にもかけない美しさだった。鹿児島では決して見ることの出来ない景色であった。赤いカエデや黄色のイチョウを太陽にかざしてみるとステンドグラスのように透き通った「紅葉の色」を見ることが出来た。

山全体も紅葉しているがその中でカエデとイチョウとハゼは、ひときわ目立っていた。空は快晴で青色でとてもいい気分になって帰った来たつもりだった。鹿児島へ帰り、桜島を眺めると晴れているのに霞んでいる。降灰かな?と思っていた。

ところがラジオのニュースで「西日本全体は、6年ぶりの秋の黄砂で・・・」という。降灰と思っていたのは実は中国からやってきた砂だった。西日本全体だから人吉もそうだったのだろう。空は青かったと思っていたがそうではなかったようだ。

視線や目線が空より手前にある紅葉した木々に行ってしまって、壁紙(空)にはほとんど行かなかったわけだ。そうなると桜島は単体としての山ではなく壁紙としてみているわけで空・海・周囲の山々の美しさとマッチしているから雄大な姿をみせてくれるのである。

突然の来客、どたばたと部屋中を掃除して待つよりも、大きな花瓶にきれいな花を入れて目立つところにおけば、部屋のほこりや片づいていない道具など視線に入らない。西郷さんの銅像をみて周辺のごみに目がいかないのは、このことを実証している。


2002年11月11日(月) 忘れていたわけでもありませんが…

今日は11月11日、2週間のご無沙汰だった。
進路講演会が行われ、某薬品会社の社長さんが話をされた。医学部卒業後、心理学や経営学など多方面に精進されて家業の会社を32歳で継いで12年間で従業員数を10倍にした起業家だった。年の半分以上を外国で生活しているらしく、講演が終わると同時にニューヨークに旅立った。

中高校生に心理学を中心に自己実現へ向けての講話をされていた。その中で「忙しい、忙しい」と言っている人を観察しているとそれは口先だけであって、ゆっくりと食事をしてタバコをふかして昼寝をして・・・などとのんびりとしている人が多い。見るからに忙しそうな人は、物を言うのも惜しんで、睡眠時間を減らし、食事も抜いて黙々と取り組んでいて仕事を片付けていく、ということだ。

猛暑の疲れや急激な季節の変化のためか久しぶりに風邪をひいた。油断をしていた。2学期の行事が一段落して気を抜いたのが失敗だった。これからの入試業務へ向けて英気を養うつもりが裏目に出てしまった。振り返るとこの間「忙しい、忙しい」と思っていたような気がする。だから、日記もさぼり、不規則な生活を続け、体調を悪くした。

心機一転、「忙しい」と思わずがんばろう。「忙」は「心」が「亡くなる」ことらしい。ただ、目の調子はだいぶ良くなった。


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