普通の生活
2009年10月10日(土) 明日が果てしなく長ければ 僕たちは待つことをしなくていいのに 夕暮れは恐ろしく残酷 繋いだ僕たちの腕は 細く長くはしごのように 揺れる 僕は思っているんだ この影さえ僕たち自身さえ 赤く染められればいいと すべてが実体のない色になって 僕たちは地球の体液と化すんだ 流れていく 僕の思い出が君に変わるたび 君の思い出が怖くなる 僕はここにいるのに君の中へ侵入する 許可のない僕たちの親交は まるで戦争みたいだ 平和な日々を君が望まないでいてくれれば 僕はそう思っているんだ 夜が夜のように僕らを包む 僕が君を包む君が僕を包む 衰えることのない時間が 僕は怖い どうか目が覚めたら永遠を |