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その声の導く方へ
2006年11月30日(木) 君の声がすると 世界が歪むんだ ちょうどいい具合に 世界の青さが鮮やかで 鳥の翼に気付いて 草の揺れも微細に 自分の足で世界のあたたかさを知る ああ それとも これが本当の世界なのかもしれない 世界はこんなにも美しいのかもしれない 刹那 2006年11月08日(水) 君が君であって君でないように 僕は僕であって僕でないんだよ この身一つで生きていけるなら 君なんて必要ない どうしようもなく生かされているから 僕は僕であって僕でなくなる 君だってそうじゃないか 僕は僕のもので 僕は僕のものじゃなくて 僕は君のもので 僕は君のものじゃなくて 苦しくて 切り離したい 泣きたくて 抱きしめあいたい どうして僕ら 人間同士なんだろう 欲望も理性も知らない世界で いっしょになりたかった |
熊野
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