/ 目次 /
たいこの音 2004年01月29日(木)

つたない とわかりながらも
音を奏でる
チントコ テコトコ

誰も 聴いちゃいないかもしれないけど

それでもいいや と

そういう人が
この世の中には たくさんいるんだ


いつか 気付いてくれたらいい

なんて
二流 三流なことばみたいだけど
思うことは 真実なので
ここに 置いていきたい

きっと 誰か 気付くはず




きみに手紙をかいてみる。 2004年01月25日(日)

うれしかったことは
うれしい と いいたい

かなしかったことは
かなしい と いいたい

すこし ないたり
すこし わらったり
とても ないたり
とても わらったり

していたい

きみが いないから
ちゃんと わらえないよ
ちゃんと なけないよ

なんて いいたくない

ただ
いっしょに わけあえることに
しあわせを かんじていたのだと
いま そう おもうだけ

また あいましょう

こんどは
ひきつった わらいは しないし
うそなきも しないよ

となりに いることの しあわせ
ありがとう




かたち 2004年01月23日(金)

てばなさないで てばなさないで
と だれに言ってたのか

思い出せない


人ごみのなかで
ママの手をはなしてしまった
わたしの手
は 石けんのにおいがした

夕暮れの草原のにおいのする
あの子が 好きだった

かたちあるものを 望まないのならば
ここを 去ってください
わたしは ことば でしか
あなたを 好き と
言えないのだから

だれも踏んでいない 雪の上に
ダイブ

とけて きえて なくなって

汚くなってしまうのならば
わたしが 汚くしてあげる


だれの手も ほんとうは いらなかった

だれもが いずれ いなくなるのだから

だれもかれも いらないよ

永遠をしんじれるまで
かたちあるものを 残していくしかない




私は、世界の、不幸を、祈る。 2004年01月20日(火)

だれかを、殺して、じぶんが、死んで、
それが正義だというのなら、
それがこの世の、幸福だというのなら、

私は、世界の、不幸を、祈る。

私は、悪に、なる。

私は、死にたくないのだ。
それだけだ。
君に、死んでほしくないのだ。
それだけだ。

何も知らないから、
こういうことを、
言えるだけなのだけど。

私が、君を、殺すことに、なるのなら、
私は、私を、殺すことにしよう。

それは、きっと、悪だけど。

だから、
私は、世界の、不幸を、祈る。

祈るしか、できない、
私を、殺せばいい。

私は、世界の、不幸を、祈ることしかできない。




19 2004年01月02日(金)

寒い
列車に乗って
二駅、乗り過ごした
居眠りをしていた
その間のことは、何も知らない
当たり前だけど
大きな荷物
降りた駅は、無人駅
一人で呼吸
白い息がのぼる
生きていた
下り列車を待った
一時間に三本
今年、また、列車が減った
列車が止まる瞬間
体がグラグラ揺れる
子供の頃から、それが好きだった
家の近くの駅に着いたら
駅員が、笑うかもしれない
それも、また、いいだろう
別にね
無恥でも、大丈夫だ
街の時間が過ぎる
生まれる前から、あったことを
私は、繰り返す
踏みしめて、繰り返す





↑エンピツ投票ボタン
My追加

感想等、お願いします。




熊野
mail home