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スタート 2002年10月30日(水)

特別なことなんて
本当は起こんないんだよ

自分で起こさなきゃ
何も始まんない

そんなことに
今更気付いたって

今更気付いたってね

遅かったのかな
遅かったかな

今からでも
大丈夫かな




天使を見た。 2002年10月27日(日)

立派な翼を付けていた
白い大きな翼

頭にはワッカなんかなかったけど

目は青空と同じくらい澄んでいて
なんかムカツイタ

肌は石膏みたいに白くて
やっぱり人間じゃないと思った

笑ってやがった

「あなたのおばあ様は天国にいけるんですよ」

極上の笑顔を向けやがった

僕の目を見よ 天使様
どこが嬉しそうですか
怒ってるようには見えませんか
泣いてるようには見えませんか

冬の寒い丑みつ時
真っ暗な廊下で

僕は遠くに聞こえる
母親と父親の声に気付きながら

僕は天使を見た




明日 2002年10月26日(土)

何も望んでやいなかったよ

美しい明日なんて
欲しかった未来なんて
夢みた将来なんて

なんてね
なんてね

強がりは誰でも言えるんだ

私が強かったわけじゃない
君も強かったわけじゃない

誰も弱かったわけじゃない

人間最後は死ぬんだよ

悲しい事実と
変わらない事実と

押し潰されるのはごめんだ

別に
演説したいわけじゃない
別に
夢を誇張して大声で
語りたいわけじゃない

私が望むもの

何も望んでないなんて嘘

立ち止まったときによく考える
突き進んでるときによく考える

抱きしめたいものが
沢山ある

守りたいものもある

でも
壊したいものもいっぱいある

矛盾してんだ

それでいいんだ

生きれるならそれでいいんだ

私はこれからも
嘘をいっぱい吐いて
夢をいっぱい持って
歩いてくんだ
走ってくんだ
立ち止まんだ




教室の話 2002年10月24日(木)

好きな人が、
できました。

別にどうすることもできなくて、
どうしようとも思わなくて。

だけど、
確実にわたくしの気持ちは大きくなり、
確実にわたくしの行動は
彼に大きく左右されるのです。

好きな人が、できました。

彼は、
わたくしを好きだと言うのです。

でも、
彼の目は
しかりと
あの子を見ているのです。
しかりと。しかりと。
きらきらと。

わたくしが彼を見つめるように
彼もあの子を求めておるのです。

だから、
彼がわたくしを愛することなどないのです。
好きだなんて、
嘘を吐くのです。

嘘が嘘を呼び、
嘘は嘘と重なり、
幾重にも幾重にも増え、
収拾がつかなくなるのです。

それでも、
嘘が重ねられていれば、
いつか、本当のことになりうるかもしれません。

それが、真実
だと、言えるときがくるかもしれません。

わたくしは、
今日も彼のことを愛し、
彼はあの子のことを愛し。

愛されたいなどと、
思ってはいけなかった。
嘘をうのみにしてはいけなかった。

わたくしは、
明日も彼のことを愛するでしょう。
彼の気持ちが、変わるまで、
わたくしは愛するでしょう。




二人で寝転んで 2002年10月20日(日)

好きだよ
好きだよ
好きだよ
好きだよ
好きだよ

心の中で
何回もクリカエシ

恥ずかしくて言えない
私を許して




落ち葉降る 2002年10月19日(土)

北風が吹いてきました

ニュースの最低気温も
そろそろ低くなってきました

風邪が流行中です
皆さんお気をつけて

大好きな曲を聴いて
向かい風に立ち向かっていきました

つめたいつめたいつめたい

頬が凍るように
痛い
赤くなってしまいました

吐く息も
だんだん白く白くなってゆきます

ポケットに手を突っ込んで
鼻歌を歌ってみました
空は雲で白くなっています
寒い
寒いですね

カサカサカサカサ

さあさあ
そろそろ
落ち葉が降る季節ですよ




ほしいものひとつ 2002年10月18日(金)

好きなものが
2つあって
どっちも欲しくて

どちらかを捨てる覚悟
なんて
全然なかった

そうしたら
どっちも手に入らなくて
あらゆる人に
迷惑をかけたんだ

残るのは
不甲斐ない自分と
たまる一方の欲求

そろそろ
諦めなきゃいけないのかもしれない

どうしても欲しいものが
1つだけできたんだ




心の形 2002年10月17日(木)

理由もわからず悲しいから
私はただ歌うしかなかった

歌う目的なんてない
何故歌うのかわからない

遠い遠い昔の記憶を掘り出して
遠い遠い未来を思うの

歌う目的なんかない

だけど
歌うしか術を知らなくて
私は歌うしかなかった

私の心の形




怒り 2002年10月16日(水)

死にたい
なんて簡単に言わないでよ

その意味なんて
わかってないんでしょ
だから
すぐ言ってしまうんだ

馬鹿げてる
呆れて
言う言葉もないよ

ねえ
正直に言ってあげるよ

君なんていなくても
私生きていける
悪いけど
ごめんね

それでも
君が死んだら泣くよ
本当だよ

そんな悲しいこと
すぐ言ってしまわないでよ




日頃思うこと 2002年10月15日(火)

耳に響く
あなたの名前は
とても心地よくて

だけど
口にするのは
とても怖くて

泣けてくる

どうしよう
どうしよう
どうしよう

わからないけど

何もかも
抱きしめてしまいたいんだ

あなたも抱きしめてくれない?
こんなつまらない私だけどさ




366日目 2002年10月14日(月)

1年365日
ずっと君を好きでいる
自信なんてなかった

少し嫌気がさした日もあったり
どうしようもなく君に触りたい日もあったよ

空の色がうつり変わるように
すべてのものは変わっていくのだろう
きっとね

やっぱりまだ自信なんてないんだけど

今日で君を好きになって
1年経ってしまったよ




サクラサクラチル 2002年10月13日(日)

君が泣くことなんて
わかってたんだ

私は
君にかける言葉を知らなくて
君の励まし方を知らなくて

ごめんね
ごめんね
ごめんね

私の方が
口惜しくて泣けてくる

こんなにも
どうにかしたいと思うのに
こんなにも
助けてあげたいと思うのに

いつも救われるのは
私の方なんだ

君がいて
安心できるのは私だけなんだ

君は私をどう思う
ずっと考えてしまうんだ




好きな人へ 2002年10月10日(木)

世界が丸いなんて
どうやって証明する?

その事実を知らないで
その知識を埋め込まれる

本物を探してみようと思ったんだ

何処に行けばいい?
何から始めればいい?

結局
何もできないで終わるんだ
私は

真実なんて
本当は誰も知らない
あなただって
真実じゃないのかもしれない

その顔も
その声も
その姿も
その存在も

何もかも何もかも何もかも
何もかも

偽りなんてそこら中から広がってゆく

好きなものさえも
憎らしく思えた今日の日




恋愛証明 2002年10月07日(月)

愛した証など
本当はどこにも残りやしない

形のないもので
ただの私の我侭で

私は器用に
あなたを愛してたかしら?

印など
どこにも付けることなんて
できない

私はあなたを愛したから

そう言うのは簡単だった

この愛に偽りがなかったか
この愛に揺れはなかったか

もう今はわからないけれど
少しでも私があなたを愛したこと
わかってほしい

私の胸には
きちんと刻まれている




2002年10月06日(日)

騒がしい未来なんていらない

世界が僕中心に廻ってるなんて
思ったこと一度もない

どうしたものか

この周囲の騒音
僕中心に物事を考える人たち

僕はなんだい?
僕がそんなに欲しいかい?

だったらもっと静かにしてくれ
僕をあげよう
一生ね

だからお願いもう少し静かに

本当は
君と僕二人だけで
明日を作りたいのだから




曖昧な自信 2002年10月05日(土)

硬い殻は壊れなくて
いつも私を収縮させる
そして萎縮する

手の震えは何からか
自分の気持ちのブレは
いったいいつ始まったのか

この感情というものは
いつのまにできてしまったのか

これからも
もっと感情を抱くのだろうか
もっともっともっと
様々に
様々に
増える一方で

消える想いはあったか?

その想いはいつのまにか
想い出になり
怒りさえ不思議と
小さくしてしまったかもしれない

それでも消えない
消せない
そういう自信が
とてもつらかったりもする




強くなりたい 2002年10月04日(金)

私は強くなりたかった
ただそれだけだった

願ったのは簡単なこと
望んだのは単純なこと

ただ強くなりたいの

本当にそれだけよ

強いって何とか
弱いって何とか
そんなこと聞かないで

あなただって
聞かれたら困るんでしょう?

人にはわからない
私の強くなりたい
誰だって抱えてるんだよ

だからこっそり言ってみて

強くなりたい
強くなりたい
強くなりたい

誰かが
背中を押してくれるから




子供の庭 2002年10月03日(木)

どんなに強く願っても
叶えられないものもあるのだろうか

そんなこと
疑いもせずに
外に飛び出していった
小さな可愛いあの子たち

笑顔で
手をつないで
かけ足で
そこら中を飛び跳ねて

あたりまえに成長をして
あたりまえに
過ぎ去ってしまうのかもしれない

私はあんなに笑えていたかしら?
私はあんなにまっすぐ走れていたかしら?

目の前の道さえも
探すことのできない私に
ああやって
冒険をすることはできるはずがない

私はふいに
あの子たちを直視できなくなったのだ




ある晴れの日上空を見た 2002年10月02日(水)

少し背伸びをして
願いに手を伸ばしてみたけれど
やっぱり届かないんだ

近くなって
また
遠くなる

君はいじわるだ

光の強さは変わる
ほら影ができるじゃない
風の強さも変わる
ほら木が揺れるじゃない

だったらこの望みも変わるのかな

たとえそうであっても
そうであったとしても


一歩を踏み出さないでどうする




午前0時噴水前にて 2002年10月01日(火)

夢のまた夢の夢
この願いが叶うことはない

願うのは
あなたの不幸ではない
決してない
そんなこと思ってないわ

だけど
願ってしまうのは
あの子の不幸
いけないことだとわかってる
それでも私は望んでしまう
あの子の不幸

馬鹿な女って思うでしょう?
だから嫌いなんだって言うんでしょう?

あなたがそうならば
私はとやかく付き纏ったりしない
離れていってあげる

あなたは笑っていてもいいわ
別に
構わないわ

あなたの中では
もう終わってることなんでしょう
私というもの
私という人との関係

わかってるから
いいのよ

だけどそれはあなただけだから

だから泣かせてよ
最後の足掻き

私の中では
終わってないことなんだから





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熊野
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