消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1925年07月31日(金)

くたびれるほど

使い慣らす方がいい

だいじに取っておいても

しょうがない


1925年07月30日(木)

これくらい大丈夫と
太々しく
たかをくくっている

抱える不安に
向き合いたくなくて
うそぶいている

大丈夫と
意味なく口にする
みな同じ穴にいる


1925年07月29日(水)

その人の陽気さを見ていて

楽しくなってきて嬉しかった

そうだ 陽気にしていればいい

きっとうまくいく


いつから私は

その言葉から離れてしまったのか


1925年07月28日(火)

自分の心の飢えを
自覚しているか

埋まらない
心の飢えを

ものを手に入れても
汗をかいても旅に出ても
埋まらないと思う

人の心の飢えを埋めるのは
人の心だと思う

人をいたわり
人といたわりあって
埋まるのだと思う


1925年07月27日(月)

あたたかくなって
ベランダから見える公園に
よちよち歩きの子たちが
ママとよく来ている
春らしいかわいい光景
気持ちがほっこりする

そのあと
ちょこちょこ歩きの子たちが
走り出しそうな速さで動き回る
おっとっと
ママが追いかける

放課後は
男児といえる少年たちが
毎日集団になって
壮絶な感じのボールあそび

君たちすごいよ
コロナなんて関係ない
きっとすごい能力が
蓄えられていってるよ

知らない子たちから
エネルギーをもらってる


1925年07月26日(日)

春の光の中で
春の作業を
少しずつ始める

いろいろ思いながら
急がずゆったり
安らぎの速さで

メジロがたくさん来て
にぎやかに囀っている


1925年07月25日(土)

何かに耐えて
じっとしているのは

何の気づきもない

あら捜しをしていても
しかたない


1925年07月24日(金)

いやとか辛いとか
しんどいとか
そうではなくて

生きるのが
怖くなっている

それはきっと
(ひる)む という気持ち


1925年07月23日(木)

泣かずにきた
ひとりで泣いた

きのう夢で会って
思い切り涙を出させてくれた

あなたは誰だったの


1925年07月22日(水)

失った時間を

取り戻せなくて

それで 

何かに反発している

そういうことだと思う


1925年07月21日(火)

きれいな色の折り紙に

葉っぱの色もつけて

大らかな慈瞳さんの手が

魔法のようにくるくるして

可愛い薔薇がころんと出た


その薔薇を折りたくて

何枚も失敗

だんだん眠くなってきて

悪戦苦闘している


1925年07月20日(月)

まっすぐ信じてきたものを

少し疑った

そして揺らいだ


そのことが

自分の苛立ちになった


まっすぐ信じることは

安らぎとなるのだ

ということを思い出せずにいる


1925年07月19日(日)

腹を立てる前に
小さな優しいことを

シードパールや
メレダイヤのように

あつまって光になる
花色に虹色に


1925年07月18日(土)

腹を立てずに優しくいよう

そう思いながら外へ出る

きみの残したバイバイ五つ


1925年07月17日(金)

結局は手を貸した

一歩譲った


自分を許す祈りの姿を

描けるだろうか


1925年07月16日(木)

人を許せずに
腹を立ててばかりいる
嫌な気分

ひとを許せないのは
何故だろう

結局
自分を許せていないからだろう

自分を許せるってどういうこと
自分がなすべきことを
全うしていること
その上でのこと


1925年07月15日(水)

何をそんなに急ぐの

モットーは
慌てる乞食は貰いが少ない
急いては事を仕損ずる
急がば回れ
だったでしょ

アンチ
時は金なり
先んずれば人を制す
だったしね

焦らずに慌てずに
笑っていよう


1925年07月14日(火)

葉の落ちた木の
芽吹きを待って

まだ動き出せずにいる
思いを重ねている

甦れ頑張れよ
祈り続ける


1925年07月13日(月)

何かを振り切って
飛び出したかった
飛び立ちたかった

その思いだけで
結局は行動しない

でも
何かできるはず


1925年07月12日(日)

俳句番組で 梅沢さんの

『トリミング終えて仔犬の腹や春』

いいなぁ 好きな句

ほんとに仔犬のおなかって
ぽったりやわらかくてあたたかい
「や」がいいなぁ

今日の梅沢さんは
終始にこにこ上機嫌だった


前回の パンサー向井さんの

『花疲れ臓腑に溶けるチョコレート』

これも好き
勝手に夜桜見物を思った
ほわんと甘い気怠さが残る感じ
「臓腑に溶ける」って男っぽい


1925年07月11日(土)

ちゅんちゅんと声がして

見上げると電線に雀

冬のふっくらさんでなく

ちょっとこじんまり

スマートに見えた

春バージョンかな


1925年07月10日(金)

その線に沿って進むのか

越えながら進むのか

毎日試される

何のために


1925年07月09日(木)

選び損じたのだという後悔と

上手に選べた人を羨む気持ち

自分をコントロールできなくて

ぶくぶくと泡立ってくるもの

なんだっけ

火口の真っ赤なマグマから

ぼこんと噴き出すあの泡


1925年07月08日(水)

木立の下の
枯れ葉のかさなる中を
透明な雪解け水が
ちいさく流れてゆく

あちらこちらに
フキノトウや福寿草

春のはじまり
鶯はまだ


1925年07月07日(火)

言動やものの取り扱いが
乱暴にならないようにと
教わってきた

そのことは
落ち着いて暮らす上で
大切なことだと思う

でも今思う
ちょっと乱暴にしてみても
いいんじゃない?

何かを発見するかも知れない


1925年07月06日(月)

空気がしっとりしている

肌にやさしい

雨の予感

ひとつ春に近くなる


1925年07月05日(日)

追記

花柄と思ったのは違った
花吹雪なわけない
だいたいノルウェーの花ってなに
調べるとヒースだった
ヒースには見えない
雪の華?

何度も見てみた
きっと氷の片
飛び散る雪や氷の片
流氷や湖面の氷が
割れてゆくかたち
・・かなぁ?

流れを感じる
きれいなデザインだと思う


1925年07月04日(土)

ノルディック世界選手権2021
男子スプリントclassic決勝
ノルウェーが123フィニッシュ
3人が機関車のようにパワフルだった
さすが王者の国

この種目の
ノルウェーのユニホーム大好き
遠目で見ると短パンにスパッツ 
みたいなデザイン
右腕左脚にカラー
左手首右足首にも小さくカラー
国旗の色の配置が楽しくてノリノリな感じ
動きを見ていると元気になる
地模様に花柄も入ってる
とにかくかわいい
王者なのに


1925年07月03日(金)

今年の水仙は
とても元気に咲いている

自粛生活でつまらないから
外の元気はできるだけ
そのままにしている

いつもは切って部屋に飾るものも
今年は庭にずっと咲かせている

アネモネもゼラニウムも
ビオラもクリスマスローズも
ガーデンシクラメンも
とりどりの色で
咲き続けてくれる

庭に出て元気な花たちをみると
春を感じてほっとする

あともう少しの辛抱だと


1925年07月02日(木)

いろいろ自粛してますが
山歩きに行きたいなぁ

行けばもっと脚が痛んで
でも疲れで飛ぶかもしれない

健康に疲れることは
よいことだと思う

何もしないで痛むより


1925年07月01日(水)

体のどこかが痛いと
苦しい夢ばかり見る

途中で目覚めて
あぁ夢でよかった
これは夢だからここで切っておこう
決着はつけないで そう思う

すぐ眠ると続きを見そうで怖いので
しばらく起きている

そんな日が続いている
どうにかして流れを止めたい




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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