消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1922年12月31日(日)

春の宵のようだった

黄砂とか関係あるのかもしれない

ほのあたたかく ぼんやりして

あかい雲の帯


1922年12月30日(土)

人は言葉で育つと思う
だから悪い言葉は口にしないのがいいよ
自分のために

言葉は人を育てると思う
だから良い言葉をかけるのがいいよ
自分にも人にも

でも苛立ってしまう


1922年12月29日(金)

配色が気に入って即買いした
小さなジャガードマット
色の雰囲気だけで置いていた

昨日 それこそ初めて
柄をわかった

よく見れば
天地あり ゆらゆら伸びる茎あり 葉あり
花も数種 何かも飛び交い
本当に好みの色柄の
かわいい草花デザインだった

最初に
ランダムパターンのライン柄と
直観的に決めてしまっていた
それで向きを変においてしまった

なんで今まで全く気づかなかったのか不思議
先入観ってすごい

ピンクのエキナセアを
横からデザインしたような形が
上向き下向きあって
茎から少し離れていて
花と認識してなかったのかも

いずれにせよ
今まで以上に好き


1922年12月28日(木)

八千草薫さんが亡くなって
たくさんの方のコメントがあった
中でも心に残るのは
「穏やかな」「奥に強い芯」
「引きながら際立つ」

どんな役の時も
そこにぽっと華があったと思う

高齢の役でも
私のイメージは可憐清らか
宝塚のすみれな人だった

あんなにすてきな女性は
思い浮かばない

天国でもやっぱりすみれな人
だと思います


1922年12月27日(水)

ちょっとぉ みんなこっちきてぇ
かわいそうなむしみつけた〜

ネットフェンス越しの園庭から
声がした

かわいそうなむし って
どんな虫なのかと気になった

白い虫取り網を掲げた男の子が
数人の先頭に歩いている

ね ね かわいそうな虫いる
しんでるの
かわいそうでしょ

みんなで何かをのぞき込んでる


1922年12月26日(火)

あなたはすぐに価値観というけれど

それはその人そのもの

世の中に見せる自分自身でしょ

あなたの価値観それでいいのですか


1922年12月25日(月)

疎まれてるんじゃないですか?

そのうちに 嫌われるよ


1922年12月24日(日)

シュトーレン 予約した

作るのと 買うのと 作ってもらうのと
どう違うかな

たのしみ

今気になってるのは
鹿の背中のケーキ型


1922年12月23日(土)

最近何かが勝手にかわってる

カーソルのそばにAやあが出て
候補が勝手に盛り上がって
鬱陶しい
出ないようにしたい

対処法さがしてるけれど
まだみつからない
誰に聞こうか

便利そうに見せて不便にする家電みたい
大きなお世話
人がバカになります

語彙の豊かさは文化の深さ

平和や幸せの尺度とは別だけれど
多様性と自由度のバロメーター


1922年12月22日(金)

ずっと金木犀に包まれて

秋のこんな一日は

楽しく捗る


1922年12月21日(木)

誰かの口癖が移ったかのように
思わず ば〜か と
心の中で悪態をついてしまった

本人はほんわか感と認識してるみたいだけれど
そのちゃらちゃら感に閉口してる


1922年12月20日(水)

やっと外の作業ができた
やっと一つの位置が決まる

一つが決まると
自ずとほかは決まってゆく

これから流れが進んでゆく
楽しくなる

失敗をおそれるな
何度でも直せばいい

やり直しではなくて
修正は ∞
思い切ったことをしないとね


1922年12月19日(火)

雅子さま
あなたの番です
発展してください

新しいカタチのレディーを
よい意味の想定外を
力強さを

主ではないけれど
ソエではない光を

期待しています


1922年12月18日(月)

被災地で家屋の泥の除去のボランティアの人たちが
明るい顔で作業をこなしているのを見て驚いた
なんとなく悲痛な面持ちを想像していたから
自分だったらきっと歯を食いしばった顔をしてしまう

そうだよね
苦い顔でお手伝いしてもらっても辛いよね

軽やかに明るい顔で手伝ってもらえたら
なにかほっとして力をもらえるよね

ボランティアの笑顔の力って
そういう面もあるんだね

ガタイのいいお兄さんが
さわやかな笑顔でどさどさ大ゴミを片付けているのが
頼もしく印象的だった
ラグビー代表と重なってしまった

笑顔は無言で伝えている
大丈夫ですよ
いっしょにがんばりますよ と

ボランティアは
作業を手伝いに行くことと思っていたけれど
もっと大事な
励ましに行く
励ましの笑顔を届ける
それもあるんだと思った


1922年12月17日(日)

公園のほうから
ピアノが聞こえる

そばの幼稚園の園舎から
漏れ聞こえる

子どもが弾いているかな

弾けるところだけを
元気よく何度も

そっと音を出すタイプの子は
家でしか弾けないかな


1922年12月16日(土)

あかあかとローズに燃えて
そして藍色に落ちていった

今この夕映えを見ている人
いるかな

金木犀があたたか

今日はとても平和にすごせた
安らいで眠れる


1922年12月15日(金)

何かに深い人の話も面白いけれど
物知り 博学 博識
そう呼ばれる人の話は面白い

大昔はきっと
諸国見聞の遠い旅から帰った者が
授けてくれた知識

見聞が広いって いいね

井の中の蛙 も好きだけど


1922年12月14日(木)

山帰来の赤い実を

埋めるとどうなるかなと思ったけれど

芽が出て育てるとなると

大変な事になりそうなので

やめる


1922年12月13日(水)

はやばやと店を閉じ
今日は一人で観戦ですか

声援だとか
盛り上がりだとか

関係なしに飲みながら


1922年12月12日(火)

ずっと分からぬことがある
私の目には見えぬこと

色づく果実の頃合いは
山風だけが知っている

どこまで風が届くのか
小鳥だけが知っている

小鳥の休む山の木を
小さな月が照らすだけ


1922年12月11日(月)

今日はとっても楽しかったありがとうって

声かけて眠る

だんろに


1922年12月10日(日)

きっと
あの日の失敗から
成長していないのだ
結局同じ失敗に近い

失敗の残骸はもう処分しよう
見えなければ
引きずられることもないだろう


1922年12月09日(土)

自分のペースで暮らしているのなら
それだけで最高の自由じゃないですか

今の私は周りの時間で暮らしている
隙き間だけが自分の時間

それでもメモは残してゆける
ぽっぽっと 餅花みたいに


1922年12月08日(金)

握手しましょうか
それとも
大きなハグですか
ふんわりハグですか
ぎゅうはなし

あしたのことは
空をさして決める


1922年12月07日(木)

大きな窓の借景は
鏡に映るしずかな時間

シジュウガラの囀りは
高く澄み渡る

人の声はとどかない


1922年12月06日(水)

雨で夜空はわからない
それでも金木犀はわかる

かなしみとは無縁の香り
しばし現実から離れる

すこしの肌寒さが
不安を引き戻す


1922年12月05日(火)

律や訓というものは

大切な事でしょう

軽んじてはいけない

己にも他にも


1922年12月04日(月)

結局涼しい土地へ

それはよしとして

巨額の無駄になった分は

今後有効活用されたし


1922年12月03日(日)

手順間違いのミス頻発

おかしいよ

並行作業はダメ

環境をしずかに


1922年12月02日(土)

昨日 ふわりとわかった
金木犀が咲き出したこと
お向かいの大きな樹に
ちらほらオレンジ色が見えた

今日は公園の大きな樹が
全体にオレンジに見え始めた
風にのって香ってくる

いつも変わらずいい香りを
ありがとう
もう夏は終わり
はっきりと交替した


1922年12月01日(金)

恩赦はいらないと思う
なくしてほしい
償いはきちんとしてほしい
ラッキ〜 と思われて終わるだけ
世の中のプラスにはならない
再犯だって起こり得る
ほかの形で慶事を祝えばいい




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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