消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1918年11月30日(土)

同じ過ちをまた犯した

挑むのでなく逃げ出そうとしていたからだ

時間の抑圧から

汚れから

早く逃れようとしていたからだ


1918年11月29日(金)

反応した言葉


「(そんな)自分を受け入れることにしたわ」


「偽りのない 本当の私の人生を 生きたいと思った」

「でも 偽りのない人生なんて どこにもない」

「偽りの私も 本当の私だ」


1918年11月28日(木)

ん?と感じたことをスルーしてしまった

もう一度確かめればよかった


自分を軽んじたかな


寸足らずのカットに付け足しても

中途半端で見苦しい

失敗でしかない

無様でしかない

鈍ったね


軽んじたというより

自惚れていたのかも

曇っていたのかも


1918年11月27日(水)

中谷美紀さんのドラマを見ている
終盤になって引き込まれてきた
小説やコミックが原作なのでなく
テレビのオリジナル脚本らしいけれど
番組のサイトは見ないので
自分の感覚だけで見ている


辛い過去を抑え込み
文壇の女王然としてきた小説家

書くことは苦しいと思い続けていた
書くのを辞めたいと思い続けていた

ペンが止まる

いろんなことがあって
ペンをおいた
ペンネームから解放された
望んだ自由な時間を手にし
楽しく生きていると思っていた

いろんなことがあって
ふいに思い至る
自分は苦しいから書いているのだ
書いて苦しさを吐き出しているのだ と

すがすがしく新たにペンをとった


最終回どんなことが待っているのかなと思う
どんな「終」になるのだろう
登場人物それぞれのその後が分かるのだろうか




私は 「書くこと」 を 「生きること」 に 換えてみた



生きることは苦しい

でも

苦しいから生きている

生きて苦しさを吐き出している と



そう思えば生きていける気がした


1918年11月26日(火)

素晴らしい住所の会社たち

でもビル街に興味ないの
ショッピング街も

風かおる草かおる光きらめく
そんな所を歩きたい

あなたにもらった
水温むという名の珠と一緒に


1918年11月25日(月)

あなたは動かない人間

わたしは 決行 する


決行 という言葉の勢いで進む

鼓舞と爽快感を得て


1918年11月24日(日)

懐柔する ・・?

言いくるめること?

操ること?


1918年11月23日(土)

あまりに多くのことが重なって起きる

次々に優先順位の一番に躍り出る

アリエナイ の連発

解決は ヒラメキ頼り

目をつぶって思いついたことが

案外の傑作良策


1918年11月22日(金)

ノートに挟んだシール

風にあおられたドア

窓の勢い

ガラスの鳥

眼帯

シャベルの背

晴れ着

紹介状



懺悔を携えて生きる


1918年11月21日(木)

賢いお母さんは子どもの環境を的確に選んでいるのだね

子どもを環境のよい所へ通わせる

親から見て安心な方向へ向かわせる

子どもにとって安全な道

今の世の中 安全って大きなウェイトを占めるから

人がいない場所は危険
良くない人が多い場所も危険
人がいて 良くない人の少ないルートをうまく選んだ母親だと思う


1918年11月20日(水)

言葉が足りなかったと思う

時間が切られても
あと一言つけ足せた

言葉が足りないのは
思いが足りなかったから

心からの一言が出なかった


1918年11月19日(火)

いろんなこと 
考えても仕方ない
もう過去になったこと

時間は前からやってくる

もう忘れましょう捨てましょう許しましょう

ずっと生まれ変わり続ければいい
殻を脱ぎ続ければいい
新天地に飛び出せばいい

その覚悟で生きればいい


1918年11月18日(月)

忘れていても気にしない

忘れてしまっていたとしても   

思い出せなくても   

今だけを生きる

それでいいのだ


子どもにかえる日


1918年11月17日(日)

大粒の雨の音がする

荒々しさはなく
叩きつけるようでもなく
ただ大粒な音
春に向かっている音

ぼつんぼつんというような

動き始めると
いろんなことが動き出すんだね
それも軽やかに
時を待っていたように

さて 
どこまで動かせるかやってみたくなった

どんどん遠くへ動かして見せるよ

大移動

その先は草原かな 丘かな
新しい位置へ


1918年11月16日(土)

空が明るい青になった
ロウバイの香りに気づいた
空気がきらめいている
もうすぐ春がすぐそこに

なんかうれしい
希望が見える気がする
明るいものが見える気がする

小さな囀りを残して小鳥が飛び立った
力強い羽ばたき短距離走みたい
そうだね
光に向かってダッシュするんだね

わたしも


1918年11月15日(金)

鳴り出した音楽は

遠い昔によく聞いた曲

なつかしく聞いていた

でも

今は静かにいたいとわかった

何のBGMもいらない

調べは記憶の中に流れている

昂揚もきっと


1918年11月14日(木)

動かす という作業の

心の込め方で

開けてくるものがある

見晴らしのよいことが

見通しをよくし

次の作業を思い立つ

見え方が決着を左右する


1918年11月13日(水)

話した言葉も

送った言葉も

残さない

共有しない


1918年11月12日(火)

一つの用を足しに行ったなら

ただ帰らず

そこでもう一つして帰る

あるいは一つ持ち帰る

そうすれば捗ると思う


1918年11月11日(月)

貯蔵庫という場所に
何を残しているか

そこに鍵がある


1918年11月10日(日)

仮の生き方として
仮住まいに備えて

大雑把に生きてみる ことにしたので

それは
変えないできたものを変えることであり
こだわりを払うことであり

動きが出て流れができて
変化が起こるだろう

変えないということは
流れのない淀みにもなっていただろう

動かさないでいたものを
動かすことから始める

動きが流れを生み
淀みをとるだろうことから始める

それは革命になるのかも知れない


1918年11月09日(土)

伝えておかねばならない 

という気持ちから解かれると

スッと楽になる


だからたくさん話し切ればいい

伏せずに


1918年11月08日(金)

大雑把宣言をして

驚く速さで決着のついたのは大型家電の買い替え


次は仮住まいという認識と

大型重量化させてはダメということと

こだわれば必然欲しいクラスはデカくなること

ずっとジレンマだったけれど


こだわりを変えれば

本当にあっさり取捨選択できた



今は

大雑把に決めていいんです


1918年11月07日(木)

熱の世界に沈んでいた時

健康こそ一番の宝で

その宝を失った者は

幸せにはなれないのだとわかった

と思った



でも快方に向かうと

人間少しばかり健康を損ねても

まだまだ何かをもっているんじゃないか

一番の大宝なんてないんだ

小さな珠をたくさん持っているんだ

元気! そう言えればいいんだ

そう思えてきた


1918年11月06日(水)

瞬時に届くメールでなく

手紙はあたたかいと思う

便箋を選び

躊躇ったり書き直したり

そして穏やかに封かんする

お気に入りのシールと切手を選ぶ


一通りの優雅な時間を経て

止まっていた時間が動き出した

あなたへ

ありがとう

懐かしのインクを

探しに行きませうか


1918年11月05日(火)

1年の終わりに 

何が何だかわからないほどに色々重なって


また1年が始まって また色々あって

もう疲れ果てた

人生明日は何が起こるかわからない 

と心底思っていたら


起こったことは

思いもよらぬ手紙をポストにみつけたこと


誰かが郵便受けからとってきてくれたとかでなく

自分がみつけたこと


あなたの手紙に 呼ばれたのかな と思う


1918年11月04日(月)

今年の目標みつけた

大雑把に生きる!


いいんじゃない? 


1918年11月03日(日)

口を閉じる

もう何も語るまい

無駄と感じる虚しさが残るから



時間だけは

私のものなのだから

無駄に費やすのは惜しいから


1918年11月02日(土)

どの明かりも点けて

大きな部屋も小さな場所も

見える範囲の全部を点けて

ようやく気分が晴れてきた

まばゆい気持ち



暗い所があるのがイヤ


1918年11月01日(金)

決まり事を気にし過ぎなくてもいいではないか

決まり事からフリーになって

自分の決まり事を作ればいいのだ

行事もしきたりも

あなたが生まれる前からあって

あなたの意思を反映しているわけではないのだ

あなたは柔らかにまとまればいい




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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