思い切りいいはずだ うじうじめそめそ嫌いなはずだ だったら なんで そんなに長くうだうだしてるの 結論出せよ 動けよ早く 時間を逃がさずつかまえて乗れ
かまわない と思えることが だいじかな どうしてもこだわってしまう かまわないと思えない
いいよと 大きく許せたら どんなにラクだろう
人生 かまわないコトのほうが 多いはずなのに こだわりすぎて疲れるのは自分
きれいさっぱり
ほんとうは その言葉に憧れている そうできれば素晴らしい でも後ろめたさと罪悪感でできないでいる 最後の手段でしかない そう思っていたから
その本にあったのは きれいさっぱりと する仕方
それは一つの選択肢で 最後の手段ではなかった 途中で投げ出すわけではなかった
私にとって 一つの新しい価値観を教えてくれた
あなたは佇まないから知らない せかせかと通り過ぎるから聞こえない
風が必ず花に挨拶し 小枝のまわりをくるくる回る場所
佇まなければ 何も見えてこない
君の部屋に残る品々は 夢の残骸? それとも色あせた押し花?
落ち着いて優先順位を見極めよ 天候やテンションに惑わされて突っ走るな 一つの要素ではあるけれど
惹かれるというのは 感性が同じということだ 同類ということだ その言葉 あなたと確かめ合いましたね 少女の頃 もうずっと使っていません 使えなくなっていた 今日ふと素直になれたので 昔のふたりを想いました 崇拝者という言葉もいっしょに
ひっくり返して裏を見れば なぁんだ 惹きつけられたのがバカみたい からくりが見えれば 何も面白くない
裏表のある人って そんな感じ つまらない
もっと深い神秘をください 永遠に解けない謎を見せて
幼稚園の人たちがにぎやか 通りによく聞こえる 元気に叫んでいる声に 頭痛がしたときもあったけれど 今は元気をもらう気がする 私が疲れているのかもしれない どうと落ちる滝の音のように ただ響きだけを感じている
ミントのお湯がいい アクアマリンの色だったり ブルートパーズの色だったり ロイヤルブルーのときもある
少しぬるめに満たしていると 海にたゆたう気分になる いろんな嫌なこと 忘れられる
昔は紫陽花を好きでした しっとりと風情ある きれいな花だと思っていた 一度嫌いになりました その重さに耐えられず 大きな花を遠ざけました そして今また その大きな花を好きになりました その強さをほしいと思います
やっぱり皆嘘つきだ 大人だから上手に嘘をつくだけだ あなたが知らないはずがない 知っていても言わないだけ いっしょになって嘘つきだ それでもいいさ 私も嘘のお返事します 誰かの嘘にはふれません
空き地に家が建ちました それまで空き地を縄張りにしていた隣家の猫が 住人の留守を見計らっては 出払った駐車場や玄関先やテラスの コンクリートにごろんごろんと寝転がって 背中をすりすりしている 縄張りの主張か
そうやって あなたは新天地を確保したのですね
自分の足でたち働く世界 自分で大きさを把握できる世界 自分の力で広げてゆく世界
もう戻ることはないでしょう 深く巨大な渦巻きの中には
糸は切れたと思います
ヤマモモの実には甘さがなかった 何も混じらないさっぱりした酸味だけだった こういうの野生の味というのかな
行間は何でしょうか 空間は美しいでしょうか 私には わからない あなたの想いが見つからない 音の無い世界に何も
決着をつけようとばかりせず 流せばうまくおさまることもあるのだよ
その夢はそんなメッセージに思える
涙を流すのが怖い 前は涙を好きだった 胸の底から湧き出すものに 浄化される気がした 今は怖い 「じっと手を見る」という節を なぜか思い出してしまうから
この国はどうなるのでしょうね 私は将来ちゃんと生きていっているでしょうか 未来に夢を持っているひとをうらやましいと思う自分を哀しい
憧れもなく ねたましいと思うほど強いエネルギッシュな気持ちもなく 死にたいと思っているわけでもないのに そこまでも考えていないのに 生きていてもしょうがないかなと 考えながら 単にぼんやりうらやましいなと思うだけ
そんな自分を哀しい かなしいので泣けない
声をかけられた気がする おひさしぶりですね それ私にですか あなたは私を知っているのですか ふしぎな感覚 ふしぎな戸惑い 漂いの中で昔見た夢を探ろうとする 私はあなたを知っているのですか
盛り上がることが楽しみと考えるキミは 波間を漂うひと 水底の静かなたのしみを知らない
夢の中で迷子になっていた 大切なものを入れている鞄を どこかで置き忘れたことに気づいて 歩いた道を逆戻りしようとしているのに ちっとも辿れないで 違うところへばかり出てしまう 街中ではなく 駅の中なのに
一体この駅はなぜリハビリステーションや 神経科のクリニック、エステやジムがあるの 砂場や水の流れる滑り台、子どもたちが体操を習っているの
途中でこれは夢だと気づいた そして 探さなくとも目を覚ませば在るのだろうと思った でも目を覚ませなくて 少し怖くて しばらく彷徨い続け 気づけば夢から覚めていた 失くし物はしていなくて 鞄はいつものようにその辺に放り出されたままだった
その窓は 壊れたのでなく あなたが 壊したくて 壊したのです 消えてほしいと願ったのです そういうことにしたかったのです フシゼンな嘘であっても
そのひとのリングと腕時計がとてもきれいだった きらきらとまぶしくて それはコガネという暑苦しい赤みのある金色ではなくて 明るいクールな金色で プラチナに近い白っぽい感じだった 遠目で分からなかったけれど プラチナとコンビでデザインされているかもしれない
金色のリングや腕時計で はじめて美しいと思った そのひとにとても似合っていた
お昼を食べていなかった 食べる時間がなかった 暑い中 休みなしの外の作業でへたれる
夕方になって やっと 冷たい水と ゼリーのエネルギーチャージ これはほんと救われる それに懸案事項はほぼ済んで やっとさわやかな気持ち 夕方の風は熱がぬけて 呆けたようにねむの花が揺れている
人のためを考えて より 自分のためを考えて決断する方が 後悔がない 迷いの中から出るために
バブがやっとミントになった 夏だ
途絶えたのは心ではなく あなたが閉ざした二次世界 もう足を踏み入れることはない
外の世界は明るい空と 忙しく蜂の飛び交うまぶしい花に満ちている 躍動という体内のめぐりがある いのちの証 生きることの意味をもつ
夕映えの中にある窓は きっと大きな夕焼けを 真正面に見ているのでせう 羨ましくてなりません
何でも自分でやろうとせずに プロに委ねるという手も 覚えよう それも鮮やかな方法だ
短時間にひどくたっぷりの雨が降った 高原の朝のような 山の宿の匂いがした じっとり重い空気ではなく ぴりぴり感が失せて しっとり心地よい湿度になった
ゆっくり時間が流れる 曇りの日は 案外落ち着くものだ 欲から離れ 焦りも棄て なるようにしかならないと 窓から眺めるだけ
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