黒ラブ日記








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2004年06月29日(火) 第326話 名前

昨日は遠出しないかわりに山ほど散歩しようと思ったんですが、暑さに弱いノアは
「もう帰る」
の連発でした。

犬散歩のゴールデンタイムに歩くと、いっぱい犬に出会うねえ。
いつも深夜早朝が基本のノアは(暑い!暑い!)とごねながらも大喜び。

久しぶりに紀州犬の絹さんに会いました。
その名の通り白い絹糸のように美しい毛並みの絹さんは、やはり銀髪が美しい奥様と一緒に上品に歩いています。

絹さんは8歳ぐらいでしょうか。
ノアを見かけると、すっと立ち止まってくれるんだけど、大して感情を表しません。
ノアは絹さんに出会うと橇(そり)を引くかのように体を低くしてリードを引っ張り、尻尾ブンブン、鼻息ハアハア。
ノアはメス犬にも愛想がいいです。

まず最初に鼻と鼻でご挨拶。
絹さんの口周りを舐めてあちこち匂いをかいで、また口元を舐める。
その間中ハアハアハフハフ大興奮。

絹さんはすっくと立ったままゆっくり巻尾をゆらしてノアの挨拶を受けてくれます。
そしてあんまりノアがしつこいと、ノアの顔があるほうの唇をチラリとめくって牙を見せ、
(いい加減にしなさいね?)としつけてくれる。(笑)

しばらくしてノアが落ち着くと、奥様は小声で
「絹さん、そろそろ行きましょうか」
と話しかける。
上品な奥様と上品な絹さんは穏やかに散歩を始める。

はあー・・・・・
素敵だわー。
上品だわー。

一方、ジーンズに軍手で化粧っけ無しの私と、匂い嗅ぎばかりで地面に鼻をくっつけて歩き、知り合いの犬と見れば駆け寄って大騒ぎのノア。

うーん・・・。
この飼い主にしてこの犬あり、か。

それにしても素敵な名前だなあ。。。
「絹さん」
和風の名前もいいですよねー^^。

ノアが大好きな熟年(老年かも)ハスキー犬は、「ジークフリード」。
どう?これも素敵ですよね。
ノアという名前も気に入ってるけど、和風の名前でもよかったなあ。

パグの「茜ちゃん」もいい名前だなあ。
おなじ黒ラブ友達の「熊吉くん」もいい名前だし。

私は「小夏」って名前でもいいと思ってたんだけど。
今となっては「ノア」以外は考えられなくなっちゃったな。



2004年06月27日(日) 第325話 続きが見たかった

昨日の夜7時ごろ、薄明かりの残る田んぼ道を散歩していました。
用水路の向こう側を、2匹の小型犬を連れた中年ご夫婦が私とはすれ違う形で歩いてきました。

1匹は赤いミニチュアダックス。
もう1匹はヨークシャーテリア。
どちらもノーリード。

先頭を威勢良く歩いていたヨーキーが
「うわわわわわんっ!わんわんわんわん!!」
とノアに向かって吠えました。

小型犬に吠えられるのはノアも私も慣れっこなんで
「おー、怒っとる怒っとる」
ぐらいの気持ちで眺めていました。

そしたらね、その威勢のいいヨーキーが、吠えながら用水路の斜面を降り始めたんですよ。
水際で火がついたように吠える。

ゆっくり後を歩いていた奥さんが
「これ!○○!」と叱るんだけど、全く聞いちゃいない。
ものすごい勢いでノアに向かって怒ってんの。(笑)

あまりに怒ってるんで(なんだろ)と思うぐらいだったんだけど、
なんとそのヨーキーは水に入り始めたんだな。

怖くて吠える犬はそこまではしないからね。
本気なのねーと思ってついつい足を止めて見てたらね
ちびっこヨーキー、ついに全身首まで水に入ってそこでまだ吠える。

「やるなあ・・・」
と思わずずっと見ちゃいました。
ヨーキー、泳ぎだしそうな勢いだった。

途中から赤ダックスも参加して(こちらは入水なし)吠える吠える。
くわしく説明すると、そこの水は沼の水で日本で2番目に汚いと言われる水質なんですよ。

奥さん、すごく頭にきたらしく、足首まで汚い水に漬かりながらヨーキーを抱え上げ
「なんでおまえはそうバカなの!!!汚いでしょ!!」
と怒ってらっしゃいましたな。

・・・(いや、こちらに向かって攻撃的に吠えることに関しては良しなんですか?)とは思ったけど、笑顔で目礼してしまう私・・・。

ヨーキーとダックス、抱えられても魚が跳ねるように身をくねらせて吠えまくり。すごいなあ・・・。
何が彼らをそこまで吠えさせるんだか。

ノアは相手が水に入りだした辺りから尻尾をユラユラさせて注視してたけど、抱えられて遠ざかりだすと
(ふんがっ!)
と鼻息をついて自分の進行方向に歩き出しました。

相手がノアが興味のない小型犬でよかった。
これがノアの大嫌いな近所の○○ちゃんだったら、間違いなくノアも水の中に飛び込んで
(やんのかこら!ああん?)
状態だったに違いない。


それにしても・・・
あのヨーキー、こちらまで泳いで渡ったとしたら、ノアに噛み付くつもりだったんだろうか。
吠えるだけだったんだろうか。

そしたらノアはどう対応したんだろうか。
小型犬にはいつも関心がないけど、噛まれたらさすがに怒るんだろうか。
実家のマルチーズにはちょこちょこ(血は出ない程度に)噛まれるけど、
(やめてよ!)と言う意思表示はするけど噛み返すことはしないなあ。

ちょっと続きが見たかった気もする。
・・・・不謹慎か・・・。





2004年06月25日(金) 第324話 だいじょうぶでした

結局ノアは、全く無問題でした。
まったりと昼寝をし、心配して途中帰宅した私をアクビとともに出迎え、
森林公園に喜んででかけ、いいウンチョスをし、普通にしっこをし、
夜もバリバリ食べて爆睡してました。

念のために動物病院に電話したら
「たぶん大丈夫でしょう。お話をうかがう限り、100ccも飲んだとは思えないですし。
 だいたい、吐き気や下痢を起こすような油だったら、臭くて臭くて飲めたもんじゃないですよ。
 油、どんなにおいでした?

 あー、ドーナツ屋の匂いでしたか。
 じゃあ大丈夫でしょう。本当に酸化しきった油は、ひどい匂いがしますよ。犬だってそこまでばかじゃないですよ。(笑)」
だそうで。

お騒がせしました。

ただ、ノアの食い意地のはりぶりが情けないのは変わらないわけですが。
とりあえず
「妖怪黒油なめ」は元気です。。。。。



2004年06月24日(木) 第323話 脱力と涙

今朝は資源ごみの回収日でした。
わが街は水資源を守るため、古い天ぷら油も回収します。

牛乳パックに古い古い油を入れて厳重に箱に入れ、廊下で新聞紙を片付けていたのですが。
背中のほうで耳慣れない激しい息遣い。
一心不乱にノアが何かをシャカシャカ舐めてる音。

油は牛乳パックの中だし、スーパーの袋に何も入ってないし。
「肉汁でも袋の中でこぼれてたか?」
ぐらいの気持ちでゴミの分別をしてました。

しかし・・・

しかし・・・

あまりに激しく舐め続ける音。
夢中で働いていた私も事の異常さに気がついて台所に入って見ると・・・

そこは油地獄。
古い油を牛乳パックに入れ、さらにスーパーの袋に入れ、口を縛り
さらに箱に入れてフライパンで重しをのせてたのに・・・。

フライパンは床の上にどかされ
スーパーの袋は破られ
牛乳パックは段ボール箱から取り出され食い千切られ
床一面に古い油が広がり
油だらけになった顔と手足で油を舐めるノアの姿が・・・。

「何やってんの!!!!!」
叫ぶ私。
鼻息荒く私を見上げるノア。

慌てて首根っこを捕まえて風呂場へ直行。
口をこじ開け
喉の奥まで手を突っ込み吐かせようとするが吐かず。

無理やりシャワーの水を口に流し込み
むせ返ったところでまた口の奥に手を突っ込んで
吐かせようとするが吐かず。

しばらく様子を見たけど吐かず。

ああ・・・・
酸化しきった古い油、一体どのくらい舐めたんだろう。
石鹸でノアの顔と手足を洗ってる間に
情けなくて泣きそうになった。

何でこの子はこうも意地汚いかなあ・・・。
こんな身体に悪そうな油何で舐めるかなあ。。。。

音も立てずにフライパンをどうやってどかしたのかなあ。
スーパーの袋を破るときに何で牛乳パックの油ががこぼれなかったかなあ。
油の入った牛乳パックをこぼさずに取り出せたのは何でかなあ。

自分が一番許せなくて。
ごみの分別に夢中になってた自分が腹立たしくて、如月、只今自己嫌悪で沈没中。

ドッグフード買うときは割高になっても小袋入りを買って
少しでも酸化してない新鮮なやつを食べさせようとしてるのに。
私が早く気がつかなかったばっかりに普段の苦労も水の泡のような気がして。

はあああああああああああああ。
私が悪いのよねえ。
私がどんくさいのよねえ。。。。

ノア、留守中に吐いたり下痢したりしないかなあ。
今日は何度も家に帰ってみようかなあ。。

あー・・・
情けなくて泣きそうだわ。

追記
虫さされのお岩さんは、2日できれいに治りました。



2004年06月22日(火) 第322話 お岩さん

今、ノアの顔がお岩さん・・・・。

右目の目頭の上あたりを虫に刺されたらしい。
ぽっこり腫れあがって視界に入るらしい。
ひっきりなしに頭を振って、気にしている。

かゆみもあるらしく、カーペットに顔をこすりつけようとして転がりまわっている。
かゆみ止めを塗ってやりたいけど、しみるだろうしねえ。

これが人間の子供なら
「しみるけど、かゆみはなくなるから」
と言い聞かせるところだけど、ノアには伝わらないだろうし。

いきなり押さえつけてかゆみ止めを塗ったら
(おかーさん、何しやがる!)
って思うだろうし。

放置してます。

夕べに比べたら、だいぶ腫れが引いてはいるので、きっと今日中には治るでしょう・・・。
それにしても、刺されたのは、歩かないから。
やぶ蚊の多い森林公園で、まったりと座り込んでるから。

私は蚊が怖いのでバタバタ動いていたけど、ノアは風を浴びながら目を細めて座り込んでいた。
普通に歩いていても、何匹もの蚊が追いかけてくるノアだもの、刺されるよねえ、そりゃ。

前脚の鋭い親指の爪で引っかいたりしないように親指の爪を切ろうとしたんだけど、ものすごい勢いで座卓の下に逃げ込まれました。
爪切を手に持ってたわけでもないのに、なぜわかっただろ。
ジーンズのポケットの中の爪きりに,何で気がついたのか不思議〜。

今ノアは、お岩さんみたいな顔で、私に寄り添って甘えています。
「早く治るといいねえ。」
声をかけるたびに手の甲を舐めてくれてます。^^



2004年06月20日(日) 第321話 17歳のチワワくん

歩いてすぐの公園の西側に、17歳のチワワがいる。
もうちゃんと歩けないんだけど、毎日何回も奥さんやご主人に抱えられて公園にやってくる。

芝生に下ろされると、必死に立って歩こうとする。
その様子は生まれたての鹿や馬の赤ちゃんが立とうとする姿に似ている。

そんな足元のおぼつかないチワワ君なんだけどね、ノアのことが好きで好きで、追いかけようとする。

ノアがメスだからなのか、犬同士で関わりたいのか。その両方か。

風向きの具合でノアに気がつくと、よろめきながらも足を踏ん張り、必死にやってくる。
熟年の奥様は
「いいの、あんたみたいな爺さんはいらないってよ。」
などといいながらも温かい目で愛犬を見守っている。

たまにノアに向かって
「若くていねえ。つやつやだねえ。お母さんにいっぱい遊んでもらいなよ。」
と声をかけてくれる。

ノアは声をかけてくれる人が大好きだから、そっちにばく進しそうになるが、チワワくんを踏みつけたら大変なので、ある程度までのところしか行かせないようにしている。

そのチワワくんが、道路に一人で出ていることがあった。
住宅街の中とはいえ、たまに車は通る。
側溝に落ちたら這い上がれないだろうし、ふらついてる犬に見つかったら何されるかわからない。

興味の無さそうなノアを引っ張ってチワワ君に近づき、抱き上げた。
空気みたいに軽かった。
ノアの25キロとは大違いの軽さ。

(なにー?それなにー?)
急に連続ジャンプでチワワに飛びつこうとするノアをかわしながら飼い主さんの家に声をかけた。

誰もいないようだった。
茶の間の掃きだし窓が少し開いていて、そこから迷いでたらしい。
他の人に見られたら、そうとう不審者なのは覚悟の上で、チワワ家の敷地に入り、開いてる窓にチワワ君を押し込んで窓を閉めた。

ノアの匂いに興味津々で離れがたそうなチワワ君に
「ハウスよ。ハウス。」
と声をかけて敷地を出た。

なんだか興奮してあちこちの匂いを嗅いでるノアが、花壇の花を5〜6本踏み潰してしまったが・・・・許してもらおう。(。。)



2004年06月17日(木) 第320話 ララちゃん

近所のゴールデンの女の子ララちゃんは、ノアに優しい。
今年7歳くらいか。

ノアはララちゃんがお散歩をしてるのを見かけると、一旦立ち止まり、そのあとは全力でそっちに行こうとする。
走ったりはしないんだけど、(絶対に行く!)と言う気迫で、ゆっくりでも強引にララちゃんめがけて歩き出す。

ララちゃんのオーナーさんもその様子を見て立ち止まって遊ばせてくれる。
ノアはそれこそ全身から
(大好き!大好き!)
と言う空気を出してるんだけど、ララちゃんはそうでもない。(笑)

すっかり興奮してヒハヒハいいながら近寄るノアを、クールに眺めて待っている。
そしてゆったりと1度だけノアの匂いを嗅ぐ。

ノアは、それはもう、しつこくしつこくララちゃんのお尻のほうに顔を向けて匂いを嗅いだり、顔を舐めたり、口の脇あたりを相手の顔にこすりつけたりで、大騒動。

なんだろねー。
いろんなゴールデンに会うのに、ここまで熱中するのはララちゃんにだけ。
こういうのを相性っていうのかな。

散々ララちゃんにまとわりついて気が済むと、やっと今度はララちゃんちの奥さんに愛想を振りまく。
これも他の犬の場合とは順番が逆である。

で・・・・
ノアが奥さんに飛びついたり身体をこすり付けたりしてるとね、それまでクールビューティーだったララちゃんが、豹変するんですよ。

まずノアと奥さんの間に割って入る。
そして立ち上がって奥さんの脚の辺りにしがみついてマントを始めちゃうんだなあ・・・。^^;

奥さんは「はいはい、やきもち焼いたのねー。」
と笑ってるが、大丈夫なのかなー。
・・・・もう7歳で今まで何も問題ないのなら、大丈夫なのか・・・・・・?

ただ、そうなるとララちゃんはノアとは遊んでくれなくなっちゃうので私たちはそそくさと散歩に戻る。
んー・・・
ララちゃんは何でノアにやきもちを焼くと、奥さんにマウントするのだろ。

知りたい・・・。
そういや、ノアはぬいぐるみのミミちゃんにはマウントするけど、家族の誰にもマウントはしないなあ・・。
他の犬に対しても、マウントしようとするのは、ほぼ同じ頃に生まれた体格も一緒の黒ラブの女の子にだけかなあ。

その子もノアにマウントしようとするけど、別に喧嘩にはならないなあ。
他にも12歳のゴールデンのお婆ちゃん犬に、会う度にマウントされても大人しくされるがまま、だねえ。

不思議ねえ。
道ですれ違うだけでも火がついたように怒りをあらわにする相手(約1頭)もいるのにねえ。犬の相性は、どこで決まるんだろう。。。



2004年06月15日(火) 第319話 ちびたの物は私の物

昨日マックで買ったポテト。
食べきれずに1箱丸ごと残ってました。

冷蔵庫にとって置いたちびたが、朝ごはんのときに食べるというのでレンジで暖めて出したのですが。

今日も学校が振り替えでお休みのちびたは
「今朝は目覚めがヨシオさん」
などとご機嫌で、朝からゲームをしていた。

「さっさと食べなさいね」
「ポテトはだいじにあとで食べる」
「じゃあ、パンだけでも早く食べてノアを出してあげてね。」
「はあい」

・・・・・なにが「はあい」だ。
ポテトのことをすっかり忘れてトースト食べてトイレにいっちゃったらしい。

なかなか出してくれないものだから、ノアは自分でドアを開けてバリケンから出てしまった(らしい)。
我が家は普段からノアを食事時にハウスするとき,きちんと鍵をかけてない。
自分から出て来ることはないので、油断してた。

私は長男の弁当作りで台所にいた。
ノアを出してやろうとリビングに戻ったら、ノアは出ていた。

頭を低くして「ごめんなさい」をしている。
ポテト!!!
と気づいたときには箱が床に転がっていて、Lサイズのマックポテトがきれいさっぱりなくなっていた。


ノアはねえ・・・
ちびたの物には遠慮がないようだ。
普段はテーブルの上のものには手を出さないのにねえ。

私が食べてる途中で席を立っても、盗み食いはしないのに、ちびたの食べ物は、ちびたがいるときならさすがに取らないんだけど、いなくなると遠慮がない。

だからちびたがノアと二人っきりのときは、くどいほど注意しておかないと、チョコレートだろうがせんべいだろうがこっそり食べようとする。

ちびたはこれがまた、だらしないものだから、ほんとに私がイライラする。
食べ終わったらさっさと片付けろといっても、出しっぱなしにしてたりする。

ノアはといえば・・・

塩気たっぷりのフライドポテトをごっそり食べて、喉が渇くらしい。
がぶがぶ水を飲んでいる。
あー・・・・

トイレも早め早めにつれていかないとねえ。
まさか油で下痢しないでしょうね???(涙)

ノアは盗み食いしたことを忘れてないらしく
「ノアちゃん・・・」
と話しかけると、いつもは擦り寄ってくるのに、今日だけは斜め下を向いてその場で伏せをしている。

そこまで理解できてるなら、盗み食いしないで欲しいよ。。。。



2004年06月13日(日) 第318話 留守番してますから!

ノアの「歩かない」季節は終わったようで、散歩もサクサクと歩くようになった今日この頃。

しかし・・・今朝は強い雨でした。
私も気が重くなるほどの雨の中、家を出て20秒もしないうちに
(行きません)
とノアが脚を突っ張ります。

「だめだよ。夕べのトイレからもう10時間たってるもの。」
無理やりリードを引っ張りながら引きずるようにして公園に連れて行く私。

(嫌です嫌です)
必死で抵抗するノア。

徒歩1分の公園にやっとついて、ノアはそそくさとシッコだけをして帰ろうとする。
「ウンチョスは?」

きかれたことはわかっているだろうに、全く聞こえない振りをして帰途につくノア。
「・・・・もー。」

ここまで嫌がっていると、ウンチョスなんて出ないのよねえ。
仕方なく帰ってきました。

帰るなり玄関マットで体を拭こうとするので
「だめ!だめ!」
と引っ張りたてるようにして風呂場に連れて行く途中、実に巧妙に私のジーンズに体をこすり付けて体を拭く。

「あ゛〜っ!も゛〜っ!」
私、朝の5時過ぎだというのに思い切りでかい声を出してしまった・・・。
タオルを次々取り替えてノアの体を拭き終わると、
(フンッ!フンッ!)
とご機嫌の悪そうな鼻息を立てて和室に直行し、転がっているミミちゃん(ぬいぐるみ)を咥えて振り回し、マウントしていた。

よほど雨の中を歩くのが嫌だったらしい。

私の愛読書「ロダンのココロ」の中で、イエローラブらしいロダンは、飼い主の奥さんに
「今日は雨だから、お買い物に連れて行けないわねえ。」
といわれて
(わし、そげんこと、ありませんから!奥さん!濡れても平気ですから!)
と心の中で叫ぶ。
そしてココロの叫びは聞いてもらえない。

しかし、ノアだったらこの場面
(私、家の中で留守番してますから!)
とつ叫ぶのは間違いない。



2004年06月10日(木) 第317話 ノアの楽しみ

最近のノアのささやかな楽しみ・・・・
それは「タケノコのまるかじり」

昼散歩で出かける森林公園は、周りに竹やぶがある。
地下茎を伸ばしてきた竹が、滑り台やらシーソーやらがある芝生のはじっこに可愛いタケノコをのぞかせているのだ。

ある日私が
「これ、おうちにもって帰って食べられないかなあ。」
と靴の先で10センチほど顔を出してるタケノコを踏み折って手でちぎってみた。

ノアはそれまで何の興味も示していなかったのに
(おお!)
というようにピョコンと跳ねるようにして固まり、頭を傾けて興味津々で私の手元を見つめている。

皮をむいてみると、お店で売ってるタケノコと違って、妙にスカスカしていて実が細いものだったけど、柔らかいタケノコが顔を出した。
そしたらノア、
(ちょーだい!ちょーだい!)
と飛びついてくる。

「食べる?」
差し出すとパクッ!と咥えて座り込み、両前脚で押さえてバーリバーリ、シャクシャクシャクと美味しそうに食べた。

・・・・美味しいんだ・・・・。
で、隣に生えてたのタケノコも同じように皮をむいて差し出すと、これまたがっついて食べる。

ためしに中指ぐらいの太さのシノ竹(っていうんだっけ?)のタケノコも皮をむいて差し出すと、ぽきぽきと目を細めて食べる。

それ以来ノアは、森林公園に行くと、とりあえずタケノコチェックに行く。
生えていると、その前でジタバタして私を見上げて鼻を鳴らす。
(とってよー。皮むいてよー)
ということらしい。

毛の生えた外側の皮ごと自分でかじることはしないのが不思議。


昨日は3本生えていたので、最後の1本を私も皮をむいてかじってみた。
生でね。(笑)
青臭いけど、ほんのり甘くてすがすがしくて、えぐみは全くなかった。

「あ、美味しいじゃないの、これ」
ほんのちょこっとずつかじっていると、ノアが激しくジャンプを繰り出して欲しそうにしていたので一口ずつ交代でかじってみた。

私は1回に3ミリぐらいしか齧らないのに、ノアは一口で全部奪おうとするので
「あ、ずるいよ。」
などといいながら順番に違う端っこを齧った。

ふと気がついたら、散歩してるらしい熟年女性が怖いものを見るような顔でこちらを凝視していた。

                         汗

             犬と一緒に公園のタケノコを生でかじってる女だもんね。

                         汗

                        かなり汗

                  ・・・・・はははははは・・・・・・

今度は人目がないことを確認してからノアと一緒にかじろうと思う。



2004年06月08日(火) 第316話 動物病院の値段

昨日、やっとノアの予防接種を済ませ、フィラリアの薬をもらってきました。
愛想がないけど(犬の側に立って)親身になってくれるお医者さんです。
踊る大走査線の「署長」を若くして渋くしたような先生です。(笑)

やたら検査が多くて料金が高いきれいな病院は、ノアを抱っこして診察台に乗せてくれるんですが、「署長」の病院は
「ご自分の犬は飼い主さんが乗せてください」
とおっしゃって、抱っこで抱えたことのない私とノアを、ちょいと慌てさせます。^^;

全身を触診し、子宮をチェックし、耳を診て歯を診て、採血して
「あー、おとなしいね。いいこだね。」
と声をかけてくれました。

ノアはぺろりんと先生の腕を舐めて、よしよしと頭をなでてもらい、大喜び。

さて、ここでワクチンと薬をもらうのは初めてなんですが、安いんですよ!!
以前の病院は両方で3万3600円だったんだけど、「署長」の病院は2万100円でした。

1万円以上違うの。
なんだかなあ。
もっと早くここに来ればよかった。
やたらに検査で稼ごうとはしないし。



2004年06月04日(金) 第315話 おっかさん、ごめんよ

昨日の朝、朝もや煙る中、田んぼのほうに散歩に行きました。
幅3メートルほどの用水路に沿って歩いていると、それまで私のやや後方をだらだらと歩いていたノアが、いきなり草むらに向かってダッシュしました。

猫のいる住宅街ならともかく、田んぼでは珍しいことです。
「なに???!!!」
伸びるリードを慌ててロックして両脚で踏ん張り、ノアの暴走を
食い止めました。
同時に「ガアガアガアガアッ!!」というけたたましい声。

道端から1メートルほど入った草むらから、ワラワラとカルガモの親子の団体が用水路に飛び込みました。

3羽いる成鳥のうち1羽は、右の翼を折れ曲がったように水面に激しくたたきつけ、派手な悲鳴のような声を出しながら左の方向へ。
10羽ほどのかわいらしい雛は、茶色とクリーム色の縞々の体で必死に右のほうへ泳ぎ去ります。

一瞬のことなのに、その連係プレーは見事でした。

背中の毛を総立ちにさせて水に飛び込もうとするノアをリードで抑えながら、「やめ!ノア!だめ!」と声をかけつつ踏ん張る如月。

カルガモのおっかさんは、私たちがさっさと立ち去らないと見るや、一旦隠れた草むらからまた飛び出してきて
「ガアガアガアガアッ!!」
と激しく右の翼だけでばたつきながら更に左へ。

「あー。。ごめんよ、ごめんごめん」
思わず声に出して謝ってしまいました。

朝の5時10分。
まだ親子でゆっくり眠っていたかったよね。
いきなり黒いでかい犬が駆け寄ってきて、さぞかし肝を冷やしたよね。

用水路からノアを引き離して歩き出すと、3羽のカルガモはゆっくりと雛のほうに泳ぎ去っていきました。
あー、私もびっくりした。

カルガモって、あんがい無防備なところで夜を明かすものなんだねえ。
あれじゃ犬やイタチにやられちゃうんじゃないかねえ。

しばらくして沼にたどり着くと、たくさんのバードウォッチャーがカメラを抱えて集まっていました。
そこには白鳥の夫婦が5羽の雛を従えて、ほんの手が届きそうなところでくつろいでいました。

よく見ると、くつろいでいるのは雛だけのようで、白鳥の両親からは目に見えるような警戒心のオーラが漂っていました。
白鳥の近くに寄りたがるノアをけん制しながらそちらへ歩いていくと、
「今年は全部巣立つといいねえ」
「犬にやられることもあるからねえ」
という声が。

背中毛ボーボーで興奮しているノアを連れてる私,少々肩身が狭かったです。
雛たちはそれぞれ微妙に色が違っていて、濃いグレーの雛が1羽、薄いグレーが2羽。その中間の色の雛が2羽でした。

バシバシと警戒光線を出しつつ辺りをうかがう白鳥の両親は、正直、優美というよりは怖かったです。^^;



2004年06月02日(水) 第314話 心配してくれたのね

朝の2回の散歩、昼のトイレ散歩、夕方の散歩と一日4回の散歩は私が連れて行きます。
でも、夕べは5月中忙しかったせいか疲れてしまって長男に頼みました。


「あー・・・ちゃんと歩けよ、ノア・・・」
ノアに甘く見られている長男は暗い顔で用意を始めました。
ノアは気配を察して(お母さん・・・)とにじり寄ってきて私を見つめます。

「今日は行けないから。お兄ちゃんと行きなさい。」
(お母さん・・・)
さらにジーっと私を見つめるノア。

「行くよ!ノア!」
お兄ちゃんが首輪をつけてリードもつけて引っ張ると、私を振り返り振り返り家を出て行きました。

30分ほどで帰ってくると、もう大変。
(お母さん・・・)
私の膝によじ登り、顔を舐め、台所に行けば足元に座り、トイレに入ればドアをふさぐようにして座り、お風呂に入れば脱衣所で横たわる。
いつもはここまで張り付かないんですけどね。

「可愛そうに、お前が具合悪いと思って心配してるんだなあ。」
夫がしんみり言いました。

「大丈夫だから。具合悪くないからね。」
そう言って頭をなでると、じーっと私の目を覗きこみ、嬉しそうにスリスリと頭をこすり付けてきました。


犬っていいよねえ。
人間を思いやってくれるよね。
心配してくれるよね。

インコ、ニワトリ、文鳥、水亀、陸亀、金魚、ハムスター、ハツカネズミ、メダカ、猫、ウサギと暮らしたことがありますが、やはり犬が私の中では一番の相棒です。


ラブラドールは・・・本当に情の深い、いい犬だと思います。


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