「ジョゼと虎と魚たち」 - 2004年03月28日(日) ん〜、キャスティングに助けられたという感じかな。前評判で良さを聞いていたけど、それほど強いインパクトは受けなかった。 ジョゼと恒夫が別れる理由は、観た人によって受け入れ方が違ってくると思う。別れを切り出したのはジョゼからなのか、それとも恒夫なのか。「結局僕が逃げた」と恒夫が映画では言っているが、はっきりしたことは最後までわからなかった。僕が思うに、別れを切り出したのはジョゼではないかなと思う。 ジョゼが別れを切り出した理由、それは恒夫が物足りなかったから?それとも恒夫に迷惑をかけたくなかったから?恒夫が就職し、すれ違いの生活が続いていたから?様々な理由が考えられる。 パーキングエリアで、恒夫が「車椅子買おうよ」と言ったのに対し、ジョゼが「あんたがおんぶしてくれたらいい話やん」と言う。そこで恒夫は「年寄りなったらきついだろ」と言った。それに対しジョゼは黙った。結婚を考えていた恒夫に対し、結婚は頭になかったジョゼ。僕が、ジョゼから別れ話を切り出したと考える理由のシーンだ。 この作品は、よくある障害者との恋物語とは少し違う感じがした。それはどういう感じなのかといえば、よりリアルに描かれていたということだろう。別れることが決まって、それが原因で恒夫とジョゼが苦悩する姿なんて描かれてなかったし(最後に恒夫は泣いてたけど)、いざ別れる時だって、たんたんとしてた。最後は弱い男性(恒夫)、障害者だが強く生きる女性(ジョゼ)ってな感じで話が終わっていった。男としては痛い映画だ。しかし、恒夫が変に格好つけなかったところに、僕は好感がもてた。女性からすると、すぐに香苗に乗り換えた恒夫に対して憤りを感じた人がいたと思うけど。 障害者との恋愛は難しい、女性は強い生き物で男性は弱い生き物。結局、この作品で伝えたかったことはこの2点なんだと思う。だから女性にとっては感動、男性にとっては痛みを感じる映画なんだと思う。 僕にとっては、妻夫木聡、池脇千鶴、上田樹里、新井浩文といった好きな俳優、女優が出てたから面白かったといえる感じだ。障害者との恋愛は難しいとリアルに感じたが、肝心の男性が感じるはずの「痛み」を僕はそれほど感じなかった。 それは、僕は男が弱い生き物だっていうのを認めたがらないからだろう。10年後にもう一度この映画を観て、そういう風に思えたらいいんだけど。 - センバツ・1 - 2004年03月27日(土) 昨日のダルビッシュはすごかった。とは言いつつ、僕は用事があったのでリアルタイムでは見れなかったんだけど、以前のダルビッシュとは別人だった。 一年前、僕はセンバツを見に、甲子園へ行った。2回戦の東北対花咲徳栄で初めてダルビッシュを見た。第一印象は「なんだこいつは?」って感じ。すごいって意味ではなく、期待外れっていう意味で。 マウンド上では球審の判定に対して、露骨に反抗的な態度を示すダルビッシュ。バッテリーとの息も合っておらず、それを察した野手陣にも悪影響を及ぼしている。その試合は花咲がダルビッシュを打ち崩し、勝利を収めた。秘めた実力はすごいのかもしれないが、あまりにも幼すぎる。僕のダルビッシュへの第一印象はこんな感じだった。 若生監督のダルビッシュへの主将指名は大正解だったと思う。そのおかげで一匹狼からチームプレーに徹する真のエースへと変わった。帽子のツバには「チームのために」と書いてあるらしい。 熊本工業の岩見も素晴らしかった。ほとんどのスポーツ紙の一面がダルビッシュだったため、陰に隠れていたが、東北高校打線相手に自責点ゼロは胸を張っていい。それ以上にダルビッシュが凄かった。それだけのことだ。 東北の次の相手は大阪桐蔭。東西の横綱対決だ。ほんと楽しみ。 - インタビューという「刺激」 - 2004年03月26日(金) 久々の日記です。別に忙殺されていたわけではないですが、就活などで刺激のない生活が続いていたのでなんとなくサボってしまいました。24日からいよいよ本命スポーツ紙の採用試験がスタートしました。必ず内定します。 刺激のない生活と書きましたが、そんな中、ひとつだけ「刺激」がありました。 16日、ドリームゲートインターンでお世話になった野村さんから「着信あり」。代々木のホームにいた僕は、なんだなんだと思い野村さんに電話する。 野村「お〜久しぶり。あのさ、今週ヒマ?」 僕 「大丈夫ですよ。何すか?(今週はES2つと土曜にある筆記の勉強をしないといけなかったが、思わずこう返答してしまった)」 野村「インタビュー記事を書いてほしいんだけど、やってくれる?」 僕 「相手は誰ですか?」 野村「巨人軍のOBで、今居酒屋やってる人なんだけど、明日インタビューして、金曜までに記事を仕上げてくれる?」 僕 「(マジ?そんな急な話ありえない、思いながら)いいっすよ!やらせてください!」 てな具合で話が進み、その日に取材相手の情報をネットで集め、17日にインタビューし、記事を書きました。ES2つと同時進行でやったのでハードでしたが、このインタビュー記事は、引き受けて本当によかった。単調な生活が続いて嫌気のさしてきた時期だっただけに、このインタビューがきっかけで、再び僕の心に火が点いた。 中井康之。1974年に巨人へドラフト1位で入団。現在、洋風居酒屋「護国寺なかい」を経営。48歳。この方の人生模様を、記事では最大限に引き出したつもりです。 近々、ネットで公開されるので、よかったら見てください。 http://www.dreamgate.gr.jp/feature/inteview/200403/005/ -
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