「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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2008年04月18日(金) カエルの長靴

買い物に出かけた先で、
ハルはステキなものを見つけてしまった。

黄緑色のカエルの長靴。
つまさき全体がカエルさんの顔になっている。

「おおぅ。」と、ちょうど目の高さの棚に
両手を伸ばして、そうっと長靴を手に取って胸の前に抱えると
私を振り返った。満面の笑みである。

しゃがんでハルと一緒に長靴をのぞきこみ
「いいねぇ。長靴。」と言うと
小首をかしげて「ね!」とキラキラした顔で応える。

かーわい〜。
なにがかわいいって、長靴持ってキラキラしてるハルがチョーかわい〜
「ハーちゃん、これ、買うたげよか。」と、瞬殺される母。

履いてみる?と言う前に
ハルは「んしょ!んしょ!」と自分でマジックテープをはがして靴を脱ぎ、
ぺたんと座り込んで靴下もぎゅむーと引っ張って放り投げて
小さな足に長靴をすぽんと履いた。

初めての長靴。
目をまん丸にして、そろ〜りそろ〜りと進む。

かぁ〜わぁ〜いぃ〜〜っっもう、買う買う買うっ(←バカ)

「ハーちゃん、レジでピッてしてもらおうか。」
うん、とうなづいて、長靴のままレジに向かおうとするので、
「あー、そうじゃなくて、一度脱いで、お手手に持って、おねえさんにハイ、ってしようよ。」
と、脱いだ靴を目の前に出したら怒った。
「やんっ。」
あうー。そうですか。じゃ、さ、裸足でいいから。脱いで、手に持って。
「お手手に持って、おねえさんに、ハイって。ね。」と繰り返して長靴を指差して言うと、
そうか!「レジでピッ」か!と納得したらしくおとなしく脱いで
長靴の履き口をちゃんとそろえて大人が持つように右手片手でぶら下げて
ぺたぺたとレジに歩き出した。

一緒にお買い物に何度も行って、
「レジ」てとこで「あい。」と渡すと「えらいねぇ〜。」と言われる。
「ピっ」ってしてもらえると「えらかったねぇ〜。」と「私のもの」を返してもらえる。
そしてずっと持ってていい。食べてもいい。
ということを理解してきたのだなぁ。


会計を済ませた長靴をさっそく履いておうちに帰った。
玄関で脱ぐとき怒ったけど、
「ここにずうっとカエルさんいるって。」とハルの方に向きをそろえて見せたら
安心しておうちに上がってきた。


のに。
「わぁ!かわいいながぐつや〜ん!履いてみて!ハーちゃん履いてみて!」
と、帰宅する兄姉にリビングに持ち込まれ
いつの間にやらうちの中で履いて歩いてご披露。
さんざん、「かわーい〜!」「いいの買ってもらったねぇ〜。」「カエルのカッパと傘もほしいねぇ〜。」などと大騒ぎである。
バカは親だけではすまないハル。




かわいいカエルちゃんは、
脱いだあと、マルのランドセル棚にきちんとそろえてカエルが見えるようにしまってあった。(ハルの仕業)






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