「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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連休明けに保育園に行きたがらないのはよくあることだ。
でもマルの場合は違った。
連休中、お出かけするたびに、空にはためくこいのぼりを見ては、 「ぽくも、こいのぼり、つくってあるんさー! はやく、ほいくえんにいきたいなぁ!」
へーえ。 きょうだいの中ではじめて、「ほいくえんにいきたいー!」を聞いた。
今朝、バタバタと、父、兄、姉と出て行った後、 マルも大急ぎで着替えた。 保育園は8時からしか門が開かないのに、 7時半から玄関で靴を履いて、 「はやくいこうよぉーー!」 1週間前のグズグズがウソみたいだ。
マルはひとりで、「せんせーおあよーございますっ!」とあいさつをすると、 保育園の玄関で靴を脱いだ。 「お!せんせーおはよ!」 「まるちゃんおはよー。」 なじみの先生と立ち話をはじめた。 泣くどころか、もう、母のことなんか見えてない。 母ずっと、心配で見てるのに。
先生が気がついた。 「まるちゃん、お母さんにいってきますって。」 「お?行ってきまーす!!」 手を振って教室に走っていってしまった。
いいことなんだけど。 いいんだけど。 いいんだけどね。
とうとう、マルたんにも親離れされました。
2002年04月29日(月) |
行楽なんかじゃない。 |
大潮だ。 4管(第4管区保安本部)発表の潮見表によると、 今日の大潮は12時48分だ。
この時期にスーパーでアサリ買っちゃいけないよ。 アサリは海で採ってくるもんだ!! こんな生活にもすっかりなじんださ!きゅー。
ということで、「貝掘り」だ。
今日はヒゲ君もお休みが取れたので、一緒に潮干狩り。 子供が海で遊べる程度でいいと思ってたので、用意はごく簡単。 おもちゃのスコップと、クマデ、バケツと着替え。
ところがヒゲ君、「さ!ホームセンターに寄ってくれ!」 なんでー? 「ジョレンを買うっ!」 え、えらい本格的な。
持ち手の長いジョレンを買って、無理やり車に積んで、海に向かう。
一昨年の水害のせいで、ここ2年ほどの潮干狩りは芳しくない。 前までは砂に手を入れるだけで、大きなアサリが5、6個は当たってきたのに、 今じゃ1メートルかいてやっと、3、4個。
子供たちと、磯遊びのつもりでアサリを掘る。 ナマコだー! カニだー! ヤドカリだー! モックンは磯の生き物に夢中になって飼育ケースに入れては眺めている。
ミーとマルは、貝持ち当番。 石をどけて、砂を掘って、貝を見つけて、 「ほら、あったよー!」 とマルに拾わせる。 ミーが貝をネットに入れる。 数は少ないけど、粒が大きい。 スーパーで売ってる一袋分くらいはとれそうだ。 楽しいねぇ。
ヒゲ君がジョレンをかついで沖から戻ってきた。 「あかん!ぜんぜんとれん!」 「この奥の河口のほうでよく取れるって聞いたけどね。」 「よし!」 「でも、深いってよ?ヘソまで浸からないと取れないってよ?」 「行ってくる!」
あ。行っちゃったよ。 ヒゲ君。 また家族で来てるの忘れてるョ・・・・・・・。
潮のひいた海岸で、子供たちと貝を掘って、 砂山作って、 おにぎり食べて、 また貝掘って、 カニつかまえて、 着替えて、 また貝掘って おやつ食べて、 1時間くらいたった。
パンツまでべたべたのヒゲ君が、アサリ2キロほど持って帰ってきた。 「ようけとった!さ!かえろか!」
うちに帰って、 子供を風呂に入れ、 軽食を作り、 靴を洗って干し、 洗濯機を回し、 車の中の砂をはらい、 海で遊んだものを洗って、 アサリに砂をはかせていると、 隣近所も海から帰ってきた。 やはりみんな河口で腰まで浸かってジョレンで「アサリ漁」をしていたらしい。 お隣も、裏も、バケツ口いっぱいアサリだ。
「ダンナ、がんばっとったやん!」 そう? 「でも、腰の入り方がまだアマイな。」 わはは。そう? 「あれでは、筋肉痛がくるな。」 わはははは!もうすでに倒れて寝てるよー!
ていうか、レジャーじゃないのね?みんな?
「嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」
・・・・・・・。 「見るの?」 「うん。見る。」
一般1700円のジャスコカードで5%オフ。 子供3歳以上1000円。
「・・一般、1枚、子供2枚ください♪」
「はい、これはお子様へのプレゼントとなっております。」 小判型のミニゲームを二つおねえさんがにこやかにチケットに添えてくれた。
しまった! マルの分のチケットをケチろうと思ったら、おまけがついてこないではないか! もめる〜もめてしまう〜! 映画の前に嵐を呼んでしまう〜!
「あ、あの〜、このおまけ、もう一ついただけないでしょうか〜?」 「ハ?」 「もうひとり、いるんですよー。」 「・・あ、3歳未満のお子様ですか?」 「は、はいっ!」 マルをカウンター越しにひょいと顔半分だけ見せてすぐに隠した。 「おひざの上で見られるんですね。ハイ、じゃもう一つ。」 「あ、すみませ〜ん、ありがとう〜。」
クレヨンしんちゃんで感じる、あつかましくなってゆくワタシ。
2002年04月27日(土) |
荒いわ、ミーちゃん。 |
連休初日。 モックンはどうしても「水鉄砲」を買わねばならないらしい。 私に聞くな。なぜかは知らん。
「自分で買うから!自分のおこづかいで買うから!」 やつは大事な貯金箱から1000円を財布に入れた。
「ポクも!ポクもッ!ポクのニコチャンとってよー!」 マルもニコチャン貯金箱からお兄ちゃんが1000円出してくれたので、 財布に入れてカバンに入れた。 持ってるだけで満足満足。
ミーは500円玉と100円玉で1000円分をクマの財布に入れた。 「ミーだけお札じゃないんだね。」 「うん♪へへー。」
目的のジャスコに着いて、おもちゃコーナーを物色。 今日はジャスコデーで、おもちゃは5%オフだ。 よかったなぁモックン、この980円の水鉄砲、消費税入れても977円だよー。 「うん!前からほしかってん!」
マルがおしっこ!というので、 トイレにダッシュして連れて行って、帰ってきたら、 ミーがいない。
モックン、ミーがいないよ? 「ボクしらんで。」
そう? ん? あっ! あっ発見!!
おもちゃコーナー横のゲームセンターで、 100円玉をキャンディすくい取りマシーンに今まさに入れんとしてるミー発見!!
おおおい!
「あ。」ちゃりん。 間一髪お金投入に成功したミー。 「ぬふ。」 慣れた手つきでボタンを叩いた。 バラバラとアメをゲット。
「アンタ〜。このために、100円玉だったのか〜。」 「ぬふ♪」
あわてて財布の中身を覗いたら、まだ900円残っていた。 「もう、やめときなよ。」 「うん。」
って言ったのに、またマルのおトイレにつきあって帰ってきたら、 さっきゲットしたアメの袋がさっきよりもふくらんでる。 気がつかれてないと思ってるミー、よいこのお顔だ。
休憩してアイスを食べてるときに、 「落すといけないからお財布預かってあげるね。」と言って、 中を見たら、やっぱり800円になっていた。
「ミーちゃん、またゲームしたやろ。」 「てへ♪」
将来、こいつの積み立てだけは、印鑑を預かっておかねばならない。と、思った。
小学校の参観日。 一斉参観なので1年生と2年生の教室を行ったり来たり。
モックンのクラスは、「クラスの目標にあった、自分の目当てを考える。」 クラスの目標は、「みんな きらきら」。
先生が、「みんなー?きらきらって、どういうことかなぁ?」 勢いよく手をあげた子がふたり。 先生が当てる。 「ハイ、タナカさん。」 ゴソゴソと立ったタナカさん、きちんと机の横に立ちなおしてから、 「わ、忘れました。」
先生、口元だけ笑っている。目は怒っている。
もうひとりの子を当てる。 「ハイ、ヤマダくん。」 ヤマダくん、元気よく、 「光る!」
先生、満足げに黒板に大きく「光る」と書いてまるで囲んだ。 「じゃ、みんなが光っとるときって、どんなとき?」
勢いよく手をあげるタナカさんとヤマダくん。
先生、他にはおらんのかーとしばらく待っていたが他の子供が手をあげない。 モックンなんか一番後ろの席をいいことに、 ノリのふたをいじって遊んでいる。
「ハイ、タナカさん。」 タナカさん、机の横にきちんと立ちなおして、 「ま、また忘れました。」
子供たち、はやしたてるかと思ったら、 全員がしーんとして、ぴた。と動きを止めてしまった。 今から始まる何かに備える反応だ。
でもしかし、今日は参観日。 先生、ひときわやさしい声で、 「もぉ、忘れないでくださ〜〜い?」 目がきょーれつに怒ってますよセンセイ。
とても、普段の授業がうかがい知れるひとコマでございました。 がんばれよ、モックン。
ミーのクラスは、「誕生日調べ」。 自分のお誕生日を言える子、言えない子、まだまだいろいろ。 こちらの先生は、終始にこにこしている。 「あれぇ?だいちゃん、2月生まれやでー?立って下さいよ〜ぉ!」 だいちゃんも頭をかきかき立つ。
「これで、みんな自分のお誕生日がわかったねー。 で、今から、みんなで自分の顔を描いて、自分の生まれた月のとこに貼ってください!」
先生が画用紙を配る。 「失敗したら、裏に書いていいよー。裏も失敗したら、どーしよう?」 子供たち勢いよく、 「センセイにもう一枚もらう!」
とっても普段の授業がよくわかるひとコマでございました。 ミーちゃん、よかったね。
2002年04月25日(木) |
手をつないでもらうと。 |
マルが保育園に機嫌よくいけるようにと、 ご近所のお友達と一緒に行くようにしている。
いつもは、一つ上の女の子のサーちゃんと行ってたのだけれど、 今日はお隣のユーくんと一緒に行くことにした。
ユーくんもマルも同じ年少さん。 ユーくんも毎朝ちょっとぐずり気味。
母ふたりで、園の玄関でお迎えの先生にあいさつして子供の手を離す。
ユーくんが先に玄関に入る。 マルが靴を脱ぐのに手間取ってる。
マルが来ないのに気がついたユーくんが戻ってきた。 「いこか。」 ユーくんがマルに手を出す。 「うん。」 マルがユーくんの手を取って、 二人で手をつないで階段を上がっていった。
小さな二人が手をつないで行ってしまう後姿を見て、 手、つないでもらうと、がんばれるね。って思った。
玄関に置こうと、みんなで観葉植物を買いに行った。 はじめは、「ゴムが取れるからゴムの木!」といっていたモックンだが、 お店のゴムの木は、も一つ元気がなくてやめにした。
なににしよう。
あら。あんまり見慣れない、いい形の観葉植物がある。 これにしようかなぁ。
ねー、これにしようかー?
「あっ!おかーちゃん、これはマイナスイオン発生木や!」
・・・・・・なんじゃて?
モックンは、園芸店であつーく語り始めた。 「あのな、プラスイオンていうのが多いと体に悪いねん。 でもな、このような植物はマイナスイオンを発生させるねん!」 さ。さようですか。 では、これに決めてもよろしゅうございましょうか。 「うん!」 店員さんが大笑いだ。
サンセベリアというこの観葉植物を玄関に置いておいたら、 帰ってきたヒゲ君が、 「ただいまー、あっ!これはマイナスイオン発生木やないかっ!」
・・・・・・あんたたち、おんなじテレビ、みてたんでしょ。ね?ね?
小学校の遠足だ。
モックンもミーもお弁当が楽しみ。 おにぎりと、唐揚げと、ウインナと、とうもろこしと ウズラ卵のしょう油煮と、マカロニサラダと、イチゴとゼリー。 小さなケースに詰めてリュックに入れる。 リュックをしょったまま顔を洗って、 いつもより、5分も早くうちを出た。
行き先は、ミーが学校とうちのちょうど中間の公園。 モックンがうちの前の園芸屋さん経由でうちからまだ1キロほど先の公園。
ちょうど、うちの前の銀行で用事を済ませて出てきたら、 2年生の列が目の前をぞろぞろ。
「あっ!モックンのおばちゃーーん!」 「モックンのおばちゃん、おーい!」 2年男子に激しく手を振られる。 とりあえず手を振り返す。
モックンが後ろの方からやってきた。 「おー?」 よ。 「おー。」 それっきりなんにもいわずにひらひら手を振って通り過ぎていった。
照れてんのかな。と思ってしばらく後姿を見ていると、 隣の女の子が振り返った。 お母さん?とか聞いてるみたいだ。 モックンは友達に何か言ってから、 振り返らずにまた手をあげてこっち向きにひらひらと手を振った。
曲がり角を曲がって見えなくなるまでに、 4回も振り返らずに手を振ってくれた。
保育園の懇談会で先生が、 「マルまるちゃんから、保育園行かない宣言が出たそうで。」
えへ。よくご存知で。 同じ保育園に通うママ連から聞いたのだそう。
「すーみーませ〜ん〜!ゆきとどかなくって〜〜!」
いや、先生のせいじゃないですよー。 このヒトは生まれたときから兄、姉が保育園に行ってたので 日中エセ一人っ子やってましたから、甘えたなんですよー。
センセ、そんなときのために、 「お宝毛布」使ってくださいよ!
「助かってますー!お宝毛布! こないだもね、ちょっと泣いてしまって、 そのときにすぐ出したらすぐ泣きやんでくれて!」
でしょー?でしょー?
「ほんとに重宝してます!毎日使わせていただいてます!」
ああ、そうなんだ。 だから、先週持って帰ったお宝毛布、ねずみ色になってたんだ。
きれいに洗って白くなってふわふわになったお宝毛布を持って、 また明日から保育園だ。
車で買い物に行く道々、 ヒゲ君が、今度家を建てるなら、もっと田舎がいい、などという。 「えー、イヤだー。」 「いいやんかー田舎暮らしー。」 「ヤダよ。不便だし、海遠くなるし。」 「あっ!じゃ、海の近くは?海のすぐそば!」
それもヤダ、と言おうとしたら、 モックンが、 「そんなトコ建てて、津波がきたらどうすんの!」
「う。」 詰まるヒゲ君。
モックン、クール!!イエ〜。
ヒゲ君がもう一軒行こうという。 今日オープンしたばかりの店だ。 子供たちは、何にも買ってもらえるような店でないので、 乗り気ではない。
「おとーちゃん、次ドコ行くの?」とモックンが聞く。 「ホームセンター。」 「何しに行くの?」 「見に行くの。」 「何を見に行くの?」 「どんなとこか見に行くの。」 「何か、買うの?」 「とりあえず見るの。」
モックン、一呼吸置いてから、
「何にも買わへんのに、何で行くの!?」
「う。」詰まるヒゲ君。
「ボクは買うものないし、あんまり行きたくないよ?」追い詰めるモックン。
「い、いいのッ!とーたんが行きたいからいくのッ!!」助手席で暴れだすヒゲ君。
これでも30歳差。
モックン、クール!!
2002年04月20日(土) |
MC台本を書くおかーちゃん |
おかーちゃんが、パソコンでなにかしてる。
さっきまでは、ぼくらのそばで突然、、 「・・わたしたちは、ダンスを通して、 子供たちが自分に自信を持ってくれればいいな!と考えています! ・・・・・むー、30秒もないじゃん・・。」 とか、ひとりニカニカしながら喋りだして、けたたましかったのに、 急に静かになってパソコン部屋に引っ込んでしまった。
おかーちゃーん。
おかーちゃーん。
おかーちゃーん!
おかーちゃーん!!おかーちゃ〜ん!!
きええい!とおかーちゃんはカギをつかんで言った。 「車に乗りなさ〜い。」
「どこいくの?」 「コンビニー!」 「なにしにー?」 「コピーとるついでに、あなたたちの好きなおやつなんでも買ってあげましょう!!」
わーい!やったー!!
おかーちゃん、コーラ買ってもいい? 「いいよ〜♪」 おかーちゃ〜ん、フランクフルトがどーしても食べたいんだけどー。 「いいよ〜♪」 おかーちゃん、ちっちゃいのじゃなくて、おっきいポテチ買ってもいい?? 「いいよ〜♪」
家に帰って、おかーちゃんはなにやらぶつぶつ言いながら またパソコンの電源を入れた。
おかーちゃ〜ん。
おかーちゃ〜〜ん!!
「はいー!」
ゲーム・・・・・してもいい・・・・??
「いいよ〜♪」
今日のおかーちゃんは、何でも許してくれて、 ボクたちシヤワセ〜。
あつー。 今日のおやつはアイス!って、絶対ミーが言うなぁ。
あ。そうだ。 大奮発して、今日のおやつ、パフェにしようかな。
シャトレーゼで買ったばかりの1500mlのバニラアイスがある。 生クリームもある。 モモの缶詰も、バナナもある。 ジャムは、イチゴと、アンズがある。 庭からミントを摘んでこよう。
「おかーちゃーんただいまー!暑いー!アイスー!!」 予想通りのミーの第一声。 「ミー、パフェ食べる?」 「あんの??」 「つくんの!」 「作って作ってー!」
デュラレックスのコップに、まずはコーンフレーク。 その上に、ちょっと、生クリームを絞り出して、バナナとモモ。 その上にバニラアイスをスクープで丸くのせる。 でまた生クリーム。フルーツ。アイス。 最後に生クリームをソフトクリームみたいに絞って、 ジャムを散らして、バナナとミントの葉を飾って出来上がり。 立派なパフェだー。
「どう!」 「うひひひひひひひひ!!!」
にーんまりと笑いながら食べ始めた。 「おいしー!おかーちゃん、これおいしー!!」
ふふん、よかったねぇ。 あれ?ミーちゃん、お友達が遊びにきたよ? 「えっ?あっ!ヒー君!ルーちゃん!パフェ食べる??」
ということで、ふたつパフェ追加。
モックンが帰ってきた。 「モックーン!!パフェー!!」ミーとその一味が叫ぶ。 「ええっ!ああっ!ボクもー!」
ということで、ひとつパフェ追加。
「モックン、あそぼー!」 「今パフェ食べとんのー。」 「パフェ!?」 「食べるー?」 「食う!」
ということで、よっつ追加。
マルちゃんのお迎えにいく。 「マル、パフェ食べる?」 「食べるー!!」
最後のパフェをマルが食べていると、 ショータが、 「おばちゃん、いっつも思うけど、店できるよな!」
・・・・・・・あんたら相手の、おやつ屋かい・・・・・。
「マル、お着替え、それじゃないよ、制服だよ。」
「いや、きょうは、これ。」
「制服で行くんだよ、保育園。」
「・・・・・今日は、保育園やめとく。」
キター! 早いなオイ。まだ10日じゃないか。
一つ上のサーちゃんを誘いに行って、一緒に行ってもらおう。
「マル、サーちゃんが一緒に行こうって。誘いにきてっていってるよー。 ささ、制服に着替えて、お迎えに行こうかー。」
マル、サーちゃんとは遊びたい。 しぶしぶ制服に着替えて、家を出る。 ぽくぽく歩いているうちに機嫌がよくなってきた。 「おかーちゃーん!先、行ってるでー!」 このままのご機嫌モードで保育園行ってくれるかなー。
サーちゃんママの車に便乗して保育園に到着。 お出迎えの先生に駆け出したサーちゃんにつられて マルも駆け出した。
ところが。
フリーズ・マル。
先生が察知して近づいてくる。 この時期の先生は手荒い。 母親にすがり付いて泣く子を引っぺがして担ぎ上げて保育室に搬送する。 ギャー!!と泣きわめこうが、慣れない母親がオロオロしようが、 「お預かりしまーす。」と にこやかに中の先生に佐川急便の荷さばきのように子供をリレーにする。
私はこのやり方が大嫌いだ。 泣くのはこの一瞬だけだとはわかってる。 教室に入ってねんどやブロックをはじめれば気が紛れることも知ってる。 たくさんの園児が来るのよ、バンバン流していかなきゃ忙しいのよ!ていうのもわかる。 仕事なのよ、泣いてでも置いてくしかしょうがないのよ!ていうのもわかる。 どこの保育園でも5月までは朝の園バスはバスごと泣いてるし、 先生は総出でとにかく少しでも子供を馴らすのに一生懸命だ。 わかってる。 でも、この手荒い扱いが許せない。
楽しく通う保育園であって欲しいのに、 大人の力で嫌がる子供を無理やり押し込む保育園って、 この小さい人たちに思われるじゃないか。
小さい人たちが「しょうがないんだ。」って慣れてくまで、 小さい人たちを手荒に扱って泣かせるのなんて、 私は、全然納得できない。
「慣れる」ように、「馴らす」このやり方が嫌いなので、 先生がつかむ前にマルの手を優しく握る。 「マル、サーちゃんと二人で行っておいで。」 「ヤー!」 「じゃ、今日は、一番にお迎え来てあげる。先生に、一番に帰るっていっておいで。」
一番のお迎えは、ちょっと嬉しい。 サーちゃんも手をつないでくれた。
涙目でマルは玄関を入った。
ぎゅうと口を結んで靴を脱いだ。
片手で靴を持って、 もう片方の手でサーちゃんと手をつないで、 「うわぁあん!」とひと泣き吠えると、階段を上っていった。
ガンバレ、マル。 楽しくお友達と遊べるようになるまで、きっとすぐだよ。
今日でミーの短縮授業も終わり。 ミーと二人きりで食べるお昼ご飯も今日で最後。
「ミーちゃん、お昼なに食べたい?」 「アイス!」
・・・それは、ご飯じゃないです。
「アイスー!」
ほんとにこいつは。
ふと道向こうのソフトクリーム屋を見ると、 『学割!300円→250円!』
・・・・・ミーちゃん、アイス学割だって。 「アイスー!」 小学生でも学割なのかな。 「アイスー!」 気になる、気になる、気になるなる。
「お兄さん、アイス、小学生でも学割?」 「ハイ、学割でっす!」 聞いてみただけのつもりが、 「イチゴとパイナップルと、ブルーベリー!」 とオーダーを入れやがった、抜かりない我がムスメ。
最後のお昼ご飯は、アイスになりました。
2002年04月16日(火) |
私もそういう子だったんだろうよ。 |
保育園にマルが通うようになって、1週間だ。 ぐずって、泣いて、嫌がるかと思ったのに、 拍子抜けするほどあっさりと登園している。
モックンは保育園がイヤだなぁって言い出したのは、7月くらい。 あの時、ちょうどマルがおなかにいたので、 何か危機感もあったんだと思う。
ミーは保育園イヤだなあって言い出したのは連休前。 それまで機嫌よく通ってたくせに、 急に気がついたように、「何でミーはずっと保育園にいかなアカンの!」 と怒り始めた。
マルはどうかな。 すごくがんばって行ってるって風でもない。 嫌々行ってるって風でもない。 楽しくって仕方ないって風でもない。
行くって決まってるんだから行く。って感じだ。
うちではいつもグズグズのでれでれのべたべたのマルなのに、 園につくと、急にしゃんとして、 「せんせー!おあようごじゃいます!」とか言って、 靴脱いで振り返りもしないで行ってしまう。 お迎えに行っても、「マァマァ〜〜ッ!」とかギャンギャン泣いてる子の横で、 なあんでもないような顔して座っている。 名前を呼ばれて靴を履いて、「さ、いこか。」とか言って、 すたすたと帰る。
で、家に帰ったとたんに、「ポクのお宝毛布は〜!」 「おかあちゃん!ビデオ巻き戻して〜!」 「のど渇いた!牛乳お代わりはよ持ってきてー!」 「抱っこー!抱っこー!!」 と、とたんにさっきのぴんとこしゃんはどこへやら。
マルさんて、裏表がお激しくていらっしゃるのかしら?
・・・・・母の血を引いてると思えば、それもまたアリか・・・。
「あああっ!!おかーちゃんっ!」 ミーが、まん丸に目をあいて窓の外を指さす。 なぁに? あら、モックン。お帰り・・・うわっ!
「てへてへへ、たんぼに、おちた・・・・・。」
友達と通学路の脇の田んぼのあぜを走っていて、ズルッとすべってドボン。 「クツ脱げてな。片っぽ、はかんと持って帰ってきた。てへへ。」 どんくさいやつ・・・・。
田んぼにまだ稲が植わってなくて、よかったー。
おばあちゃんちで朝目が覚めた。 おばあちゃんが朝からごちそうを作ってくれたので、みんなで食べる。
10時くらいに、おばあちゃんに手を振って海遊館に出発。 もたもたと12時前にやっと海遊館到着。
おなかすいた? 「アイスー!」 ・・・・ミー・・・・。
アイスを買う。(どうにかならんのか。) お茶と、ケンタッキーも買って、外のベンチで軽くお昼ご飯。
大道芸人のジャグリング、なんてのをやってる。 「コノ、サイゴの、スペッシャルなショーが、おわたらー、あのー、 このボウシにー、お・・・・お・・おか・・ね・・・・・を・・・・ たたんでいれてクダサ〜イ♪」 わははっ!関西芸人!イギリス人だけど! すると、ミーが振り返って、「おかーちゃん!たためる金ッ!」 わ、笑ってる場合じゃなかった。 100円を二枚「重ねて」ミーに渡す。これでご勘弁を。
水族館は近くにたくさんあるけれど、 やっぱり、これだけ立派なのは見ごたえあるねぇ。 ウツボばっかり入ってる水族館とえらい違いだよねぇ。
モックンが丹念に一つ一つの水槽を見てゆく。 気になる魚を横のプレートで確認して、マイペースでまわってゆく。
モックンのペースにあわせたいのに、 ミーは、混んでるところはパスしてゆく。 少し隙間の開いたところめがけて、かきわけて、ガラスにへばりついて中を覗く。 それがカップルのビミョーな隙間でもおかまいなしだ。 ミーちゃん、あなたそんな地雷みたいなことするのやめて〜〜〜〜。ハラハラ。
面白いのが、マル。 水槽の中をガラス越しに眺める。 「おかーちゃん、次のページ行こうよ〜!」
へえ。 薄暗い通路から、明るい水槽を覗いてると、 確かに、四角く切り取られた絵本のページ読んでるみたいだよね。 かわいい感性。
ゆっくり見終わって、おみやげを買って、おうちに帰ろうか。 行きの乗り継ぎ難を念頭に、 上本町に行くのをやめて、難波から近鉄を使うことにする。 中央線を、本町でなく、阿波座で乗り換える。 やっぱり乗り継ぎ駅が空いてるのと、移動距離が短いのは楽だー。 慣れた町で遊ぶと、こういう裏技が使えてちょっと楽チンねぇ。 今度は、この乗り継ぎを研究して遊びに行こう。うんうん。
寝てしまったマルをかかえて、両手がふさがってしまったので、 ミーに特急の切符を買ってもらう。 ホームに着いたら、モックンの乗りたがってた伊勢志摩ライナーが停まっていた。
ヒゲ君に駅まで迎えに来てもらって、 そのままお夕飯食べて帰宅。
ヒゲ君、の〜んびり昼まで寝てたそう。 「ひさしぶりにゆっくりした〜〜!」 そうだね。日曜でもうちは朝からうるさいもんねー。
「ボクのおみやげは!ボクの!」 ヒゲ君へのおみやげは、海遊館で買ったネクタイ。 ジンベエザメのワンポイントを指して、 「ホラ、おそろいー。」と、ミーが私の携帯ストラップを見せる。 ジンベエザメ・ペアということで許して。 とても、百貨店でネクタイ見る余裕はなかったのー。(ネクタイとスーツを買って来いといわれていた。) ましてや、ソフマップまでなんてとてもとても。(ゲームソフトを買って来いといわれていた。)
長い一日、今日も終わり。つーかーれたー。
ミー、パジャマに着替えて、布団に入る前に、 「おかーちゃん、明日は、朝になっても起こさんとってな!学校休むから!おやすみ」!
・・・・そんなわけにいくかい! おかーちゃん、ゆっくりできないではないかっ!
2002年04月13日(土) |
大阪1日目・動物園と鍋 |
今日はずっと、楽しみにしてた動物園の日だ。
朝早くから用意をして駅に向かう。 ご近所のパパさんに、ミーが声をかけられる。 「ミー!どこいくんやー!」 「大阪ー!」 「おー、いいなぁ。」
このパパさん、ミーの通学姿をわざわざ見に来てくれるほどのミーファンである。 「おみやげ買ってくるわな!」と、ミー。 「通天閣こうてきて〜。」とパパさん。 「わかった!!」 ニコニコと手を振り、くるっと私に向き直ったミーは、 「おかーちゃん、通天閣、忘れんと買うてな!」 上沼恵美子か、あんたはー!
電車に乗る。 まずは近鉄特急。 駅であと2分で発車の特急を見送って、25分ホームで待つ。
それから、上本町で谷町線に乗り換え。 ここの乗換えはちょっと歩く。 「まだつかへんのー?」 「まだつかへんのー?」 「まだつかへんのー?」 3歩に一回聞かれる。 でええい!いうてる間に歩けーーー! 目の前のホームをどんどん、電車が通過していく。 やっと、天王寺。
ここでまた地下通路を歩いて御堂筋線に乗り換え。 「まだー?」 「まだー?」 「だっこー!!」 ひー。
しまったなぁ。 乗り換えのことを頭に入れてなかったよー。 大人ひとりで来るならどうってことない乗り換えも、 この人たちには階段上ったり、降りたり、 風景の変わらない薄暗い通路を延々歩くわけで、かなり、たいへんなのかも。 御堂筋線のホームは、すごい人なので 子供たちがもみくちゃにされないように、ここでも電車を2本やりすごして、 空き気味の車両位置まで歩いていってやっと乗る。
家から約3時間かかって、やっと、動物園だ。 私ひとりなら、もうカルフール光明池まで行っちゃってると思う。 すでにカフェで「アイスココア。トールで。」とか頼んでると思う。くぅ。 子連れ乗り換え、恐るべし。 でも、しかたないやー。 子連れってそういうもんさー。
さて、動物園に来て、何をするかといえば、 「わーーーっ!!」 子供たち、ハトを追いかけるのに夢中だったりする。 ま、いいけど。あんたたち入場無料だし。
マル・リクエストは「ライオン」。 ・・寝てるね。 モックン・リクエストは「ペンギン」。 ・・・固まってるね。 ミー・リクエストは「アイス!」 ・・・・イ、イヤだ〜。
結局アイスを買う。(←ミーのあおりに残る二人が扇動された。)
母、朝からの踏ん張りがつらくなってきた。 でもなぁ。 今回の大阪行きの最優先ポイントは「子供が嬉しく楽しいこと」なので、 せかさず、とがめず、無理させずは、最後まで貫き通すぞー、おー。はぁー。
と、そこに、天からの助け。 「三ツ眼ですけどー。車で拾いましょうかー?」 小躍りである。 初対面の人に緊張するマルに、 「あのね、三ツ眼さんていってね、帽子かぶって、めがねかけた、やさし〜〜〜〜〜いお兄ちゃんが、 車に乗せてくれるってー!よかったねー!よかったよかったー!」 とたたみかけるように刷り込む。 「おー!みちゅめたんかー!そっかー!みちゅめたんのとこいこーぉ!」 ヨシ!いい感じ!
みちゅめたんとの待ち合わせ場所に行くまでに、天王寺公園のカラオケ天国を通る。
♪ぴるり〜〜ぴるぴるろりろ〜〜〜〜!!
・・・・なんかやな感じ
「あっ!!」 3人同時に露店の前にクギ付け。 母、知らん顔して通り過ぎようと試みる。
露店のオヤジはここが正念場だ。 ♪ちゅるりぴるぴるぴるりろるり〜〜〜〜〜!! ぴるりぴるぴるちゅるりらちゅるりぴ〜〜〜〜!!♪
ひぃ〜。 一個200円。
おやじ:「これええやろ〜〜〜〜♪ほしいなぁ〜〜♪」
ぐっ。 にじり寄る3人。もうアカン。
「さ、3個ください・・・。」 チキショー!負けたー! トリの水笛ご購入。
♪ちゅるりぴるりろりちゅるるぴ〜〜〜! ♪ぴるぴるぴるちゅるるぴ〜〜〜! ♪ちゅるりらちゅるりらぴろぴろぴろり〜〜!
けたたましく鳴きながら、3人が天王寺公園を進む。 そのまま、みちゅめたんと合流。 ・・ス、スミマセン・・・。
「おかあちゃんのお友達」のおうちに着いて、今日はここで晩ご飯だ。 おかあちゃんは忙しそうなので、おじちゃん達にまとわりついて遊ぶ。 おかあちゃんは食べさせてくれなさそうなので、おじちゃんたちに食べさせてもらう。 テレビ見ながらごはん食べて、 好きなだけ好きなもの食べて、 嬉しくって楽しい3人に、 「そろそろ帰ろっか?」と声をかけたら、 「え!なんで!?」とみけんにしわ。 あんたたちね。泊まる気?
そのまま、送ってもらった車の中で、沈。 長い一日終了。
あとで、お鍋で一番楽しかったことをきいたら、 モックンは、「マロニー。マロニーが、おいしかった。マロニ〜。」 マロニーにはまった模様。
ミーは、「おねいちゃんのあやとり。」 おねーさまがたがミーのあやとりをがんがんとっていってくれるのに大感激だったのだ。 しかも、朱んちゃおねーちゃんと、ぱるぱるおねーちゃんの、 華麗なひとりあやとりに、惚れたらしい。
マルは、「みちゅめたん。」 「みちゅめたんが、あーんして、肉、たべさせてくれた! みちゅめたんはな、おはし、じょうじゅやった!メガネふたつもっとるん!」 魅入られましたよ、三ツ眼さん。ふっふっふっふ。
ご同席のみなさま、たいへんご迷惑とお世話をおかけしました。 これに懲りずにまた遊んでやってくださいまし。
モックンの忘れ物を、ついでに届けることにした。 宿題の挟まったバインダーだ。
職員室で、PTAバッチを借りて胸に着けて二階の教室に上がっていく。 ちょうど授業中でシーンとしている。
おや。 教室を覗くと、4人の男の子が、教壇を囲んで立っている。 あら、あれ、モックンだ。 中のひとりはうちの息子だ。
なにやってんのかしら?
お。
怒られてるーーーーー!!
先生の剣幕がなんだかものすごい。 よーっぽどとんでもないことしたのに違いない。 先生がノートをぶん回して怒ってるところを見ると宿題でも忘れてたのかしら。 あれ、昨日書きとりなかったと思ったのになぁ。 先生、ちら、とこっちに気がついた。 ねちっこーく責めたてる口調が、ちょっと、やわらかくなった。
先生のお説教の邪魔したのかしらー。 悪いことはどんどん叱ってやっていいんですよー先生ー。
ニコニコしながら「すみませ〜んお願いします。」と、 忘れ物を渡すと、先生、ひとことも言葉を発さずにお辞儀だけした。
????
あとで帰ってきたモックンに、 「何で怒られてたの?」って聞いたら、 「先生が配ってくれたノートにな、ボク、名前書くの忘れとってん。」
そ、そんだけのこと?
モックンのセンセ、マークすべき人物である。
保育園の慣らし保育は今週いっぱい午前中。 11時半にお迎えだ。 泣いてないかな? 楽しかったかな? おもらししなかったかな? はぁはぁ、駐車場から走って保育室に向かう。
「マルちゃーん。おかーさんよー。」 先生に呼ばれたのに、マル、ぜーんぜん気にもしないで ビデオのアンパンマンにクギ付け。 ちょうど、今、いいとこらしい。 「アンパンマンッ!」とかいいながら、すっかりくつろいだ様子だ。 「マルちゃん、おかあさん。」 ようやく呼ばれてるのに気がついた。 立ち上がって、私を見つける。
と、とたんに、ぐしゃぐしゃの顔で泣き始めた。 「お、お、お、おがーぢゃぁん!! きょうな、きょうな、ぺんぺんって、知らん子に叩かれたぁあ!! う、う、うおうおうおうおうおうおうぅぅ〜〜〜〜!」
・・・・あなたなら、大丈夫って、おかーちゃん思ったわ、今。
通学団で、一年生のミーは、今、おねいさまがたにたいそう気に入られてかわいがられている。
まだ、短縮授業の昨日、今日、おねいさまがた、うちに集合。
おねいさまがた、ビミョ〜に派閥があるようだ。 ミーが誘ったおねいさまと、ミーを誘いに来たおねいさまは、どうやら仲が悪いらしい。 おねいさまに、「ミーちゃん、今日は遊べませんて、断っておいで。」などと、入れ知恵されている。 男の子のモックンにはなかったなぁ、これはぁ。
「女の子は、ややこしいわよ〜。」とご近所の先輩マダムスが言ってたのがようやくわかった。
うちの中で、遊ぶのは結構だが、 うちの中でいじめたり仲間はずれにしたりすんのはこのワシが許さん。 なかよしさんだけで遊びたい女の子心理はわからんではないが、 女の子のジメーとしたなんでも一緒のなかよしグループつうの好きじゃない。 カラッと、遊んだらいいのにー。
と思って、様子をみながら、子供たちの相手をする。
夕方、うちに預けた子供を引き取りにきたお母さんが、 「あらー、今日、ここ、オープンハウス?」
オープンにしたつもりはないんだけどね。 女の子13人はさすがにもめるのが、よくわかったー。
モックンとミーを学校に送り出してから、 マルの入園式に出かける。
モックンからのお下がりの制服を着せて、 さすがに新しいのを買った帽子をかぶせて、かわいい新入園児の出来上がり。
二人で出かける入園式。
花飾りのついた看板の前でマルのかわいい笑顔の写真を撮って、 体育館で園長先生のお話を聞いたあと、 教室に移動して、手遊びをする。 緊張してるようなしてないような、マル。 自分が保育園に入ったということが、 なんとなくわかってるような、わかってないような・・。
じっと座ってない小さい子供たちと、 我が子の晴れ姿の撮影に気合の入るご両親方。 先生も、親御さん相手に緊張の様子。 子供たちにシール絵本を配って遊ばせておいて、 親への説明が始まった。
と、突然、ファイトがはじまった。 なんじゃこのしつけの行き届いてないお坊ちゃまはぁっ!! (↑自分のことは棚に上げる。) お坊ちゃまが殴り合いをはじめたのに、 お母さま、ビデオ撮ってる場合じゃありませんよ? あ。こっち来た。 もみ合いながらおとなしく座ってるお友達にも、さらにアタックだ。 むー、なによぉ!マルと楽しくハンバーガーシール貼ってたのにぃ! ええい!誰も止めんのかいっ!
チビ二人の間に割って入る。 「やめなさいっ!」腹から一喝。 きっ!と暴れん坊くんをにらみつけ、「座ってなさいっ!」 は。しまった。 シンとなる教室。
・・・やってしまった。 役員決定?
役員やだなぁと思いながらの帰り道、マルの写真ばかり撮って、 親子二人で撮った写真がないことに気がついた。 そういえば、マルちゃんと二人だけの写真て、そう撮らない。 そのままうちに帰らずに、ご近所マダムにお願いして、 二人の記念写真を撮ってもらった。
マル、がんばって、保育園、行こうね。 でも、ほんとは、おかあちゃん、ちょっと、さみしいよ。
ミーの入学式。
真っ白のレースのワンピースで、学校に。 今日はミーの入学式。
2435gで生まれた小さなミーちゃん、ついに小学生。
121人の同級生に混じって、入場。 元気よくお返事。
朝のうちに始業式を終えたモックンも、 明日入園のマルも、 みんなでミーの入学式をお祝い。 きょうだいみんなに出席してもらっての入学式。
一度家に帰って、よそ行きを着替えて、 みんなでお祝いのお昼ご飯を食べに行った。
「お肉がいい!」というので、 ブロンコビリーへ行って、 「お子様ステーキセット」を頼んだ。
ミーは、じゅうじゅういってる分厚いお肉を、 器用にナイフとフォークで切り分けて、 ペろっと1人前残さず平らげてしまった。
一年生になったのねぇ。 おめでとう。ミー。
マルにせがまれて、おとうちゃんが本を読み始めた。
「三匹の子豚、むかーし、あるところにー、三匹の子豚がおりましたー。」
たまに読むとなると、出血大サービスである。 三匹の子豚はそれぞれモックン豚、ミー豚、マル豚に配役が振られた。
「モックンは、わらで家を作りましたー。」
わらの家のモックンはオオカミに食べられた。
「ミーは、ハリエニシダで家を作りましたー。」
ハリエニシダの家のミーも、オオカミ食べられた。
「マルは、レンガで家を作りましたー。」
次のページをめくって、父、困った。 この絵本、ロングバージョンなので、すぐにオオカミがやっつけられてしまわない。 ボクは、絵本を読んでるひまはないのに。 ゲームボーイアドバンスの「烈火の炎」でたくさん技を覚えなくちゃいけないのに!
よし、ショートカットだ!
「マルも、オオカミに食べられてしまいましたー。おしまいー。」
せっかく、父ポイント上昇するかと思ったのに、 「ちがうで!!」といっせいにツッコミが入って下落しました。
ミーがべそをかいて帰ってきた。
「どーしたの?」 「リーちゃんが、遊んでくれへん〜!」
大きい子達に混じって遊んでると、 時々小さいミーは邪魔になるんだろうなぁ。
「じゃ、今日はもう、おうちで遊んだら?」 「イヤ!リーちゃんたちと遊びたい!」 私が連れて行って、遊んでやってねっていうスジのもんじゃないんだよ、ミー。 遊びたかったら、自分で何とかしなさいな。
どうしたもんかと思っていたら、 マルが自転車に乗って、出てってしまった。 あらら。じゃ、追いかけがてら様子見ることにしますか。
マルを追っかける私の後ろから、ミーが自転車でついてくる。
あ。おねーちゃんたち、発見。 モーニング娘。の振り付けを猛練習中である。 おねーちゃんも、私に気がつく。 「あっ!おばちゃん、ミー知らん?」 「後ろから来るよー。」
おねーちゃんたち、さっきミーをうまいこと丸めこんで帰したつもりが、 (いじわるしたのを言いつけられておばちゃん連れてきた!)と思ったのかもしれない。 「ミ〜、一緒にあそぼ〜〜。」と声をかける。
ミーを振り返る。
さっきのべそはどこへやら、 キッと目を吊り上げ、口をとがらせ、 ちら、とおねーちゃんたちを見て、ふいっとそっぽを向いた。
気まずいおねーちゃんたち。
相手が誰だろうが、ミーはプライドが傷つけられることを許さない。 まだその辺が、おこちゃまだ。 プライドなんか使いようなのになぁ。 ま、そのうち覚えるでしょ。母の子だもの。 どんなにハラワタ煮えくりかえっていようと、サワヤカに笑える日も来るさ♪
ここんとこ、朝9時から夕方6時まで 家の中で子供がわいわい言っております。 もうすぐ春休みも終わりです。 子供たちみんな楽しそうです。 毎日、人数が増えていく気がするんですが、 気のせいかもしれません。 コップ、洗っても洗ってもすぐ足りなくなるのも 気のせいかもしれません。 今日は、ケンちゃんが何か包みを持ってきました。 「なあに?それ?」って聞いたら、 「お弁当!!」って見せてくれました。 弁当もって来たかーそうかー・・・・。
好きにしてくれーとか、ヤケになってはいませんが、 今日はいったい何曜日なのでしょう。 入学式は、まだなんでしょうか?まだ?まだなの??
モックンが犬夜叉を読んでいたら、 遊びにきたショータが、 「あっ!モックン犬夜叉よんどるーゥ。エロやー、エロー!」 モックン、「んー、今、エロんとこと違うよ。」(冷静)
女の子の裸や、 キスシーンのことをこの人たちは「エロ」という。 そういうのが気になる年頃になってきたのだねぇ。
「でもな。おとーちゃんのほうがエロやで。」、とモックン。 「うそー、どんなエロ?」 「帰ってくるとな、いっつもおかあちゃんのおしりなでとんの!」 ショータ振り返って、 「おばちゃん、ほんま?」 「うん。」(だってほんとだもん。) モックンさらに、「車に乗っとるときもなー、足なでとるで!」 「おばちゃん!」ショータが詰め寄る。 「ほんま??」 「う、うん。」(だってほんとだもん。)
「おっちゃん、エロやなー。」 「うん。おとうちゃん、エロやー。」 「タダのエロとちゃうで。」 「そうやなぁ、エロエロやなー。」 「エロオヤジや!」 「エロヒゲオヤジや!!」
ショータが、向き直って教えてくれた。 「おばちゃん、それはな、"セクハラ"っていうんやで!」
さ、さよか。 「ええのん!?それで?」 「イヤやねんけど。気ぃつくとなでてんねんもん。どーしたらいい?」
モックンとショータはなにやら相談をはじめた。
夜、ヒゲ君が帰ってきた。 「ただいまー。」 「おかえりー。」 へろへろのヒゲ君がリビングにズボンを脱いでるところに、 モックンが二階から降りてきた。
「あっ!おとうちゃん!」というなりモックンはヒゲ君の足にしがみつき、 「お、おかーちゃん!はよ逃げて!」と叫んだ。
たいへん、親孝行な息子です♪
スイミングのクラス換えをしたので 今月から水曜日のレッスンに入ることになったモックンとミー。 ベビースイミングの頃から同じクラスだったお友達とわかれて はじめてのお友達ばかり。
どうかな。 モックンはマイペースな人だから、どうってことないと思うけど、 ミーはどうかな?
いつものように、ビート板を持って、プールサイドに並ぶミー。 きょろきょろと私を探す。 落ち着かないのねー。 二階から手を振る。ここで見てるからねー。
水慣れのエクササイズから始まって小さいビート板を持ってクロールの練習。 やっと、バタ足に、手をつけて泳ぐ練習に上がったところのミー。 先生も替わって、緊張気味だ。がんばれ。
「ハイッ!」 ばしゃーん!
ああっ!力はいりすぎ〜〜。 手をかくときに力はいりすぎて、体がまっすぐ浮かない。 ぐにゃ!と汚染魚のように「くの字」に折れてじったんばったん泳ぐ。 クロールっていうか、溺れかけ〜な感じだ。
先生に直される。 水から上がってちら、と私を見る。 不安なのかなー? 母、時間の都合でクラスを換えたことをちょっと、後悔。
でも、この先生、子供好きのするお兄さんで、 しかも、ゴーグルをはずすとジャニーズ系の男前だったので ミーが不安げに母を探していたのは先生がゴーグルをしていた間だけだった。
あとの45分、とてーもよく先生のいうことを聞いて、 先生になんとはなしに寄っていって甘えて、 ご満足のご様子でレッスンを終えた。 いつの間にやら、母のほうは見もしなくなって。
「ミーちゃん、新しい先生、どうやった?」 「んふ。今度ミーんち、来てってゆっといた〜♪」
・・・・いや、そうじゃなくて、レッスン・・・。
春休みも残りわずかである。 もう、母親達のがんばりも底をついた感じである そこで我が家はますます私設学童保育である。
今日のメンバー リーちゃん、ケンちゃん、レーくん、サーちゃん、 レーナちゃん、ユートくん、サキちゃん、ショーくん でうちのモックン、ミー、マル。 6年生から年少さんまでバラエティー豊か。
お茶3リットル。 牛乳2リットル。 昼ご飯はスパゲッティと、フルーツヨーグルトサラダ。 おやつは女子チームがクッキーを焼いた。
今日子供たちにウケたのは「パーラービーズ」。 ビニール製のビーズをプレートにさして並べて、 上からアイロンをかけるとビーズが溶けてくっつくビーズ手芸遊び。 アイロンを使うから、子供だけではさせられない。 「おばちゃん、できたー!」と呼ばれてアイロンをかけるので 全員の作品を見るのだけど、みんな個性が出てて面白い。 並べてくだけだから4歳児も6年生もやってることは一緒なのに、 考えてることはみんな違うのねぇ。
ビーズ手芸は集中しないとできないので、 子供たちは自然と遊びのインターバルを組んで、 一枚できると、「外で遊んでくる〜!」と、部屋から飛び出していって、 自転車に乗ったり、公園にブランコしにいったり、 シャボン玉したり、砂遊びしたり。 で、また戻ってきて、ビーズ。
夜、子供たちが帰ったあと、 開けたばかりで6000ピースあったビーズは残りわずかになっていた。 こんなに喜ぶとは思わなかった。また追加しとこ。
↑モックンが作ると、こう。
↓ミーが作ると、こう。 ひとつもらってキーホルダーにしました。
昨日新1年生歓迎会があって、 ミーは小学生の仲間入りをした。
団地の中に同級生のいないミー、 いつも遊ぶ相手は決まって年上の男の子か 年下の女の子だったのに、 最近「年上の女の子」を誘って家に帰って来るようになった。 6年生に、4年生。もうしっかりでかい女の子だ。
モックンはご近所同級生が多いので、 何かと同じメンバーで固まって遊んでいて、 新しい友達を連れてくるっていうことがほとんどない。 保育園時代も、一年生の間も、 すこーし親が後押ししてやらないと 新しいお友達を作るなんてアタマにないようなヒトだ。 ヒマならひとりで本読むか、ゲームしてるのが楽しいヒト。
ミーは、退屈になると、 ひとりでフラフラと自転車に乗りながら出かけていってしまう。 で、しばらくするとうちの前に大きい女の子達の声が響く。 「ミー!はやくー!」 でかい女の子集団の一番後ろからひいこら坂道を登ってくるミー。 気分だけはお姉ちゃん達に負けてない。 何して遊ぶときも「お客さん」になってない。 たいしたもんだなぁ。このヒトは。
入学式の後、いったいどんな友達を連れて帰ってくるんだろう。
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