イトナミ_エイエン

2005年10月31日(月) はじまり

はじまりは僕があなたに聞いたひとこと。


 「あいたい?」


君が静かに頷いた時、
世界の時間が止まった気がした。



2005年10月30日(日) 言葉録

つないだ手からトクトクと
悲しみが流れ込んできたら
もうやめにしてしまおうと言っていたね

でも僕は
君の手を強くにぎって
もう離さないように 強くにぎって





2005年10月29日(土) 言葉は想いを伝えきれない


「わたしのどこが好きなの?」
って聞いたね。



君の長所は やさしいところ。

僕に暖かいものをたくさんくれたね。


君の短所も やさしいところ。



多分、両方好きなんだ。



2005年10月27日(木) 君を傷つける

僕が君の事を、
真剣に考えれば考えるほど、
僕は君を傷つけるに違いない
ので、僕は


それでも僕は

君を真剣に好きです。



2005年10月24日(月) イルミネーション・ウォーカーズ

彼女が提案した。
「私たち、クリスマスが来たら分かれようか。
 一度だけイルミネーションの中を手を繋いで歩くの。
 まるで恋人同士みたいにね。
 そしたら、あなたと私は元通り、ただの友達に戻る。
 どうせ永遠に続かないのなら、終わりを決めたらどう?」



2005年10月23日(日) 眩暈

君が僕に物を尋ねるときの表情が好きだった。
甘えるような、柔らかい声で、僕に質問をする君が好きだった。

今では、君が僕の頬を触り
髪をかき上げて僕を見る優しい笑顔が、好きで、
眩暈がするくらい、好きで。



2005年10月22日(土) そしてぼくは

君に逢いに行けないように、
バーでビールをあおるのです。

アルコールの深い沼の中で、君の事だけが光輝いて。



2005年10月21日(金) 今日、何してた?

普通に仕事をして、
家に帰って、食事を作って、食べて、
そして君の事を考えていた

と言ったら、
朝のまどろみの中であなたの事を考えていたの
と君が言った

本当に、どうしようね



2005年10月20日(木) ルール

つまりあれだ。
君は僕が好きで、
僕は君が好きで、

でも、僕たちのルールは、
【決して、恋に落ちないこと】
なんだ。

でも、それは、そんなに悪くないかも知れない。
そうは思わない?
僕は心地よいよ。

君を抱きしめたいな。
でも、ずっと束縛する事もしないと思う。
せつな的と言われたら、言わせておくのが良いんじゃないかな。


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