なべて世はこともなし
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2005年06月30日(木) |
ダブリン屈指の凶悪レストランCiao Bella Romaを糾弾する |
へい。前日、眠くて途中で書くのを止めてしまった日記の続きです。
で、腹も減ったと言うわけで、市内に住む友人を誘ってメシへ。安いからという理由で、Temple BarのはしっこのParliament StreetのPorter Houseというパブの向かいにあるCiao Bella Romaに行く。ここ、午後6時までのランチタイム は、スターターとメインコース、さらにグラスワインまでついて、8.5ユーロと安い。その安さに騙された私がアホタレだったのですが、とんでもない凶悪レストランでした。
いえ、ここの名誉のために申し添えておきます。ここ、私の友人のイタリア人が「ダブリンで唯一食べられるピザ屋」と言ってました。つまり、イタリア人に認められたイタメシ屋というのは悪くないはずです。唯一の問題は、これ、数年前の話なんですよね。
ほんで、行ってみると、午後3時30分とかいう中途半端な時間に関わらず、中は結構混んでます。
私らがあてがわれたのは、入口の真ん前の通路脇。入口から扇風機を置いてあるのかというくらいの風が吹き込んでます。
私が頼んだのは、サイドサラダに、貝の乗ったピザ、友人は、マルガリータとチップス(どういう組み合わせやねん)。それとワイン。…うーん、やっぱりこれで8.5ユーロは安いね。
で、数分後にやってきたサラダ。うーん、レタスはなんだか茶色くしなびてるし、ドレッシングもはたしてかかってんだか…という感じ。友人のチップスは(しつこいけど、スターターにチップスを頼む方も頼むほうだけど、メニューに乗っけるほうもどうかと思う)、冷凍ものでしかもすでに冷めているときたもんだ。ありていに言ってひどい。
ほんでメインのピザ。うーん、なんの取り柄もないというのが正直なところか。決してまずくはないけど、うまいとは言えない。ただ、これなら冷凍のピザを家で暖めてもあまりレベルは変わらんな、というのが正直なところ。ちなみに(というか、これがあとで重要な意味を持ってくるのだけど)ピザは友人と半分づつ分けました。
となりのテーブルに目をやると、あれ、同じサラダを注文したはずなのに、となりはドレッシングが別に来てる。…気づかない私も十分アホタレだけど、ドレッシング、わしのサラダにつけ忘れただろ。
さらに、支払いの段階になって、ウェイトレスはなぜか憮然とした表情で伝票を持ってくる。8.5ユーロかける2で17ユーロ。で、20ユーロで払うと、5分後にお釣が来た。20セントコイン15枚が。もちろんそれに対する詫びの言葉もなし。
私の友人は、「こんな連中にチップなど渡す必要なし!」
と宣言し、チップはなし。と、まあ、はっきり言ってそりゃいくら8.5ユーロしか払ってないとはいえあんまりな結果となり、私たちは外へ。
10分後。異変は起きた。
イメージ画像でござる。
私:「ちょっと、トイレに行ってくるから待ってて」
と友人を路上に残し、最寄りのパブへ緊急避難。
5分後、すっきりとした顔をして戻ってくると、私の友人がいない。こんなときに限って、友人はケータイを忘れてきていると来たもんだ(よくあるパターン=必要な時に限ってケータイが使えない)。
10分待つが来ない。
20分待つが来ない。
やーめた。かーえろ。
と家に帰る。
家に帰ると友人から電話。
私:「どこ行ってたの(怒)」 友人:「私も、トイレに行っていた」
なんですと?
つまり、なんですか、これは食中毒事件じゃないっすか。友人は、私が去った直後に異変を感じ、そのまま別のトイレに直行。友人いわく、私の貝ののったピザのせいではないかと。
残念なことに、こんなときに限ってニコニコ現金払いでレシートすらもらわず。泣き寝入りとなりました。いや、泣き寝入りは嫌だから、ここに声を大にして言わせていただきます。
ダブリンご訪問の皆様、ダブリンご在住の皆様Parliament StreetのCiao Bella Romaにだけは行くなかれ。
ちなみに私は一度トイレに行っただけで復帰しましたが、友人は翌日まで悲惨な状況だったそうです(合掌)。
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2005年06月26日(日) |
やっぱりSonyは落ち目だった...というお話 |
春先に日本に帰られた方より、Hi-fiを譲り受けました。ちょうど、その頃、Sony Plazaでくされ不良品を2回つかまされるという不運に見舞われていた頃。もう、Sonyは買わないと心に決めていたのに、その譲り受けたHi-fiはSony(コメディーの定石)。
で、その日本に帰られた方、ごく正直に、音飛び+ディスクが取り出せなくなるという不良で最近修理に出したということを教えてもらいまして、いささかの不安を抱えながら、このHi-fiを引き取ったわけです。いや、もっと正直に書けば多分ダメだろうと思いながら引き取ったというのが正直なところ。
ちょっと私信:このHi-fiを私に譲ってくださった方へ。私は別に怒ってませんよ。こうなるとある意味わかってましたから。英語で言うとこのnothing personalですのでよろしくです。
ま、賢明な読者様ならもうお気づきですね。そう、このHi-fi、やはり駄目でした。修理に出したのと同じ症状が出まして諦めました。ただ、アンプとスピーカーはけっこういいものを使っているので捨ててしまうにはもったいない。で、ふと思い出したことは、私、高校生の頃、けっこうなオーディオマニアと呼ばれてもいい人種だったのです。今じゃ死語なのかどうか知りませんが、バラコンという、アンプからCDからテープデッキまで別々に買い揃えてまして、アンプはマランツ、テープデッキはこだわりの3ヘッドとけっこういいものを持っていたのです(良くわからんという方、本題とは関係ないとこですから、どーぞ読み流してください)。
まあ、そんなわけで、ならば、この際CDプレイヤーを別に買って、今度お金が貯まったらアンプから何から買って行こうという、ひとりでオーディオマニアに戻ろうかと画策を始めたわけ。
で、どこに、そういう音響の専門店があったっけと思い出そうとすると、そうそう、Temple BarのHalfpenny BridgeのたもととSt Stephens Greenのとこにあったはず。というわけで、本日日曜日、行ってきました。
Halfpenny Bridgeのたもとにて。その専門店があったはずの場所は何時の間にか美容室になってました。もう一つのほうも、跡形もなくなってました。
もしかして、Hi-fiをばらばらに買おうなど、ほとんど時代遅れなんですか?
で、仕方ないので、Parnell StreetのUGC Cinemaの斜向かいにある店に行ってみると、かろうじて数種類のCDプレーヤーを売ってたけどとても手の届く値段ではなく却下。
それじゃあ、別の安めのHi-fiを買って、光ケーブルでつなぐ方法も考えたが、光ケーブルのアウトプットがついているHi-fiなど売ってないのだ。
うーん、八方ふさがり。
ほんで、ここから先が本題だったのだが、眠いので翌日に続く。
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2005年06月25日(土) |
Snigelのアイルランド式お料理教室(基本の基本) |
はいこんにちはー。Snigel3分クッキングのお時間ですぅ。
今日のメニューは
白飯
です。
…そんなもんネタにしてどーすんねんという方、まあ聞いてくださいよ。
先週の日曜日、我らがビンボー人の味方格安スーパーLidlに行ってこんなもんを発見したんですよ。
圧力鍋。
その昔、学生時代にも理研のこなべちゃんという圧力鍋を持っていた私、これは「買い」と思い買いましたよ。一緒に買い物に行っていたひでかすは「何の意味があるねん」と呆れ顔でしたが。
で、今回、すっかり忘れてしまった圧力鍋の使い方を思い出すべくネットでサーチ。何せ、この圧力鍋、10か国語くらいで書かれた薄い取り扱い説明書はあっても、こなべちゃんについていた「クッキングブック」はついてない。これじゃあ、いったいどうしていいかわからない。インターネットは便利です。さっそく圧力鍋クッキングのホムペを発見。それによると、
米を磨ぐ。 米をザルに上げる 磨いだ米と米と同量の水を圧力鍋に入れ強火にかける。 重しが揺れはじめてから3分で火を止める。 10分間蒸らす。 できあがり。
ふむふむ。これなら簡単だわさ。というわけで、登場するのは
こちらもLidlで買ったバスマティライス…早い話がインド米。
で、これを砥ぎまして、ザルに上げようとします。
こっちのザルは日本のザルと違うことをすっかり忘れてました。ザルの目から米が漏れていきます(大マヌケ)。
急遽ザルに上げることは中止。で、そのまま、だいたい米と同量の水を入れて30分吸水させます。それにしても、この鍋、片手鍋にしてはでかい。二人分のご飯(だいたい二合くらいかな)もこれだけの分量にしか見えません。
その間、まじまじと圧力鍋を見つめます。で、とんでもない事実発覚。
あれ、圧力鍋におなじみの重しがついてない。…ってことは、この圧力鍋と日本で使ってた圧力鍋は似て非なるもの?
ええい、ままよというわけで、どきどきしながら、火にかけます。何せ、10年近く圧力鍋に手を触れてません。使い方などすっかりと忘れてしまいました。まさか爆発などはしないにせよ、焦げでしまうのではないかなど不安は募ります。まして、日本の圧力鍋とこっちの圧力鍋は違うのではないかという疑惑が出てきたのでなおさらです。しかも、重しがついてないんだから、いつが「重しが揺れはじめた」瞬間かわかるはずもなく。
で、火にかけた後、例の使えない取扱説明書を見ます。ご飯の炊きかたすら書かれてません。つかえんなあと思っていると、
ライスプディング=米1、水2の分量で。
え?もしかして、俺、水加減を致命的に間違った?
こうなってはあとのカーニバル。もう手遅れ。なにせ、スイッチの下にあるピンが上がっており、つまり、鍋にもう圧力はかかってしまっています。ほとんど投げやりな気分で数分待つと、おおっ、つまみの部分から蒸気が出てきた。なるほど、重しの代わりにこのつまみから蒸気が出てくるのねん…と感心しつつ、その時点から3分計測することを決める。
3分後、火を止めます。
で、10分後、つまみを0にして圧力を抜きます。すると、ピンが下がり、ある力がかかっていないことが確認できました。
おそるおそる蓋を開けます。
あれ?ちゃんと炊けてる。
いったいどんな状況になっているか戦々恐々としてましたが、その実、ちゃんとおいしそうに炊けてます。考えてみたら、ライスプディングなんてほとんどおかゆだったよな。
試食。
うまい!
これには驚きました。日本米と比べるとあまりにぱさぱさしているはずのバスマティライスが、まるでもち米のようにもちもちしてます。かなり日本米に近い食感になってます。こりゃ、いい買い物をしたかもしれない。
というわけで、アイルランドにお住まいで日本米が恋しいという方、実は、圧力鍋というのは意外な解決方法の一つかもしれませんよ。興味のある方はお試しを。基本的に、上に書いた調理法で間違いはない…はずです。
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2005年06月23日(木) |
つれづれ日記:ばか犬TaroとMRIスキャン |
こんばんは。Snigelです。なんだかトホホなことばかりです。仕事上では、裁判沙汰になりそうなトホホなエラーが見つかるし(私のせいじゃあありません)、花粉症の薬のおかげで一日ぼーっとしてるわ、なんだかここ数日ろくなもんじゃあありません。
そう、花粉症。日本じゃ2-3月の話ですが、アイルランドでは今時期の話です。日本のスギ花粉のようにヒサン(悲惨・飛散どっちでも好きな漢字を当ててくれい)ではないにせよ、つらいです。鼻は詰まるし目はしょぼしょぼするし。GPに行って薬をもらったはいいが、この薬がかなり強い眠気を催すのだ。
だいたい花粉症ってろくなもんじゃあありません。せっかくこんなに天気がいいのに外に出る気がしない。車の中でも無駄とは知りつつみんなが窓を開けて風を切りながら走っているのを横目に、こっちは窓を完全に閉めエアコンをつけて走っている。本当に短いアイルランドの夏を楽しめないというのは悲しいです。
そんで(今日は、雑談ふうにとりとめもなく話が続いていきます)短い夏といえば、ここ数日の天気はおおむね良好です。…あ、今日は夕方雨だったけど。で、同僚の数人が土日に太陽にあたっていたというだけで真っ赤になって会社にやってきました。日本人に比べるとこっちの人って本当に肌が弱いというか、太陽光線に耐えられない体をしているというか。見てるとかわいそうですよ。かつ、痛々しい。そりゃ日本人でも日に焼けやすい人はいると思いますが、こっちの人ほどじゃあないと思います。
ほんでですね、この日記の初期の「ばか犬Taroシリーズ」でおなじみの(って、そんな前の日記を読んでくださっている方はいないか)ばか犬Taro、こいつもイギリスに渡ってはや3年、4歳になりました。数週間前もこの家に遊びに行ったのですが、相変わらずばか犬です。
ともあれ、このばか犬Taroが病気になったそうです。突然下半身不随になったらしい。つまり、後ろ足が動かなくなったそうな。で、飼い主は当然地元の獣医に連れて行きます。そんで地元の獣医では原因不明で手におえず、専門医を紹介されたそうな。で、専門医に行くと…
専門医:「こりゃ、MRIを撮らないと原因が分からんね。で、MRIは高いよ」 飼い主:「金に糸目はつけません」
というわけで、MRIスキャンをしたらしい。下衆な話で恐縮ですが、このMRIスキャン、なんと1200ポンド(21万円)もするらしい。
人間のMRIスキャンより高いやん。
私の記憶が正しければ、アイルランドでの人間へのMRIスキャンは500ユーロ(65000円)とかだったはず。そういう意味ではこの1200ポンドっていい加減ぼったくりだと思うのだが。
MRIスキャンにも拘らず、未だに原因は確定していないそうな。で、飼い主の「金に糸目はつけません」という言葉には実はオチがあって、何のことはない、ペット保険に入っているから、2500ポンドまでは何の心配もないんだって。
で、これがまた多段落ちになってまして、このペット保険に抜け目なく入っているご両人、実は、人間の保険には入っていないそうな。イギリスのNHS(公共病院のシステム)はアイルランド並みに信用できないから保険に入っとけと言っておきましたが。
そうそう、ひでかすの同僚が肩の骨を折って、総合病院の救急病棟に飛び込んだそうな。が、救急病棟は込んでおり、なんと7時間待ち。しかも、7時間待った挙げ句に応急処置しかしてもらえず、この同僚、治療を受けるために母国フランスに帰ったそうな。
この国じゃあ、怪我もできないんですか?
資本主義ちゅうのもどうかと思いますね。いい例がアメリカ。例えば「お腹が痛い」なんて病院に行こうものなら、件のMRIスキャンも含めて考え得る限りのすべての検査をされて、医療費は容易に10万円とかを超えるとか。
これにはもちろん、いわゆる「訴訟社会」と言われるアメリカのこと、万が一にも病気の見落としなんかがあったらいけないというのもあるのだろうけど、それよりも何よりも、患者を金づると思っているフチがあるということ。で、金がある人・保険に入っている人と、そうでない人は受ける治療も違ってくるそうな。病院だってそりゃ利益を追求する営利団体なんだからそれは正しいんだろうけど、いやだなあと思います。
…今日の日記は肩肘を張らずに書いたので楽だったわ。こんなのでよければもうちょっと更新頻度が上がるかも。
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2005年06月20日(月) |
緊急更新:U2のチケット |
現在定価で購入可能です。私は興味がないのでどーでもいいですが。
http://www.ticketmaster.ie/venue/196746
もしこれを見て買えた人は掲示板にお礼を書くように(笑)
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2005年06月19日(日) |
緊急提言:これぞ航空会社の究極のサービス |
昨日の日記、はっきり言って、書いた本人にも意味不明です。書いた本人、日記をあぷした覚えが全然ありません。なんとなく、コンピュータの電源を切って、ベッドに潜り込んだ記憶はあるんですが、完全に記憶が飛んでます。ま、それだけ疲れていたのに、日記をあぷした気力だけは誉めてもらおう…というわけで、昨日の日記はそれはそれで残します。
そう、昨日は航空会社の潰し合いについて書こうとしてたのです。
昨日の日記で
ちなみにbmiは未だにサンドイッチも飲み物も無料
と書きましたが、某筋および複数の読者さんからツッコミをいただきまして、実はbmiの機内サービスもついに有料化されるようです。で、ビジネスクラスもなくなるそうな。これにて、ダブリン=ロンドン間はすべてエコノミークラスのみのサービスとなります。これもRyanairのせいというか時代の流れなんですかね。確かに、40分くらいのフライトにメシを出しても仕方がないという気もしますが。
ただねえ、公平じゃない気がしません?100ユーロ払った人と1ユーロしか払ってない人がまったく同じサービスしか受けられないというのは。例えばこんなケース。ダブリンからロンドン経由で東京までビジネスクラスのチケットを買った人。例え短くてもダブリン=ロンドン間がビジネスクラスのチケットを買ったのにエコノミークラスというのは損した気分になると思いません?で、それを突き詰めていくと、結局ビジネスクラスなど買うだけ損だからチケットは安ければ安いほうがいい…ってことになって、長い目で見ると、航空会社は自分で自分の首を絞めてる気がするんですよね。
そこで、Snigelはツッコミ所満載(=現実問題無理)ながら提案します。
ヒコーキの席とことん差別制。
例えば200人乗りのヒコーキ。席ごとに値段を決めてしまうのです。つまり、例えば、一番高い席は400ユーロで、2番目が398ユーロ…以下数列で一番安い席が2ユーロ。二つとして同じ値段の席はない。で、予約をする時に、空いている席の値段で決めるという。
で、席は、お金を払った順で前から埋めていきます。つまり、一番高い400ユーロを払った人は1Aの席を取り、一番安い2ユーロの席を取った人は一番後ろの席。座席は前のほうはファーストクラス並の席で、一番後ろは膝を伸ばせないほど狭い。シートピッチも漸減していくのです。
で、機内サービスは当然1Aから始めていきます。カートには、最初はシャンペンも、暖かいミールも数食載ってます。で、1Aの人から順番に欲しいものを取っていき、最後の2ユーロの人のところに機内サービスが行く時にはすでにカートは空になっているという。これってすごく平等だと思うんですよね。自分が払いたい額と受けられるサービスが合致しているという点で。まあ、ヒコーキ会社にはNo Show(予約をしていながらヒコーキに乗らないやつ)などの問題があって、実際問題無理なんですけどね。
もっと、究極の企画があります。
ヒコーキ麻酔作戦
これは単純ながらすごい企画です。ヒコーキに乗るなりみんな酸素マスクをつけます。で、酸素マスクからは眠り薬が流れてくるという。そう、離陸したかと思ったら、何時の間にか麻酔で寝ており着陸しているという夢のような企画。これができれば、もうエコノミーもビジネスもありません。みんなぐーすか寝ているんだから関係ないのです。ついでに言えばハイジャックの恐れもなし。「墜落したらどーなる」といツッコミも「どうせ落ちたら死ぬんだから」と突っ込み返すことができそうで。
どうしてもというのであれば、Critical 11 minutesと呼ばれる、離陸の3分間、着陸の8分間は起きていればいいというのも考えだと思いますが。はたまた、医学の進歩で、催眠ガスができるなら、どうして覚醒ガスができないか(つまり、例えは悪いけど便秘薬と下痢止めの関係)という気もしますが。
航空会社の方、この企画を買いたければご一報ください(来ないって)。
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注:この日記、かなり寝ぼけて書いたので、かなり間違ったこと書いてます。24時間以内に書き直します。が、セールは金曜日までなのであえて削除せずに残しますです。
Ryanairに端を発したと思われる、ヨーロッパの格安航空券戦争、もはや仁義なき戦いの粋に突入してます。今日エアリンガスから受け取ったメール
イギリス片道1ユーロ
なんですと?
なるほど、ロンドンヒースローまで12月の往復58ユーロ(7800円)。いくら、クレジットカード手数料5ユーロを取るとしても、エアリンガスの取り分は往復7ユーロ。賭けてもいいけど赤字だと思う。
これで驚いていたら甘い。そこにbmiからのメールが届く。
おいおいおい、こっちもロンドンヒースローまで片道1ユーロかよ。しかもbmiはクレジットカード手数料を取らないから、ロンドンまでの往復は46ユーロ(6200円)。ちなみにbmiは未だにサンドイッチも飲み物も無料なんだよね。…シロート目にも絶対赤字。しかも、マイルまで溜まるというとんでもないオチつき。
はい。エアリンガスから1枚、bmiから1枚チケットを買いました。このオファー、どちらも金曜日までらしいので、11月-12月の予定が立つという人はオススメです。それにしてもこの安さはもはや潰し合い以外の何物でもないような…。
潰しあってもいいけど、落ちないでね(懇願)。
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2005年06月15日(水) |
川踊り凱旋公演を見に行く |
現在、ダブリンでは川踊りの一団が、去年の7月に続いてダブリンのThe Gaiety Theatreで凱旋公演をしてます。「川踊り」が何かわからない…という方、どうぞ、そのまま英訳してみてください。それでもわからんと言う方はもう分からなくていいです。
去年に続いてつきあいでこの川踊りの公演に行ってきました。公演内容は去年と覚えている限りまったく一緒でした。だからつまらなかった…というのではなく、さすが、アイルランドが誇る川踊り、2度行っても、内容が同じでも楽しめます。
何がいいって、このThe Gaiety Theatreがいいのですよ。聞けば、この川踊りはこの劇場発祥だそうで、ともあれ、この劇場の小ささは、他の世界中の川踊りが行われる会場に較べて特筆ものです。つまり、ステージが近いのです。
(未だに 「川踊り」が何かわからないという人のためのサービス写真。 ね、1階席のほとんど一番後ろからでもこんなにステージは近いのです。)
今回は、1階席のほぼ一番後ろの中央の席を取りました。で、ステージは写真のように結構近い。前回は、同伴者一行が私以上のビンボー学生軍団だったので、いちばん安い席を予約し、結果、2階席の一番後ろというほとんど思いつく限りでいちばん最悪の席だったのですが、それでもステージまでの距離はあまり感じませんでした(注:ひでかすはこの意見には賛成しないそうです。結構な距離を感じたとのこと)。
数年前に、O分のグランシアタというコンサート会場にチューリップのコンサートを見に行きました(「行くなよ」というツッコミはなしで)。このコンサートホールも所詮は地方ので、そんなに大きくないはずなのですが、それでも、2階席からみた財津和夫さんと姫野達也さんは本当に本人だったのか未だに疑問です。ましてや、行ったことはないけど、武道館とかドームだったりしたら、もはや本人が歌ってるかどうかは判別不能(のはず)。
この点からいうとまあ、このThe Gaiety Theatreは本当にいい。距離感を例えて言えばライブハウスのような感じと言えばわかってもらえるでしょうか。このステージなんですが、ダンサーが肩が触れ合わんばかりになって横一列に並んだ時に人数を数えたのですが、その数16人。つまり、ひとり50センチとして、ステージの横幅は8メートル、まあ、袖の部分を入れても10メートルくらいしかないと思われるのです。横幅がこれだけしかないんだから、ステージまでの距離も推して知れるというもの。たぶん1階席は15-6列しかありません。
で、それなのに、このお値段。さっきの「いちばん安い2階席の一番後ろは25(3400円)ユーロ。今回私が座った席も37.5ユーロ(5000円)というから日本の常識から言えば安いと言っていいと思う。ちなみに、いちばん高い席は50ユーロ(6800円。注:クレジットカードの手数料等は含まれてません)。下手に最前列なんかに座った日にゃ、ダンサーの汗やつばが飛んできそうです。
で、このThe Gaiety Theatreにも2階席の側面にボックスシートがあります。ほら、天皇の「天覧試合」とか、VIPがご用達の、あの、4人ぐらいが使えるという個室ですよ。あれもですね、なんとこともあろうに50ユーロだったりします。あんな席、日本だったら2万円とか平気で取ると思いますよ。50ユーロだったらちょっとした思い出として、あるいはちょっと特別なデートとしても使えると思います。
で、公演そのものですが、たぶん皆様ご存知だと思いますが、あの動きはとにもかくにも真似できるもんじゃありません。すごいなあと素朴に感心させられます。6/25までの公演予定だそうで、ダブリンご在住でまだ川踊り未体験の方はぜひどうぞ。ちなみに、火曜日の公演は、若干の空席すらありましたよ。
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2005年06月10日(金) |
アイルランドでは買い物袋は有料ですが何か? |
今日の朝日新聞のウェブサイトから。ちょっと長いですが引用させてもらいます。
(引用ここから)
レジ袋、07年にも有料化 法整備で促進 環境省方針 2005年06月10日08時04分
スーパーやコンビニなどで無料配布されているレジ袋が、有料化される見通しとなった。国が有料化のルールをつくり、業界を指導する。年間300億枚が流通しているといわれるレジ袋の使用を控えさせ、増え続けるプラスチックごみの減量化を狙う。金額や仕組みは今後、議論する。環境省は、来年の通常国会に提出する容器包装リサイクル法(容リ法)改正案に盛り込む方針で、早ければ07年春にも実施したい考えだ。
業界団体によると、レジ袋は、国民1人当たり年間約300枚使われていると推定されている。家庭から出される袋は、容リ法ではプラスチックごみとして分別、再利用されることになっているが、減量化はなかなか進んでいない。そのため、消費者が持参するマイバッグの普及とともに、レジ袋の有料化が必要と判断した。
同省は、現在検討している容リ法の改正で、レジ袋の無料配布を禁止することも検討したが、「営業の自由」を侵すとの議論もあり難航。そのため、国はレジ袋の削減目標を定め、業界が達成状況を報告、公表するルールを作る。有料化を徹底させるために、業界を指導、勧告し、規制効果を持たせたい考えだ。
レジ袋の金額などの具体的な方法は、秋までに中央環境審議会などで詰めていく方針だ。
有料化されると、レジ袋は「商品」となり、容リ法の対象外となる。これまで、小売業界が負担していた再商品化への負担金も取れなくなることから、新たなリサイクルの仕組みも作りたい考えだ。
有料化を巡っては、生活協同組合ですでに1枚5〜10円で実施しており、レジ袋を使わない人にスタンプを発行し一定額を払い戻すなどの試みも各地で始まっている。しかし、ほとんどのスーパーなどでは、先行して有料化に乗り出せば、無料の店に客が流れる懸念があるため、有料化に踏み切れない状況だ。
自治体では、東京都杉並区が02年、レジ袋1枚につき5円の税金を課す「レジ袋税(すぎなみ環境目的税)条例」を制定したが、施行されていない。
全国の主要スーパー約100社でつくる「日本チェーンストア協会」は、無料配布を続ける店舗がでることを警戒。5月、法制化を促すよう求める要望書を中央環境審議会に提出し、業界全体で一律に有料化を実施できる方法を要望している。
◇ ◇
〈キーワード・レジ袋〉 ポリエチレンで作られた袋で、国内で消費される半分以上が輸入。省資源化やごみの減量化によって、5年前より約20%薄くなっている。使用済みのレジ袋は、約半数の市町村でプラスチックごみとして分別収集され、プラスチック製品や原料油などとして再利用されている。残りの市町村では、焼却されたり、埋め立てられたりしている。海外では、02年に韓国でデパートやスーパーが業界内で自主的に協約で有料化を決めた。台湾では法律で有料化を規定。アイルランドでは、レジ袋配布時に税金を徴収している。
(引用ここまで。出典:asahi.com)
この記事を見て不思議に思うことは、一部の分野ではアイルランドは他の国よりも進んでいる点があるということ。あまり認めたくはないのだけど、認めないわけにはいかない。だって事実だもの。
2002年の3月に…つまり、3年前にアイルランドでは買い物袋の有料化が断行されました。過去日記にも書いてあるとおり、実施後数日はちょっとした混乱がなかったとは言わないけど、おおむねスムーズに有料化は行われて、3年たった今ではそれが当たり前の光景になってます。スーパーに買い物に行き人のほとんどは、ちゃんと買い物袋を持参してます。オチとしては、スーパーの買い物カゴがなぜかたくさん消えていくようになった(=買い物カゴを持って帰るアホタレが増えた)ということでしょうか。
人間の慣れって怖いもんで、先週マンチェスターにいった時も、その前の週末に北アイルランドのNewryに行った時も、スーパーのレジに買い物袋がどかっと置いてあるのを見て、不思議な気分になったんですよね。「ああ、袋がタダだ!」って。そういえば、パブでタバコが吸えるのも不思議な感じがしたなあ。
私の言いたいことはですね、人間は案外慣れるのが早いということ。パブの禁煙化も何だかんだ言って、何時の間にか定着して、「それが当たり前」になってしまいましたもんね。レジ袋の持参だって、やってみれば別にさして不便じゃないですし。というか、むしろ、数枚の無料の弱いレジ袋に入れて持って帰るより、一枚の丈夫で、かつ持ちやすいレジ袋に商品を詰めて帰るほうが楽という事実もあります。
こういうことがなぜアイルランドでできるかというと、やはり、国の小ささが上げられると思います。いつも言うように、この国の人口って、所詮静岡県と変わりません。つまりですね、レジ袋の有料化だって、公共の場所での禁煙だって所詮は「静岡県条例」レベルなんですよね。「日本全体でレジ袋有料」となるとなかなか難しいけど、「静岡県条例でレジ袋有料」となると、前者よりはるかに簡単に実施できるでしょ。
あとは、国民がいい加減だから、政府が何か決めたら、なんとなくそうなってしまうのかなあ…という穿った味方もできますが、どうなんでしょうね。
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2005年06月09日(木) |
みねまいがCDを出しました。「転位のための十曲」 |
私の高校の時の数少ない友人のひとり、みねまいこがついにCDを出しました。ほら。
転位のための十曲。Ten Songs for Becoming
ちなみに、英語のタイトルは私とうちの同居人のアイリッシュが考えました。私、実はみねまいの欧州プロモーションという責任重大な仕事をやることになったのです。彼女のかなり意味深な詩を七転八倒しながら翻訳しました。
友達だからという次元を超えて、このCDいいですよ。みねまいこムで試聴ができるので、よかったら聞いてみてください。で、アイルランド、または欧州在住の方で欲しい人は、一枚15ユーロで販売しますので、メールにてお問い合わせくださいませ。なお、日本在住の方は、みねまいこムよりどーぞ。
ちなみに、このみねまいこムの表紙ページ、こともあろうに、ダブリンのコノリー駅で撮影されてます。高校時代の友人が私の知らないところでダブリンに来ていた(そして彼女も当時私がダブリンにいるなど夢にも思ってなかった)というのは素朴に驚きです。
ロンドンにジャパンセンターなるものがあります。地下に食料品、階上には本屋さんがある。4/18の日記に書いたとおり、私の書いた「指さし」も売ってます。で、ここで、「おつとめ品」の文庫本を発掘したのです。
パトリシア・コーンウェルの「女性署長ハマー」
ふだん、推理ものなど読まない私ですが、彼女の作品だけは例外。で、この文庫本が上下巻各4ポンド(700円くらい)。日本で買うのとほとんど変わりません。こりゃ買いと言うわけで即買いました。ほんで、枕元に今まで放置しておいたのです。で、お昼のお嬢様が置いていった池波正太郎の「その男」全3冊を読み終えたのでこのパトリシアコーンウェルを手にしました。で、次の瞬間、愕然としました。
両方下巻だった。
…棚に並んであったから当然上下巻のセットと思ったのは私の勝手な思い込みでした。なんと、「おつとめ品」の理由は下巻だけ売れ残っていたからなのです。
凹みました。せめて上巻を二冊買って来てれば救われたのですが。
以上安物買いの銭失いの典型例でした。
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2005年06月06日(月) |
アホアホAer Riantaのおかげで近くて遠いマンチェスター。 |
今週末はバンクホリデーウィークエンドでした。早い話が、土日月と三連休。
樺太並の緯度に位置するアイルランド、冬の日照時間が短い分、夏の日照時間は長いです(ただし、いつも曇りか雨のアイルランドそれが「太陽が射している」という意味にならないのが悲しいですが)。で、夏至はもうすぐということで、午後10時近くになってもまだ明るいです。つまり、昼間でも薄暗いパブに行く以外のことで、この三連休はやはり有意義に使いたいもの。
かくして、私はマンチェスターに遊びに行ってきました。実は「かくして」というのはウソでして、マンチェスターの友人宅に遊びに行きたいと思っていて、土曜日発で日曜日に戻るという安いチケットを探していたら、この週がなぜかいちばん安かったわけ。
考えてみると納得がいきます。3連休の中日の日曜日の午後11時にダブリンに戻ってくるようなヒコーキなど誰も使いたくないわな。そんなことなど露知らぬ私は、ただ「この週末が比較的安い」という理由でマンチェスター行きを決めたわけ。結果的にそれが三連休だったという話なのですが。
ちょっと前の過去日記に書いたとおり、ダブリン空港(および、コーク、シャノンの各空港)の搭乗前検査官の目は節穴だったようです。抜き打ちテストで、(模造品とはいえ)ナイフも銃も、さらには爆弾まで機内まで持ち込ませてしまったという"That's graaaaaaaand"のアイルランド人ならさもありなんという不祥事が起きました。で、空港の警備担当者は、政府関係者から、
「この、アホ、ボケ、スカタン、お前らの目は節穴か。この給料ドロボー。お前なんか豆腐のカドに頭をぶつけて死んじまえ」
と言われたかどうかは知りませんが、それ以降、ダブリン空港(ほか)の警備は一気に厳しくなりました。乗客ひとりひとりの靴まで脱がせる徹底ぶり。となると、搭乗前検査に時間がかかるのは当然の帰結でして。数週間前より、エアリンガスの搭乗受付締切は30分前から45分前に変更されました。なんでも搭乗受付が済んでも登場前検査に時間がかかりすぎて乗り遅れる人が続出してるとか。
ま、これが話の前置きです。このような事実を知っていた私、かつ、乗り遅れたら最後、泣いてもすがっても相手にしてくれないRyanairで飛ぶ私、珍しく殊勝にも午前7時のフライトなのに、午前5時20分に家を出たわけです(日ごろに較べて30分も早い)。
で、たった二日の滞在なので、空港の長期滞在者向けの駐車場にとめておけばいいと思った私。空港の近くにオープンした私立のQuickparkという駐車場。ここ、一日の駐車料金は5ユーロ。空港の経営会社Aer Riantaの経営する駐車場が一日8ユーロなのに較べるとはるかに安いです(ちなみに、ターミナルから歩いていける短期駐車場は一日30ユーロ)。ここに二日車をとめても、往復タクシーを使うよりはるかに安いので、これがいちばんだと思ったわけ。
かくして、渋滞してなきゃ空港までわずか10分という好立地な場所に住んでいる私、5時30分に空港近くのQuickparkに着きました。朝の道は渋滞とは完全に無縁で、鼻歌を歌いながらの運転。ところが、このシアワセは長くは続きませんでした。Quickparkの入口に係員が立っており言われたこと。
係:「予約してます?してない?そう。申し訳ないけど満車です」
ハァ?
3500台も駐車できる巨大な駐車場が満車?
んなアホな、と思いますが、そう言われりゃしょうがない、一日7.5ユーロのAer Riantaの駐車場へ。
キョトーン
としてしまいました。何でって、この駐車場に入るのに数百メートルにわたり行列ができているのです。しかも行列の後ろは交差点の後ろまで伸びて二手に分かれてます。こんな行列に参加してたら絶対にヒコーキに乗り遅れます。
私は即決。その行列には並ばすに、そのまま帰宅。10分後、自宅。どかどかと階段を上がり…
私:「おーい、ひでかすぅー、起きろー。空港まで乗せていけー」
そう。ひでかすに空港から自宅までクルマを回送させようという魂胆。いやな顔一つしなかった(寝ぼけた顔はしてたけど)ひでかすに感謝。
で、空港のターミナルに着いたのは午前6時。まだ1時間あるので安心…というのは甘い。例の搭乗前検査でパニクっているのはなんとなく想像がつきます。空港の中は、クリスマス休暇前と変わらないくらいの混みよう。Ryanairのカウンターもそこそこ混んでます。
163番目にチェックインした私は、そのまま搭乗前検査の列に並ぼうとしたものの…
どこが列の最後尾かわかったもんじゃない。
浦安のネズミ遊園地あたりなら「ここが列の最後尾です」なんてプラカードを持った係員が立っていそうなものだが、ここはダブリン空港。そんな人はおらず。
ようやく見つけた列の最後尾は検査場から月ほども遠いところでして。そこに並んだはいいが、列はぜんぜん進まない。10分ほど経ってようやく気がついたのだが、この列、途中で枝分かれしていて、実際収拾がつかない状態になっているのだ。そんなわけであちこちで、割り込んだ、割り込まないの小競り合いが起こっており、本当に最悪の雰囲気。
そこへやってきたのは、「案内係」と書かれた黄色いシャツを着たおばさん。おばさんは、
係: 「列へ割り込むのはやめてください。割り込んだ人は今すぐ列から出てください。そうでないと不平等です」
言っていることはまことに正論なのだが、この険悪な雰囲気の中にやってきた彼女はちょっと空気を読めなかったらしい。あるいは、空気を読んだ上で仕事としてやむを得ず言ったのか。彼女、あっという間にお客に囲まれてしまった。
客1:「私のヒコーキ、あと5分で離陸時刻なんだけどあと何分並ばなきゃいけないのよっ」 係:「例外は作れません。並んでお待ちください」
客2:「私のヒコーキ、6時45分発だけど間に合うの?」 係:「お約束しかねます」
あーでもないこーでもないと、お客はいろいろ言ってくる。だけど彼女、例えヒコーキの離陸時刻が5分後に迫っていても例外は作らないらしい。ま、ここに並んでいる人の多くがヒコーキの離陸時間すれすれなのだから例外を作っていたらきりがなくなる。そういう意味では正しいのだが、お客の側から言えばちゃんと搭乗券をもらっているのに保安検査に手間取ったおかげでヒコーキに乗れないなどこんなばかな話はない。
そんなこんなで殺伐とした保安検査を抜けきったのが、6時45分。ヒコーキはエリアAから出るのにエリアB-C用の保安検査場を抜けたので、ここから徒歩でエリアAまでは少なくとも5分かかる。なんとかゲートに着いたところ、最後の客がゲートを抜けようとしているところ。かろうじて間に合った。
で、ヒコーキは最新型のB738。この最前列の席が空いていたのでそこに座る。スッチーさんが「搭乗者166人」と言ってドアーを閉める。
ん?166人?
このヒコーキは確か190人とか乗れるはず。で、私の搭乗券の通し番号は163番。で、私が搭乗券をもらった時まだ後ろにはどんなに少なく見積もっても10人以上の人が待っていた。つまりこのヒコーキは満席だったとみてもいい。なのに166人しか乗ってないということは
20人程度の客を見切り発車した?
あくまで推論ですが、たぶん当たっていると思います。Ryanairは定時運行のためにはお客を見切り発車するようです。
は、早く空港に来て良かった。
ちなみに、私がこのヒコーキに乗り遅れなかったのは、保安検査場、あえて遠いエリアB-Cのを選んだからではないかと思ってます。あの時間はエリアAからエアリンガスやら、Ryanairなどが相次いで出発するのでエリアB-Cの方が早いのではないかと踏んだのです。真偽のほどは不明ですが、私はこの推理が的中したと思ってます。
とにもかくにも。空港には早目に行きましょう。
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2005年06月01日(水) |
オフ会のこと、すっかり忘れてました…。 |
土曜日、Newryにまた行ってきました。本当は、別の予定があったのですが、この日のあまりの突風のために却下。かくしてビールもなくなってきたぞっというわけで、急遽Newryビール買占めツアーを敢行。
で、ビールを8ケース(ひとケース24本)、ウィスキー2本、それから、アイルランドでは買えないティーバック(イギリスでは「まずい」と評判らしいTetley、この「アールグレイバニラ味」個人的には好きだなあ)、さらに、これはうまそうだ、お、これ、アイルランドでは見たことない、ああ、これは珍しい…などとやっているうちに、あのどでかいカートが一杯になってしまった。
レジにて。
「187ポンドでーす」
なに?頭の中でユーロに換算。250ユーロ?(おおよそ35,000円)
Snigel、スーパーでの浪費自己ベスト更新!…そりゃビールを200本買えばそうなるわな。
で、ビールを車に満載して家に帰ると、ひでかすが突っ込んできた。
「で、ビールって、どのくらい日持ちするの?」
うっ。考えたことなかった。
6ヶ月?いや、一年くらい持ちそうな気がするけど、風味が落ちそうな気もする。こりゃ、がんばって飲まないと。
ところで、私、完全に多忙につき(言い訳になってないけど)、オフ会のこと、完全に忘れてました。ちゅうか、ある程度企画は立てたんですが、よんどころなき事情により、その企画不成立(ボツというやつです)。で、6/11には予定もすでに入ってます。かくして、オフ会は7月まで延期。7/9(土曜日)なんてどーですか。(追記:この日私はアイルランドにいないという事実に気がつきました。ゆえに7/16にします)。
ちなみに、ボツ企画ってこんなのがありました(これが、上に書いたボツになったという話じゃあありません)。
ボツ企画:
何の因果でHolyhead。Holyhead日帰り旅行。
…なぜかIrishferriesの車なしの日帰りは往復10ユーロらしい。だけど、
何の意味がある?!
という当たり前の突っ込みの元に却下。でも、オフ会で海外旅行なんて素敵じゃん。…はい、これじゃあ、参加者0ですね。私の脳ミソに企画を任せるとこういうものしか出てこないのです。
いい企画があれば、ぜひ提案してください。
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