なべて世はこともなし
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2004年01月20日(火) 誰だ?アイルランドが先進国とか言ったやつ

昨日の日記、午前5時くらいに更新しました。もともと前の晩の8時くらいに更新予定だったものです。そうなったのにも理由がありまして。そう事件が発生したのです。


話は月曜日の夜にさかのぼります。この日も残業を3時間して(最近よく働くなあ…なのにビンボーなのはなぜだ?)疲れ果てて家に帰って来たのが午後7時30分。そのままとりあえず日記の更新をしようとコンピュータの電源を入れる。で、インターネットへ。と同時に何も食べるものがなかったから冷蔵庫の中に残っていたハムとチーズと冷凍してあったパンでホットサンドイッチなるものを作ることに(わびしい)。で、ホットサンドイッチ用のトースターの電源を入れる。で、パンを入れて二階の自分の部屋へ。


で、日記の更新を始めた瞬間


部屋の電気が消えた。


で、その2秒後今度は


コンピュータの電源が消えた。


ん?ブレーカーが落ちた?


そう思ってふと窓の外を見ると…あれ、むかいの家の電気も消えている。


私の頭の中になぜか東京電力のキャラクター「でんこちゃん」が出てきて


「じゃん。停電でぇーす」


と言ってすぐ消えた。


まあ、停電なら1-2分も待てば復旧するべえ…と思い、1-2分待つが…何も起こらない。


もう一度窓の外を見ると確かにここら一帯の電気は消えているが、夜空は結構明るい。つまりこの停電は局地的なものらしい。で、良く見ると向かいの家の窓の向こうにはうっすらと明かりが点っている。


あ、ろうそく


リビングルームにろうそくがあるのを思い出してろうそくを点けるべくリビングルームに向かうことに。あ、でもその前にライターがいる。


ライターが見つからない。


ならばガスこんろで火をおこそうとキッチンへ。バスコンロの点火スイッチを押すが…


点火スイッチは電気がないと作動しない。


…何のためのガスコンロなんだよ。こらっ(って停電まで考えてないんだろうなあ)


仕方ないので手探りでライターを探す。 見つからない。ふっと思いついてケータイのバックライトを懐中電灯代わりにしてようやく机の中に数年前からほったらかしになっていたマッチを発見。それでようやくろうそくに火をつける。


部屋がぼおっと明るくなった。


そこでようやくひとごこちついた私。ふと気がつくと当然といえば当然トースターの電源は切れている。


腹へった。


仕方ないのでマッチでガスコンロのオーブンをつける。


今度は部屋がやたら寒いことに気がつく。ヒーティングの電源が切れている。中庭にあるオイルヒーティングのタンクの脇のスイッチを確認。


ブラボー。電源が入らない。


どうやら電気なしではオイルヒーティングの電源すら入らないらしい。

…何のためのオイルヒーティングなんだよ(ほとんど八つ当たり)。


そう、電気がなくなっただけで何もできなくなることに気がついた私。これで彼女でもいればそのまま次の間へゴー…とでもなりそうだが、独りなのでそうもいかない(実際比較的大きな地震の10ヶ月後にミニベビーブームが起きるらしいですね)。


仕方がないのでようやくできたまずいホットサンドイッチを食べつつ本を読んでいるとだんだん寒くなってきたので結局そのまま午後10時を待たずしてふて寝。ちなみに電気が戻ってきたのは私がぐうぐう寝ていた午後11時ごろらしい。つまり3時間の停電。…嵐でもなんでもない月が出ていた夜なのに。


で、これが12月に引き続いて2回目の停電となると…。もはや私のコメントなど無意味ですね。


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2004年01月19日(月) アイリッシュの道徳感について考える

先日の日記を親が読んだのか読まないのか「福岡空港まで迎えに行ってあげるね」というメールが届きました。そうなると私もついと「バスで行くからいいよ」なーんて言ってしまうわけで。


だいたい世も末です。うちの母親。私がコドモの頃は「ボタンが10個以上あるものなんて触らない。例外はテレビのリモコンと計算機」と公言していたくせに、今じゃケータイからメールを打ってきますからね。しかも私のホムペをどこからもなく発見したようだし。あ、ちなみにうちの親、私のが本をだしたことについて何も言わない(=知らない)ようなのでつまりはこのページを最近チェックしていないと仮定してこうやってここに悪口を書いているわけです。はい。


そんなことはさておきまして。だいぶ前の話ですが、ダブリン一の高級住宅街として名高い玉橋地区(仮名)にある四季旅館(仮名)に行ってまいりました。そうです。有名人御用達、アイルランドで最高級の5つ星旅館です。ちなみに1泊500ユーロ程度だそうな。


んなとこに泊まる金が私にある訳がありません。会社のパーティーです。もう時効だと思われるのでここに暴露します。ちなみに今の会社とは無関係ですので念のため。


ここでのパーティー、要はなんだか会社の業績がいいとかでそのご褒美としてのディナーとあいなったわけ。料理は推定ひとり100ユーロ程度。それだけの金を出すんだからさぞかしおいしいものが出たんだろうとお思いの方…出ましたよ。ただ私はグルメレポーターではないのでいかにおいしかったかを説明するだけの語彙がないのでだた「おいしかった」と言うことで話をさらっと流してしまうわけです。


で、それだけならただの自慢話で終わるわけですが、無論そんな終わりかたはしませんよ。ここからが本題。ただし毒の強い日記なのであまりアイルランド人の悪口は聞きたくないという方…今日の日記はパスしてください。前もって警告しておきますがかなりの毒舌です。


この日の会社はなにを血迷ったかやたらと大盤振る舞いでして、100ユーロのディナーのみならず、ひとりあたり6枚のドリンクバウチャー(早い話がバーでドリンク1杯と引き換えできる券)を配りました。6枚ですよ。6枚。ビールが6杯でもウィスキーが6杯でもはたまた組み合わせてもいいわけですが、ともあれフツーの人が6杯も飲んだらそりゃ酔いますよ。しかも、その6枚のバウチャーとは別にディナーテーブルではワインが振る舞われており…。私の感覚でいえば「酒を浴びるほど飲める」機会だったわけです。


この日の私、ちょっと訳ありでお酒を飲めませんで。ディナーの時にワインをちょっとなめた程度で完全にシラフ。これが更に状況を悪化させます。今後の話の展開がわかりました?そう、このパーティーが完全な乱痴気騒ぎになり、それを私はひとり醒めた目で見るという構図になったわけです。


普段の私、自慢になりませんが酒に弱いので酔うとひとりでぼーっとしてるか寝てしまうかのどちらかです(ホントに自慢にならないな)。ゆえに以前もこういう乱痴気騒ぎに居合わせたことがあるのですがあまりよく覚えていない…というか回りを見まわしていなかったわけ。ところがこの日はひとり酔ってなかったのでいろいろなものが見えてしまったわけ。


まず。当時隣に席に座っていたLaura(仮名)という女の子。ぐでんぐでんに酔っ払ってしまい足腰が立たない状況に。それでも飲み続けてついにはみんなにキスしてまわる。私もやられました。ほっぺたとかじゃなく口に。彼女には申し訳ないけどほとんど犬にかまれたのと同次元の話です。シラフの時はいつも彼氏自慢をしているLaura。彼からもらったセンスのあるとは言えない時計を自慢したりいかに彼が優しいか、そしていかに自分が彼を好きかを話して聞かせるくせに酔っ払うとこのざま。しかもそのあと別の同僚にちょっかいを出してなにやら怪しい行動に出ています(詳細は青少年読者を意識して割愛)。


そうかと思うと今度は私のはす向かいに座っている別の同僚(女性)は私たちのスーパーバイザー(男性)にちょっかいを出し始めて二人はなかなか親密な雰囲気に。そのあと二人は夜の帳へと(おお、詩的な表現)消えていきましたとさ。ええ、別に私には関係ないことですよ。たとえ彼が新婚6ヶ月だとしても。


そのほかにも数個の話がある訳ですが書く気にもならないので割愛。ともあれ、私の言いたいことは


こいつらには「道徳」という言葉がないんかい?


「指さし」にはあまりに毒が強くなるのでかなり控えめに書いたのですが、アイルランドの一定の世代からキリスト教というものが消えていった結果、一緒に道徳という言葉も消えていった気がします。


偽善者とかきれいごとを言っている…とか批判する人のために書いておくと、これを見知らぬ人どこぞのナイトクラブでやるというなら私もある程度は妥協できる。でも、どうしてそれを会社内でやらねばならないのか。翌日に同じメンツに会社内で会うという事実をすっかり忘れてしまっている。ましてやスーパーバイザーという管理職が自分の部下を少しでも大事に思うならそういう形で手を出すというのは私には納得できない。ましてや自分が未だ新婚だとすれば。


これはとある人が言っていた台詞ですが、「よくスウェーデンがフリーセックスの国だとか言われるけど、スウェーデン人のほうがよほどアイルランド人よりしっかりした倫理観を持っている」…まさにその通りだと思う。ここまで書いたからはっきり書いてしまうけど、この辺に私が未だにアイルランド人の彼女を持ったことがない理由がありそうな気がする。


言うまでもなく私は「日本人だから」どうこうとか「アイルランド人だから」どうこうという言い方はあまり好きではありませんしそういうくくり方はえてして的外れな方向に行くことも理解しているつもりです。でもそういうことをさておいてもこういう経験を重ねてだんだん不信感を募らせていることも事実です。はい。


さっきのスウェーデン人がどうこうと言っていた彼の発言を最後に引いて今日の日記はおしまい。


「ダブリンの町の汚さは異常だよ。バスの車内も汚い。そんなだらしない連中が男女関係だけしっかりしていると思う?」


一事が万事…ということか。


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2004年01月14日(水) 今日はあの人の誕生日

本日1/14はひでかすのさんじゅうン回目の誕生日です。何やらパーティーを企画しているそうです。何でも会社に同じ日に誕生日を向かえる同僚がいるそうで、「ジョイントカプリコンバースデーパーティ」だそうな。


ひでかすへの私からの誕生日プレゼント、実は例年「誕生日プレゼント」と言いつつその実「救援物資」だったりします。さんじゅうン歳にもなって(あるいはさんじゅうン歳になったからか)あいつは着ているものがいつも同じ。で私が見るに見かねて毎年服をプレゼントするわけです。気分いいですよ。贈る側としては。何せプレゼントした服、いつも着ていてくれますからね。ほら、難しい人にプレゼントしてそれがたんすの肥やしになるよりなんぼかマシかわかりません。


で、昨日誕生日プレゼントを買いにSwordのThe Pavilionに行ってまいりました。TK Maxxに行ったものの、クリスマスセールのおかげでなんだか品揃えが寂しい。つまり、どうやらクリスマスセールが始まって以降、新しい服を仕入れていないようなのです。そんな訳で他の店にも行ったものの、ある店は「クリスマス関連商品全品7割引」とか言ってクリスマス関連の商品が店の半分を占めている。そりゃ7割引はお買い得かもしれんけど、350日も先のクリスマスのために買い置きをするバカってそうそういないような気がするぞ。そんなもんを店の店頭にならべるあんたの常識を疑うぞ。


そーれにしても人がいない。いくら火曜日だからと言ってこのお客の少なさは異常ではないだろうか…と思っていたらほどなくその理由は分かった。


閉店。


そうでした。一部のスーパーを除き、火曜日は午後6時で閉店なのでした。慌ててSuperquinnで食料品を買って帰ってきました。プレゼントは買えずじまい。今日買い物に行けばよかったわけですが、ひでかすから退社後すぐに帰宅して手伝うように厳命が下っておりますので…。


そういう訳でひでかす、今年の救援物資はなしだ。あるいは日本で買ってきてやる(←これをひでかすに伝えるために読者さんを巻き込んだやつ)。


で、今晩、おおよそ20名の人がSnigel宅にやってくるそうです。それはいいんですが、何やらその中にVeganなる人がいるそうでひでかすが頭を悩ませております。Vegan、私も良くは知らないのですが、ベジタリアンの中でも牛乳もダメ、タマゴもダメというとっても難しい人。確かにベジタリアン程度なら私もなにを作っていいか想像がつくけど、Veganとなると…どうしたものやら。そこに駄目押しをするようにそのVeganの彼女がぼそっと言ったらしいのです。


「私、砂糖もダメなの」


このVeganの彼女の名誉のために書いておくと、彼女は偉そげに「私Veganだからスペシャルなものしか食べないからね!砂糖もだめだからね」なんて言ったわけじゃあありません。むしろ彼女は逆に気を使っている様子。でも心優しきひでかすは回りくどい聞き方をしたりまわりの人に聞いてまわったりして彼女が砂糖すらだめだということに気がついた次第。


ひでかす、献立の中に「おいなりさん」「ダンゴ」を考えていたのですが、いなりのなかには砂糖が入ってますし、ダンゴのあんもそう。私が「砂糖醤油にすれば」と言ってのですが、言った瞬間に「砂糖醤油は砂糖やん」(当たり前)と気がついた次第。いったいひでかすはなにを作のか。見物です。


それにしても昔ベジタリアンの彼女を持っていたことがあるのですが、この時はさほど苦労しませんでした。私も彼女につきあって同じ物を食べてました。まあ肉なんてあればいいけどなけりゃないで…と思った次第。でもVeganとなると私もつきあいきれんぞ。Veganの方を否定するつもりは毛頭ありませんが、料理を作っても一緒のものを食べれないってなんとなく寂しい気がする。


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2004年01月11日(日) また日本が誤解されてゆく...。

木曜日のお話。


数日前の日記にも書いた通り、ただいまクリスマスホリデー明けで仕事が強烈にたまったところに風邪ひきさんが発生。すごく忙しいです。「なぜ私は千手観音に生まれなかったんだ」などと訳のわからんことを言ってます。


なのに!同僚のアイルランド人と来たらいつも通りにのほほんのほほんと仕事をしておりまして。で、私は同僚から来るジョークメールもことごとく無視。忙しく手を動かしていると私の席に同僚がやってきました。


同僚:「さっき私の送ったメール見た?」
私:「見てないよ。忙しいんだよ。ヴォケ
同僚:「日本の地下鉄って本当にあんななの?」
私:「へっ?」



私は彼女から来たメールの添付ファイルの画像を開ける。




うん。なんのことはない。見慣れた銀座線。あ、これはきっと浅草駅だな。


私:「そうだよ。こんな感じだよ。それがどうかしたの?」
同僚:「本当にこうなの?やっぱり日本って変な国だわ」



と彼女は納得して去ってしまった。私は仕事に戻りそれきりこの写真のことなどすっかり忘れていたのだが、なんだか気になったのであとでもう一度その写真を見てみた。写真の下には英語で…


左から
体の不自由な方
子供づれの方
妊娠されている方
お年寄りの方
私が想像した意味じゃあないらしい。



と書いてある。「私が想像した意味?」そう思ってもう一度良く見ると…


だれだよ。こういうことをするヒマジンは。


注意力のある方なら上の写真をご覧になった瞬間にお気づきかもしれませんが、私は全然気がつきませんでした。そう、絵が改ざんしてあります。混乱した方のために、正しい絵を下に載せておきます。




ちゅうかさあ、いくら日本でもそんな絵が地下鉄に書いてあるわけないだろ。

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2004年01月10日(土) 900ユーロの道楽

ついに「指さし・アイルランド」が発売された模様です。アマゾンbk1に試しに行ってみたのですが、おお、売ってるよ。「通常24時間以内に発送」だって(今のところはね)。で、私の人生で最初に書いた本、本当に本屋さんに売っているかどうか見たいです。というか、もしあなたが本の作者だったらどうします?やっぱり見てみたいでしょ?。


というわけで、そのためにわざわざ日本に行くことにしました。


いや、こう書くと突然思い立ったようですが、…実際急に思い立ちました。と言っても昨日今日の話じゃなくて、去年の暮れ、ドイツに行く直前の話です。で、今まで一度もお世話になったことのなかったAWLトラベルさんに電話をしたのです。


日本まで800ユーロ。


こうやって書くとあまり安くないですよね。ネットで血眼になって探せばこの閑散期の航空券なんてもっと安いのがいろいろ出てきそうです。でもね、これが日本の国内線を含む値段…となると話がちょっと違ってきます。


何せ東京からQ州までの大手各社の国内線は片道割引料金で20000円は軽くします。最近新規航空会社の参入なんかで羽田=Q州は激戦区になったにもかかわらず私のローカル空港だけはなぜかその波から取り残され、片道20000円を払わざるを得ないわけで。強いて言えば時期を選べば10000円程度で飛べたりもするけどなかなか日程が合わなかったりする。つまり往復4万円とすればそれで350ユーロ。つまり実質はダブリン=東京間が450ユーロ程度になるわけで。こう考えると割に安いともいえなくもない。


というわけでほとんど衝動買いをしてしまった私。ところがこの国内線では私のQ州のローカル空港には飛べず、福岡に飛ぶ羽目に。さらに帰りは東京に何日か滞在するために70ユーロの追加料金を払うことに。


というわけで、数日前うちの親に新年のあいさつを兼ねて電話しました。


私;「というわけで、福岡まで迎えに来てくれる?」
親:「高速バスがあるでしょ」



…甘えちゃいけませんね。甘えちゃ。


ダブリンからヒコーキを2回乗り継いで19時間かけて福岡まで行くからって甘えちゃいけませんね。19時間もヒコーキに乗ればバスにたった2時間くらい揺られたって何のことはないですよね。所要時間がドアツードアで考えるとぴったし24時間になっても別にそれは大したことじゃないですよね。日本に1週間いれるんですからね。


そうなのです。年休をけちって休みを取ったのはたったの1週間。これでQ州に行き、かつ東京に行こうというのはほとんど無謀です。まあ、紀伊国屋に自分の本が売ってるかどうかを確認できればそれでいいですが。…ってそれだけのために私は10万円以上払って日本に行くのだろうか。


で、AWLさんに支払いを済ませてあとはチケットを受け取るだけという段になった昨日のお話。会社でのスーパーバイザーと私の会話。


S:「ああ、Snigel、去年の年休何日残ってる?」
私;「ええと、13日残ってて、今度日本に行くのであと8日くらいですか」
S:「それ、3月までに消化してね」



…なら日本に2週間いれば良かった。


というわけで、3月までにもう1週間どこかに行くことになりそうです。考えてみると「年休を消化しろ」と怒られるなんて、あまり日本じゃ考えられない話ですが。こういう生活に味を占めてしまうと日本で就職しようとかいう気持ちがさらさらなくなってしまうのも分かっていただけるのではないかと思います。


で、AWLさんからチケットも届き、優秀なエージェントさんは私のお気に入りの席もカンペキにアサインしてくれ、私のやらなければいけないことは下着をカバンに詰めるくらい。楽といえば楽だけど、自分で苦労していろんなチケットを組み合わせたり、シートを自分で予約するのも楽しいんだけどなあ…なんて思う私はやっぱり変人なんでしょうね。うん。


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2004年01月08日(木) つなぎ更新

体調は悪いは仕事は忙しいわで最悪の気分のSnigelです。こんばんわ。だいたい会社の休みの人数が多すぎる。未だに冬休みのやつはともかく、風邪引きが多すぎる。おかげで私は毎日7時まで残業+土曜出勤が確定いたしました。

メールで「Snigelさんはこれから優雅な印税生活なんでしょ」なんて言われましたがこの場を借りて反論いたしますが、なんで優雅な印税生活の人が毎日11時間も働いてるんですか。私も知りませんでしたが、この程度の出版ではお小遣い程度にはなっても印税生活とかそういうものとはまったく無縁です。

世の中には「慌てもの」と呼ばれる人がいます。私もそう呼ばれる人のひとりです。ともあれ、今日いつも通り会社に着いた郵便を開けていると、請求書に挟まった一枚の請求書ではない紙。またクレームかと思って文章を読んで唖然としてしまいました。

解雇通知

そう、この郵便の送り主何を血迷ったか自分の解雇通知を請求書と一緒に送ってきたのです。…なんで解雇されたかなんとなく分かった気がする。

うう、気分が悪い(ネタじゃないって)。続きを書く気力がありません。この続きはまた明日。


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2004年01月05日(月) ドイツの素晴らしいアイディア賞品。喫煙者の新必需品とは?

今日月曜日は今年の仕事始めでした。会社にみんなが戻ってきてクリスマスホリデーの話をあれこれと…(仕事はそっちのけ)。で、この時期の日本でよくあること

「新年の誓い」


小学校の時の冬休みの課題でありましたよね。「新年の誓いを3つ立てなさい」なんて。で、


「早寝早起き」
「友達と仲良くする」
「勉強に頑張る」



なーんてあたりさわりのない目標を立ててセンセイに提出して提出した端から忘れていく…。これがオトナになると…


「今年はタバコをやめる」
「5キロ痩せる」



はいはいはい。人のことは言えませんよ。去年の今ごろはうちの元フラットメイトのSamanthaと「ダイエットバトル」なんてやってましたからね。(詳しくは去年の1月の日記にて)今日ジムに行ったのですが、まあ日ごろにないくらい大盛況。まったくいつまで続くか見物ですが。


で、ダイエットの話は明日に譲るとして今日のお題はこのホムペのほとんど名物と化したタバコのお話。毎年いますが今年は多いですよ。会社内でも…。


「今年こそはたばこを止める」


2月から公共の場所での喫煙が禁止されるアイルランド。今年ほど禁煙の誓いが立てやすい年は確かに後にも先にもないのではないかと思います。私の会社の私のグループには私を含め総勢7名がいるのですが、このうち喫煙者は3名。そのうちの2名までが新年の誓いとして禁煙を宣言。私が自分の近所の狭い範囲だけで判断するとアイリッシュの喫煙者の半数以上が禁煙を宣言したのではないかと思われます(←根拠なし)。


こうなることは私にも予測済でした。というのも、去年の段階から結構多くの人が「来年になったらタバコをやめる」と言い続けていた人がけっこういるんですよね。まあ、アイルランドのタバコの警告は




こんな感じですからね。さらに公共の場所での禁煙という追いうちがかかるとそりゃたばこをやめようという気になるのも分かります(政府の思うつぼですが)。


で、これって実はアイルランドやイギリスだけの話じゃなく、実はドイツでも同じように




こんな警告が入ってます。この警告文の拡大表示はEUの規制により決まったらしいんですよね。だいたいこんな警告を見ながら吸ったらうまいタバコもまずくなります。肺ガンの心配より精神衛生のほうがはるかに悪影響を及ぼしそうです。そんな心配をしていた私がドイツで発見したとんでもない優れもの。




なんでしょうね。これ。実はですね、タバコの警告の部分を隠してしまおうというアイディア賞品なのです。




左が使用前で右が使用後。効果てきめん。あのおどろおどろしい広告がおっぱいに早変わり。何がYESSS!なんだかという気もしますが。


すばらしい!これこそがアイルランドの喫煙者の救世主になるに違いない!


ひとりスーパーのレジ付近で涙した私は5種類ほど友人に買って帰りました。(本音:これほど安いお土産はない。何せたった40セントだもんね)


で、今日同じ会社のグループの中で唯一たばこを止めると宣言していない喫煙者にその頑固さに敬意を表してこれをプレゼントしました。ところが


アイルランドとドイツのタバコの箱のサイズが微妙に違う。


待て待て待て。タバコの箱のサイズなんて万国共通じゃないのか?そう思った私。ドイツの箱を良く見て愕然とした。


ドイツのタバコは20本入りじゃなく19本入り。


なんですか。その半端な数字は。


勝手な推理ですが、タバコ税の値上げをタバコの本数を減らすことで実際の一箱あたりの価格に転嫁されるのを防ごうとした苦肉の策かもしれません。だとしても半端な数字です。


ともあれ、このドイツで買ってきたオビ、アイルランドのタバコの箱には残念ながら合いませんでした。ま、こんなもんあってもなくても吸う人は吸うだろうけどね。ともあれ、みんなの禁煙宣言がどうなるか注目してます。禁煙宣言された方はぜひ掲示板まで。

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2004年01月04日(日) 重大発表。Snigel、家を買いました。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。


昨日更新する予定でしたが、お疲れのために今日になってしまいました。陳謝。 「お疲れのため」というのは確かに本当なのですが、それはこういう次第です。


午後3時にダブリンに到着。何やら東欧かどこかからの到着便などと重なってしまったらしく入国審査は大混雑。行列はホールを抜けてヒコーキのボーディングブリッジから入国審査のホールを結ぶ廊下にまで伸びてしまっている。どの行列がEU国民かそれ以外かすら分からない。


ホールまでたどり着くと何やら入国審査は4人で行われており、そのうち3人はEU外の担当。入国審査官4人というのはダブリン空港にしたら実に多いけどこのホールに溢れる到着客をさばくにはあまりに少なすぎる人数。


で、待つことたっぷり20分強、ようやく私の順番がやってきた。入国審査官との会話(一字一句違わずそのまんまです)


Me: "How are you doin? It must be a tough day for you, isn't it? It's the longest queue I've seen here. Waiting for more than 20 minutes."
Officer: "Nah, not bad. Some people had to wait for two and half hours recently."



ニコニコしながら対応してくれるのはいいですが、「2時間半待たなきゃいけない人もいた」などと無反省な態度で言われても…ねえ(と同意を求めるやつ)。まあこういう国ですからこの先この入国審査が更に忙しくなることはあれど待ち時間が短くなることはなさそうです。


これでどっと疲れて到着ホールに出ると…おお、ひでかすが迎えに来ている。たまには使えるな。お前(←年上に向かってなんて口を…)。ところがひでかすは家には向かわず向かったのはSwordのThe Pavilion(ショッピングセンター)。土曜の午後。駐車場に車を停めるだけで30分はかかり、さらに疲れがたまる。自分で運転して家に帰れば良かったのだがこの時点で私はすでにヨッパー。朝10時の便で酒を飲む大バカです。私は。


で、うちに帰ってきてからはたまったメールのお返事などで結局1時くらいまで起きていていたもののこの日記の更新までには至りませんでした。


で、ここ数ヶ月忙しかった理由…ついに発表です。


Snigel、County Meathに家を買いました。Laytownという町を御存知でしょうか。ダブリンから北へ30キロ超。と言っても高速道路も開通し通勤時間は1時間かかりません。鉄道の駅もあります。町自体には何もありませんが車がある限り特に問題にはなりません。逆に言うとひでかすに空港に向かえに来てもらえないとすごく困る場所なのですが。


で、このLaytownの村外れに庭付き2ベッドルームがあり、そこが比較的安かったので買いました。…買いましたといえばひとことですが実際弁護士を通したりBuilding Societyに金を借りたりと大変だったんですよ。それで数週間が潰れ、さらには毎日DIY三昧。壁の色を塗り替えたり水まわりを変えたりとまあ大変でした。で、ようやくこれが一段落着いたわけで。そう、要するにリフォームが必要な物件だったのでその分安かったのです。あとは海まで徒歩5分というのもいいですね。隣りの家がなかったら海が自分の部屋から見えたというのが残念ですが。


…すいません。ウソです。また騙されたという人、今回は素直に反省して下さい。(というか読者様を何度も騙そうとする自分自身を反省しろよ)家なんて買ってません。と言うか買えません。買おうと思ったこともありません。


で、このまま終わるとそろそろいい加減に読者さんから見放されるので本当のことを書きます。はっきり言ってすでに掲示板等でネタバレしてるんですけどね。




…という本がもうすぐ発売されます。大きな書店に行けばあるはずです。もうご賢察でしょうが、私が書きました。10月から数ヶ月間ああだこうだと頑張って書いたものです。買えとはいいませんが、書店で手に取って下さると嬉しいです(むろん買っていただければもっと嬉しい)。


たぶんですが、アイルランド英語に焦点を絞った最初の日本語の本ではないかと思います。で、内容については自分で書いたものなのでどうこう言いませんが、イラストがかわいいです。イラストレーターで御自身で旅行記なども出版されているくまくまさんがイラストを書いてくださったのですが、この絵がまたかわいい。この絵だけでも見る価値はあります。


書籍に関する詳しい情報は追って別ページを作ります(と言うか今作ってます)。


ともあれ、これでついに本名がばれてしまいました。さすがに顔出しはしてませんけど…(できるほどのいい顔してないしねえ)。今後ますますやりづらくなるなあ。このホムペ。でも頑張りますのでよろしくお願いします。

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