なべて世はこともなし
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2001年05月30日(水) 作者、旅に出ます

実は、「夜勤の必需品」というタイトルで日記を書き始めたのだが、これがまたつまらないことつまらないこと。迷わず消しました。

この日記で何回かお知らせしてきましたが、おいら、今日の夜勤が終わり次第(後1時間で終わり)自宅にスーツケースを取りに戻り、そのまま空港へ。そして、ドイツに数日滞在して、日本に行きます。

ここだけの話ですが、新しい就労許可証間に合いませんでした(ちゅどーん)。帰国時ロンドンで入国審査と相成るのですが、変なこと聞かれなきゃいいけど…。ま、おれのせいじゃないから知らんがな。

これは有名な話ですが、イギリスとアイルランドの入国審査は意地悪なんですよ。EU域内はパスポートなしで行き来できるのに、この二つの国は例外。で、いろんな本で「入国審査は意地悪だ」と繰り返し聞かさせていたもんですから、初めてのロンドンヒースローでの入国審査はかなり緊張しました。いまじゃ、強制送還されそうになっても何とかしてしまうという…(詳しくはホームページの「アイルランド就職戦線異常アリ」を読んでね)。ま、今回もなんとかなるでしょ、しかも、今回やましいことは何もないんだし。

実は問題はこれだけじゃあないのよ。おいらが利用する某ルフトハンサドイツ航空。ただいまパイロットがストライキの真っ只中。週に1回くらいの割で断続的にストをやってます。これが影響しなきゃいいのだが…。

とりあえず、掲示板と日記は何とか更新しようと思ってますので、作者不在時も是非遊びに来てやってください。作者は、入国審査で引っかかったりしない限り、6/17にはダブリンに戻ってきます。その時は、いろんな話がまたできるかと思いますので、どぞよろしく。

書き直しては見たものの、やはり駄作。ああ、売文業なぞやってなくてよかった。この日記はあくまで、趣味として提供してるから、質が悪くてもいいんですよね(言い訳)。

では、行ってきます。


2001年05月28日(月) 大の大人が情けない…。

日曜日から月曜日にかけての夜勤明けの朝9時ごろ。おいらはヘロヘロになりながらもHR(総務)に行く用事があったので、100メートルくらい離れた本館へ向かう。おいらの勤める会社、実は事務所が二つに分かれていて、おいらの机があるのが別館でHRやその他のセクションがあるのが本館。一応ビルは隣り合っているが、ドアーからドアーで考えると結構離れている。

で、おいらの会社、一応ドアーには磁気ロックがかかっていて、おいらの名札をリーダーにかざすとドアーが開くしくみ。(そんなにしてまで守る秘密などないだろうに…。)ところが、おいらのこの名札、なぜだか本館のドアーでは働かないのだ。

で本館のHRまではこの関所が2ヶ所あり(しつこいけどそんなにしてまで守る秘密などないだろうに…)最初のドアーは前の人についていって突破。ところが二つ目、前の人が違う方に行ってしまったので、二つ目のドアーの前でおいらは困ってしまった。

ふっと目をやると、どこかで見覚えのあるおじさんが一人所在なげに廊下に立っている。ちょうどいいやと思い、「悪いけどドアー開けてー」と一言。その、どこかで見覚えのあるおじさん、彼の名札でドアーを開け、ご丁寧にドアーまで押さえておいらを迎え入れてくれた。「ありがとー」とおいらはそのままHRへ。

「ん?今のおじさん誰だっけ?」と夜勤明けのボケきった頭で考えること数秒。

「あ…」

そのおじさんはうちの重役の一人。そう、おいらは偉そうに重役にドアーを開けさせてしまったのでした。考えてみると、今は昇給の査定の真っ最中。



…今年も昇給はダメだな…。



そんなこんなで9時30分頃帰宅。普段はそのまま眠れるのだが、今日に限ってなかなか眠れない。んで、ようやく眠れたと思いきや、午後3時くらいに目が覚めてしまった。

何に対してだか良く分からないが、頭に来たおいらはそのまま台所へ行き、ビールで一人酒盛りを始める。折りも折り、同居人の環境保護至上主義ドイツ人女性が帰宅。「ほら、酒だー、ビール、飲むべえ」という訳で、午後4時にして二人で酒盛り開始。

で、時刻は午後7時。酒がいい具合に回ってきたので、一時お昼寝、という訳で自分の部屋に戻る。






気がつくと、午後9時10分。会社の始業時間は午後9時。「うわああああああああああ」と一陣の風を家に残し、おいらは会社にダッシュ。…それにしても、ドイツ人、おいらが今日仕事なのわかってんだから、起こしてくれりゃいいものを…。



…こりゃやっぱり今年も昇給はダメだな…。



で、チャリで大通りまで来て気がついた。…さっき作った、お弁当、忘れた。仕方がない、コンビニに行くべえ、と思ったが、財布の中には87ペンス(約120円)しか入っておらず、断念。


…大の大人の財布の中身は120円。…情けない。


これ書いて今思い出したけど、おいらの同僚の一人は先週、会社から200メートルのところにある、キャッシュディスペンサーで夜たった10ポンド(1400円)をおろしていた。



…大の大人(しかもおいらより年上)が…情けない。


という訳で、今日ちょっと酔い気味で会社に到着。で、会社に来て爆裂な空腹に襲われるも、近所に開いてる店はなし。宅配中華やピザは金がないのでとれない。空腹を机の引き出しの奥で見つけたクノールのカップスープでごまかすおいら。


…大の大人が情けない(しみじみ)。


2001年05月27日(日) おいらの日曜日

あうううううう…頭が痛い…。(><)

別においらは偏頭痛持ちじゃありません。ただ単に飲み過ぎなのです。それでこうやって夜勤をしなくちゃいけない苦労。それにしてもなんでこんなことになったのだか。

そもそも、今日は日曜日。うちの父が「日曜日は寝て曜日」と口癖で言ってましたが、それに習い、今日はのんびりすごそうと思ってたのです。ところが、ふっと気がついた。「あ、お土産買わなきゃ」数日前の日記等にも書いた通り、おいら、水曜日からドイツを経由して日本に行きます。2週間のちょっと小忙しいスケジュール。で、日本に行くのにちょっと手ぶらじゃあ行けない。…というわけで、何もたいした物は見つからないことは百も承知で、おいらは街に買い物に行くことにしたんです。で、1人で行くのもなんだなあ、と思ってたら、うちの環境保護至上主義ドイツ人が、「んじゃあ私も行く」ということになり、二人で町に向かった。

アイルランドの基礎知識の一つとして、「アイルランドはカソリックの国である」という真実があります。この事実はいろんなことに響いてきます。日本同様、いろんな意味で社会は急速な勢いで変わりつつあるのですが、それでも日本の常識では測れないことがいくつかあります。

これはもう過去の話になってしまったのですが、アイルランドは70年代までなんと避妊具(ぶっちゃけて書くとコンドーム)の使用が認められていなかったのです。おいらキリスト教徒じゃないのでその教義も当然よくは知らないのですが、何だか、「子供は神様からの授かりものだから、その意思に反することはしてはいけない」とかなんとかいう教義があるらしい(しつこいけどおいらはキリスト教徒じゃないんだから話半分に聞いてね)。その流れは現代にも脈々と息づき、たとえば妊娠の中絶も認められていない。どうしても中絶が必要になった場合、プロテスタントの国であるイギリスへわざわざ行くという…。ちなみにたとえ強姦が原因で妊娠しても、その子供は中絶してはいけないというのが彼らの基本的な考えです。それが原因だかなんだか知りませんが、アイルランドではコンドームが高い!一つ1ポンド(140円)もするんです。これ以上続けると18禁の日記になるから以下自粛。

なんでこんなことを話し始めたかというと、このカソリックの教えのおかげで、たった数年前までアイルランドで日曜日に営業している店はまったくなかったのです。「日曜日は寝て曜日」というのは実はカソリックの教えでもあったわけで。てなわけで、未だに日曜日に町に行くと、半分くらいの店は閉まっています。

そんな中、なんとかお土産を買おうといざ出陣。しかしダブリン一の観光客のポイント、Temple BarのTemple Bar Music Centreの前を通りかかったのが運の尽き。そこから聞こえてきたのはトラディショナルアイリッシュミュージック。個人的にトラディショナルアイリッシュミュージックなぞに興味はないものの、同行のドイツ人が「入るだけ」というので入ってしまった。

「ちょっと見るだけ」

「座るだけ」

「ビール飲むだけ」


という訳で、いつのまにかそこに根が生えてしまった。小1時間後、ついに外に出たのだが、それを見計らったかのように、おいらの親友のイギリス人が、「今、町にいるんだけど会わない?」とケータイに電話してくる。彼に会うということは自動的にパブに行くということで今度はLower Abbey StreetのMadigansというパブへ直行。気がつけば6時。慌てて家に戻り、お昼寝。で、気がつけば、8時半。お弁当を作る予定だったのにもかかわらず、時間がなく断念。ひげも剃らずそのまま会社にやってきた次第。それにしても、頭が痛い。さっきからダイエットペプシを酔い覚ましに飲みつづけているんだけどねえ(関係ないけどおいらはペプシ派)。

何にせよ、地獄の夜勤も後3日でおしまい。その後はドイツと日本へ。金がないのを除けばわくわくしてます。が、今月末で切れるビザの更新まだしてないんですよねえ。…というか、更新された就労許可証がまだ来てないんですよ。もしかするとこの件で1本ネタがかける状況になるかもしれません。

あ!結局お土産買ってない。水曜日の朝まで夜勤でそのまま空港に直行しますので、ゆえにお土産はありません。ご期待をしていた方諦めてください。いったい何をやってるんだか。(>自分自身)


2001年05月26日(土) 給料日なのにすでに金のないおいら

金曜日、ドイツマルクを両替しに行って気がついた。「給料入ってるー」月曜日が給料日のはずなのだが、なぜか金曜の午後の時点で給料が振り込まれていた。ついと調子に乗って必要以上に両替をしてしまった。で、入った給料をまじまじ見ながら、今月のつらかった日々を思い出そうとしたが、全然つらい日々ではなかったので何も思い出せなかった。

で、まだ来ぬ6月のことを考えた。「あれ?来月も、赤字じゃん」どこをどう間違えばそこまで貧乏になれるのやら。これで、また来月もドケチ生活と相成りました。もうすでに来月の給料日のことを考えているおいらは多分最バカ以外の何ものでもないでしょう。

で、その後、犬をうちに連れて帰り(昨日の日記を参照してねん)、夜は、同僚4人で、「さよなら夜勤パーティー」と題して、ベルゴという名のベルギーレストランへ。(日記の下の方を辿ればおわかりいただけると思いますが、うちの会社の夜勤が今月いっぱいで廃止になります。)

何がベルギーの名物かなど、去年2回もベルギーに行っていながら全然知らない。メニューを見るからにはどうもカキが名物らしくカキ料理がたくさんあった。ちなみに作者はカキ大嫌い。貝類はほぼ全滅なのでした。という訳で無難なチキンを食べました。

で、ベルギーと言えば、Chimayというビールが(おいらにとって)名物。このビールを飲んで結構楽しく過ごしました。

「それは違う」と反論される向きもあるでしょうが、個人的には、ベルギーには、「くすんだ黄昏の国」というイメージがあります。初めてベルギーに行った時は、アントワープへ。そして2度目はCharleroiからAachen(ドイツ)まで列車で旅したことがあります。どちらの時も、車窓から見えるのは、寂れた工場とか、薄汚れた家とかばかり。生活水準が低い訳ではない。むしろ高そうな印象だったのだが、何かが決定的にベルギーを寂れた印象にさせるのだ。それが何かはよくわからない。誰か詳しい人は教えておくれ。


2001年05月25日(金) なまものは大変です

ちょっと訳ありで、犬を一晩預かることになりました。生後たった14週間のまさに子犬。街中のConnolly Stationで彼を受け取り、うちまでバスで連れて帰りました。これがまたなかなかの光景で、リュックサックからヨークシャーテリー(の雑種)が顔を出していたおかげで、おいらは子どもの人気者。(おいらが人気じゃないのよね。犬が人気なのよね。わかってます。)

で、なぜか超満員のバスに乗り20分。バスの中ではリュックをひざに抱えていたのですが、ひざに冷たい感触。そう、リュックの中もびしょぬれ。Dieselのおきにのズボンもやや濡れ。ほかのお客の顰蹙を買うのが嫌だったので、そのまま素知らぬ顔をしてバスから降りました。すると、今度はひとくち(自粛)。家に着くなり今度は、(再び自粛)。

そして今度は、頼まれていたとおり、えさを与えると、まあ、食べる食べる。びびりました。この小さいからだのどこに入るんだというくらい、よく食べる。それにしても、このペティグリーチャム、おいらのツナ缶より高いやんけ。おいらが飼い主なら、こんな贅沢はさせません。

ともあれ、生き物を飼うのはかわいいかわいいだけじゃあすまないですね。そういう責任を負わねばならないと思うと、何か間違って結婚しても、子どもはしばらくいらんという気分になります。

で、おいら、すっかり忘れていたのですが、今からお出かけ。…この子はいい子にしてくれているのだろうか。台所で粗相を起こさないでね。(台所がうちでトイレ・風呂を除き唯一の板張りの場所。)


2001年05月24日(木) 初めての海外

現在、友人宅に友人のご両親がはるばる日本から訪問されてます。60代の仲のよいご夫婦ですが、このご両親、今回が海外に出るのが初めてなそうな。当然海外に対する「新鮮な目」をお持ちで今日お会いしたのですがなかなか一緒にいて楽しいです。

ご年配なこともあるからでしょうが、「日本蕎麦はないのか!」「ヨーグルトがまずい!」(ブルガリアヨーグルトじゃないと嫌らしい。ちなみに作者はあのすっぱいのはだめで、ナチュレ派)「お酢はないのか!」と大騒ぎ。

そもそもここに来られるのもまさにやじきた道中だったらしい。日本−アイルランド間のダイレクトフライトはないので、当然ロンドンで乗り換えと相成ったのだが、乗り換えの時も大騒動だったらしい。奥さんいわく、「男はあーゆー時ホントにだめね!」…一人の男としてお詫びいたします。

おいらが初めて来た時もまさにそうでした。初めての海外が、実はダブリンへの語学研修だったのです。海外に行ったことのないバカ親子でしたから、何をどう準備していいんだかわからない。「とりあえず、スーツケースがいる」ということになり、御徒町の多慶屋(東京にお住まいでない方、早い話が上野にある総合ディスカウントストアーです)に行き「一番大きいスーツケースください!」と信じられない大きさのスーツケースを買う。

で、そこに詰めれるだけものを詰めて、成田空港へ。一番安かったので買った、大韓航空のチケット、カウンターで、「このスーツケース、重過ぎます」と一言。目方を見ると何と35キロ以上ある(注:たったスーツケース1個だけです)。

知る限りでは、エコノミークラスの重量制限は20キロで、30キロまでなら大目に見るようだがそれ以上になるとまず文句を言われるようなので、おいらのスーツケースは文句なく重い。仕方なく、機内持ち込みのかばんの中に本などを詰めて32キロ。大韓航空のカウンターのおじさんに「努力を認めましょう」と言われ大目に見てもらう。

で、ソウルを経由して、ロンドンヒースロー空港へ。ヒースローは、ヨーロッパ一忙しい空港(ちなみに2番はドイツのフランクフルト空港)。そんなことはつゆ知らずに来たおいら。大ボケをかます。この空港で乗り換える場合は、出口に向かわずに乗り換え専用通路に向かう(羽田も含めどこの空港もまずそうですよね)のが正しい道にもかかわらず、おいら何と、例の激重スーツケースを受け取り外に出てしまったのだ。

で、お経のように、「ブリティッシュミッドランドのカウンター」といい続け、ようやく見つけたブリティッシュミッドランドのカウンター(注:ブリティッシュミッドランドはイギリス第2位の航空会社)。そこには誰もおらず、こんな張り紙が一枚。


“All British Midland passenger should come to terminal 1. Thank you”


おいらが着いたのは、ターミナル4。当然ターミナル4から1へ移動しなくてはならない。ロビー内を見回すと、ターミナル1への寂れた地下道がそこに。ちなみに、無料シャトルバスが運行されているらしいが、この時はそんなこと知る由もなく。

で、この地下道、本当に暗く寂れて、なんとも不気味な感じで、しかもベルトコンベアは故障中。長い長い人気のない地下道を重いスーツケースをごろごろ転がしながらターミナル1へ。

ようやく着いたターミナル1。搭乗時刻は迫っている。一刻も早くカウンターを見つけないと。で、カウンターはどこかと見回すが、そこは1階の到着ロビー。出発は上の階。で、エスカレーターなんてしゃれたものはない。あとから知ったのだが、このターミナル1は、基本的にダブリンや国内線用のいわば「ローカルターミナル」だったので、そう言うしゃれたものは一切なかった。

で、あるのは階段のみ。何度もしつこいけど、30キロ超の重いスーツケース。そんなもんを抱えて階段を登れるとはまったく思えなかった。仕方なく、到着ロビーを1周すると、あった、エレベーター。

で、2階の出発ロビーに行くべく、「2」を押す。で、「2」に着き、エレベーターを降りたのだが、そこはなぜか事務所。「????????」このへんから搭乗時刻も迫りパニクり始めた。「やべー、とりあえず戻るべえ」と、「1」を押すと、なぜかもとの場所に戻らない!見たこともない場所。まさにSFの世界。

でもよくよく見るとそこは出発ロビー。よく状況を理解しないまま、とりあえず、ブリティッシュミッドランドのカウンターを発見。無事ぎりぎりセーフでチェックイン。

で、あとから知ったのだが(賢明な読者様はもうお気づきですね)、イギリス英語では1階はGround Floorで2階がFirst Floorなのだ。それを知らないばかりにパニクった次第。あとから考えるとこの上ないばか話ですが、その時は本気でアセりました。

で、ブリティッシュミッドランドの機上から見たダブリンの夜景。今まで見た風景の中でもっとを忘れられない風景の一つ。オレンジ色の街灯がまるで川のようで、「ああ、ついに来たんだー」という感慨で思わず込み上げてくるものがあった。自分の中で、「もう戻れない」というある意味での決意感が生まれたのがその時。あー、書いててなつかしー。

あれからもう5年の月日が経った。(日本に何年間か戻っているのでこの5年間ずっとダブリンにいた訳ではない。)今では、アイルランドをバカだクソだ言ってるけど、そんな新鮮な感激を持っていた頃もあったんです。

以上作者の昔話でした。


2001年05月23日(水) でももう花はいらない

今日仕事が暇だったので(をいをい)、ホームページ内にアップロードしてあった、いらん画像や資料を一気にごみ箱ポイしました。そしたら、データが見事に30%も減りました。これにてしばらくは、容量不足の心配をしなくて済みそうです。

ちなみにおいらは、ホームページビルダーなどのしゃれたソフトはとても買う余裕がありません。かと言って、タグを使いこなすことも出来ないので、ワード(マイクロソフト謹製)ですべてのページを作ってます。ちょっとしたコツさえつかめば、問題なくページ制作できます。あまりきれいとは言えないページですが。


昨日の日記、「日本人の男は花をプレゼントなぞしない」という思い込みのもとに書いたのですが、とある日本人女性の方から、「いや、日本人男性も花をプレゼントする。私は結構もらった」という反論を頂きました。

…皆さん同意されますか?

おいらの個人的な体験上では、女性に花をプレゼントしたことなど、数えるほどしかありません。日本ではただの一度もありません。昨日の日記を自己分析しても、「花をプレゼントするなどすっごくキザな行為で、自分には似合わない」という思いが確かにあるように思います。

男性の方「彼女に花を自然にプレゼントできますか?」
女性の方「彼から花を自然に受け取れますか?」

あれ?逆パターンてあるのかなあ。つまり、女性が男性に花を渡すということ。おいらが花をもらったことなど、…一回しかないや。

皆様のご意見をお待ちしてます。

ついでにもう一つ質問。
「1人で異性の下着売場で買い物できますか」
おいらの答え、「ヘンタイに間違えられることは必至なのでできません」
こっちの人はできる人が結構いるようなのですよね。

ちなみにタイトルは、とあるグループの歌から無断拝借したのですが、元ネタが分かった方は、是非メールくださいね。


2001年05月22日(火) 明日は彼女の誕生日

警告:今日の日記は書いてる本人が、書きながら「わ、恥ずかしい」と思っています(特に最後の方)。きっと読む方は、もっと「わ、恥ずかしい」と思われると思います。「そんな話読みたくない!」という方は、どうぞ今日の日記は読み飛ばしてくださいまし。間違っても、「つまらなかった」などと掲示板に書かないよう!!


あした、5/23はおいらの彼女Mausi(いつも通り仮名)の誕生日です。しかし、付き合いが長くなればなるほど、「プレゼント」のネタがなくなってきますね(哲学的真理)。なんとなく、同じ物を2回渡すのは芸がないようで、何か新しいもの…と考えるうちに時間ばかり経ってしまいます。

で、過去の日記にも書いてあった通り、おいら、今月の初めにドイツに行ったんです。ある日、ハノーバーで一人になれる日があったので(彼女は仕事だった)その日、何とか誕生日プレゼントを探そうと、市内の目抜き通りを行ったり来たりして必死になって何かを見つけようとしたんですよ。


時計?かわいいの持ってるしなー。

サングラス?かけさせてみないと似合うかどうかわからないしなー。(自分のはしっかり買った)

下着?そんなもん1人じゃ買えない!(…ブラってつけてみないとわかんないんでしょ?>女性の方々)

香水とか化粧品関係?前にもあげたし芸がないなー。

指輪?あ・ほ・か!


…とまあ、時間ばかり過ぎていきます。その日はまあ、Tシャツで歩けるほどの暑さ。通りに出されたパブのテーブルでビールを飲んだりしながら必死に探します。…ない。おいらが大好きなH&Mにも行きますが、ない(自分用のボクサーはしっかり買った)。時間ばかりが経ち、困り果ててしまった。

もう残り時間もないなあという時ふっと立ち寄ったのが、ドイツ中どこにでもあるなんの変哲もないデパート。ぼーっと見てたら、ふと目に留まったマネキン人形さん。Espritsすんげーかわいいジャケットを着ている。「あー、これだー!」と思ったんです。見ると、値段は高いものの何とか予算内で、かわいくて、サイズも揃っている。で、ふと思った。彼女のサイズ、なんだー?

この場合、サイズ、S・M・Lという単純な分け方だったので、悩んだ挙げ句に、中間を取ってMを買って帰りました。ついでだから、その横にあったすんげーかわいいTシャツも買った。

んで、おいらがドイツから帰る前の日、このジャケットをラッピングせにゃいかんということで、ショッピングバックからようやくそのジャケットとTシャツを引っ張り出した。ちょっとサイズが心配だったので、自分で着てみた。


…小さいぞ。これ。(T_T)

それも、おいらが来て少しきついくらいならともかく、絶望的に小さいんです。これじゃあ、彼女も、きっと着れない。もっと早く気がついていれば良かったものの、あしたはダブリンに帰る日。アウトです。仕方ない。という訳で、部屋の電気を真っ暗にして(値段が見えないようにするための小細工)。

自分:「おめ、これ黙って着てみろ」
彼女:「小さい」




…終わった。


考えてみればカッコ悪い話ですが、仕方ない。おいらはこう言いました。

自分:「誕生日用に買ったんだけど、小さいんだったら仕方ない。レシートとクレジットカードここに置いとくから、サイズ交換してこい。値段は見ちゃイカンぞ」

翌日。彼女はおいらを送り出したついでにそのデパートへ行きました。んで、彼女の希望のサイズが売り切れていることが分かり、何と、彼女、返品しちゃったんです。


…という訳で、誕生日プレゼント探しは一からやり直し…。


困ったことには、このダブリンという町、本当にしょぼい店しかなく、とてもセンスの輝くものを見つけたり出来る町ではないのです。うーん、困ったと思ってた時にやってきたのが母の日。母の日の後に同僚が、「母にネットを通じて花を贈った」と一言。花??おいらの目、らんらんと輝きます。うん、これだ!

という訳で、ドイツの花屋のサイトを当たったんですが、「ドイツのサイトはドイツ語で書かれている」という真理に到達し、再び困り果ててしまいました。翻訳サイトなんかもあるんですが、結局細かいところで役に立たない。で、困った時の神頼みと、うちのアパートの環境至上主義のドイツ人の女の子(詳しくは、「ドイツ人とアイルランド人の環境における比較文化的一考察」を参照してくだされ)に通訳のヘルプをお願いしました。

すると彼女、意外なことを言うんです。「うちのママ、花屋に勤めてるからやってあげるよ」実はこのお母さんが勤める花屋、おいらの彼女のMausiの隣り町なんです。

おおー、渡りに船とはこのことでぃ。

さっそくお願いしました。

彼女:「予算はいくらくらい?」
自分:「うーん、60マルク(3200円)かもう少しいってもいいかなー」
彼女:「本気?」
自分:「え?」
彼女:「ドイツでそんなに花にお金かける人いないよー」

そうなのです。質実剛健ドイツ人(悪く言えばケチ)。そういう無駄金は使いたがりません。それに、アイルランドやついでに日本に比べると花の値段はとっても安いのです。

自分:「それなら、それくらい出せばステキなのが買えるわけね」
彼女:「間違いなく」

そんな会話をしながら、ふっと思い出した話があるんです。今では態度デカ吉になってしまった日本人同僚のOさん(仮名)。彼女が、ン年前の誕生日、友達だか彼だか忘れたが、誰かと吉祥寺で食事をしてて、彼が突然席を外す。で、しばらくして戻った彼の腕には、彼女の誕生日と同じ本数の薔薇が…。

うわー、くせー。とたいがいの人は思うはず。でもそう思わない人間もいるのです。おいらそのアイディアを頂いてしまいました。そう彼女の明日の27回目の誕生日、彼女に27本の薔薇が届きます。(*^-^*)

どう思いますか?クサすぎ?それとも、いいアイディアだと誉めてくれますか?一番肝心な彼女の反応は、明日、見れます。楽しみでもあり、ちょっと気がかりでもある。


2001年05月21日(月) ネットでチケット予約

今月の終わりから2週間の予定で、ドイツと日本に行きます。どこもかしこも駆け足滞在になりそうなので、あまり多くの人に知らせてませんが(…でもここには書いている)。そう言えば、まだうちの両親にも伝えてないや(ははは)。

で、ひとつちょっとした問題があります。おいらのアイルランドのビザ、今月末日、つまりあと10日で切れたりするんです。んで、一年に1回更新しなきゃいけない、就労許可証、4月の初めに申請したにもかかわらず、未だ届かない。これがないとビザの更新が出来ない。期限まであと10日。…どうなっちゃうんでしょうねえ。ホントにアイルランド人のいい加減さには呆れるのを通り越してもう笑うしかないです。ははは…はあ。

なんだかんだで、3枚のチケットをオンライン予約したんです。いやー、便利な世の中ですねえ。クレジットカードさえあれば、日本の国内線の予約もアイルランドからすぐ出来ちゃう。実はですね、次の3枚のチケットをネットで購入しました。

関空−某九州ローカル空港(ANKのフライト)
某九州のローカル空港−羽田(JASのフライト)
ロンドンガトウィック−ダブリン(Ryanairのフライト)

関空初めてなんです。「日本のハブ空港にする」と鳴り物入りで登場し、着陸料その他の高さから航空会社に見放されつつある関空、どんなとこだか、実際に「ハブ空港」として利用して見てきます。

(ここの一文。実家の位置があからさまにばれるので削除しました。すまん)

んで、オンライン予約をして気づいたこと。安くなりましたねー。日本の航空券。関空−某九州のローカル空港までが¥12,000というのはともかく、某九州のローカル空港−羽田まで、何と、¥8,800ですよ。子供の頃、この区間は年に数回利用してたので運賃はよく覚えてます。子供運賃で¥13,500。なんとまあ、それよりも安い。これまでが高すぎただけのことなのか。それにしても、国内線、黙っていると、ジュースももらえないというのはなんとも空しいですよね。

で、こーゆー低価格競争が続くとどうなるかというと、こんな航空会社があるんです。それが、ロンドン−ダブリン間で利用するRyanair。ここ、「The low fare airline」というだけあって、すごいんですよ。機内誌はなし(あるという噂もあるが見たことなし)、コーヒー等飲み物はすべて有料、座席は路線バスよろしく「どこでも勝手に座ってくれ」状態。乗り遅れたら「お気の毒」でおしまい(他便の手配などなし)。…その代わり安いんです。

今回のロンドン−ダブリンのフライト、何と、片道1ポンド!(160円)これに、空港税とか、クレジットカード手数料(なんの手数料なのかいまいちわからんが)など入れてもたったの14ポンド(2200円)。この会社で飛ぶ時払う金額はいつもこのくらい。片道50ペンス(80円)というのもあったなー。

日本の空がこんなに安くなる日は、…来ないだろうな。そもそも、安全という点からはどうなんだろう。うーむ。


2001年05月20日(日) Paddy's day

実は(と、秘密めかして書く必要は全然ないんですが)今日はSt Patricks Dayだったんです。アイルランド通の方は「え?」と言われると思う。「Paddy's Dayって3月じゃあないの?」って。

…その意見は正しいです。はい。ただし今年は例外だったのです。

ことの起こりは例の口蹄疫(英語で言うとこの"Foot and Mouse Disease")これが3月アイルランドをヒットしてまして、とてもとてもそんなお祭りをするような状況じゃなかったのです。実際Paddy's Dayを強行していた場合、イギリスからの多数の観光客が、菌をアイルランドに持ち込んでたとも限らない。この決定自体は非常に正しかったと思う。

ところが、口蹄疫が落ち着いてくるに連れて、観光業界等から観光客激減(=収入激減)という悲鳴が上がってくるに連れて、ちょっと「もうアイルランドは大丈夫」とアピールする必要がでてきた、てなわけで5月に急慮Paddy's Dayを決行した。…これが真実かどうかは知りませんが、おそらく当たらずしも遠からず、そんな訳で、史上初のPaddy's Dayを5月に決行、ということになったようです。

んで、おいらははっきり言って行きたくなかった。「興味ないね」の一言で片付いた。…が、なんとなく、こんなホームページを持っている以上、アイルランド一のお祭りを無視する訳には行かない。そんないわば義務感から、行って来ました。Paddy's Dayのパレード。

んで、午後2時からパレード開始ということだったので、午後2時過ぎに市内はO’Connell Streetにバスで到着。…まあすごい人でして。どこから湧いて出てきたのだか、人人人。こんなに混んでたらパレードもクソも見れない!という訳で、O’Connell Streetを北上、当然の帰結として、Parnell Squareにたどり着く。

ここはちょっと空いてて、おいらの身長(169センチ)でも何とか前が見える。そこで待つこと30分。ようやくパレードが始まりました。

いわば義務感で写真を撮って来ました。最初からフィルムを使いすぎちゃいけないと思いセーブしながら5-6枚撮ったところで、


あれ、


もう、


しゅうりょ〜〜〜???


まじ?



そう、まだまだ続くかと思ったパレードはわずか1時間で終了…。フィルム、いつになったら使い切るやら…。という訳で、数少ない写真、現像し次第アップロードしますんで気長に待っててください。

で、パレード自体の感想ですが、いつもと同じで退屈でした。こんなもんを見に海外から人が来るなどおいらには信じられません。聞いたところによれば、海外のパレード、例えばニューヨーク、とかの方がはるかに面白いらしいですよ。そいえば、東京は表参道でもやるんですよね。もしかしたらそっちの方が面白いんじゃあないかと思ったりなんかもした。

でその後は、あたかもそれが当然かのようにパブに直行。んで、腹が減ったと、D’Olier Streetの新しくできたイタメシ屋(…のくせになぜか”Irish Bistro”と書いてあった)でピザを食って帰って来ました。5時から6時30分は半額ということで、かなりコストパフォーマンスに優れた店でした。味は、…値段に比して合格。

その後、出社(爆)。え?飲んでるのかって?それは聞かない約束でしょ?


2001年05月19日(土) 書いた本人が言うんだから間違いない。駄文。

メールを開いたら中学時代の同級生たった3行の短いメールが届いていた。不許可ながら転載してしまう(ごみんなさい)

本日、僕は結婚式を行うことになりました。
>未熟な2人になりますが、これからもよろしくお願いします。
>
>ちなみに、入籍は5月10日の僕の誕生日にすませました。


これだけ。結婚式をする当日にメールを送ってくる根性もすごいがそんな事はまあいい。なんだか、クラスメートが結婚したという話を聞くたびに自分が年を取ったように感じてしまう。

ゆびとま」にも一応参加しているのだが、クラスメートの女の子、結構苗字が変わっている。たった10年前なのに(はい、サバ読んでました。正確には11年前です。)

…そんなセンチメンタルに浸っていたら、いつもお世話になっているTaroさんとこのホームページの日記で、自分の10年後を考えている一文があった。それを読んで、ふっと自分の10年後に思いを寄せてしまった。

そもそも10年前。自転車に鍵をかけなくても絶対盗まれない平和なイナカの中学校の校舎で、きっと自分の10年後というものを考えていたに違いない。ちょうど、渡辺美里の「10years」という曲が流行ってた頃だった。その時に描いた自分の10年後を必死に思い出そうとするが、どうしてもうまく行かない。確かに「オラこんな村やだ!」と思っており、東京に行こうと思っていたが、それ以上のことはあまり考えていなかった…強いて言えば、「一流企業に勤めて、いいところに住んで…」とかいう感じの言わばステロタイプの平和な将来の夢を描いていたのだと思うのだ。もっと正直に書けば、あの頃おいらはジャーナリストになりたかった(青いねえ)。

あれから10年。気がつけば、アイルランドで、ジャーナリストとは程遠い、コンピュータとにらめっこの仕事をしている。自分が幸せかどうか聞かれたら、さんざこのホームページでは愚痴っているけど、きっと幸せと答えると思う。

その上で、自分の10年後に思いを寄せてみた。…結構真剣に考えたんだけど、答えが全然出ないのだ。まず、自分の生活の土俵となる場所が分からない。アイルランド?それはないね。じゃあ日本?それも違う。んじゃあ、どこだ?土俵がこんな感じだから、結婚なんて現実味を帯びてこないのだ。まず、自分が結婚しても全然不思議じゃないトシであることが信じられない。

そもそも自分は結婚したいのか?実は、ずーっと結婚なんてしたくないと思っていたのだが、最近考えが変わってきた。確かな時と確かな人と確かな条件がそろえば結婚してもいいのではないかと思ってきたのだ。でも、その条件は、とても揃いそうもない。


2001年05月18日(金) さらに余震は続く

昨日の日記を書いた後…。なぜか電話が鳴り止まなくなった。自分の彼女(自分から電話したんだけど)から始まり、友人数名、果てはスウェーデンのヘレナ(旅行記「ハンガリー」参照)に至るまで。彼女、何やら今年の夏、日本で仕事がしたいらしい。涼しい夏のスウェーデンから、灼熱の(さらに湿度が高い)日本に行こうなんて、それだけで十分酔狂だが、しかも日本で仕事がしたいらしい。

…それを聞いて、去年殺害されたイギリス人女性、ルーシー・ブラックマンさんのことを思い出した。そりゃお水が手っ取り早いだろうけど、やはりするんなら自分の履歴書に自信をもって書けるものの方がいい。本人も、「英語の先生とかやってみたい」とのたまっている。

そこでいろいろ調べたら、一つ意外な事実が浮かびあがった。

事実:「日本人はアメリカ人から英語を習いたい」

これホントかな?おいらが聞いた限りでは、どうもこれは事実らしいのだ。駅前留学だの何だのの英語学校、最近のいわば強迫観念的な「英語が話せないと…」というのに押されて、講師の絶対数は不足しているらしい。な・の・に。人気のあるのはアメリカ人の英語講師ばかりだと。

…なぜだ?

そう言えば日本にいた頃、駅前留学のコマーシャルで、生徒が「なぜ駅前留学をする気になったか」というインタビューに答えるというシリーズがあったけど、彼(女)らの英語は明らかにアメリカ英語の影響を感じさせた。

…なぜだ?

なんとなく分かる気もする。アメリカ英語の方が、巻き舌ばりばりで、いかにも「私は英語を話してますよ。すごいだろ」…というふうに響く。その点イギリス英語の方が、巻き舌がない分ソフトに響く。でもそれだけだろうか?

もう一つ分かるのは、TOEFLだTOEICだがアメリカ英語で出されるから(受けたことないからよくは知らんけど)、アメリカ人から習っていた方がそれらの試験に有利だと考えるのかもしれない。

そう言えば、おいらがアイルランドを語学留学の場所に選んだ時、「アイルランド人はきれいな英語を話すのだろうか?」というのがとても素朴な疑問で、「もし変な訛りがついたらどうしよう」なんて心配したもの。それに対し、「セーコーする留学」だか「地球の騙され方」か忘れたけど、モノの本には「アイルランドではアメリカ英語にもイギリス英語にも属しない美しい英語が話されている」なんてしたり顔で書いてあった。

…ウソをつけ!アイルランド人の英語なんてほとんど理解不能じゃないか!

だけど、まさに「それはそれ、これはこれ」で、どんなにアイルランド人が路上でひどい英語を話していても、それがおいらに伝染ったかと言えば、そんなことは全くなく。おいらは未だにジャパニーズイングリッシュのまま。つまり、話は最初に戻るけど、日本人がもしアメリカ人からのみ英語を学ぼうとしているならば、それは大きな間違い。誰から学んだって、大した差はないって。おいらはむしろ、アメリカ人の英語は苦手だ。

で、そのあと、ちびまるこから電話がケータイにかかってきて、だべっていたら家の電話に、うちの大家から電話。…どうせろくな用事じゃあるまいと思いきや、やはりろくな用事じゃなかった。

大家:「7月末で出てって」
おいら:「やだ」
大家:「じゃ、今年末」

今年末にてこの家の契約が切れること確定。これでおいらの心の中に決意が生まれました。

決意:「今年末を目標にこの国から出よう!」

…無論どうなるか分かりません。ま、がんばろうっと。


2001年05月17日(木) 激震は続くよいつまでも

おとといの日記にうちの会社がピンチと書きましたが、マネージャー(ドイツ人)いわく、「何の心配もいらない」とのこと。ここではとりあえずその言葉を信じることにしました。ご心配をおかけして申し訳ございませんでした。(陳謝)

あんまり書くと、おいらの会社がどこかばれてしまいそうなのですが、おとといの日記でXX販売株式会社として登場した会社は、実は今の花形イーコマース(電子商取引)の会社の一つです。(注意:どこの会社か分かっても会社名を掲示板にカキコしないように!このホームページの自由は匿名の上に成り立っているのです)

このテのニュースは苦手なんであまり追ってはいないのですが(注:とか言いつつ作者は経済学部卒)、「ネットバブル」なるものが弾けて、いまこの手の会社はどこも窮地にあるとか。そう言えば、イーコマースの先駆けともいえる某、Amazon.comも1200人の社員をレイオフにしたとかいうニュースを聞いたばかり。

んじゃあ、イーコマースは儲からないのだろうか?んなことはないはずなんだよなー。シロート目に考えても、iモードだか何だかから簡単にアクセスできて、簡単手軽にモノが手に入るこの商売は、明らかに将来性がある。なのに、Amazon.comは、未だに1円たりとも純利益をたたき出していない。出発点の書籍販売単体では利益を出しているそうだが、Amazon.comは入った金でチャリンコだ園芸用品だに手を出し、自転車操業を続けている。これが原因でAmazon.comは今「深刻な流動性現金の不足」を指摘されているのか?

確かにタコの足のようにあっちにもこっちにも手を出すことはいけないと思う。なら商品を特化した会社なら大丈夫かというとそうでもない。


…結論。わからん。


はい。ここで話題変えます。どうせ上なんて誰も読んじゃいないだろうし(おいらだったら絶対読まない)。で、タイトルが、「激震は続くよいつまでも」になってます。ということは、おとといのニュースの続きがあるのだとご期待の方…あるんですよ。うちのマネージャーからこんなメールが来た(らしい)んです。



夜勤が6/1をもって廃止となります。



何のこと?という方のために、一から説明いたします。おいらが働いてるのは、ホームページのタイトルからも明らかな通り、アイルランド。アイルランドから、XX販売株式会社の日本部門の会計を担当しています。で、「ハイクオリティなサービス提供」のため、日本の昼の時間にあわせて働いているんです。日愛(アイルランド)の時差は8時間(ただいまアイルランドはサマータイム真っ只中)。ということは、おいらの勤務時間はこちらの夜ということになります。

で、夜勤を週5回もできませんから、おいらたちは、日−火チーム(日本では月−水になる)と火−木チームに別れて仕事をしてる訳です。ヒラはおいらをあわせて3人。二人でもいいのですが誰かが年休だとかを取ることを考えて、3人なんです。

おいらは基本的に日−火に働いています。ということは、水曜日の朝9時から週末なんです!で、翌週のシフトを頼み込んで、火−木に変えてもらった場合、有給を一日もとらずして、7連休というおいしいことができるとんでもないシフトだったのです。このシステムと夜勤なので当然増える給料を利用して、去年は月に一回はどこか海外に遊びに行くという幸せなことをしてました。



それができなくなるんです。(T_T)



そりゃあなた、日本で名ばかりの有給を使う暇もなく一生懸命働いているお父さんたちからすれば、そんなふざけたことは許されるはずもありません。だけど、ひとつ思い出してほしいことは、おいら日本の同年代の人間の半分くらいしか給料もらってないんですよ!あたしゃ給料分以上の働きなどするつもりは毛頭ございません。

で、問題なのは、給料もさる事ながら、休暇。このホームページを隅々までご覧になった皆様はお気づきと思いますが、あたしゃ、長距離恋愛なぞをしてる訳です。こんななめたシフトだからこそ、最低月に一回はドイツに行って逢瀬を果たしていた訳です(なんちゅう古い言葉を使うねん)。それができなくなる!



こりゃマジでドイツ移住を考えた方がいいな。



同じフレーズを二度使いますが、「このホームページを隅々までご覧になった皆様はお気づきと思いますが」ドイツに移住すると一言で言っても、ビザの問題とかそう容易じゃあないんですよ!誰だ!世界に国境など作ったバカは!今こそ第二の坂本竜馬よ現れ、「地球市民」という概念を作るべきではないか!

多分先月の日記で書いたけど、おいら最近ようやく「竜馬がゆく」を全巻読破しました。その本によれば、幕末まで、「薩摩人」とか「土佐人」とかいう概念はあれど、「日本人」という概念はなかったそうな。そこに黒船が現れて、「日本」という概念を作らざるを得なくなったと。

…ということは、黒船に代わるものが地球に現れりゃいい訳だ。ならば、



「出でよ!宇宙人!」(ばきい★)



でも、宇宙人の襲来なんかあった日にゃ、きっと「地球人」って発想がわれわれの中に出てくると思います。逆に言うと、宇宙人でも来ない限り「地球人」なんて発想は単なる戯言で終わってしまうんだろうなあ。そう、今日の日記は、単なる戯言です。
*


2001年05月15日(火) 配置転換?!?!?!

昨日の日記で安物のシャンペンを飲んで会社の将来の行く末を憂いたのですが、どうもその憂いがしゃれにならん状態になってきました。いきなりこんなニュースが飛び込んできたんです。




(うちの会社名)XX事業から撤退へ!



…しゃれならんで。これわ。こうなると、おいらは



配置転換



とかいう言葉が急に現実味を持ってやってくる訳です。まさか、「リストラ」と言うことにはならないと…思い…たい…の…ですが…。一寸先は闇。まだわかりません。

で、です。ここで最悪のシナリオを描いてみると…。

XX事業から撤退正式決定。

日本チーム解散。

おいら解雇

ビザをなくす(現在の就労ビザはこの雇用者のみで有効)

また一から仕事探し開始

アイルランド就職戦線異常アリ第2段執筆!!


マジかよ。をい。


幸い、こうなる可能性というのはまずないんです。というのも、おいらが働いている会社はこの撤退する事業も含めた複数の事業のファイナンスを担当する会社だからです。よくわからん?つまり、

おいらが働いているのはXXファイナンス株式会社で今度閉鎖されるのがXX販売株式会社。おいらはXXファイナンス内でXX販売の会計を担当していたのです。これでもわからなければ、XXに適当な大企業の名前を入れてみてください。わかっていただけると思います。

とすると、おいらの会社自体はまだ安泰な訳で、XX販売との関係がなくなった時点で、他の部門に移されるというのが、一番現実味を持った話になると思われます。

で、もっともいいシナリオとしては…

XX事業から撤退正式決定。

日本チーム解散。(ここまでは同じ)

XX国に配置転換

「アイルランド真実紀行」改め「XX国真実紀行」としてリニューアル!

無論こうなるには、
(1)自分から配置替えの希望を出すこと
(2)XX国への就労ビザをゲットすること

言うまでもなく(2)は、そうそう容易ではありません。さーどうなることやら。何かわかり次第ご報告致します。

この前ふっと思ったんです。
「最近生活にスパイスが足りないなー。ホームページのネタがなくなるなあ。何か起こらんかなー」

…バチが当たったんですね。ははは。(笑い事じゃあないっうの!)

追記

どうも完全撤退ではないという話にもなってきました。要は情報が混乱しているということです。状況はきわめて流動的です。


2001年05月14日(月) スシスシ(内容は駄作)

日曜日の夜はLeeson StreetにあるThe Sugar Clubというナイトクラブを借り切っての会社のパーティに行って来ました。おいらはあまり行く気ではなかったですが、何せタダ飯・タダ酒です。極貧状態のおいらにとってこんなにおいしい話はない。…と言う訳で行って来ました。ナイトクラブ。

そもそもおいらにとってナイトクラブなどまったく無縁のところです。今の彼女にナイトクラブであったということ自体がほとんど奇跡に近いこと。あのうるさい音楽が苦手ですし、何より、♪ダーンスは、うまくおどれーないー♪一言で言って、行っても面白くないんですよ。すぐに帰りたくなる。

てなわけで、ナイトクラブ銀座とも言うべきLeeson Streetはおいらにとってまったくの未知の世界。自慢になりませんが、このとおりのナイトクラブはまったく初めてでした。

もっともパーティが始まったのは午後6時30分。とてもナイトクラブの時間ではありません。入口で、シャンペンをもらい(超安物でまずくこの会社の将来を見た気がした)中に入ると、中は薄暗く怪しげ。ステージに向かい階段構造になっていて、テーブルが並んでいます。同僚の日本人は「昭和30年代のクラブみたい」確かにそんな感じ。

お決まりの挨拶の後、出てきたのはフィンガーフード。期待はしてなかったのに、このフィンガーフードが良かった。スモークサーモンのサンドイッチにその後出てきたのは、スシ。そう、スシ。

日本人3人他が大騒ぎ。だって、このスシ、うまかったんだ。ダブリンに何軒か日本食レストランはあるけど、スシをやってるのはYamamoriとあゆみ屋とAyaだけ。で、あゆみ屋は遠いし、Ayaのはロボットスシ(しかもネタがせこい)。なのに、このスシはうまかった。ちゃんと握ってあって、しかもネタも合格。日本チームの三人は、ウェイターの追っかけをしてまでスシを食べてたそうな。これはまだいい方で、某スペイン人グループは、台所の出口のところで待ち構えていたという…。いったいこいつらはナイトクラブに何をしに行ったんだか…。

そんなこんなで、テキトーに飲んで帰って来ました。飲みなれないカクテルなども飲みましたが、やっぱりビールが一番いいや。

んで、今日、月曜日。また天気が良かったんだー。で、夏になるといつも思うんですが、おいらって、サングラスが、似合わない。(T_T)別にカッコつけてる訳じゃないんですが、アイルランドで曇天になれたせいか、陽が差しているとサングラスをつけない時がすまないのだ。でも、似合わないんだよな。サングラス。

…とオチのないまま今日の日記は終わるのでした。実はちょっと仕事が忙しかったりする。駄作ですが勘弁してね(はあと)。


2001年05月13日(日) これがおいらの日常(溜息)

昨日は天気がよかった。抜けるような青空と、Tシャツだけでも十分なほどの暖かさ。ちょいとばかしダブリン的ではなかった。

そんな中おいらは特に何をする予定もなかったけど、友人から「Brayに行くべえ」と誘われたので、ほいほいと出かけることにした。Brayは郊外の砂浜のある町。しょぼい水族館なぞもある。

ここへ行くにはうちからの場合、例え駅までかなり歩かされてもDART(近郊電車)で行く方が早い。という訳で、うちの最寄りの(といっても20分は歩く)Killesterという駅までてくてく歩いていった。

駅に着くと、「あ、電車来てる!」ここらへんがすでにアイルランド的なのですが、改札を飛び越えホームへダッシュ!…が、努力は報われず、DARTは白い煙をひと吐きして行ってしまったのでした。(←ウソ。DARTは一応電化されている)

「くそー、ついてないなー。次の電車は…15分後?んで次の次が23分後?どうしてそうダイヤがランダムなんだよ?あ、切符買ってくるべえか」という訳で切符を購入。

10分後。

ピンポーン「申し訳ございませんが、今度の電車14時37分発のBray行きは約10分遅れます」

…出たな、DARTの遅れ攻撃。このランダムな攻撃により多くの勤め人が定時に出社できないという被害を被っている。(でも会社で遅刻の理由を「DARTが遅れました!」にすれば、何度でも疑われずにその理由が使えるという事実も、ある)

結局次のDARTは、運行予定時刻より15分以上遅れてやってきた。前の電車から間隔が30分以上もあったのに、車内はすかすか。これじゃあ、もっと気合入れて運行しようという気にもならないだろうなあ。

電車、ようやく発車。目の前に腰をかけたのは(DARTはクロスシート=主に地方でよく見る4人がけのシートです)地元のいかにも「品がありませんよー」と言った12歳くらいの少年二人。それにしても、どうしてここのガキはジャージにスニーカーという姿でどこへでも行けるんだ?

こともあろうにこの二人おいらに話し掛けてきた。(T_T)

少年:「いいサングラスだねえ」
おいら:「ありがとう」
少年:「いくらだった?」

ここから始まりおいらのケータイ(パナソニック)が珍しいらしく、「わー軽いねー。いくらだった?」と値段を聞いてくる。

「おまえら値段を聞かんとモノの価値が分からんのかー!!」(心の叫び)

それからも「日本語で『ハロー』はどうやっていうんだ」とかくだらない質問を連発。ここではもう一人の少年が「それは『チャオ』だよ」というマジぼけをしてくれる。

そんなことをしてると電車はConnolly Stationの手前でで止まったまま動かなくなった。

5分後:

運転手:「車両故障のため当電車は次のConnolly Stationにて運行を打ち切ります」

遅れの次はキャンセルか?おまえらそれは凶器攻撃だぞ。

…と文句を言ったところで状況が変わるはずもなく…。幸い、後続の電車がすでにダンゴ状態になっていたため、次の電車はすぐに来た。

今度は友人からケータイに電話がかかる。

友人:「今Blackrockで飲んでるからここにおいでー」

という訳でBlackrockで降りた。メインストリートのパブにはすっかり出来上がった友人二人がカウンターにいた。ザ・シンプソンズのMoe’s Bar状態になっている。(わかるかなー。要するにもはや「へべれけ」状態なのよ)

そこでおいらも少し飲んで、予定変更。Brayまで行くのは面倒くさい、友人の家の庭で飲むべえということでそのパブを出る。おいらの友人は床に買い物袋を忘れていくのでおいらが拾ってく。

同じ通りの酒屋へ。ワイン2本とビール1ケースをレジにもっていく。

レジ係:「172ポンドです(2万円を超える額)」
友人:「へ?」
おいら:「その箱、ビールじゃなくてシャンペンなんっすけど…」

酒屋の店員は文字どおり床で転げまわって笑っている。一つ断言できることは、この時にクレジットカードを持っていれば、彼は間違いなくこのシャンペンを買っていた。経験から断言できる。

あな恐ろしや、酔っ払い。

さらに友人はレジのカウンターに、ケータイとサングラスを忘れ、おいらが拾ってゆく。

…おいらたちの人間関係の縮図を見る思いがした。

その後、庭でにわかバーベキューなどをして楽しく過ごしたが、それにしても酔っ払いってのは何をしだすかわからないですねー。誰かが言ってた「酒は飲んでも飲まれるな」というのは本当です。すごくいい反面教師を持ちました。ははは。


2001年05月12日(土) 新企画!間違いメッセージはさらし者に!

今日から日記の片隅を借りて新企画です。

最近日本じゃ電車の中でみんながみんなケータイからメッセージを送ってるそうですね(おおげさ)。こっちのケータイもメッセージを送れるんですよん、いちおう。確か字数制限が160字程度と少ないので結構メッセージを圧縮しなくてはなりません。おいらもこのメッセージ機能は重宝しています。通話料金の明細を見てもそのほとんどがメッセージです。

で、こーゆーもんが普及してくると、当然のように増えてくるのが間違いメッセージ。結構笑えるものもあるので、間違いが届き次第このページ(今後は日記の一番後ろ)を借りてさらし者にしてやります。(なんてイヤなやつなんだー)という訳で、本日の新着まちがいメッセージを、どぞ。(原文ママ)



メッセージ1

DO U WANT TO PLAY WITH GAME BOYS LATER? WILL U HELP IN IT LUV J



メッセージ2

Here i sit, both cheeks parted, tried 2 shit, but only farted, a fart so great, it shook the bowl, & burnt the hair around my hole! !



作者のコメント。なんだか、このページの質が一気に下がった気が。メッセージ2。誰に送ろうとしたのかは知らんが(知りとうもないが)、そんなことをメッセージにして垂れ流すな!ボケ!ちなみにこんなバカなメッセージが来るから、ついとさらし者にしてやろうと思ってしまうのです。

今後もメッセージが届き次第更新します。だからと言って、おいらのケータイにくだらんメッセージを送ってくるなよ。>アイルランド人。








2001年05月11日(金) なぜ日本人男性はモテないのか

国際結婚について書こう書こうと思いつつ、はや数日、シャワーを浴びてる時とか、バスの中でとかいろいろ考えてるんだけどなかなか考えがまとまらない。ちょっと今日も、とりあえず、考えながら書いてみます。お暇な方はお付き合いくださいませ。

数日前本当に久しぶりに日本の実家に電話したんです。偶然両親は不在で、出てきたのはじいさん。このじいさんいい人なんだけどちょっと説教ぐせがある(注:「いい人」という言葉でちゃんとフォロー入れてるけんね!)。んで、電話では何も言われなかったけれど、前回帰省した時に、さんざん、「そろそろヨメさんをもらわないかんぞ。日本人じゃないといかんぞ」と説教された。

おいらが結婚しなきゃあいけないトシかどうかはとりあえずおいておいて、なぜに日本人でなきゃいけないのか。これ、大きな疑問ですよね。この疑問に一番手っ取り早く答える便利な言葉は多分みんながみんな「文化の違い」を挙げると思う。

ここでとんでもないことを白状するが、おいら、女性関係についてはこと奥手な人でして(そこ、笑うな!)、付き合った女性の数というのは本当に本当に少ないんですよ。マジで。で、実は、あの、その、日本人の女性と付き合ったことがないんです。ははは(笑いごとじゃあないって)。

てなわけで、「よくガイジンと付き合えるね」とか言われたり、「日本人と付き合うのとじゃやっぱり違う?」とか聞かれたりするとすっごく困るんです。だって知らないもん。最初の彼女をして日本人じゃあありませんから、「まあ女とはこんなもんだべえ」という基準がある意味人とはちょっとずれたところにある可能性が高い。

ただ、日本人以外を「ガイジン」として一くくりにするのは無理がありますよね。でおいらがここで言う「ガイジン」の定義は西ヨーロッパの人でして、それ以外に関してはあたしゃ知りません。考えてみれば日本という国は明治維新以降、「脱亜入欧」というキャッチフレーズのもとにヨーロッパそしてアメリカに追いつけ追い越せとやってきたのが日本の20世紀だったのではないか。(関係ないけど今「だつあにゅうおう」が「脱亜乳追う」と変換されて笑ってしまった。それじゃあ単なるガイジン買春ツアーじゃないか)

そんな訳だから、ほかの世界の他地域に比べ、ヨーロッパの文化は日本の生活の広く奈辺にまで影響が及んでいることはまず間違いない。日本の食卓で、ステーキをナイフとフォークで食べることはあっても、カレーを手で食べることはまずないもんね。なんかくどくど書いたけど、要するに一言で言っちゃえば、日本とヨーロッパじゃあ文化の違いの垣根が極めて低いのではないかというのがおいらの意見。

考えてみれば「ああ、俺と彼女はいつまで経っても分かり合えないなー」とか絶望したことは、覚えている限りでは、ない。別れた女の子についてもそれは文化の違いよりもむしろ個人の性格の違いとかほかの理由が主。最初の方に話が戻るけど、おいらの「女性というものへの価値観の基準点」がある意味ずれていることもあって文化の違いはあまり感じないのです。実際。

その上で思うことは、あたしゃ日本人。やはり日本的なものが染みついてる。いいところでは他者に対する優しさとか思いやりとかその辺。「ごちそうさまでした」という冷たい反応が目にみえて帰ってきそうだが、今まで付き合った女の子すべてがそこを誉めてくれた。ま、背も高くなきゃ、金髪でももちろん青い目でもない。そういう者にしか価値観の見出せない連中はとりあえずまとめてマウスでごみ箱にいれるとしても、内面的には日本人とはモテてしかるべき人種だと思う。

ところが、だ。ここで問題を提起したいのが日本人男性。おとといの日記でもぼそっと書きかけた通り、なぜだか日本人の男はモテない。日本人女性の海外での人気ぶりから考えるとこのモテなさはやはり尋常ではない。さっきマウスでまとめてごみ箱に入れた「背の高い(以下省略)男じゃないと私のアウトオブ眼中!」という女性が多いのだろうか。日本人の男と付き合うくらいならブラットピットのパンツに生まれ変わった方がましという女ばかりなのだろうか?(謎)おそらく奇麗事では「ううん、そんなことないよ」って言うだろうけど、真相ではどうなのか。

上に矛盾するようだけど、おいらだってきれいな女性とそうでない女性が二人並んでたら、きれいだと感じた方から話し掛けます。でもそれは最初だけのことですよね。最初に話した方に魅力を感じなければ、もう一人の方に近寄りますよね。ああ、ここまで書いて、ついに気がついた。日本人男性に足りないもの。それは、「押し」だわ。

日本人とは相手の顔色を窺うばかりで、押しが下手なんだわ。下衆な言い方をすれば、駆け引きが下手なんだわ。別においら性差別をするつもりは全然ないけど、日本人女性が、態度を明らかにしないで「ええ、でもー」とやるのはガイジン男性から見てかわいく写る可能性が高い。だが逆パターン、つまり日本人男性がガイジン女性にそれをやると、それは単なる優柔不断、ということは言えないだろうか。

実際おいらがアイルランドに来たばかりの頃を思い出すと、明らかにチャンスを逃したと思われる例がいくつかあるのだ。具体的に書いてもしょうがないから書かないけど、女の子から送られてきたサインにおいらが無反応だった。それで女の子の方が、「ああ、こいつは私に興味がないのねん」と引いてしまった。あるいは、優柔不断さに痺れを切らせてしまった、そんな体験がいくつかある。

おいらがその時そういう態度を取ったのは、明らかな女性への経験不足から。が、その深層には、押しが足りなかったこと。で、さらに、なぜ押しが足りなかったかといえば、自分に対する自信がなかったからだ。つまりは、自分こそが、「かっこいい男とは背が高く(以下省略)で、自分は問題外だ」と勝手に決め付けて、引いてしまったのだと思う。

とどのつまりが、日本人の男性は、もう少し背筋を伸ばして歩きさえすれば、もっとモテるようになると思う。自分には今自分の彼女がくれた自分に対する自信が適度にある。この自信がある意味いい方に作用していると思う。

…気がつけば、かなり熱く語ってしまいました。おそらく読み返したら、恥ずかしくなって削除してしまうと思うのであえて読み返しません。(誤字脱字御免)このネタを書きたくて書けなかったのは、書けばこういうふうになんだか「自分に対して自信過剰なタカビーな人間」というふうに作者が思われて、読者の方に引かれるのが恐かったんです。(いかんせん、ただでさえ少ない読者の皆様、ここで引かれてはかなわない。)作者は別に自信過剰でもなんでもなくて、ただヨーロッパに長く住んでちょっとずれてきているだけですから、あまり気にせんといてください。はい。

あ、でも、よく考えたら、「つきあうこと」については書いたけど、「国際結婚」にはぜんぜん触れてないぞ!ということは、いつになるかはわからないけど、この続きを書かねばならないかもしれません。その時はよろしく。あと、日記に対する御感想をぜひ掲示板にお寄せくださいね。もちろんいつもどおりメールも大歓迎。よろしくお願いします。ふう、かなり長くなってしまいました。最後まで読んでくださった皆様に心から感謝いたします。


2001年05月10日(木) ドイツ行き帰り顛末記

今日は会社に来たけれど、…暇だわ。あまりに暇だとそれなりに、「ああ、仕事しなくていいのかな」と罪悪感をちょいとばかり感じたりなんかもします。…とか言いつつ、しっかり日記の更新をするやつ。

で、昨日の国際結婚に関する難問はとりあえず保留して、ドイツへの行き帰りのネタを散発的に。ドイツそのもののネタは、来週時間を見つけて、きちんと「旅行記ネタ」として写真つきでアップするつもりです。

5/2日。予告通り、チャリで家まで帰り、ソッコーで、少し離れたバス停までダッシュ。(5/2の日記を見てね)

バス来ない。

まだ来ない。

来たと思ったら急行バス。

…気がついたら、最貧状態なのに、タクシーに乗ってました(ははは)。それでも事務所からタクシーに乗るのに比べて、半額で済みました。

そんな血のにじむような努力をし、何とか搭乗締め切り時間直前に空港のカウンターについたのに…カウンターの前には未だ長蛇の列。(金返せー←心の叫び)

カウンターでのやたらと愛想の良いおねえさんとの会話。

おねえさん:「きょうは…フランクフルトまで、ベジタリアンミームのリクエストでしたね」
おいら:「そうです−。あ、あと、席なんだけど、エマージェンシーロー空いてる?」
おねえさん:(コンピュータを見ながら…)「もうないわねえ」
おいら:「んじゃ、どっか近いとこにしといて」
おねえさん:「ノープロブレム。じゃこれ、パスポートに搭乗券にフレクエントフライヤーズカードね」
おいら:「どーもー」

これだけの会話でしたが、解説を要する語句がいっぱいありますな。

まずベジタリアンミール。あたしゃ別に菜っ葉食いではありません。野菜も好きですが、肉も食べます。ただ、うちの読者のちびまるこが「エアリンガスのベジタリアンミールはすっごくいいから試すべきだよ」と盛んに薦めるので試すことにしただけのこと。24時間以内に予約すれば追加料金なしでミールリクエストができます。たいした距離のフライトじゃあありませんが、一応国際フライトなのです。

次。エマージェンシーロー。他のスッチーさんのホームページなぞに行くと、「ドア席」と呼ばれているようですが、日本の空港で、「エマージェンシーロー」と言っても通じました。これ、客席内の出口(非常口)に面した席。機材(飛行機の種類)によっては前の席の間に、スッチーさんのジャンプシート(離発着時の簡易席)があったりして、スッチーさんと話ができたりする。日本でここに座った時は、わざわざスッチーさんが、「非常の際はお手伝い頂くこともあるかと思うのでよろしく」とご挨拶に来られた。

ただしこれは、割に大きな機材(たとえばB747とか)の場合で、ダブリンは飛行機はたいがいB737などの小型機なので、単に非常口が横にある席になる。おいらがここを欲しがるのは、「非常の際に一番に逃げれる」という究極のジコチューの安心感からに過ぎない。ちなみにこの席、体の不自由な方や子供は法令により座れない。英語が話せない人間も(非常時役に立たないので)座らせないと言う噂を聞いたことがあるが、これは真偽のほどは確認していない。

いつものことながら話がそれた。

んで、すぐにゲートに行ってと言われたので、素直に、新聞を買った後、搭乗ゲートに行ってみたものの、搭乗させる気配がない。…結局30分遅れました。タクシー代返せモード全開になったのは言うまでもないかと…。

いつもの通り、機材はB737。席は…一番後ろ。おいらの前6列くらいがなぜかぼこっと空いている。ほとんどおいらの姓は隔離席状態。このなぞはすぐに解けた。最後に乗ってきたのは、年の頃10才くらいのアイルランド人の社会見学のような団体一行。そう、「エマージェンシーロー」などとほざいたために、おいらは隔離されたくそがきどものさらに後ろに席をあてがわれた訳。

…うるさかったです。夜通し仕事をしていたので絶対に眠ろうと思っていたおいらの目論見は見事に外れました。くそがきども、ごみはなげるは叫ぶは騒ぐわやりたい放題。窓から投げ出してやりたくなった。(←開かないって)

この席、最悪。後ろのギャレーで食事の用意をし始めたようなのだが、そのニオイがもろにおいらの席に。なぜか気持ち悪い匂いがするのだ。

で、ほとんど1時間遅れで離陸したヒコーキ。さっそく食事の時間。一番後ろの席のおいらは一番最後まで食事をもらい出せず、で、ようやく来たスッチーさんに「スペシャルミールのリクエストしたんだけど」

来た。スペシャルベジタリアンミール、夜通し働いておなかも空いていたので、期待に胸膨らませ明けたのだが、その期待は絶望に。内容は、フライパンで軽く揚げた薄切りのジャガイモに、同じく揚げたトマト…そして…あげたマッシュルーム。

で、気がついた。さっきの悪臭の根元はこのマッシュルーム。…平たく言えば、自分で仕掛けたわなに自分ではまってしまった…という訳。ちなみに他の人は、ソーセージに目玉焼きと言った普通の朝食を召し上がってました。



これが行きの話。


ドイツで起こったことは旅行記のアップまでお待ちいただくとして、ここからは帰り(5/8)の話。

朝早くのICE(日本で言えば新幹線)に乗り3時間かけてフランクフルト空港に着いたおいら。どうもチェックインカウンターの様子がおかしい。搭乗時間締め切りに近いにもかかわらずエアリンガスのカウンターに誰もいないのだ。うーむと思って、チケットオフィスに行ってみる。そこのおばさんとの会話。

おいら:「おいら2時のフライトの予約してるんだけど…」
おばさん:「キャンセルになりましたよ。そのフライト」
おいら:「またまた冗談を」
おばさん:「本当ですよ。エアリンガスから電話ありませんでしたか?」
おいら:「おいらがなんでここにいるかわかってる?」(←イヤミっぽい)
おばさん:「そうですよね。ちょっとお待ちください。(コンピュータの端末を見ながら)そしたら、次のフライトにお席を…」
おいら:「何時に着くの?」
おばさん:「午後9時」
おいら:「おそいがな」
おばさん:「そしたらブリティッシュエアウェィズで30分ほど早く着くのが…それくらいしかないですね」
おいら:「BA?ロンドンのどこ経由?」
おばさん:「いえ、ロンドンではなくてサウスハンプトンになります」
おいら:「仕方ないなあ、それにするわ」

おいらは素朴に驚いた。このキャンセル自体はなんとも腹立たしいけれどもその対応が非常に顧客思いでしっかりしている。航空業界の状況はよく知らないけれども、こういうふうに他社の便に振りまえた場合、エアリンガスはブリティッシュエアウェイズにいくら同じアライアンス内の会社とはいえそれなりの運賃を払わねばならないのではないだろうか。

でおいらのチケットはNクラスという最低の金額しか払っていない最弱チケット。つまり、一番弱い立場におかれても文句の言えないチケット。そんなチケットしか持っていない人間にリルーティングを許すと言うのはなかなかやるなと思った。

今度別ページを立ちあげる予定があるのでここでは詳しく書かないけど、数ヶ月前、某エアフランスでも同じようにフライトがキャンセルされ、その時の対応が非常にひどいものだったのに比べるとこの違いはたいした物だと思った。今度詳しく書くけど、エアフランスでいい思いをしたことがないのだ。個人的に他の何は薦めてもエアフランスだけは薦めない。

んで、4時間ほど時間が浮いたので、フランクフルト市街まで戻ることに。前にも書いたけど、一つの歯車が狂うとすべてが狂う。空港から市内までS-Bahnという近郊列車でたった15分なんだけど、この列車がなぜか30分も遅れている。ホームは人で溢れかえり、ようやく来た列車もものすごい込み様。

で、市内で少し過ごし、6時発のフライトに搭乗。

うわああああああああ。小さい。なにがって?ヒコーキが。日本で乗ってたヒコーキはいつもワイドボディ(正確な定義は知らんがおいらにとっては通路が2列あるヒコーキ)の300人乗りくらいだったのに、ダブリン離発着のヒコーキはB737がほとんどの100-150人乗りのヒコーキ。で、今まで乗ったヒコーキで一番小さいのは「ブリティッシュアエロスペース143」という90人乗りのヒコーキ。

ところが、今、おいらがまさに乗ったヒコーキの定員は何と49人!席は16列あるけど、シート配列は1-2。おいらの席は「窓際でありかつ通路際」という…。ちなみにこの機材、Embraer145という機材で結構あちこちで飛んでいるらしいです。

で、例により30分遅れで離陸。飛行自体は快適そのもの。一つ自信を持って言えることは小さければ小さいヒコーキなほど、サービスはいいです。いろんなヨーロッパのローカルヒコーキ会社(EurowingsとかCityJet)に乗った経験から自信を持って言います。

このフライトも良かった。まず離陸が遅れたので、離陸前にバーサービス(酒飲み放題)。成田でB747が遅れても出てもオレンジジュースが関の山なのに対してです。で、酒だお茶だおしぼりだキャンディだ、二人のスッチーさんが、それはそれはかいがいしく働いています。考えてみれば、小さいヒコーキの方が、スッチーさん1人当たりの担当客数が少ないので、そんなきめ細やかなサービスができるのかも。

で、期待の機内食。ここでちょっとした事件発生。おいらの席は例によって一番後ろだったんだけど、おいらの直前で機内食がなくなってしまった。そりゃそうだ。ある意味おいらは予約も何もしていない「おまけ」なんだから。するとスッチーさん、申し分けなさそうに「すぐお持ちします」という顔をして、すぐに持ってきてくれたのは、ビジネスクラスの食事。

こうしておいらはエアリンガスで最低の最低の運賃しか払っていないにもかかわらず、他社便へのルート変更、しかも食事はビジネスクラスという完全な「下克上フライト」に成功する。こうなると、少しくらい遅れても、文句を言う気などさらさらなくなる。

で、イギリス南部、サウスハンプトン空港に着。イギリス人の友人をして、「え?あんなとこに空港あるの?」と言わしめた超どマイナー空港。基本的にこのフライトはフランクフルト発サウスハンプトン経由ダブリン行きだったので、もしかするとこのまま乗ってていいかとも思ったが、「一度降りてくれ」とのこと。

で、降りて、手荷物検査を受け直し、搭乗ゲートへ行くが、飛ぶ気はない模様。するとおねえさんが来て

「ダブリン行きのお客様。大変申し訳ございません。フランクフルトから来たダブリン行きの飛行機、機材のトラブルのため機材を変更して運行致します。お急ぎのところ恐れ入りますがしばらくお待ちください」

この時点でおいらは仕事のドタキャン決定。実際到着予定時刻が8時すぎで、定刻に着いたとしてもそのまま会社に行かなければ行けない状況だったのに、フランクフルトからがすでに遅れここからいつになるかわからないんじゃあもう付き合ってられん。…しかも、結構酔っていたりする。

で、待ってる間も、待合室のコーヒーショップで使える金券をくれたりなんだりでイラつくことなく過ごす。しかも、スッチーさん(結構おばちゃん)がおいらのことを覚えてくれて話しかけてくれたりして、不思議なくらいイライラしていなかった。前回のエアフランスの時と正反対(しつこいけどそのうち詳しく書くけんね)。

結局ダブリンにはこのヒコーキとしては1時間遅れの午後10時着。おいらの当初の予定からは7時間遅れ。とはいえ、対応がしっかりしていたので腹が立たないどころか、むしろその連続するトラブルを楽しむ余裕すらあった。

これが、ドイツの行き帰りの話。とりあえず、「国際結婚ネタ」先にこの日記を登録してから書きます。


2001年05月09日(水) 紅茶の国??

いやー、忙しいです。なにがって?
1週間も事務所から離れると、メールが山のように届いているし、(ただし、メーリングリストのものや、果ては、ウィルスメールも多数)返事を書かねばならないメールも結構多かったので大変です。すでに、出社後6時間経ちますが、未だに仕事が手につかない状態です。(ひどいもんだねえ)ちょっと気合入れないと、仕事が片付かないままになってしまう恐れがあります。

そうはわかっているのですが、こうして、お茶を片手にまったりしちゃうんですよねえ。そう、お茶の話から今日は始めよう(だから仕事しろってば)。

よく、アイルランドは「紅茶の国」と言われます。これ、ホントなのかな?と今日は疑問を提起したいのです。

実は、ドイツに行って紅茶をたくさん買い込んで来ました。何せ、アイルランドには紅茶がないのです、おいらに言わせると。何のことかと言うと、アイルランドにいある紅茶にはまったくバリエーションがないのです。

アイルランドで紅茶を頼むと、特に指定しない限りティーバックのお茶になります。で、これが、確かにおいしいんだけど、味がいつでも同じ。強いて言えば、ダージリンティーとかない訳じゃあないけど、種類が少ない。

この事実に気がついたのは、うちの同居人の環境保護至上主義のドイツ人が、ドイツからいつもたんまりとお茶っ葉を買ってきたから。なるほど、一言で紅茶と言ってもこんなに種類があるのか…と素朴に感心した次第。今飲んでるのも、アイルランドでは決して手に入らない「キャラメルティー」甘いにおいと味が何ともたまらずいい。

で、掲示板にうにゃ。。。さん(男性)から「アイルランド人の方と結婚したい」という仰天カキコがありました。私の個人的意見は、このホームページの随所で申し上げている通りでして、「よくもまあ」と素朴に驚きました。まあ、ギネスが好きと言う人もいりゃ、キリンが一番と言う人もいる、人それぞれということでしょうな。

で、このかたがなぜガイジンとりわけアイルランド人と結婚されたいのか良く分からないので、話を一般化してお茶を濁すしかなくなる訳ですが、なぜか、日本人男性と言うのは日本人以外の女性(早い話が外国人女性)にモテないっすね。ヨーロッパの随所で、現地の男性と手を繋ぎ仲睦ましく歩く日本人女性を見かけますが、その逆はほとんどないですよね。これはいったいなぜなんでしょ。私も一応日本男児(のはしくれ)なもんで気になります。日本人女性は美しいと言う人が結構いますが、同じ遺伝子を持った日本人男性が美しいと言われないのはいかにも不平等ですよね。

で、ここまで書いて、かなり長い時間悩んでいます。とか言ううちに、本日時間切れ(退社時間)続きは明日に持ち越しです。

ああ、何だかこれじゃあ中途半端で気持ち悪い。

仕方がない。でわ。






2001年05月08日(火) ただいま戻りました。

ただいまドイツから戻りました。とっても楽しかったのですが、また、例により、フライトでひどい目にあいました。今日は本当は会社に行く予定だったのですが、疲れ果てているので、思いきりドタキャンをかましました。(ごみんなさーい)で、今になって、「やっぱ行けばよかったかなー」などと思っているおいらはやはり真バカですね。

掲示板およびメール(たくさん来ててびびった)のお返事は明日必ず書きますので(約束)、皆様、もうしばらくお待ちくださいませ。


2001年05月02日(水) 更新お休みです

まずはお知らせです。日記、サーバーを移したばかりなのですが、1週間ばかり更新をお休みします。理由は簡単、あたしゃ明日からドイツなぞへ行かせていただきます。という訳で、次回更新は9日の水曜日になります。ご了承くださいませ。

あと、調子こいて、日記才人の投票ボタンをつけてみました。これを押すとどうなるか自分でも分かっていませんが、枯れ木も山の賑わい、なんかいいことあるでしょう。

んで、ドイツ、暇つぶしにインターネットカフェに行ったりもするのですが、ドイツおよびスイス(そして確かオーストリアも)のコンピュータには決定的な問題点があるのです。…それは「キーボード」。実は、これらの国のキーボードの配列「Y」と「Z」が逆の位置にあったりするのです。つまり、How are you? といつもの感覚で打つとHow are zou?になっちゃうんですねー。これが結構イラつくんです。ちなみにおいらのコンピュータもキーボードは英語配列なのですが、これだと、数字の「2」のところにあるべき@マークがなぜか、「‘」のところにあったり、#が¥に変わったり、結構イラつきます。

今日は朝6時55分のフライトに間に合わせるために朝5時に早引けです。普段なら会社からタクシーを使うのですが、すでに私の今月の台所事情は給料日後4日にして火の車(情けない…)。そんな贅沢はとてもできません。自宅までソッコーチャリでダッシュして、無理無理シャワーを浴びて、そのまま、1キロほど離れた大通りのバス停で6時にシティセンター始発のバスに乗り、予定では6時25分着。ちなみに、国際線の搭乗締め切りは、30分前。つまり、空港のバス停についた時点で搭乗カウンターは閉められているという…。しかもダブリンバスが定刻通りに来るという仮定のもとにこの計画は立てられている。無理がありすぎです、この計画。

だいたいが(愚痴が始まります)ダブリンバスはナメている。6時30分頃から空港の朝のラッシュが始まるんだから、それに合わせたバスを運行せんかい!朝早い便に公共交通のアクセスがないというのは致命的です。ちなみに、エクスプレスバスは運行されているのですが、空港とシティセンターの中間に住む私には利用価値がありません。現在朝の3時。もはや仕事をする気はありません。仕事もあと30分で終わる「はず」の量しか残ってませんし…。

という訳で、いってきまーす。


2001年05月01日(火) デンマークデンマーク

掲示板に来てくださったうにさんのホームページ にお邪魔しました。うちなんかと違って、まとまったきれいなページでした。どうやったら、あんなにきれいになるんだろ。

んで、タイとデンマークの旅行記なぞがあり、デンマークの旅行記がいたく気に入りました。

デンマーク。何度か行ったことがあります。…といってもまともに訪れたのは去年の秋の1回のみ。あとは、コペンハーゲン空港から市内のフェリー埠頭を経由して、スウェーデンに行ったことばかり。いつも、おいらの好きなビール(カールズバーグ)のふるさとを見てみたいと思うのですが、その機会に恵まれません。

で、前回は、ドイツの国境からあまり遠くないとある海岸の小さな村に1週間ほど居たんです。おいらの彼女(ドイツ人)とその姉とその友人たちというつながりで総勢8人。プール・サウナ付きの家で1週間ボーッとしてました。

…と書くといかにもおいらたちはリッチそうに聞こえますが、そうでもありません。このサマーハウス、晩秋というシーズンオフに借りると信じられないくらい安いんです。おいらが払ったのは、ドイツからの車代も含めて2万円くらい。

この時もいろんな面白い経験をして来ました。(ああ、話がどんどんと取り止めのない方向に…)

おいらたち8人は、2台のワゴン車に分乗してその村へ。車には食料からアルコールからすべてを満載。ちょっとした引越し状態。ドイツ人いわく「デンマークはアルコールが高い!」

…この発言においらはぶっ飛んだ。おいらの知りうる限りすべてのスウェーデン人が「デンマークは酒が安い!」と言っており、このドイツ人がいうことに真っ向から反対の意見なのだ。

ちなみにこれにはカラクリがある。スウェーデンという国、恐ろしいことに、酒は官売なのだ。アルコール分の特に低いビールはスーパーなんかで買えるけど、それ以外は、Systemという政府直営のみでで買うしかない。しかも、この店、そのほとんどが、昔ながらの対面販売。(つまり、スーパーみたいに自分の欲しい商品をカゴに入れてレジに持っていくという方法ではない。)最近法律が改正されたらしいが土日は休み。夜はもちろん開いてない。25歳以下の場合は身分証明書の提示が義務づけられている。…すごいでしょ?

クリスマスとかにここに行くともう最悪。銀行とかと同じでまず入口で番号札をもらい、自分の番を待つんだけど、これが数百人待ちだったりして…。で、ガキどもが、入口で、「若い番号のチケットあるよー」と売ってたりする。…どうしようもない国(←ことこの件に関してはね)

話がそれたけど、スウェーデン人にとって酒を自由に買え、市価も安いデンマークは楽園のような国なのだ(ホントかよ)。ところがデンマーク人にとって、酒がはるかに安いドイツは楽園のような国なのだ。という訳で、酒に関していえば、北高南低ということが言える。

という訳で、ビールや酒を満載で訪れたデンマーク。このサマーハウスはちゃんとプールもサウナもあり、でかいリビングルームにキッチン、素晴らしいものだった。

…とか自慢でこの日記が終わるはずがないことは、常連さんならご存知のはず。まあ、この(おいらの彼女を除く)ドイツ人連中は本当に、日本人が思い描くようなドイツ人連中でして…。

基本的においらたちに流行ることがない、クソ寒い海岸を散歩したりとか、人影の少ない村を散策したりとかそれくらい。それはそれでいい。おいらたちはのんびりしに来たのだから。ところが。このドイツ人たちはそういう風には考えないのだ。

まずは朝。こいつら(しつこいけどおいらの彼女を除く)朝の8時きっかしに起きて世にも美しい完璧な朝食の準備を始める。で、9時30分きっかしに、世にも美しい朝食を取り始めるのだ。

で、運悪く台所の隣りの部屋に陣取ったおいらたち、この時点で起きざるを得なくなり、毎朝、9時30分起床を強要される。(おいらたちには「朝食の準備をしなかった」ということで後で相当な非難があったらしい)「おまえらホリデーに来てなんで8時に起きるねん」というおいらの疑問は見過ごされる。

まあ、一時が万事、いっつもこんな感じでして。1週間、確かに楽しんだんですが、何かアイルランド人のいい加減さに慣らされたおいらには息苦しかったのも事実です。

で、何が一番驚いたかというと、帰る日。こいつら、やはり朝の8時に起きて、家中をそれこそ舐めれる状態にまできれいにし始めたんです。ちなみに、「清掃料金」というのが、別途に請求されているにもかかわらず、です。それはまだいいとして、信じられなかったのは、結構な量(ボトル半分以上)残っていた、ウォッカやテキーラ、ブランデー、みーんな流しに流して捨ててしまった!!さすがのおいらもこれには驚いた。おまえら酒だぞ酒!もったいない!車なんだから持って帰れるだろうが!といおうおいらの魂の叫びはまたも見過ごされる。

そんな訳で、どうも、ドイツ人とはあまりウマが合わないのではないか…と思わざるを得なかったデンマークでの1週間でした。

…なんでこんな話を始めたんだっけ?そうそううにさんのホームページの話からだ。

で、うにさんのホームページの中で、デンマークのパスポートコントロールが甘い、というくだりがありました。これはおいらの知る限りでも事実です。日本のパスポートだったらほとんど中を見もしません。平和なんでしょうねえ。

で、うにさんがイミグレーションでパスポートにスタンプを押されなくてがっかりするというのがありますが、おいらはそのまったく逆です。パスポートにはスタンプを押して欲しくありません。

確かにおいらも昔はパスポートにスタンプが増える度嬉しかったんですが、何せ何時も行くとこが同じ(ヨーロッパのどっか)なもんで退屈。しかも、スタンプが多すぎると、あらぬ疑いをかけられるんです。「こいつはここに不法に住んでるんじゃあないか」みたいに。

ま、これ、理に適ってます。成田空港の入国審査に、日本のスタンプをべたべた押されたパスポートを提示されたら、「こいつ日本で働いてるんじゃあないか」と思われても無理はないですよね。それと同じ。特にドイツのスタンプは押されたくないのに、さすがドイツ人、律義に押すんだよね、スタンプ(T_T)明日からまたドイツ行くんだよね…。変なこと聞かれなきゃいいが…。

とりとめがなくなったんで、このへんで。




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