なべて世はこともなし
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2001年04月30日(月) 日記が移転しました。

日記をジオシティ外のサイトに移してみました。理由は簡単で、ジオシティの容量を日記が食いすぎないようにするためです。そういう訳ですんで、どぞよろしく。なお、過去の日記に関しては、インデックスページの右下のボタンまたはここから行けますんでご参考まで(削除済)。

これからもよろしくお願いします。


2001年04月29日(日) 一円を笑わない国民性

すっかり忘れていましたが、日本はゴールデンウィークなんですねー。掲示板へのカキコで初めて気がつきました。とゆーことは、ここでおいらがせせこせと夜勤をする必然性はどこにあるんだろう?(愚痴)

実は(…と秘密めかすことはないんですが)今日は「月末」。ということで、月の締め日なんですが、割にシステムがちゃんとしていることもあって、楽です。

日本マーケットに来る前は、某イギリスマーケットの仕事をしてました。で、カスタマーサービスとのやり取りがあるのですが、日本とイギリス、ひいてはヨーロッパの仕事のやり方をひしひしと感じます。

たとえば返金。たとえば£1の返金。イギリスマーケットだったら往々にして「小額の差異」ということで帳消ししてました。ところが、日本は、例え1円の違いでも返金するんです。1円でも多くお客様に課金していたら返金をする、そんなことは当然のことのように聞こえるでしょうが、こっちではそうでもないのです。そんな訳で、イギリスマーケットから日本マーケットに移った時、ちょっとした戸惑いを覚えたことを思い出します。

だいたいがこっちは銀行からしていい加減です。たとえば、(一応会社の秘密というものもあるので「一般論として」と断っときます。)通販で物を買った時の支払いに郵便局から払込をすることがありますよね。これ、ドイツなんかでもやるんですが、ドイツはすべて「電信扱い」です。で、金額はともかくとして、注文番号とか、顧客の名前とか、何かがいつも間違っているんです。てなわけで、「一般論として」払ったはずのお金が相手方に届かない、ということが良くおこり、これがトラブルの原因になります。そりゃそうだ。払ったはずのお金に対し、「督促状」がきたら誰だって怒りますよね。

他方日本。日本の場合の多くは「文書扱い」で支払いはやってきます。つまり、お客さんの持ってきた「支払用紙」そのものが相手方に送られる訳です。これがあれば、注文番号も間違いなくわかりますし何のトラブルにもなりません。「電信扱い」でも送られるべき情報はきちんと送られてきます。日本と言う国のビジネスが国際的に認められた秘訣というのはおそらくこの辺の当たり前のことを当たり前にやるところなのだろうと当たり前のことを思ったりなんかして…。

あと、逆もまた正なり。日本のお客さんは踏み倒したりしない。きちんと払うべきものをきちんと払う。その辺の「信頼関係」が築きやすい国です。たとえがイギリスやフランス。これらの国に関してはこの会社では、「先払い」が原則。ゆえに、クレジットカード、デビットカードまたは小切手での先払いがない限り、商品は届けられません。

反面、ドイツや日本は後払いもオッケー。こういう違いから国民性の違いにまで話を持っていくのは決して無理のある話だとは思いません。日本人は、やはり、正直者です。


2001年04月28日(土) さいあく

一日の始めに歯車が狂うと、一日が総崩れになるということ、皆さんにもご経験はありませんか。今日がまさにそうでした。

まず、USITへ行き、ドイツ行きのチケットの日付を変えようとしたんです。(詳しくは下の「USITにて」という日記をご覧ください)長く待たされた挙げ句にいわれたことは、「6月以降は値段が変わるので、日付の変更はできません」短気を起こしたおいらはその場で返金を依頼。キャンセルのチャージとして20ポンド取られました。

それでもおいらは未だに♪モード。なぜなら、おいらは来週ドイツに遊びに行くし、それよりも何よりも、♪今日は給料日♪

んで、銀行にドイツマルクを両替に行ったんです。はした額ながらドイツマルクを手にし、レシートを何気に見ると、

「金ないじゃん!」

給料日だというのに口座に残高が全然ないんです。「何じゃこりゃー」〈(C)松田勇作〉というわけで、何が起こったかをチェック。結果、確かに給料は入っていた。が、なぜかいつもよりも£300以上少ない。(日本円にして4万円ちょっとですが、アイルランドの感覚だとこの4万円はそのほぼ倍に感じると思ってください)

んで、その無け無しの給料は、「家賃」という名のもとに消えている。「ダブリン家がない」のコーナーで詳述した通り、うちの家は4人で借りています。が、家賃は、4人の中で一番金持ち(だった)おいらの口座から一括して大家の口座に引き落とされ、ほかの面々はおいらに現金を払うというシステムが定着しています。というわけで、おいらのふらっとメイトからいくらかの金は戻ってくるのですが、そのいくらかの金は、ケータイの支払いとか、ジムのメンバーシップとか何だかで消えていきます。で、計算した結果、来月の可処分所得(含む食費)は




(チーン)
£100(やくいちまんよんせんえん)

…このはした金でどうやって暮らせというねん!

そのままおいらは休みだというのに会社のHR(総務)に直行。

おいら:「こらー俺の給料どうなってるねん!」
おねえさん:「何がよ?」
おいら:「給料£300も少ないぞ!」
おねえさん:「あ、それ、コンピュータ代」
おいら:「え (^^;)」
おねえさん:「あなた社販(=社員販売)でコンピュータ買ったでしょ」

忘れていました。このクソボロコンピュータ。もらったのではなかったのです。社販特価とはいえ買ったんです。ということは、この給料明細は正しい!

すごすごと自分の机に向かうと、そこで出会ったはなぜかおいらのマネージャー。この人人並みに昼勤なので、おいらはしばらく話をしてなかった。そこでおいらは彼女とちょろっとおしゃべりすることに。まさか彼女の口からこんな爆弾発言を聞くとはつゆ知らずに…。

マネージャー:「日本チームの夜勤だけど、近々廃止するから」

はあ????????

青天の霹靂。寝耳に水。なんじゃあ、それは。

聞けば、おいらたちが奇妙な時間に勤務しているばっかりに、チーム内のコミュニケーションがうまく取れていない。だから、日本チームは朝の7時から昼の3時までの勤務にして、コミュニケーションの向上を図る…とのこと。

おいら:「あのー、それ、おいらが夜勤が始まる前から言い続けてきたことなのですが…」

実際のところ、おいらたちが夜勤をしている「価値」というのはないに等しいのだ。当初はカスタマーサービスとのやり取りなどのために「同じ時間」に働くことが必要とされていたけど、いざふたを開けてみると、日本とのやり取りのほぼすべては電子メール経由。同じ時間に働く必要性などありゃしない。

んで、おいらの「夜勤廃止論」が一年の長い期間を経てようやく上まで届いたらしいのだが、ここでほかの日本チームのメンバーから大ブーイング。

「休みはどうなる?」
「給料は?」

答え。減ります。以上。…というわけでさらに大ブーイング。個人的には給料が大幅に減るのはいたいが、いつまでもこんな馬鹿なシフトを続けられるとも思っていなかったので、ちょっと嬉しくもある。ただ、毎度のことながら、じゃあ、具体的にいつから昼勤になるかというと、これがまた不明。なんだか今まで以上に先が読めなくなりました。


2001年04月27日(金) ジムでつらつら考えたこと



例によってジムに行ってきました。ジムの中には備え付けのテレビがあり、その中の一つがCNNのニュースをやってました。バーンと出てきたのは、どこぞで見た変人…と思いきや、そう、新しい日本の総理大臣です。それ自体は知っていたのですが、続いて出てきたものに、なんとなく予想はしていたとはいえやはり驚いた。”New Foreign Minister”というテロップ付きで出てきたのが、新潟の品のないおばさん…。どうなっちゃうんでしょうねえ、日本は。音声がなかったので、CNNが新しい組閣にどのような評価を下しているかは聞けませんでしたが…。とりあえず、景気を何とかしてください…というのが大方の願いなんでしょうね。

おいらが大学を卒業したのが、1998年の春。まあ、不況のおかげで面白いくらい就職はなかったですねえ。とかいいつつ、日本での就職活動はしたことがないのです。大学4年の時には「もう自分は絶対海外で就職をする」という無謀ともいえる思い込みがあったので、大学内の就職課にはまったく顔を出しませんでした。よくもまあ親が何も言わんかったもんだとお思いの方も多いでしょうが、親としては、「まあ1−2年海外に居りゃあ、そのうち帰ってくるべえ」という甘い読みがあったのでしょうね。何せおいらは長男。継ぐべき家業というものがあったのです。

ところがふたを開けてみると、紆余曲折があったとはいえ、いつのまにかおいらは最短距離で仕事を見つけ、仕事をしているという…。そして、カッコ良く言えば、生活が根づいてきた感もあり、もはや日本に帰るつもりはありません。反面、このアイルランドにずっと居るつもりも毛頭ありません。観光客としてくるにはいい国かもしれませんが、いざ住むとなると全く話は別です。…というのが、このホームページの主旨なのですが。

ほかのヨーロッパの国に住むことを夢見ています。一時期スウェーデンに憧れていました。いま、落ち着いて考えると、スウェーデンという国をおいらは「観光客」という目線でしか見ていません。もし「住人」となると、いろんな問題が待ち構えています。

法的な面から言うと、スウェーデンに移住というのは限りなく難しいです。反面、一度住民としての権利を得てしまえば、スウェーデンにもとから住む人間との権利の差はほとんどないようです。そして、おいらが「観光客」として見た限りで言えば、スウェーデン人は他民族を受け入れる懐の広さがあります。

んじゃあ、おまえはスウェーデンに移るのかといわれりゃあ、答えはノーです。今、動くパワーがありません。いろんな法的・金銭的な問題を乗り越えて他国に移ろうというパワーがおいらにはありません。一言で言って…トシなのかなあ…。

自分の5年後はどうなのか。まったくわかりません。アイルランドから何とか脱出していたいものです。


2001年04月25日(水) 気になるニュース(その3)

日付変わって4/24ですが、このシリーズを続けましょう。

今日の気になるニュースは、

「イギリスで口蹄疫に人間感染か?」

東スポなら「か?」の部分が折り返されて見えないんだろうけど、そんなことはまあいい。

この感染が疑われる男性、どうも、感染した(あるいは感染した疑いの)動物を廃棄する(=殺す)という仕事に従事していた人らしい。まだ100%感染が確認された訳ではないけれど、もし、本当に感染しているとすればこれは大変な問題だと思う。確かに、感染しやすい環境下に居たには違いないが、だからこそ、何らかの予防措置が取られていたのではないか?原発で働いているからといって、被爆していいというものではない(それは少し違うか?)

何よりも問題なのは、もし人間に拡大するとなると…という健康不安の発生だと思う。まさか感染の疑いのある人間を家畜同様殺すなんてことはできっこないから、これはどうしたものかということになる。もちろん、「人間に感染するのはマレのマレだから大丈夫」という理論もきっと成り立つだろうが、そんな理屈では、人間の不安は解消しない。おりもおり、この口蹄疫騒動の前には狂牛病パニックがイギリスからヨーロッパをはじめ世界各国に起こったのだ。

今から二月ほど前、この口蹄疫騒動が始まった頃、おいらは半ば冗談で、「人類がベジタリアンにならなきゃいけない日も近いかもね」なんて友人と話したが、なんだかそれが不気味な現実味を持ち始めた気がする。これはおいらだけの意見ではない。ご当地イギリスを除くヨーロッパ各国の牛肉消費量は激減した。たとえばドイツでは、牛肉の消費量は前年比40%減だとか。そういえばおいらももう相当長い間牛肉を食べてない。なんとなく不気味だから。

ところが、口蹄疫のおかげで、なんだか肉全体が汚染されている気がしてならないのだ。のみならず、家畜が大量に殺されるニュースを毎日見ていると、自然と肉を食べる気はなくなってくる。このまま行けば、おいらがベジタリアンになる日も遠くない気すらしてくる。実際、ここ数ヶ月、スーパーに買い物に行っても肉は買わない。外食の時だけになった。

なんだかまとまりがなくなったけど、とりあえず、おいらは、このニュースをちょっと寒くなる思いで聞いてます。


2001年04月24日(火) 気になるニュース(その2)

今日はなんだが仕事がちょいと忙しいので、ちょぼちょぼ更新してます。

気になるニュースその2は、「口蹄疫」で延期となっていた本家、ダブリンの「セントパトリックスデイ」のパレード、5/20に開催されるようです。

正直に書きます…会社が休みになるかどうかだけが気になってます。日本で、「行ってみたい」と思っている皆様に申し訳ないです…。でも、こーゆーおいらだから、こーゆー一風変わったページ(アイルランド礼賛でないページ)が作れるんじゃい!と開き直っています。

そーゆー訳で今後もどぞよろしく。


2001年04月23日(月) 気になるニュース

気になるニュースが新聞に載ってます。

22才の日本人女性が3/26にリムリックのATMでお金をおろした後行方不明になっている。彼女はCliff of Moherに強い関心を持っていた。

Cliff of Moher付近の海岸で、今月初め、人間の胴体が打ち上げられた。これが彼女のものか現在調査中。

…というのがだいたいの内容です。

この遺体が彼女のものではなく、彼女が無事であることを願うばかりなことは言うまでもないと思いますが、気になるのは、彼女がアイルランドに来ることを、ご両親は反対されていた。だけど、彼女は、銀行に就職が決まったこともあり、卒業旅行としてアイルランドに来たんだそうな。…ご両親のお気持ちを考えると胸が痛みます。

自分が海外にいる身として、やはり、自分が海外に居るというだけで、親に心配をかけているんだろうなあ。こういった意味で、おいらは親不孝者です。


…しかも長男だったりするんだよな(ぼそっ)


ともあれ、彼女の無事をお祈りするばかりです。


2001年04月21日(土) ページ更新のお知らせ

昨日からかなり時間をかけて、ホームページのリニューアルに取り組んでます。まず、表紙。自分でもだんだんよくなってきていると思います。やはり「習うより慣れろ」ですかね。

などとでかいことを言いつつ、実は、IE5.0以下(以外)のブラウザではいまだにこのページまともに動かないらしい。掲示板で指摘されてしまいました。自分では直したつもりなのですが、会社のコンピュータに(違法ですが)こっそりネスケを入れてますので、それで試してみようと思います。

で、今日は改めて日記に書くようなネタはないんです。まあ、ジムに行って泳いだ以外は、このページにつきっきりでした。

「ダブリンバス事件簿」および、「DART事件簿」はかなり笑えるネタだと思うので、ぜひご一読ください。(自信作)なお、DART事件簿のネタ一つは、過去の日記帳よりの使いまわしですのでご了承を。

あ、今思い出した。昨日、フランクフルト行きのチケット買い直してきました。(過去の日記「USITにて」参照)今度は、USITのチケットの日付を変更するかキャンセルするかしないと。

でわ。


2001年04月18日(水) USITにて…

おかげさまで500ヒット。多いのか少ないのか…。自分としては、何もわからないままに作り始めただけに、よくやっていると自分をほめてあげたい。

んで、今日はいろんなことがありました。

まず、USIT(学生旅行社)に行き、ドイツ行きのチケットを買ったんです。イースター明けの最初の営業日ということもあってか、USITげろこみ。30分以上待ってようやく自分の番がやって来ました。

フランクフルトまでの往復180ポンド。高いけど、そろそろハイシーズンだし仕方ないかと思い買いました。なんてったって、学割が世界一安いんです。(なんでおいらが学割を使えるか深く追及しないように)

んで、トリニティカレッジでアイリッシュタイムズ(新聞)を買い、行きつけの、Stag's Headというパブにお昼を食べに行きました。

ここでのおいらと若い抜け顔のバーマンとの会話。

Me:"Sorry mate, which kind of sandwich do you have?"

Barman:"Ham or cheese or ham&cheese"

要するにハムとチーズしかないのねん (^^;)ならそうと素直に言わんかい!

何とも芸のないサンドイッチだったんで、「スペシャルサンドイッチ」というのにしました。ハム&チーズが2.5ポンドに対しこちらスペシャルは4ポンド。なにかステキなものが出てくるに違いない。

…甘かった。それは、ハムとチーズと、トマトとコールスロー。おまえ、これで4ポンドはボリすぎやで。

このパブ、ごはんがおいしいんです。ちょっと高いのが痛いけど。で、何時もはなにか違うものを頼むのですが、今日に限りサンドイッチを頼むとこのありさま。失敗です。

失敗は続きます。さっき買ってきた新聞「アイリッシュタイムズ」を開くとそこにはどでかい全面広告。

"Aer Lingus World Beater Seat Sale"

エアリンガスはアイルランド1の航空会社。そこの全面広告。見ると…

フランクフルト 119ポンド!

お前ー、60ポンド(8400円)も安いやんけー!

速攻エアリンガスのオフィスへ。空き、あるそうな。いくらか手数料取られますが、USITキャンセルして、こっちにすることにしました。いやー、USITは常に安いと思い込んでいたおいらがチンパンジーでした。

この辺の「安いチケットの手に入れ方」も、紹介したいですね。

そうそう、「アイルランド南部引き回しツアー」アップしましたんで、長いですが、ご笑覧ください。

でわ。


2001年04月17日(火) タクシー!

おいらの悪癖の一つに、「タクシー利用」というのがあります。町で飲んだり、仕事で疲れてかつ、チャリンコを自宅に置き放しだったりしたらもう最後。ゴールデンタクシーコースです。今朝もタクシーに乗って自宅に帰ってきました。

ダブリンのタクシーの運転手のほとんどはおしゃべりずきです。おいらも好きなので、たいがい助手席に乗ります。車、運転しないなら助手席がいいやね。タクシーの運転手とトロい車の悪口を言ったりしてると、にわかドライブの気分になります。

そう言えばタクシーにはとんでもない特権があります。まず、バスレーンを走れること。これ、ラッシュ時は効果てきめん。早い早い。それからなぜか、タクシードライバーにはシートベルト着用が義務づけられていません。これ、一度なぜかを聞いたのですが、その答えは、「万一のときに乗客を助けるため」ちょいとちょいと、あんたが乗客より怪我してたら乗客を助けるも何もないと思うんですがねえ。

こっちには、"Taxi" 以外に"Hackney"というものがあります。平たく言えば「白タク」なんですが、ちょっと「白タク」と呼ぶのは間違っている。「白タク」とは、無免許のタクシー営業のことですが、この"Hackney"は「無免許という免許を持ったタクシー」なんです。何のこっちゃって?つまり、「無免許であるという免許を持っている」んです(なんかああ言えばこういう状態だな)。グレーゾーンの営業ですね。

タクシーとの違いは、「流し」ができない。お客は、電話・無線で予約をする必要があります。で、メーターがついていませんから事前に値段を聞いておく方が安全です。

この"Hackney"なるものは、数年来のタクシーの不足から自然発生的に出てきたそうなのですが、当初のウリは、「固定料金でタクシーより安い」ことだったそうな。ところが、"Hackney"が市民権を得るにつれて、だんだん値段はタクシーと変わらなくなって、下手をするとタクシーよりも高いとか。

で、言い値を吹っかけられるというのもなんとも恐いです。実際、市南部から"Hackney"を使ったある人、一度は15ポンドだったので次も安心して使ったら次は30ポンド請求されたとか。この点タクシーの方が、メーターが備え付けられており、ボラれる心配がないのが安心です。ダブリンでタクシー利用の場合は、安心して、事前に値段を交渉する必要はないでしょう。

もう一つ、"Hackney"は万一のときの保険がありません。てなわけで、ダブリンご訪問の際は、安心なタクシーをご利用ください。(←っておまえは「ダブリンタクシー組合」か何かの回しもんか!)


2001年04月16日(月) DARTにて…

イースターがらみのeグリーティングカードがいくつかおいらのアカウントに届きました。まそれ自体ありがたいことなんですが、また例によって、おいらの知らない人からのメールが…。いや、知らないというのは適切な言葉じゃない。おいらが覚えていないだけなんだよなあ。本当に人の名前を覚えるのが大の苦手です。ドイツのヤフーから来てるからドイツ人?待て待て、スイス人の可能性もあるなあ。…だめだ、わからん。

今日は書きたいことがたくさんあるんです。本を読み終わりました。日本語の本です。「竜馬がゆく」司馬遼太郎著全8巻。恥ずかしい話ですが、今まで読んだことがなかったのです。アンチ巨人の論理で、みんなが読んでいるから読まないという…。という訳で、坂本竜馬がどんな人なのか知らなかったのですが。これを読んで、初めて、なぜ、多くの人が竜馬に惚れたかわかりました。ただ、司馬遼太郎の書き方があまりに鮮やかだからここまでの人気になった気も…。竜馬も立派ですが、ここまで素晴らしい歴史小説を書き上げた司馬遼太郎もすばらしいと思います。

んで、話のレベルは急に下がります。このネタは、いずれアイルランドの小ネタとしてアップするつもりですが、とりあえず日記に先行発表しちゃいます。

今日、DARTに乗って、市南部の友人の家に遊びに行ったんです。DARTというのはDublin Area Rapid Transitの略。ちょっと気になったので引用。

rap・id 
a. 速い, 迅速な; (坂が)急な; 【写】 (フィルムが)高感度の. 
(EXCEED英和辞典)

ふむふむ。Rapidとは「早い」ことなのねん。だとすると、アイルランド人は、この言葉をわかって使っているのだろうか?実際このDARTのトロさは大都市の交通に慣れたおいらとしては信じられない。例えば山手線。実はあの電車の表定速度は記憶が正しければ、27km/h。こう書くとゆっくりだけど、駅と駅との間はキビキビ走るし、駅でのドアー開閉の時間も削れるだけ削っているから、そんなに遅いとは感じないよね。ところが、このくされDART、駅と駅との間もトロトロ走るし、各駅での停車時間も客の乗り降りなどとっくに終わっててもなかなか発車しない。電車自体もやる気のない4両編成(時間帯によっては2または6両編成)が、日中15分おきに走る。本当にやる気を感じない。鉄道評論家の川島令三氏を特別顧問として雇うか、京急にでも社員を派遣すれば、所要時間は今の半分になると信じて疑わない。

しかも、日曜日や、夜間はほとんどの駅は無人駅になる。つまり、ただ乗りできちゃう訳ね。ちなみに本日、行きも帰りも運賃を払いませんでした。何ともアイルランド的。

ああ、話がそれた。おいらの言いたいことはそんなことじゃあないのです。今日、会社に来るまでの体験談。

おいら、市南部の某駅から午後8時ごろDARTに乗った。で、電車がBlackrock駅を過ぎた頃、突然貫通路のドアーが開いた。ちなみにDARTの貫通路は非常時以外使用禁止。確かに幌も何もないから動いてる時に使うのはちと危ないかもしれない。てなわけで、貫通路から出てくるのは、まず、検札に決まっている。(DARTはワンマン運転でごくたまに検札が来る)

「ち、運賃払わないかんかなあ」と思いきや、はたして出てきたのは、年の頃11か12の品のなさそうな少女二人。で、先頭車両に乗っていたおいらの横をすり抜けて、車両の一番前のドアーを開けようとする。開かない。そりゃそうだ。そこは運転席。

品がなさそうだと思ったら、やっぱり言葉も品がない。
“I need a piss!”
「ションベンしてー」とでも訳すのが適当でしょうか。繰り返し申し上げますが、その人間は、年の頃11-12の少女です。そこのところを念頭において続きをお読みください。

電車は、Booterstownという駅に着。その少女、ドアからちょうど暴走族の兄ちゃんが自分のシャコタンの車からするようにぬうと顔を出し、ドアを閉めようと顔を出していた運転手に、
“Is there any toilet?”(「便所はどこ?」)と聞く。…んなもん近郊列車にある訳ないだろう。もちろん運転手は”No.”と言う。

DARTはBooterstownを出る。この少女、大声で、”I need a piss!”と言う。もう1人の少女に言ってるんだろうけど、電車の中に丸聞こえ。そんな魂の叫びをいわれてもこっちは気恥ずかしいだけじゃい。

で、つぎのSydney Parade駅着。次の瞬間、おいらは信じられないものを見た。何と、その少女、電車から駆け下りたと思いきや、ホームにて、ペロンとケツを出し用を足してしまったのだ。ちなみに、おいらたち1両目の乗客からは丸見え!!駄目押しには、彼女、ケツを拭きもしないで、ズボンをたくし上げ、涼しい顔をして車内に戻ってきた。唖然としたおいらたち乗客とホームの水溜まりをよそに、DARTは発車。

…皆さん、どう思われますか?

おいら、アイルランド人が品がないことは、重々承知してますが、もはやここまでとは知りませんでした。どうして、ちゃんとしたトイレで用を足し、次の電車を待つことができないのでしょう。ま、次の電車は25分後だったおいうこともありますが、おいらなら、自分のプライドのほうが大事です。しかも、彼女の行動には、「恥じらい」というものが、みじんも感じられませんでした。

…終わってるなあ、アイルランド(ため息)

長くなりました。最後まで読んでくれてありがとうね。


2001年04月15日(日) なぜかこんなところでマスコミ論

ジムに行って泳いできました。泳ぐと気持ちいいし、何より、この時期に水着のお姉さんが拝めるのがいい。(それが本音かい!)で、いい汗流して家に帰ってきて、缶ビールを空けてコンピュータの前に座るおいら。3歩歩いて逆噴射状態です。

いつもネットサーフィンをしていて、必ず立ち寄るのは、朝日新聞や毎日新聞などの新聞社のサイト。個人的には読売新聞のサイトが一番見やすいと思う。反面最悪なのが産経新聞。お金を払わないと記事全文が読めない。ネットの情報は無料であるべきかというのは、多事争論のネタになりそうですが、ほかのところがただなものに金を払うバカがいるのかどうか。

今日のトップニュースは、兵庫は尼崎で小学校六年の男児が母親を刺殺したとのこと。非常に痛ましい気の重くなるニュースです。で、無料のネットならでは、各新聞社の記事の書き方が比較できます。思えば若かりし頃ジャーナリストを目指していたおいら、思わずこんなところでマスコミ論を展開してしまうのでした。

まずは日経。さすがは経済専門紙。このネタがトップではなかったが、

「少年事件の凶悪化や低年齢化が指摘される中、小学生が母親を殺害したと見られる事件に、学校関係者らの間には衝撃が広がっている。」

と第一報としては先走りすぎ。どこの学校関係者に裏付け取材したねん。確かにそういう側面はあるけど先走りしちゃいけない。

で、毎日。

「男児は『学校のことで死のうと思って包丁を持っていたところ、母親にとがめられたので、逆上して刺した』と、特に興奮した様子もなく話しているという。」

この少年が非常に冷酷な心の持ち主で、自分の母親を殺したことに対して何の反省の念もないような印象を受ける。

さらに読売。

「男児は母親が倒れた後、一人で自宅から約二キロ離れた交番を訪れたが、交番の署員がパトロール中で不在だったため警察電話で連絡してきた。男児の左手の指に数か所、ためらい傷があったという。
 当初は興奮した様子だったが、その後、涙を流して母親のことを心配しているといい、県警は十五日に児童相談所に男児を移す。」

なんだか毎日の少年像からかけ離れている。「涙を流して母親を心配」こういうふうに書かれると、少年に対する同情の念すら湧いてくる。

そして朝日。

 「県警によると、午後6時25分ごろ、買い物から帰った母親が、居間で自殺しようとしていた男児を見つけたらしい。男児には左手指などにためらい傷があり、『死のうとして自分で切った』と話しているという。 男児はその後、近くの交番を訪れたが警察官が巡回中で不在だったため、備え付けの直通電話でしゃくり上げながら地元署の警察官に事情を訴えた。10分ほど話したあと、交番に駆けつけた警察官と一緒にパトカーで現場の自宅に向かった。パトカーが到着する直前、外出先から帰宅した男児の父親(47)が遺体を発見、110番通報していた。」

こちらも読売トーンで、少年に対し同情的。

んで、おいらがいいたいことは、どうして一つの事実の伝えかたがこんなに違うねん。違うこと自体はいい、と思う。それが各新聞社の個性なのだから。ただ、その情報を受け取る側が、本質を見抜く目を持っていないといけないと思う。

このホームページでは、政治的に中立でありたいと思うからこれ以上は書かないけど、こんな世の中、真実を見ぬく目というものを養わないといけないのかもしれませんね...とおざなりな結論を書いたところで、おあとがよろしいようで、私、退散いたしまする。


2001年04月14日(土) 何が「グッドフライデー」やねん (-_-#)凸

今日(4/13)は「グッドフライデー」でした。「グッドフライデー」とは、イースター前の金曜日のことで、何やら宗教上の理由があると思われますが、いかんせん私のことです。グッドフライデーが何か知りたかったら、私に追求しないで他のページをあたってください(をいをい)

んで、誘われて、映画を見に行ったんです。映画まで時間がありかつ、友達が小腹が減ったということで、某マクOナルドに行ったんです。(伏せ字にするまでもないけど)まあ、すごかったっす。何がって?


カウンタースタッフ5人みんな中国人(ちゅどーん)


これにはさすがのおいらもびびりました。最近、中国人が裏ワザの無限増殖を使ったとしか思えない勢いでふえているのは知ってました。だけど、こと、ついにここまで来たか...という感じです。

このネタは今度ルーマニア人のネタにならべてまじめに書くつもりがあるんでここでは深く触れませんが、おいら(たち)マジギレしました。

Where would you be without McXXnald?

というのが最近のこの店のキャッチコピーですが、あたしゃ、自信をもって

Wherever but not here!と答えます。



で、見た映画は、「フォーウエディング」でおなじみ、ヒュー・グラントの最新作、「Bridget Jone's Diary」これは、彼の出演作の中でもずば抜けて面白いスーパーヒットでした。日本にすでに来ているか、まだきていないか知りませんが、損はさせません。見に行ってください。

ストーリー自体は、よくある男女の三角関係ですが、各シーンで笑わせてくれました。映画が終わったとき、期せずして、観客化は拍手が沸き起こりました。こんなことはめったにありません。

で、その後、いつものゴールデンパターンで、パブ直行...となるはずでしたが、「グッドフライデー」のためすべてのパブはお休み(バカヤロー)散々の悪態をついて帰ってきました。

追記:(グッドフライデー)は、キリストの命日なんですね。今友達に聞いてはじめて知りました。とすると、なんで「グッドフライデー」なんだ?「バッドフライデー」やんけ。


2001年04月13日(金) ゴミ

今日は自宅からです。

びっくりしたのですが、ついにダブリンでもごみの分別回収が始まるそうです。遅きに失した感があるのですが。まだ情報を確認中ですが、回収は有料になるとのこと。個人的には構わないけど、ごみの不法投棄などが増えそうな気がしてなりません。

この件に関しては、また小ネタに書くつもりです。


2001年04月11日(水) ホームページのチカラ

今日も会社からこんばんはです。

実は、今日、ほとんど、仕事が、ございません。こーゆー時に一番困るのが、「仕事をしてるフリをしなくてはいけない」ことですね。特に、自分のスーパーバイザー(主任さん)がまとなりに座っているので、何だか、斜頚にでもなってしまいそうでし。

とある行き付けの個人ホームページが大変なことになっています。そのページ、それまでも、個人ページとしては、なかなか繁盛していたのですが、数日前、突然、MSNに紹介されてしまったのです。そうしたら、一日に3000人を超えるアクセスが殺到するようになり、ページの作者も戸惑っているようです。

実は、そのページに自分の投稿が載っています。その投稿が載ったのと、MSNに紹介されたのがほぼ同時期で、私の投稿に関して掲示板にいくつかの反応が寄せられました。その中に、少し否定的な投稿がありました。反論しようかと思ったのですが、結局、そのページの作者とやり取りの上、反論しないことにしました。それだけアクセスが殺到していると、いったいどれだけの影響があるか計り知れない、言ってしまえば、個人の力ではもうどうしようもないところまで来てしまったようです。

私も、「アクセスが増えて欲しいなー」と常々思っていますが、なるほど、ネットの世界は魑魅魍魎(ちみもうりょう)。自分のページが思わぬことになりかねないということに気がつきました。ただし、うちのページ、まだまだたくさんの人に見て頂きたいので、皆さんに紹介してくださいね。


2001年04月10日(火) ね、ねむい…

私は自分が何をしているか把握していませんが、一応会社で仕事をしています。問題は、時間。実は、私の勤務時間は日本のオフィスアワーにあわせて働いているため、こっちは夜。夜の9時から翌朝の9時までというスーパーシフトです。で、ここだけの話、日本のオフィスアワーにあわせて働く必要性って全然ないんだよね。こっちの昼にあわせて仕事をした方がよほど効率がいいのに…。

こんなばかばかしいシフト、週に5日もやってられません。体が壊れます。ゆえに、私は、3労4休という、人をなめたとしか思えないシフトで仕事をしています。具体的には、日曜日の夜の9時に仕事が始まって、月、火、と働き、水曜日の朝9時にはもう週末が始まっているという…。

仕事のない日は夜寝ます。つまり、周に2回自分の体の中で昼夜を逆転させているんです。そんな器用なことができるかどうか、まったく謎でしたが、意外とできるんです。だって、中学の時とか徹夜で試験勉強しようとしても、夜中の2時くらいに必ず挫折してたんですよ。それが、意外とうまくいく。おそらくこれは、オフィスが夜の養鶏場かパチンコ屋よろしく異常に明るいからではないかと。

ところが、昨日のシフトでついにやってしまいました。昨日は、アイルランド南部引き回しツアー(詳細は今週中をめどにアップするよう努力します)のため1週間休みを取り、その休み明けだったのですが、おそらく疲れが溜まっていたのでしょう。朝の5時を過ぎた時点で、爆裂に眠気が襲って来ました。自分が何をしてるんだかわかんなくなり、とある方とインスタントメッセージをやり取りしているさなかに寝てしまいました。気がつくと、相手の方からいくつものメッセージが…。インスタントメッセージを受け取ると音も出るはずなんですが、全然気がつきませんでした。爆睡です。

問題はそこでは終わりませんでした。目が全然覚めないんです。そのまま、朝の9時まで、なんだか起きているんだか寝ているんだか分からない状態が続きました。ところが、自分でも驚いたのですが、そんな中、自分のやるべき仕事はしっかり終わってました(間違っててもしーらないっと)。

現在は朝の6時。今日は大丈夫です。でも、仕事は進んでません(爆)。
会社関係の方、どうか、このページには気づかないで下さい(笑)。




2001年04月08日(日) リニューアル

「見づらい」「見づらい」とのご指摘をたびたび頂きましたので、表紙の方をリニューアルいたしました。少しはマシになったでしょうか?(なったと言ってくれ!)

エンコードで、おかしなところも、すべて、EUC−JPに変えていきます。こうしてすこしづつですが、おいらのページはまともになっていきます。(なっていくと言ってくれ!)

なお、プロファイルもリニューアルします。質問のある方はお早めに。

それが終わり次第、「アイルランド南部引き回しツアー」の執筆にも取り掛かろうと思います。

掲示板及びメールのお返事は今日会社で書かせていただきます。後しばらくお待ちを!

こんなところまで読む余裕があるなら、ぜひ掲示板にカキコしていってください。感謝されます。


2001年04月07日(土) ただいま

お久しぶりです。
日記が更新されないので、Snigelは更新を早々とやめたとお思いの方も多いと思いますが、Snigelは健在です。

実は、「アイルランド引き回しツアー」というのをやっていたのです。彼女と1週間ほど旅行してました。詳細は近日アップします。

でわ。




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