眠たい。
眠りには憧れがあって、
それは幸せと同じこと。
好きなことがある。 好きなものもある。
欲しいものが在る。
そんな事を忘れてまで寝たい時がある。
夏の終わりの夕立は 濃い蜂蜜で味付けた 甘いジンジャー・ティ
ここまで来て ここからさらって 風の速さで 雲と一緒に
私の結婚観はとても悪かった。 今も大きくは変わっていない。
それは、まあ…… 私の幼少期が、成長期が、 俗に言う、どろどろの、ドラマのような、 けれど現実にはそのあたりで拾えてしまうような、 そんな家庭生活の在り方をしていた訳ではない。
そうではない。 ただ、私は小さい頃にはなんでも考えてしまうこどもだったので、 ありふれた家庭(だと思われる)で、ありそうな悩みやぶつかりのある ありえる家庭生活の中で、 私は悲観的な考え方をたくさん養ってしまった。
こどもにとって、長じるにつれ「家庭」や「家族」は とても不可解な場所になる。 物心がつくと、それまで信じていた事がウソだと知る。
私の結婚観はとても悪かった。 それはひとつのかたちだ。きっとそういう結婚がある。 今は、べつの結婚観も信じられるようになった。
* * * *
それはおかしなもので、 心や気持ちを漢字で表現する事が最も似合っていた時期が過ぎ、 ひらがなで表現したい心が現れたのと同時であり、 その同時変化がとても似つかわしいものであった、 という、とても優しい事実だ。
ひとは変わる。 それはやさしいことだと思う。
………… 堕落だと思う瞬間が例えあったとしても。
イモウトは旅人です。
イモウトはいろいろダメなところがありますが、 (彼女に言わせると私は「徹底的に俗物」で問題外) 私は結構、イモウトが好きです。
身近な変わり者には寛容なので。
イモウトは旅人です。 ですから身軽。 あれは、旅人の身軽さだと思います。 物の扱い方がそれなりに丁寧で、けれどふわりと軽い。
今私が憧れるかたちに近いので まじまじと眺めます。
私がイモウトを真似たとしても、 きっと俗物的なバリエーションと化してしまって 結局身軽ではないでしょう。
旅人には憧れますが、 きっと、なれたとしても晩年、にだと思う。
社会生活に不適合…だと思います。自分の事を。
社会での自分の保身やルール以上に、自分の主観が大事な己。
どうしてこうもヘタレなのか…
それが俗に言う(?)、 「那音サンは他人に興味ないもんなあ」 という同僚の言葉の実質なのか。 (多分そう)
己の発現のひとつ。
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