自分のことは棚に上げといて・・・
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2006年01月08日(日) |
映画「銀色の髪のアギト」 |
オープニングはGONZO版「まんが日本昔ばなし」かと思いました(笑) KOKIAの主題歌とエンディング曲は秀逸。良い出来です。
第一印象は「でっかい風呂敷ひろげたなぁ」という感じ。 世界観の設定は嫌いな内容ではないが、あの時間内で描ききるには 時間が足りなすぎる。 京アニあたりが26話構成のテレビアニメとして制作すれば とっても素敵な作品になったんじゃないだろうか? もっともその需要があるかは疑問だが。
「消化不良」ひとことで言い表すなら、それが一番適切な感想。
「森」「中立都市」「ラグナ」それぞれの事情や関係性がいまひとつ説明不足。 キャラクターに奥行きが感じられない。性格や背負うものを うまく説明しきれていない。
前記部分についてはヤフーの特集記事のオリジナル小説に 多少はえがかれているようですが、みんながそれを見て 映画に行くわけじゃないんだから・・・。
映画を見る前にMF文庫J「銀色の髪のアギト」を読んでおけ ということなのかしら?
見ていて辛かったのは「宮崎アニメの呪縛」を僕自身が 感じてしまった。 声優に俳優を多用するところ。 森と中立都市とラグナの関係は、ナウシカの腐海と風の谷と トルメキアのそれに近い。 森の設定はもののけ姫のインスパイア。 アギトとトゥーラの関係は「未来少年コナン」や「天空の城ラピュタ」のソレ。 前半の中立都市でのアギトたちのやりとりは「カリオストロの城」 後半の展開はまさに「ラピュタ」と「ナウシカ」
ラストにいたってはご都合主義全開。 (や、ご都合主義自体は否定しないけど・・・)
地雷と言い切るほどの作品ではないし、見ればみたで 楽しく見れましたが傑作かといわれれば・・・。 まぁそれがGONZOだから、ということで。
や、ヲイラが宮崎アニメを意識しすぎなんだろうけど。
閑話休題。 某シーンでトゥーラが 『ねえ 私はどこにいるの? あ…… そうか…… わたしはもう、あの世界にはいないんだ。』 とか言い出しらどうしようとか思った(笑)
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