自分のことは棚に上げといて・・・
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2004年02月14日(土) 「みずいろ」の残滓をこえて・・・『しょんぼり☆チョコレート』レポ

 彼女達6人は舞台の上でゆっくりと円陣を組んだ。
 昼の部では見ることのなかった光景がそこにはあった。

 第二部のライブも終焉の時をまもなく迎えようとしていた。
 会場でさっきまで大きく揺れていたサイリウムは、こころなしか
淡い水色へとその色を変えはじめていた。
 それでもそれはゆっくりと、何かを見届けるかのようにゆっくりとでは
あるが、まだ左右に揺れながら彼女達を見守っていた。

 ラストソングは午前0時の鐘を鳴らす最初のスイッチ。

 けれど、少女達は慌てふためいてシンデレラのように逃げ出したりは
しない。
 魔法使いの魔法が今の彼女たちを輝かせているわけではない。
 それを彼女達は知っている。

 なによりもそんなことは、会場にいる僕達が知っている。
 自分の足でしっかりと立ち、ともに励ましあいながら歩み、
ファンの声援に後押しされて、そして今の彼女達がある。

 「チャンス」はあったかもしれないが、それは「奇跡」ではなく、
彼女達が自分で引き寄せたもの・・・。

 午前0時の鐘は日付が変わることを知らせるだけのこと。

 ただ、今日2月14日という日が終わりを告げるだけのこと。
 そう、それだけのこと・・・。

 会場全体の視線は舞台上の円陣にだけ向けられ、これから彼女達が
発する言葉を一言たりも聞き逃すまいとする。

 一瞬の静寂。

 そして、6人の「今の精一杯」の言葉がライブ会場全体を包みこむ。
 「みずいろ」というゲームを通して互いに知り合えたことに、大勢の
ファンと交流を持つことができたことに、そして、この後もそれぞれ自分の
目指す道を進んでいくために、大きなエールが壇上にこだました。

 さよならでも、またあいましょうでもなく、たった一言・・・。
 4年間のすべての感謝と、このライブの成功と、これからの未来にむかう
スタートの言葉として、

 『ありがとう!!』

 みずいろの残滓の向こうで、彼女達は新しいスタートラインについた。
 視界がかすんで、はっきりと彼女達の姿を捉えることができない。
 まぶたの裏に笑顔の彼女達の姿を思い浮かべ、小さな声で
「ありがとう」とつぶやくのが、その時の僕の精一杯だった。
                            


 真ん中の冊子がSTAGE終了後に、出口で配布された「チームみずいろ」の
メンバーによる寄せ書きです。
 で、向かって右側のチョコレートが1stSTAGEで配られたチョコレート。
左側のチョコレートが2ndSTAGEのチョコレート。
 つまり、川崎はこのイベント1st.2ndと両方のSTAGEに参加してきました。

 だからこそ「今年の運使いきったね」と某犬くんにも言われる始末(苦笑)
 6日の日記には「中途半端に」などと書いたけど、間違いなく「かなり」
運がいい。
 これで、4/11に川崎で行われるアージュのイベントはきっと落選だ(爆


 1st.2ndともにステージの構成は「ほぼ」同じものでしたが、両ステージを
みることで、そのステージ単独での感動だけでなく、両ステージを見ることで
しか感じることのできなかった感動も確かにありました。
 けれど、それを言葉にするのは、やはりかなり困難なことだと思う。
 結局のところ、僕は僕の感じたことしかかけないし、その言葉がすべての
人に伝わるという自信もない。
 けれど、今この瞬間でしか残すことのできない言葉を、僕なりに残して
みようと思う。



 雀鬼龍さん達が中心になって作成された「みずいろsong book」
ですが、大変よくできた本です。
 入場待ちの際にわざわざ配布に回ってきてくださいました。
 歌詞掲載の件もあるため、非売品無料配布という形で私の手元にもとどいた
この本は、ぶっちゃけ『愛』がこれでもかというほど詰まっておりました。
(あー、愛って便利な言葉だ・・・)


川崎ゆう |HomePage

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