◆読書
ジョアナ・リンゼイ「令嬢レジーナの決断」「風に愛された海賊」「誘惑は海原を越えて」
先日読んだ『華麗なるマロリー一族』シリーズの1、3、4巻。それぞれ読切だけど前作とつながるので順番に読んだ方がいい。 「令嬢レジーナの決断」は四兄弟に愛されていた妹の忘れ形見の令嬢が気難しいおじさん達におめがねにかなう花婿候補がみつからず、なりゆきでとある男性と結婚する話。「風に愛された海賊」は2巻目の「舞踏会の夜に魅せられて」の脇役がヒロイン。英米戦争後のぎくしゃくした関係が楽しい。「誘惑は海原を越えて」は更にその後の話。まだまだ男キャラがごろごろいるので、続きが出るものと思われる。
こんなにころころと淑女達が悪い男にひっかかるもんなのか(まあそうじゃなきゃこういう小説は成立しないけど)とか、実際のこの時代の雰囲気はどうだったんだろうという疑問は多々あるが、ヒストリカルと海洋小説のどっちもテキトウに楽しめる。
上橋菜穂子「獣の奏者(けもののそうじゃ)探求編・完結編」
泣いた。ところどころに現れるエリンとイアルが悩みながら寄り添ってジェシという子どもを育ててきた様子や、シュナンとセィミヤが同じように悩みながら寄り添って国の未来を考える様子に、「めでたしめでたし」の物語は現実にはありえないんだと。 新しく出た脇役の皆さんもそれぞれに魅力的で、完結編は残りのページを量りながら名残惜しく読んだ。
読み終えて「ああ、これでこのお話は本当に完結したんだなぁ」としみじみと。上橋さんは本当にシリーズを過不足なく完結させて下さるんだわ。
(あのシーンの設定にはちょっとこじつけっぽいところも感じるが、そんな重箱の隅をつついてはいけないのだ。)
◆ケロ傷病その1
GW前に行った眼科。遠視の経過観察では診断かわらず。アレルギーでまぶたの裏が腫れているせいか目に傷がついていると言われて学校に目薬を持っていかせたが案の定「差すの忘れた」と持って帰ってくることが多かった。(1回は落とした。) 昨日見せにいったら傷はほとんど自然治癒。経過観察の方はまた2ヵ月後。
◆日常?
ケロがレンタルしてきたDVDを見ようとプレーヤーに入れたら異音。別のポータブルプレーヤーを車からとってきたがこちらも(GW中は大丈夫だったんだけど)不調。そんなに一度に何もかも壊れなくても。
◆ケロ傷病2
DVDが見られないので字の練習をはじめたケロがいきなり腹痛。続いて嘔吐。私は食べすぎだと思うけど、調子が悪いのと調子が悪いことが悲しいのでケロおもいっきりダウン。しばらくおかゆで様子見だ。
朝の星占いで「お母さんアンラッキーでかわいそうだねぇ」と私に同情してたけど、ケロの方がよっぽどアンラッキーデーだった。
2010年05月02日(日) |
'10湖南キャンプ2日目 |
◆キャンプ場
前夜早い時間に寝たものの、夜中過ぎに家人がケロと「どうしたの?」「寒い」と会話していたのでケロを私の寝袋に収納。ケロも私もそれで暖かくはなったのだが、腕枕が上からも下からも抜けなくて寝返りが打てず、私は起きてから立ち上がれないくらいの腰痛。今年こそ−7度からの寝袋(アマゾンのウィッシュリストに入れっぱなしになってる)を買おうと思ってたのに、キャンプに行くかどうかも怪しくて今年も買わなかったので激しく後悔。来年こそ…・・・は……。エアマットも欲しいと思いつつ買ってないけどらいね……。
買っておいたパンで朝食を済ませた後、ケロが森探検に行きたいというので三人でキャンプ場のまわりを散策。道が定まってなくて足元が落ち葉のふわふわという場所を歩くのは私も何年ぶり?という感じ。
その後ケロは家人とバトミントンを楽しんで「キャンプ楽しい! また来よう!」と大満足。よしよしよしっv
◆信楽
陶器市のアドバルーン、こいのぼりつき
テントを畳んでまずは温泉へ、と思ったが最寄の日帰り温泉がものすごく混んでいて外まで子どもの歓声が響いていたので(なんかGWイベントがあったみたい)寄らずに信楽へと向かった。なんでもない田舎道が急に混みだして「まさか信楽までずっとこの調子?」と思ったら途中で皆がどこかの焼き物工場へ向かったのでほっとしたが、やはり信楽の町に近づくにつれ車が増えた。「駅前陶器市開催」ののぼりがあちこちに立っていた。いいときに来たんだか悪いときに来たんだか。幸い空いた駐車場があったので停めさせてもらい、歩いて駅周辺と駅前の市を回った。 ケロは一生分のたぬきを見てうさぎの置物を買ってもらい、家人はめだか鉢を買い、私はそばちょこのいいのがあれば欲しいと思ったが決め手に欠けて何も買わず。でも色々見て面白かった。普通の家にみえるところが玄関先や軒下に色絵の華やかな壺を並べていたのは素敵だった。
◆甲賀
続いてケロがものすごく期待していた忍者屋敷へ。伊賀と甲賀が近かったので「じゃあ行ってみようか」みたいな気軽なノリでいったが、ケロにとってはこれが旅のメインイベントだった。 携帯でぐぐった伊賀の方はトップページのお知らせにどこそこの忍者屋敷が閉鎖とかGWイベント中止みたいなトピックスがあったので閉鎖になったと勘違いして(実際はやってる)甲賀の方へ行ったが、これは我が家的には正解。
駐車場に車を入れて屋敷へ行くまでにケロはスキップで大はしゃぎ。着いて入場料を払うと「もうすぐ説明があるから待っとって下さい。説明きかんと何も分からんから」と言われて素直に座敷へ。その説明によればここは日本で唯一現存する、実際に人が住んでいた忍者屋敷だそうで、築300年以上とのこと。一見ふつうの平屋に見えるが二階三階まで作られ、それも押入れのはしごやら縄梯子やらで出入りするようになっていて、どんでん返しなどのからくりもあちこちにあった。子どもの頃に読んだひみつシリーズの「忍者のひみつ」を思い出して、大人もかなり楽しめた。
ケロは忍者衣装を着て(@500円/1時間)忍者らしい走り方で大真面目に走るので動画撮影。手裏剣投げ(@500円/10枚)も楽しんでいた。 忍者衣装を脱いで、鞘付きの木刀を買ってもらって(@700円?)ケロ大満足で退出。しかし車に乗って「次どこ行く?」と相談してたら「(ケ)ちゃんもう一回忍者のところでもいいよ!」とやる気満々。ここぞとばかりに「キャンプ来て良かっただろ? また忍者屋敷に来る?」と誘導されて「うんっ!」
◆帰途につく
その時点で2時くらいだったか、そろそろ戻る方を向いていこうということで温泉を探しながら1号線を走った。途中の道の駅で遅めの昼食。せっかくこのあたりに来たので私はにしんそば。初めて食べた(中学の修学旅行か大学の時の友達との旅行か)時は「何でこんなものをそばの上に乗せるんだろう?」と疑問でしょうがなかったが、私の口が大人になったのかこれはこれで美味しいもののような気がした。
道の駅の前にあった田村神社にお参りし、横にあるなんでもない川へ散策に行くとそこは東海道五十三次で描かれたという橋だった。普通に過ごしててもこういう史跡があちこちにあるのが西へ来たな〜という感じ。
そのまま1号線で鈴鹿峠を越えて、四日市の先で高速へ。渋滞でかなりのだらだらペースだったが、刈谷SAに着いたのが日暮れ前。もうここまで遅れたらのんびり帰ろうと、観覧車に乗った。ちょうどいい時間帯で景色を眺めていたら家人が「あそこに、捜していたものが!」と下を指した。そこには赤く輝く「ゆ」の文字が。
観覧車からの景色/温泉の前の噴水
更にメリーゴーランドにケロを乗せてから、温泉へ。鍵をもらうのにも並び、温泉の中の洗い場も並びの大混雑だったが念願のお風呂に入れてすっきりさっぱり大満足。(キャンプ場にコインシャワーあったんだけどね、近くの温泉に寄ろうと思ってたから使わなかったんだ。)
今日はこのままこの辺に泊まろうかという気分だったが、家人の休みが翌日までだったので頑張って帰ることに。
ここからが大変申し訳ないことに、私、途中で寝てしまいました。 起きては「運転代わるよ」と言うものの「寝てる人に代われません」と却下されてまたうとうと。着いてから「ごめんね寝ちゃって」と詫びたが返事がなかったので家人も色々思うところあったらしい。すまん。
ともかく2時前に無事帰宅。1泊2日のキャンプ終了。湖南はいいところだった。特に有名なものやちゃんとしたものを食べたわけじゃなかったけど、なんとなく土地のもの(押し寿司やにしんそばやしぐれのおにぎり)を食べて楽しかった。
2010年05月01日(土) |
'10湖南キャンプ1日目 |
◆出発前の話
ケロが小学生になり休みが暦通りになったので、家人と重なるのが5月1日から3日までしかない。近場でもいいから天気がよければキャンプに行こうと話していたものの、しばらく前からケロが「私キャンプ行きたくない。ホテルだったらいいけど」と言い出した。1歳からほぼ年2回キャンプに行き続けたケロ6歳にしてこの発言。家人と私の間に衝撃が走った。
家人は「何言ってるんだよ、行くんだよ」と容赦なく言ったものの、私が入浴中にヒアリングしたところケロ曰く「怖いの」「おトイレに虫がいっぱいいるのが嫌なの」とのこと。 『長期の時間の流れを理解するのが5歳くらい、お化けや死を怖がるようになるのもそれ以降』という精神発達(以前どこかで聞いた)からいくと、キャンプ場が夜暗くて何がいるか分からないとか、そういうのが怖いというなら順当ではある。そこで家人とホテルをいくつかウェブであたったものの、やはり満室が多い。日程も短いしどこに行こうかいくつか案が出たが絞りきれず。
30日にケロを学童に迎えに行くとMちゃんに「ねーねー(ケ)ちゃんのお母さん、(ケ)ちゃんキャンプ行くの?」。「そうだよ」と言うと「(ケ)ちゃんキャンプやだなーって言ってたよ」とまた衝撃発言。トイレの虫発言がここでもまた出たらしい。しかし『キャンプに行くのが嫌だ』と皆に言ってしまったということは逆に皆にキャンプに行くと言ってしまったということで、今更キャンプをやめるわけにはいかないと斜め上に行く家人(笑)
とりあえずどこへ行くか、キャンプするかホテル泊か日帰りかと前夜まで相談したものの、何も決まらずとりあえず朝6時起床。
◆出発
とりあえず東名に乗って混んでたら大井川のSLが見えるキャンプ場あたりで一泊しようかと渋滞の中を出かける。家人が『信楽のタヌキとかケロに見せたくない?』と言い出して暫定の目的地を信楽にセット。到達予定時刻13時で「意外と近いんだ」と言ってたが途中がかなり混んでいたため、家人と交代で運転して着いたのが18時頃。休憩しながらとはいえかなりかかった。
カーナビではオートキャンプ場しか出てこないので(いつぞやの四国を教訓に)携帯で3箇所ほど近場のキャンプ場をぐぐって回った。 一箇所目は「岩尾キャンプ場」池のほとりでとても雰囲気があってよかったが、トイレにケロのオッケーが出なかった。あと水面が近いだけに寒そうというのもあり別の場所を見にいくことに。 二箇所目は「水口スポーツの森キャンプ場」ここは施設がいろいろあって楽しそうだったが5時で受付が終わっていたのと、キャンプ場自体はあまりキャンパーに優しくない感じで次を回ることに。 最後が「阿山ふるさとの森キャンプ場」。(ここまで10km圏内くらいをぐるぐる回ってます。)テント1張2,400円+施設利用料大人400円、子ども200円と結構高いが、トイレもコインシャワーもあるし、テントサイトはMDF板でデッキが作ってあるので下が平らで快適。案内所内にもトイレがあって綺麗だったのでケロのOKが出た。
ということで暗い中テントを張って寝袋を開き、途中のスーパーで買った巻き寿司など食べてかなり早い時間に就寝。 ケロに車中で「キャンプで嫌なのは、着くまでに時間がかかってキャンプの時間がないこと」と言われて、ついツーリングの癖で「できるだけ遠くへ・寝るのはおまけ」という旅のスタイルになっていることに反省したのだが、この日はケロの言うとおり移動で1日使ってしまった。
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