今日も今日とて
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2006年04月29日(土) オフの計画

ゴールデンなウィークでございますね。

「連休明けにください」ってワタシに仕事寄こす人には、感謝しつつ呪いをかけさせていただいております。
だってイッコやニコじゃないんだもの。
かといって、サンコやヨンコでもないの。もっとあるの。ひどい。
ああでもありがたい。でもつらい。
連休中に仕事するのがつらいのではなくて、連休明けにも終わらなそうなのがつらいのであります。
やりきれない仕事を受けるのがそもそも間違えているわけですが。
来月は閑古鳥、なんて可能性もある、毎日がバクチのようなじょりぃの仕事でございますから、来る仕事はほいほいと引き受けてしまうんであります。

どうしよう。くすん。

と、同情を引こうとぐずぐず言ってみましたが、実はあまり気にしてません。
全然気にしてませんよ!

・゜・(ノД`)・゜・。

さらに同情を引こうとしてみてしまいました。失礼。


とまあ、そんな暗雲立ちこめるじょりぃの金色めいていない週間なわけですが。
しばらく前からきょん様より「あたしの連休中に、せめて一日は休んでよー」とおねだりされておりました。
なんで今さらワタシと休みたいのかよくわかりませんが、何か拾い食いでもして脳細胞が冒されていたときに間違えて口走ってしまったのかもしれません。
が、とにかくそんな風に言われれば、じょりぃなんてとっても素直な人間ですから「そうかそうか」とがんばってみてしまうわけでありますことよ。

で、きょんの休み中、お互いなんとかできそうな日が4/30ということで、ワタシもその心づもりでおりました。

そして先日。

某社の某女性営業社員さんから仕事が。
これまた「GW明けにください」ですよ(´д`)
しかもこれ、コンペです。負ければタダ。ひどいなー。

やりたくない。ただでさえ忙しいのに、タダかもしれない仕事に時間を費やせないですよもう。ぷんすか。

が、引き受けてしまいました。
だって、もう長いことつきあいのあるお客様ですし、お世話になってますし。
それにそれに。
その営業社員さん、とっても若くてとっても美人さんなんです。うさぎちゃんみたいにキレイ(どんなだそれ)。
若くて美人な娘に「じょりぃさんだけが頼りなんです」と言われてしまえば「イヤ、無理です」と言えないじょりぃの気持ちを、みなさまならわかってくださるはずです。
ていうか、S社のまなみちゃんといい、かわいい女の子がみんなこの手で来るのは「じょりぃ攻略マニュアル」でも出回っているんでしょうか。出回っているわけないんですが。ワタシの鼻の下がのびやすいのがいけないという、ただそれだけのことなんですが。

で、そのコンペに打ち勝つべく、先日その営業社員さん(うさぎちゃんと呼びましょう)と企画内容を煮詰めておりました。ぐつぐつ。

何?
下調べがこれだけ?
資料足りないヨ!ヽ(`Д´)ノ

と、怒れなかったのは、彼女がうさぎちゃんだからです。

うーーーむ・・・・どうしよう。

でもでも。
考えてみたら。

コンペのために調査しなければならないものは、とっても素敵な観光地。高原です。
うちから車で2〜3時間コースでしょうか。
冬はスキー場になるところで、シーズンオフは花と緑が売りのところです。

これは。

オフにした30日のきょんとのデートコースに良いのではないでしょうか!
(ていうかデートって言うより仕事・・・?)

きょんは「一日はオフにしてよね!」と言いつつ、「特にどこか行きたいとかはない」なんて寝ぼけたことを言っていたのですが。
ここなら喜んでもらえそうな気がします。
以前、ふたりでよくスキーに行っていたときのドライブコースですし、しかもきょんはそのドライブコースが大好きです。
こーれーはーいいかも! 鴨! 鴨ネギ!

「うさぎさん、ここはワタシがしっかり取材してきますよ!」

は。
調子づいて、きょんに聞く前に言いきってしまいました。どうしよう。

「ホントですか! わー、助かりますー。よかったー」
「あ、あの、もしかしたら行けないかもですが・・・」<急に弱気
「それはしかたないですからー。じょりぃさん忙しいのわかってますしー」

ほっ


さて。
きょんになんて話そうかしら。

たぶん「○○高原に行かない?」と誘えば「わあい!」と単純に喜んでくれるでしょう。
何しろそんなに遠出するのはすごーーーーーく久しぶりですし。
きょんの好きなドライブルートですし。

が、仕事だということを隠して連れていき、現地に行ってからワタシがミョーに写真をパシパシ撮ったり、資料集めをしたりしていればバレます。
そしてバレたらきっと、きょんはとてもガッカリすることでしょう。
たぶんきょんは、一日だけワタシに仕事を忘れてほしいのです。
のんびり楽しく過ごしたいのです。
それがたとえ、家の中でゴロゴロすることだったとしても。

日頃ワタシの仕事に関しては、非常に寛容なきょんでございますから。
それを「一日休んでよー」というからには、きっとしっかりと頭を切り換えてオフにしてほしいのでありましょう。

現地でバレて、ガッカリさせるのは避けたい。
が、最初から話せば「なんだよ結局仕事かよ!」とガッカリさせるかもしれない。

ならば取材日を別の日にすればいいじゃないのと思われそうですが、その余裕がワタシにありません。
困った。

でもいいや。
きょんに正直になりゆきを話してみて、きょんがイヤがったら取材はあきらめて、今ある資料でなんとかしてみよう。


話してみました。


「あの、実は30日のことについて相談なんですが」
廊下に正座して話し始めるじょりぃ。

「なにその神妙な態度」 
きょん、眉間にしわ寄せてます

説明。

「ああ、いいよ。楽しそうじゃん」 さっくり。

ほっ。よかった。

ていうか悩んで損した(°▽°)

「道路まだ雪あるのかなー。あ、でもまだスタッドレス履いてるよね!いっそ雪があればいいのにね!」
と浮かれるきょん。
「雪はどうかなー」
「そこでスキーしたことあるの、じょりぃ覚えてる?」
「え? あそこは行ったことなかったんじゃないの?」
「高速からアクセスがいいからって一度行ったのよ」
「覚えてないなあ」 
「じょりぃがさー、『モーグル!モーグル!』とかはしゃいで滑ってて、あなた大きいコブにスキーの先からまっすぐつっこんでさ。
 コブにスキーの先がささって、そのまま大きく前回りになって、派手に顔からゴロゴロ転んだゲレンデ、覚えてないの?」
「あ、思い出した。なんだ、そこか」 あのときはビクーリしたネ!

「でもさー、今って中途半端な季節じゃなあい? 遊べるのかな?」ときょん。
「うー、うー、どうだろな・・・でもさ、ソフトクリームとかさ、変わったのがあったよね!確か!」
「そうだ!食べる!」
「ええと、他にも何があるか調べてみるね!きっと楽しくなるよね!」

ということで、今かたかたと調べてみたんですが。


まだしつこくスキーシーズンでした。
つまりスキーをする以外に何もありません。
そしてワタシたちのスキー板は、現在サビサビのボロボロです。
つまり唯一楽しめるはずのスキーはできないワタシたち。
雪だらけでは仕事に必要な撮影すらできません。
資料もらってくるくらいはできそうですが。ろくな資料なさそうだなこりゃ(´д`)
周辺を調べてみても、なんだかものすごくつまらなそうです。
しかし連休中で道だけはしっかり混んでいることでしょう。


今、きょん、ダンスの練習に行ってていないんですが。
帰ってきたらなんて説明しようかなーと、あわあわしております。
ど、ど、どうしよう。あわあわ。 あわあわ。

と、慌てるフリしてるだけで、ホントはあわあわなんてしてないんですけどね('-^v)
そのくらいのことであわあわするはずないではないですか。ははははは。




((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル  <そしてホントの姿



し、仕事は諦めて、家でゴロゴロすることにしようかしら・・・。
そのほうが喜ばれそうな気がしてきました。



きょんに決めてもらおうっと。 
と、最後は優柔不断な人任せで実にワタシらしい心温まる話でございます。
ぽかぽか。 がくがく。  ぶるぶる。


2006年04月17日(月) ワタシダマサレマシタワ(回文)(ウソです)

今日もワタシはてんてこ舞い。

午前中、約束の時間に打ち合わせにうかがいましたら、担当者不在でちょっと待たされまして。
そのちょっと待っている間に電話が3本。
しかもワタシの嫌いなタイプの電話でした。

1本目「あれ、いつ頃できますかね?」 …催促。
2本目「あれ、まだですか?」 …また別の催促。

どちらも「今日寄こせ」な勢いです。無理。無理だから。

3本目「助けてください」

セカチューですか?(°▽`°)


と、冷たく突き放したいところですが!


ワタシはでれでれと対応させていただきました。
なぜならその電話の主は、前回の日記にも登場した、いろんな意味で期待の新人・Sさんからだったからですよ!

Sさん、名前つけましょうか。
ええと、 ええと。

まなみちゃん。 うん、こんな感じ☆
実際は「ヨネ」とかかもしれませんが、今日からSさんはワタシの中でまなみちゃんに決定。

で、先の2本の電話は「うまくすれば今日寄こせこの野郎」という雰囲気な電話だったんですが。
まなみちゃんのは「今すぐなんとかしてください」という、普段ならキレまくるような内容。
って、ワタシキレることってないんですけど言ってみたかったんです。

なんですが。

ここで感心したのが、まなみちゃん、『自分でやろうとして、でもどうしたらいいかわからなくて』ワタシに「助けてコール」してきたのであります。
まず自分でなんとかしようという姿勢がある。これって新卒新人さんにしてはたいしたものだと思うのです。
しかも聞いてみれば、ついこのあいだ入ったばかりの新人さんには随分と荷の重い仕事です。
目標の時間内(今日の夕方まで)にはとてもじゃないけど終わらなそう。技術的にも無理っぽい。

なのに。
ただ単に「どうしよう。どうしたらいいでしょう」という問いかけでなく、すでに自分の中で一生懸命こしらえたプランができていて、それを現実に形にするための方法をワタシに訊ねてきたのでした。

なかなかやるなあ。優秀だなあ。

とはいえ、相談されているのはけっこう厄介なプランです。
でもでも、厄介なことを達成してこそ、うちのような弱小個人事業主にもなんとか仕事が来るのでありますから、ワタシも無い知恵をひねりました。
それにそれに、もしかしてワタシ、まなみちゃんに頼りにされてる?(でれーん)

「これこれこういう風にしてみてはどうでしょうね? その部分に関してはワタシがやっちゃったほうが早いから、こちらで何とかしますよ」

しまった! ワタシ今日すげえ忙しいのに! 思わずいいかっこしてしまった!
ていうかそれ以外に納期に間に合わせる手だてがなかったんですが!

それにここで頼りになるところを見せて恩を売っておけばこれから先(以下妄想になるので略

「ああ!そうしていただけると助かります! ありがとうございます!」
嬉しそうなまなみちゃん。ワタシも嬉しい。

「ただ、ワタシ今日、いっぱいいっぱいでこれ以上動きを増やすことができないんですよ。
 まなみさん、うちまで取りに来ていただくことできそうですか?」
「はい! 行きます!」

ふははははははははははは。

来たら最後、帰すもんか。

なんてことは思いませんよいやだなあ。

で、結局そのときの打ち合わせは、担当者がいきなり歯医者に行っちゃったとかで夕方また出直さねばならなくなり。
はらわた煮えくり返りましたけど仕方ありません。
速攻で家に帰り、他の仕事を後回しにし、まなみちゃんのための仕事をせっせせっせと。

お昼なんて食べなくていいもんね! せっせ せっせ

できた!

できたらまなみちゃんに連絡することになっていたので、すぐ電話。

「できましたよー」
「ありがとうございます! じゃあ、すぐにうかがいますね」

(´∀`)

この仕事の分の請求どうしようかな。
ちょっと請求しづらい仕事だよな。

まなみちゃんのためにという動機でやったことだし、サービスでいいか!(こんなだから忙しいばかりで儲からないんですよワタシは!)

鼻歌を歌いながら「今日はどんな服装だろうなー」なんて考えつつまなみちゃんを待っていたら、携帯に電話が。
まなみちゃんの直属の上司にあたる、有能女性営業社員のAさんです。

「もしもしー」
「あ、じょりぃさんですか? あの、例の件すみませんでしたねー。うちのまなみがー」
「いえいえー。いいんですよー」

わざわざ部下のお礼?

「で、私が取りにうかがいますので。あと15分くらいでそちらに着きますから」


え!( °_ °)



は な し が 違う!!!




落胆 orz


いいやしょうがない。
でもじゃあ請求書は出させてもらおうか。
ってワタシのこの姿勢、経営者として激しく間違えていると思いますが。
慌てて見積を考え、「まあ稼げたからいいか!」なんて自分を納得させたりして。
ていうか、稼げる仕事をさしおいて無理矢理割り込ませた仕事なんですから、請求しなくてはいけないんですよ!自分!

Aさんがいらっしゃいまして。

「はい。これです」ブツを渡しました。
「あーー、本当にありがとうございます!」
「いえいえ。で…」<金額の話をしようと思ったじょりぃ
「すっかり面倒かけちゃって・・・必ずこのお礼はしますからね!恩返ししますから!」
「え?  あ、はい。 いえ、気になさらずに」

ていうか、お礼とか恩返しでなくて、報酬の話をしたいんですワタシは。

「あの、Aさん…」
「まなみも本当に感謝してましたよー。もうすっかりじょりぃさんファンみたい!」


請求がなんだって言うんだ!(´∀`)(´∀`)(´∀`)


そして今日も夜なべするワタシ。


いいの。
女で身を滅ぼすなら本望だから。(大袈裟です)


2006年04月15日(土) 何でも聞いて

ワタシは数年前に独立するまで、タマリンの興した会社で働いていたのですが。(タマリンはもう隠居してしまいましたが)
タマリンとは前回の日記にも出てくるB社で知り合い、一緒に働いていた仲でございました。

そしてもうひとり、やはりB社に勤めていたK原さんという男性がいたのですが。
タマリンがひとりで仕事を始めてすぐに一緒に始めた相棒で、一時は恋人同士でもありました。
K原さんはワタシより4つ年上で、穏やかでおっとりしたおぼっちゃん風の人。
人柄はいいんですが、仕事ぶりが、その、ええと、いいかげん。
それでもタマリンにお尻を叩かれながら、ワタシ(や他の女性スタッフ)にお尻をぬぐってもらいながら勤めておりました。
ただ彼、ビジネスセンスとか勘とか感性はとても良かったので、仕事ができないというわけではなかったんですが。
「嫌なことができない」という欠点はあったんですよねえ。
でも何か憎めないのです。

で、そのK原さん、タマリンが辞めたときに、自分も辞めちゃおうかなーという感じだったんですが、
タマリンにきっぱりと
「あんた他のところでやっていけると思うの? ここでがんばんなよ」
と言われ、勤め続けておりました。
で、ワタシも彼とは最初の職場以来のつきあいですし「困ったナー」と思うところもあれど、やさしい人ですし、うまいこと一緒に組んで仕事をしていたのですが。

3月の半ば頃に、その会社のメインPCがぶっ飛んでしまったのでした。
パソコンのことがほとんどわからないK原さんはワタシに「どうしよう」と電話をしてきまして。
ワタシにわかることは教え、修復ソフトも貸し出したりしたのですが、結局ダメで、修理に出したら「HDD丸とっかえ」というご臨終宣言。

そ・し・て。

ワタシが退職するときに「他のことは何もしなくてもいいから、バックアップだけはマメに取って置いてくださいね!」と厳重に言い渡しておいたのですが、全然取っていなかったらしくてですね。

要するに、ワタシが辞めて、ワタシの後任の女の子が辞めて、その後3年間くらいのすべてのデータがなくなってしまったのでありました。
今までの仕事も、ワタシが在籍中にコツコツ作った売上管理と顧客管理と下請け管理がいっぺんにできるデータベースも、とにかくすべてがパア。

3月の終わり頃にK原さんと打ち合わせしたときに「パソコン、直りました?」と訊ねましたら
「ああ。もうちょっとかかるみたい」とほほえんでいたんですけど。

その5日後くらいにその会社のやり手の女性営業社員Aさんから
「じょりぃさんところに××××のデータってありますか?」と電話がかかってきましてね。
「それはK原さんが自分でやってた仕事ですから、ウチにはないですよー。K原さんに聞いてみてください」
「K原、辞めちゃったんです」

え!Σ(゚ロ゚ノ)ノ

「な、なんで?」とワタシ。ビックリ仰天。全然そんな話聞いてなかったし。
「わからないんです。失踪しちゃったんです」

なんだかホントに連絡取れなくなってしまったらしく。
辞表だけは社長の机の上に置いてあったらしいんですが。

「もしかして、パソコン壊れちゃったから?」とワタシ。
「たぶん」とAさん。

唖然。

確かにK原さんには荷が重すぎるトラブルだったかもしれないけど。
そこまで根性がなかったとは。もう!ボクちゃんは!

しかし、仕事に厳しいAさんも、「K原さん、やさしすぎるから誰にもNoと言えずに、だいぶ苦労してたんですよねえ。かわいそうだったかも」と。

そう。確かに彼はそういう人。

しかしワタシは知っている。
彼は「No」と言わないだけで、やりたくないことはやらないのであった。(そしてそれはワタシも同じ)
だからこそ今まであの会社に勤めてこられたとも言えるんですが。

で、それからはもう、その会社から電話の嵐ですよ!
「じょりぃさん、△△のデータあります?」
「××の内容知ってます?」
「○○はどこの下請けさんに頼んでましたかね?」

ワタシ、辞めてもう何年も経ってるんですけど・・・。

ということをお伝えし。
ワタシに聞かれてもあまり役に立てないですよーとお話しましたら。

「でも、社内の誰に聞いてもどこの下請けさんに聞いても、じょりぃさんに聞けばわかるよって言われるんです・・・」

野郎ども。押しつけやがったな。ヽ(`Д´)ノ

隣ではなっちゃんが
「情に流されて巻き込まれすぎないでね。ちゃんと請求書の出せることだけしてね」という内容のことを、やさしーーくにこやかーーにワタシに釘を刺します。
ワタシだってただでさえ忙しいのに困ります。
しかもデータみんななくなってしまったので、焼き直せばいいだけの仕事も、全部一からやり直しなのです。
それがウチに来るのです。
なーんだ儲かるじゃん☆と言えるほど請求できません。お世話になった会社ですし、今もお世話になってます。

で、ワタシとしてもパニクっていたわけです。

が、4月の二週目に入って、新人さんが入ってきました。女の子です。
これからはワタシがK原さんの代わりにてんてこ舞いしている仕事を、新人さんがやってくれるのです。

でも新卒ですし、しーばーらーくーは使えないでしょう。

でも相手は女の子だったもんですから。ワタシも(´∀`)こんな顔になったんですが。
電話だけのやりとりを何度かしたのですが、新卒の若い女の子とは思えないほど応対もしっかりして賢そうな娘さんで。
お!これはあの会社、当たりを引いたな!と喜んでおりました。
声の感じと落ち着き具合から察するに、ちょっと地味目な、でも清潔感のある背の低い小太りな女の子、という感じかなー、いい子だなー、なんて思って、電話でもファックスでも、ワタシはかなりやさしく親しく接しておりました。
これからこの子と組んで仕事をしていくのです。
公私ともに仲良くなって信頼関係を作らないと、ちょっと難しい仕事なんですよねえ。

そして昨日。
資料の受け渡しのために、ワタシはその新人さんと初めて会う段取りに。

待ち合わせ場所に先に着き、どんな人かなーなんて思いながら入り口をぼーっと見ておりましたら。

おや? 好みの女性ハケーン!(・∀・)

長くて栗色のウェーブのかかった髪。上から下まで白で統一した、カッチリ系のフェミニンな服装。
膝より上の丈のスカート。そして足にはピンヒール。スタイル抜群。

でれーーーーーー(´∀`)

「じょりぃさんですか?」

は!
そのフェミニンさんがワタシに声を!
しかも、顔もすげーーーーかわいいよこの人!!!!!

「も、もしかして、Sさんですか?!」 うわずりまくるじょりぃ。
「はい(にこっ)。いつもお世話になります。はじめまして」
「は、は、はじめまして!(でれー)」

ふたりして恥ずかしがりながらぺこぺこと。


なんてことだ!
神様ありがとおおおおおおお!!!

そしてK原さん、失踪してくれてありがとう。(ひどいなワタシ)


つい先日までは「辞めた人間にいちいち聞いてくるんじゃねえよ!」とキレそうだったワタシなんですが。
昨日からワタシは変わりました。


Sさん。
何でも聞いてね☆
そして、仲良くなりましょうね、ワタシたち。できるだけ深く。



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そうそう。ついでに。
尋ね人広告を出させていただきます。

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K原。もう何も心配ない。連絡請う。
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生きてるのかしらー。
絶対生きてると思うけど。
最後に会社で呟いた言葉が「さすらいたい」だったらしいから、きっと今頃バッグパッカー。

みやげ話をツマミに、また飲もうね、K原さん。
ふたりとも大好きなモルツスーパープレミアム生ビールがいいな。<おごってもらう気満々じょりぃ
早く帰ってきて。怒らないから。たぶん。


2006年04月11日(火) 気取ってんじゃねえよ

本日きょんと夕飯を食べているときに、きょんが突然ぷりぷり怒りだしました。
きょんの得意技「思い出し怒り」です。
そんな精神衛生上よろしくないことやめればいいのにとワタシなどは思うのですが、きょんは昔のイヤなことをいつまでも覚えいて、たまにそれを思い出して反芻し、あらためて怒るのです。

主にワタシに。迷惑(´д`)

「B社の○○室の人たちって、気取ってたよねー」<いきなり話し始めて、しかも怒っているきょん

B社とは、ワタシが初めて社会人となった会社であり、○○室とはきょん、なっちゃん、まりあと一緒に勤めていた職場であります。
ざっと説明させていただきますと、まりあはワタシとなっちゃんが入社したときはすでに2年上の先輩として働いていて、きょんはワタシとなっちゃんが勤めてから半年くらいあとに途中採用で入社してきました。
以下はすべて、ワタシときょんがつきあうことになる前のできごとです。

「気取っていたかね?」とワタシ。
「気取ってたよ! 特にあんたとまりあさんとなっちゃんがな!」

気取り屋3人組。

「いったい何の話?」
「おでんの具の王様は玉子じゃないって言ったんだよ!あんたたちは!」

どうやらこれがいちばん言いたかったことみたいです。
なぜかカレーを食べながら、おでんの具の王様について思いをめぐらせていたらしいきょん。

「わははははははははは。その話は覚えていないけどさ。いいじゃん、おでんの具なんて何を好きだって」
「おでんの王様といえば玉子と決まってるんだよ!」
「そうなんだ(笑)」
「じょりぃは『玉子なんて食べないからわからないなー』とか言ったんだよ!」
「確かにきょんとつきあうまでは、おでんの具に玉子って思わなかったんだよね。
 うちのおでんに入ってなかったからさ」
「おでんに玉子なんてあたりまえなのにさ、
 『え!玉子ですか!丸ごと入ってるの?!』とかあたしをバカにしたんだよ」
「それは失礼。もの知らずだったので」
「自分は何が好きだって言ったか覚えてる?」
「さっぱり覚えていないけど・・・大根とかかな?」
「そう。 なーにーがー大根だよ!と、憎たらしかった」

なぜ(°▽°)?

「なんで大根だと憎たらしいの?」
「なんかあっさりしてるじゃん。野菜だし」
「うん」
「あたしの好きな玉子はごろっとしてて、しかも動物性タンパク質じゃん」
「そうだね」
「そうすると、大根のが何か、気取ってない?」

よくわからない。
「大根が好き」って、ちっとも気取ってないと思うんですが。

「しかもあのとき誰も玉子に同調してくれなかったんだよ!
 まりあさんにいたっては『こんにゃくが一番好き』とか言ってるんだよ!気取ってない?」

全然わからない。
こんにゃくが好きと言って気取り者扱いされたまりあも気の毒です。

「おでんのこと以外でも、あの部署の人間はいちいち気取ってたんだよ」きょん、ぷりぷり。
「そうかなー? たとえば?」
「みんな小食だった」

そんな。 それは個人個人でしかたないじゃないの。
でも確かに女ばかりの部署で、そしてみんな小食で、みんなスタイルが良かったなー。
ワタシにとっては良い職場でした(´∀`)

「ほかには?」<あまりにもアホらしい話ばかりなので楽しくなってきたじょりぃ。
「あたしがスニッカーズが好きだって言ったら、信じられないという顔をされた。特にじょりぃ!」
「ああ。あのころはヌガー系がダメだったからねえ。この世に好きな人がいるのが信じられなかったんだよ」
「気取りやがって」
「気取ってるということになるの?それ(笑) 今では好きだよ。きょんの影響で」
「何それ。主体性のない人ねー」(眉間にしわを寄せつつ)

どうやら、対象がじょりぃである限り、何がどうあっても気に入らないらしいきょん。

「しかもじょりぃはね、『誰か僕を食べて!お腹が空いたらスニッカーズ!』と落書きしたスニッカーズを
 あたしの机の引き出しに入れておいたんだよ!」
「わははははははははは楽しい人だワタシ」
「楽しくねえよ!」
「で、そのスニッカーズ食べたの?」
「覚えてないの? あたしが怒ってじょりぃに返したら、じょりぃはそのスニッカーズを
 いろんな人の机に仕込むようになったんだよ。
 で、仕込まれた人がまた適当に次の人の引き出しに仕込んでおいて、
 スニッカーズがぼろぼろになりながらぐるぐるしてた」

ちっとも気取った職場ではないではないですか。
食べ物を粗末にする職場ではありますが。

「ぐるぐるしちゃうくらいなら食べておけばよかった!くやしい!」ときょん。

・・・確かにこの人と比べたらワタシ気取っているかもしれません。

「まだあるよ」ときょん。
「まだあるのですか」 よく覚えてるなー。いやなことを。
「じょりぃがまずいまずいと言いながらリゲイン飲んでてさ、
 あたしが、おいしいじゃないのリゲイン!って言ったら、やっぱりみんなで信じられない騒ぎ」
「ほう。でもあれ、味はおいしくないと思うんだけど」
「あなたそのときもそう言ったのよ。で、あたしをバカにしたの」
「それは失礼」
「しかもあたしが『おいしいじゃない!軟弱者!』って言ったら、『そんなに好きならどうぞ』って言って、
 リゲイン3本分を、あたしのでかいマグにどぼどぼ注いで寄こしたのよ」

なんというか。
気取ってるとか気取ってないとかでなくて、ワタシが陰険で意地が悪いという話のほうが通りが良いように思うのですが、きょんにとってのテーマは「気取ってんじゃねえよ」であります。

それにしても売り言葉に買い言葉とはいえ、リゲイン3本もきょんにふるまってしまったとは。もったいない。

そしてついでに思い出しましたが、きょんのそのマグカップ、本当に大きくて、そのことについてもワタシが「大きすぎませんか?」と品のなさを指摘してケンカになったことがあります。
つきあう前のことですから、ワタシも口を出しすぎですが。イヤだったんです、あの飲む気満々の巨大マグが。

「で、あなたそれ飲んだの?」とワタシ。
「ごくごくと一気にその場で飲み干してやったわ!」
「わはははははははアホだねきょん。わははははははは。
 ・・・よっぽど精がついて、その後の仕事がはかどったろうね」
「ていうか、3本分一気飲みはさすがに腹にきたらしくて、そのあと下痢した」
「わははははははは。それってワタシたちにバレてたの?」
「うん。だって仕事中に下痢しちゃったんだもん」
「わははははははカッコ悪いねあなた」 リゲインもったいないし。直通か。

まあとにかく、こんな具合に昔の話を持ち出され(しかもワタシは全然覚えていない)、小一時間ほどねちねちとやられたわけですが。
きょんは本気でねちねちと怒っていたのですが、ワタシ笑ってばかりで申し訳ない とは全然思っていなかったんですが。

「じょりぃはつきあい始めてからもうるさかったしさー。声がでかいだのがに股で立つなだの」
「スミマセン」
「とにかく、あの職場はじょりぃみたいな気取った連中ばかりで気に入らなかったな」

そうですか。ていうか、あなたが気取らなすぎなだけでは。
ていうか、「気取らない自分」アピールをしすぎなだけでは。

と正直に申し伝えましたら、さらにねちねちが延長になってしまい、しまったと思いました。

きょんが今度転職するときは、おでんの玉子が大好きで、大食いで、スニッカーズが好きで、リゲインをうまいうまいと飲み、大声で手をパンパンと叩きながら話し、がに股で立っているような女性たちばかりが集う職場を見つけて幸せになってくれるといいなあと思いました。

ワタシはそんな職場イヤですが。

きょんは言うだけ言ったらスッキリしたのか、現在まったく気取りのない格好で、リビングのこたつで寝ております。
もっと気取ってくれ。頼むから。



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