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2005年04月30日(土) 遊郭記〜お嬢様と姫〜

ミントさんのご覧になった夢にインスパイアされ、妄想炸裂なテキストを書いてしまいました。
心の底から妄想炸裂なので(それに登場させられる気の毒なミントさん)、覚悟してご覧になってくださいませ。

ちなみに、このテキストの元となった、ミントさんの書き込みがこちらです。
(ミントさん、書き込みとご協力感謝でございます)


夢の話がつづいてるからなのかどうなのか・・
今朝じょりぃさんの夢を見ました。
ハワイ珍道中で出ていた「ぶれたじょりぃ」画像と 冬の「黒ダルマじょりぃ」画像をあわせたようなじょりぃさんでした。
私がバスを乗り継いでじょりぃさんを訪ねて行ったら、じょりぃ’s棲家は吉原の遊郭のようなところでした。
木造で格子で囲まれていて、何人もの女性が格子から手招き・・・。
女衒じょりぃ。大正ロマン風味。

その二階で文豪のように執筆中のじょりぃ先生←エロ小説家。
わたしと文豪じょりぃ先生の関係はわからなかったのですが、
全体の色彩がセピアで、女のにほひがぷんぷんしてたことだけは確かです。
一階遊郭の女性達は全員じょりぃさんの息が掛かってる風。

階段を上がりながら下の女性達に睨まれながら、じょりぃさんとラブラブなわたしでした(笑)が、このあたりで目が覚めました。
「あ。じょりぃちゃんの夢だ・・・・・」となんだか恥ずかしかったです。




「なんだか恥ずかしかったです」なんて言われてしまったら襲いかかりたくなってしまいますが。
襲いかかりたくなるだけで、実際のじょりぃは一緒に恥ずかしがってるだけだと思います。安心してくださいミントさん。

というわけで、上記をベースに、以下、じょりぃの妄想小説でございます。
素材が艶っぽかったので、けっこうマジメに、ワタシにしては浪漫チックに書いてしまいました。はずなんですが。恥ずかしいですが。

どうぞおつきあいくださいませ。


******************


すっかり朝だというのに、ワタシは相変わらず布団の中でぐずぐずとしておりました。

が、ミントお嬢様は潔く「すいっ」と床から身を起こし、襦袢を軽く羽織りました。
その襦袢がするりと落ちて、ミントお嬢様の白い肩が。
きれいだなー、とぼんやりと思いながら、ワタシも仕方なく半身を起こして煙草を吸いました。

うまーーー。

だらしない遊び人のように、煙草の煙で輪っかをつくって遊んでおりましたら、ミントお嬢様が

「ねえ、下の娘たち、みんな手をつけたの?」

と、自分の白い肩越しにワタシの顔を見て、半分笑いながら訊ねます。

下の娘たち、というのは、ミントお嬢様のお父上が営まれている遊郭で働いている女性たちのことです。

「ええと、 ひととおりは」 
「ちゃっかりしてるのね」
「というか、所詮お毒味役ですから」

そのことに価値のある「初物」以外は、妙な病気や性癖がないかまずはお前が毒味しろ、という旦那様のお達しなのです。
諸般の事情でこちらに居候させていただいている身としましては、たとえ気が進まなくても言われたことには従わなくてはなりません。

気が進む場合ももちろんありますけれど。
進まない場合ももちろんあります。

ワタシの煙草を取り上げ、自分でひとつふかした後に、ミントお嬢様は正面を向いたまま「それでも役得よね」とまた笑いました。
煙草を取られてしまったワタシはすることもなくなってしまったので、またぱふんと頭を枕につけました。
朝はキライです。

煙草を灰皿に押しつけたあと、ミントお嬢様はワタシの横に両ひじをついて、ワタシの目を上目遣いに見てから言いました。

「あたしもお毒味したいんだけど」

襦袢をきちんと着ていないので、良い具合に胸やら鎖骨やらが見えております。
朝は元気のないワタシですが、なんだかぽーっと元気になってまいります。

「お毒味ですか? 下の娘たちを?」
「うん。 手引きしてくれない?」
「旦那様に怒られてしまいますよ」
「バレなければ大丈夫でしょ? だいたい、バレたとしたって、父様があたしに怒れるはずがないわ」

またいたずらっぽく笑うミントお嬢様。
お嬢様に逆らえないのは旦那様ばかりではありません。
ワタシだってこの人のこのいたずら心に何度振り回されたかわからないのであります。

「全員とですか?」とワタシ。
「ううん。 何人かでいいんだけど」
「ワタシの言うことを聞いてくれる女なんて、あまりいませんよ?」

女たちの使い走りのようなことも、ワタシが旦那様に命じられている仕事のひとつであります。
女たちも他に頼る者がいないところで、最初こそ、にこにこと人当たりの良いワタシを頼りにしてきますが、そのうちに立場が逆転していばり散らすようになるのが常なのです。
あちらは稼ぐ身、こちらはその稼ぎの上前でのうのうと居候する身ですから、まあ当然のことと言えば当然のことなのですが。

「そこをうまくやってよ。最初に口をきいてくれるだけでいいんだから」
「お嬢様の名前を出してもいいですか?」
「それはイヤ。それじゃおもしろくないでしょ? 圧力かけて、無理強いするみたいで」
「(笑)あの人たちにとっては、どの客も無理強いされてるようなものですけどね」
「あたしが単独でやってもいいんだけど。共犯がいたほうが楽しいから」
「なるほど」 旦那様にバレた場合、ワタシは「楽しい」じゃ済みませんけどね。

「で、さしあたって、誰に声をかけましょうか」とワタシ。
「K姫」
「よりによって、K姫ですか」

この遊郭の一番人気のK姫。
上客しか相手にしませんし、気位も高いし、これは厄介そうです。

でもK姫なら、頼めないこともないかな。
あれで情にもろいですし。 ワタシのこと、かわいがってくれてますし。
なんて考えていると

「K姫にあなたが口をきいているところも覗かせてほしいのよ」とミントお嬢様。
「(笑)好きですねえ」
「あなたがワタシ以外の人に、どんな風にご機嫌取ったり調子のいいことを言ってるのか、見てみたいのよね」

この人は本当にいたずら好きです。

「やってみましょうか」

ワタシはそう請け負ったあと、ミントお嬢様の白い肩にちょんと唇をつけたあと、その場所を人差し指で小さく呪文をなぞりました。

「何してるの?」 ちょっとくすぐったそうに笑いながら訊ねるミントお嬢様。
「おまじないです」
「何の?」
「肩にできた人面疽を治すおまじない」
「なにそれ(笑)」
「ウソです。 あんまりあちこちに色と愛を振りまかないように、おまじない」
「効き目ないかもね」

なさそうですね。


***************

K姫にあてがわれている部屋の前に立って、ワタシはさてどうしたものかなと思案しておりました。
ミントお嬢様は既に「覗き部屋」に待機しております。
覗き部屋は、そういう趣味のあるお客様のために、各女たちの部屋にひとつずつ設置されています。
もちろん、料金は目玉が飛び出るほど高いのですが、世の中には金持ちも好き者も多いらしく、なかなかの人気なのです。

「じょりぃさんでしょ? いいわよ、入っても」

ワタシがぐずぐずと引き戸の前に立っておりましたら、中のK姫が察して声をかけてくださいました。

「どうしてわかったんですか?」
「人の立っている気配がしてから、しばらくずぐずぐずしてるのはあなたくらいよ」
「そうでしたか」
「お客でもたまにそういう人がいるけど。お客が来るとは聞いていないし」
「なるほど。  ちょっとお話できますか」
「どうぞ」

ワタシは覗き部屋に潜んでいるミントお嬢様の気配を感じながら、こほんと咳払いをしてからK姫のつついている囲炉裏の前に座りました。

今はこんなところで働いていますが、もともとは良い家柄のお姫様だったK姫です。
立ち居振る舞いは優雅で、言葉遣いもほかの女たちとは違います。
仕事で乱されたとき以外は着物もいつも美しく身につけているのですが、今日はいつもの凛とした風情に少々欠けておりました。

「ちょっと疲れた顔をしていますか、K姫」
「イヤな客が来たのよ」
「どのイヤな客かなぁ」 いろいろいるからなあ。
「例の呉服問屋の、父親のほう」

「例の」呉服問屋は親子揃ってK姫に入れ込んでいるのであります。
どちらも最悪ですが、父親のほうがより最悪です。
が、おそろしく金払いが良いので、K姫にとっては上客なのであります。

「ああ。 それは大変でしたね」
「あの人は『普通のこと』はしないのよね」
「先日は草履と尻の合わせ技でしたね、確か」
「あたしのお尻じゃないわよ」
「わかってますよ(笑)」 

草履はK姫のですけどね。 その草履を捨てたのはワタシですし。

「今日は噛まれまくったわ」 顔をしかめながら、K姫。
「いつもよりは普通な気がしますが。 で、どこを?」
「肩胛骨のあたりを、特に集中的に。 ひたすら歯を当てるのよ」
「痛いですか?」
「そう痛くは噛まないんだけれど。 痕が残っていそうな気がして気になるわ」
「見てみましょうか」
「お願いしようかしら」

帯をほどき、着物を落とし、襦袢をひらりと途中まではだけ。

確かに役得です。
ミントお嬢様もこの様子をご覧になっているのでしょう。

白い背中に、確かに肩胛骨のあたりだけ、かつ かつ かつ と、いくつかしつこい風味の歯形が残っておりました。

「残ってますね」
「困ったわ」
「今晩、このあとお客の予定は?」
「今日はないけれど。今のところの予定ではね」
「ふむ」

K姫には触れず、しばらく噛み痕を眺めてみるワタシ。

「いつまで見てるの?」
「ワタシはいくらでも見ていたいんですが」 にこっ
「風邪をひいちゃうわ」 

そう言って、肩まで上げようとしていたK姫の襦袢を慌てて掴むワタシ。もったいない。

「薬を塗りましょうか」
「このあいだの軟膏、効かなかったわ」
「おかしいですね」
「肌に合わないみたい。傷のまわりまで赤くなっちゃったのよ」
「じゃあ、その代わりに、ちょっといいですか」
「なに?」

ワタシは自分の手のひらを、K姫の問題の肩胛骨にそっと当てました。
しばらくそのままふたりしてじっとしておりましたが、

「・・・・それ、効くの?」 と、K姫。
「なにが?」
「じょりぃさんの手が」
「何に?」
「傷に」
「効くわけないじゃありませんか」
「じゃあなによ、いったい」
「触りたかっただけです」
「じゃあ、やめて」

やめました。

「ふざけてばかりだと信用なくすわよ」とK姫。
「実はちゃんと目的があったんです」
「今の行動に?」
「はい」
「どんな?」
「K姫が、ワタシの言うことを聞いてくれるようにと」
「今の行動で、そうなるわけ?」
「『肩胛骨の噛み痕に手を当てると、その人を意のままに動かせる』という文献を読みました」
「なんていう文献?」
「『K姫のすべて』」

K姫がためいきをつきました。
なんだか覗き部屋からも、あきらめに似たためいきが聞こえたような気がします。

「ワタシのお願いを聞いてほしいんです」
「いやよ」
「まだお願いを言ってません」
「とにかく、イヤ」
「ワタシの命に関わることなんです」
「あたしには関係ないでしょ?」

確かに。
しかもウソですし。

「確かにK姫には関係ありませんが」
「うん」
「ワタシが死んじゃったら、悲しいでしょう?」
「誰が?」
「K姫」
「別に」 あっさり。

また覗き部屋からためいきが聞こえました。

「・・・わかりました。あきらめます。さようなら」 ワタシが立ち上がり、引き戸に手をかけたところで
「・・・ホントに死んじゃうの?」とK姫。

「ウソです」
「いいかげんにして」 怒ってます。当然ですが。
「K姫が大好きなんです」
「話が変わったの?」 K姫、ムッとしてます。
「今晩、お部屋にしのんできてもいいですか」
「なんだ。 そんなことだったの?お願いって」
「はい」
「でもダメ」
「ホントはダメじゃないでしょ?」
「じょりぃさんのそういうところ、大嫌い」

また覗き部屋からためいきが。

「嫌わないでください」
「・・・来たときに、噛み痕の手当をしてくれる?」 とK姫。
「もちろんです」
「なら、いいわよ」 結局この人はやさしいのですよ。
「ありがとうございます」
「じょりぃさんの好きなお香を焚いておくわね。じょりぃさんの好きなお酒もいただいたのよ」
「嬉しいですけど、問題があります」
「なあに?」
「今晩しのんでくるのは、ワタシではないんです」

「どういう意味?」
「ワタシの好いている女がやってきます」

茶碗が飛んできたので上手に避けました。

「何考えてるの?」
「それはその女に聞いてください」
「お客としてくるの?」
「それもその女に聞いてください」
「お金はある人なの?」
「それは大丈夫です」
「あたしのこと、なんだと思ってるの?」

ワタシはK姫の前まで進み、両膝をついてK姫の右手を両手で握り、瞳を見つめて潤んだ目で言いました。

「この世で一番美しい、ワタシの大好きなお姫様だと思ってます」 にっこり


K姫の左手で繰り出されたパンチがワタシの右目にはまり、ワタシはブリッジ状態に倒れました。
覗き部屋から、ひときわ大きなためいきが聞こえてきました。
K姫に聞こえちゃいますよ、ミントお嬢様。


**********


「全然ダメじゃないの」
と、軽蔑一色の目でミントお嬢様。

「覗き部屋のギャラリーを意識しすぎてしまいました」
「いつもあんな醜態なの?」
「ミントお嬢様の前で、あまり甘い雰囲気を醸し出してもアレかなと思ったんですよ」
「とてもそうは思えなかったけど」 そうでしょうね。

「今晩、あたしがしのんでいったら、あたしまで左ストレート喰らっちゃいそうじゃないの」
「大丈夫です、そんなことにはなりません」
「どうして?」
「だって、K姫はミントお嬢様を知っていますから」
「ち。 そうだったわね」 

つまらなそうにそう言いながら「はい、氷嚢」と、やさしいミントお嬢様。

渡された氷嚢を右目に当てながらワタシは言いました。
「約束は守ってもらいますよ」
「あなたの手引きがあの調子だったから、うまくいくかどうかわからないけどね」
「それは大丈夫です」
「どうかしら」
「そろそろ時間ですよ。 行きましょう」
「そうね」

うまくいくかどうかわからない、と言いながら、自信たっぷりにK姫の部屋に向かうミントお嬢様の背中を見送りつつ、
ワタシは約束通り、ふたりの淫らな姿を堪能するために、K姫の覗き部屋へ入っていきました。
氷嚢が冷たくて気持ちが良いです。 いてててて。


************


ここから先のミントお嬢様とK姫の絡みについては、ぜひミントさんに☆



ああ、妄想炸裂できて楽しかったです。 超自己満足。
失礼いたしました。


2005年04月28日(木) 乳検証

さきほどまで、きょんの同僚から借りている「TRICK」のビデオを見ておりました。
仕事しなくちゃいけないのに、今日はミス続きだったじょりぃは「ゲンが悪いから、今日は仕事しないほうがいいんだそうなんだ」と、逃避していたのであります。
こうして自分の首を絞め、納期がさらにせっぱ詰まり、またもやゲンの悪い仕事結果になる、という悪いループに陥りつつあるじょりぃ。

まあ、ワタシの仕事のことはともかくですね。
ビデオ見ながら、きょんがリモコンを取ろうとワタシの前にカラダを乗り出し、腕を伸ばしました。
いい具合のところにきょんの胸が来て、しかもいつもよりも大きく見えたので、

「おや?」

と思ったワタシは確認のためにソフトにきょんの胸を「ぽふぽふ」してみました。
欲情したからじゃありません。
ワタシは生まれてこのかた、ただの一度も欲情なんてしたことないし、ウソというものもついたことがないのです。
ぽふぽふ」したのはあくまでも確認のためです。
「TRICK」の主人公・山田奈緒子と勝負できるほど貧乳の、きょんの胸が大きいなんてありえませんから。
このきょんがニセモノだったら困ります。そのための確認です。
ニセモノだったらこのきょんを指さして

「おまえがニセモノだってことは、すりっとまるっとごりっとお見通しだ!」

とタンカを切らねばいけませんからね。


で、ぽふぽふしてみた結果。

むむ。
やはり大きい。


どうしよう。
ニセモノです。
ワタシはこの、いつもほどは貧乳ではないきょんに殺されてしまうのかもしれません。


「・・・胸が大きい」 とワタシ。
「あん?」ときょん。
「いつもより胸が大きいよ」
「ああ。 少し太ったからじゃない?」

アヤシイ。

ぽふぽふ。 と再度。
確認のためです。
欲情のせいではありません。(しつこい)
きょんはノーブラです。
うへへへ とかは思ってませんよ本当に。

やはり大きい。
しかも、もしかして。


ぽふぽふ。<自分の胸をぽふぽふ中のじょりぃ(ワタシもノーブラ)


たかだかCカップなのに、なぜか周囲から巨乳呼ばわりされるじょりぃの胸と同じくらいの大きさに?!

(ワタシの基準では、巨乳と呼んでいいのはギリギリDカップからです)
(ちなみにワタシはB〜Cカップの女性が好きです)
(そんなこたあどうでもいいですかそうですか)


ぽふぽふ。(きょんの胸)

ぽふぽふ。(自分の胸)

ぽふぽふ もみ。(きょんの胸)

ぽふ。(自分の胸)


と、何往復かさせてみた結果、やっぱり同じくらいの大きさに思えます。


「ニセモノ!」 とじょりぃ。
「・・・・・・・」<相手にしてないきょん
「ワタシと同じくらい、胸があるよ!」
「ねえよ」
「あるよ」

ちら ときょんがワタシの胸を見まして。
確認のために触ってくるかしら、と身構えましたが、きょんは醒めた目のまま視線をテレビに戻しました。


きょん、この話題にもワタシの胸にも、まったく興味ナシ。


しかし、ワタシは興味があります。
Aカップのブラすら「カップが余る・・・」と嘆いているきょんの胸が一気にCカップになったのなら、ワタシは嬉しくてしかたがありませんからね!という話ではなくて、きょんがニセモノだったらワタシの命が危ないからです。(なんで?)(TRICK見すぎ)

というわけで、命が危ないのでウキウキしながらまたもやぽふぽふ検証を何往復かいたしました。
きょんの胸が大きくなった☆
きょんの胸が大きくなった☆
きょんの胸が大きくなって


「ないかやっぱ」
「あるわけないでしょ」
「・・・・・」

落胆しながら再検証。

「・・・やっぱり小さい」
「うるせえ」



やっぱりきょんは貧乳だった、という事実以外に、問題がふたつ残りました。


問題ひとつめ。

これってもしかして、ワタシの胸が小さくなってしまったということでしょうか。
ていうか、年齢的に正しい言葉を使うなら、しぼんでしまったの?ワタシの胸ちゃん!
一生懸命、というか、ささやかながら乳対策に胸の筋肉を鍛えているというのに。


問題ふたつめ。

こんなに胸をぽふぽふし続けたというのに、そこから先になだれこみませんでした。
(ていうか、淫靡が香るような触りかたをそもそもまったくしていなかったんですけども)
ていうか、アツアツラブラブの頃なら、きょんがリモコンに手を伸ばした時点で、すぐにあーなってこーなって、ビデオについても「何回見ても先に進めないねーあはははは(はあと)」という展開だったと思うんですが。
「TRICK」3話分しっかり見られるほど落ち着いております。
そして実は、きょんの胸が大きかろうと小さかろうと、そんなこたあ
ワタシにとってはホントはどっちでもいいことなんですよ(°▽°)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \





その割には検証がしつこかったんじゃないかとかいう、ワタシが虚しくなるようなツッコミは心の中だけにしまっておいてください。




2005年04月27日(水) 我が家における夢ネタルール

「あたし、変な夢見ちゃったー」

きょんが話し始めました。

夢ネタかよー。
しかもきょんのこういう話って、オチがなくてムダに長いんですよ。
つきあい始めの頃はきょんが夢の話をするたびにケンカになっていたものです。
あからさまにワタシがつまらなそうな顔をして聞く上に、最後に、「で、オチは?」と訊いてしまうので、きょんも「ちょっと話したかっただけじゃん!」とムキーッとなってしまうと。
ワタシもワタシで、つまんねー話だらだらしてるんじゃねーよ!と思いながらガマンして話を聞いた挙げ句にキレられてしまうので、ご丁寧にキレ返してしまう、という流れが几帳面に繰り返されておりました。

が、ここ5〜6年は、さすがにお互い学習したのか、夢ネタのときはまずきょんが

「夢の話、してもいい?」

と訊いてくるようになりまして。
この一言があるだけで、「まあしょうがないか」と思える人づきあいの不思議。
さらに、オチのない話のときは「だらだらした話なんだけど。見た内容だけ話すのでもいい?」と注釈までつくように。
それならそれで覚悟して話を聞けるので、とてもラク。
そうでないと、聞く方は「何か気の利いた返しを」と思い、集中しながら話につきあってしまうので、えらく疲れてしまうんですよね。

ということをきょんに話したら、
「気兼ねなく話せる相手のはずなのに、なぜそこまで気を使わねばならないのか」とぷんすかするんですが。
気兼ねなく話せるからって、つまらない話ばかり聞かされれば愛も醒めるというものです。
いつも一緒にいるからこそ、つまんない話なんてしてはいけないのです。

オチといっても、何も「常に笑わせろ!」と言っているわけではなく、
「その結果、自分はこう思った」「こう感じた」あるいは「悲しかった」「怖かったんだよー」とか、その程度のいわゆる「まとめ」で良いのですよ。

それすらないときが多かったんですよ!!! 話の垂れ流し状態。

なんて返事したらいいかわからないじゃないですか。
だーらだらと内容だけ話されて、「ぶつ」と終わりにされちゃうと、コメントのしようがなくて「ふーーーん」しか言えなくてしらけるわけです。
で、しらけると「ひどい」と怒られてしまうと。で、ケンカ。
なのでオチと言ってもなんてこたあない、「せめて感想のようなものを最後につけてくれ」と常々お願いしていたのですが。


で、話を元に戻します。
きょんの夢の話です。

「話していい?」と訊かれたので「どうぞ」とにっこり。

さーて、 覚悟して聞かなくちゃ。
つまんねーぞーーーぅ。<ワタシってホントにイヤな人


話し始めるきょん。

「あたし、夢の中で、つけ鼻してるんだよ」<真顔


わはははははははははは。


予想外の出だしにウケてしまいました。


「そのつけ鼻もね、オモチャみたいなヤツじゃなくて、整形の一環としてついているリアルなものでさ。
 見た目にはつけ鼻とはわからないんだよ。整形だから」
「ふむふむ」
「でも、マイケル(・ジャクソン)のみたく、付け替え自由なヤツじゃなくてさ」


マイケルの鼻だって、付け替えは自由じゃないと思いますよ?


だいいち、マイケルは鼻を整形しただけであって、つけ鼻をつけているわけではありません。きょん、アホか。
まあ、つけ鼻と言いたくなる気持ちはわかりますが。
ワラタ。


結局、そのつけ鼻を、知らぬ間にどこかに落としてしまい、知り合いに「きょん、鼻がないよ」と恐ろしそうに指摘され、必死になって鼻を探している、というマヌケな夢でございました。(本人は「怖い夢」と言ってましたが)

こんな話なら、別にオチもまとめも必要ないんですが、きょん、ご丁寧に「そんな夢を見た原因を分析する」というかたちで話を締めくくっておりました。
おつかれさまです。



きょんやワタシのように、「他人に厳しく、しかも飽きっぽい」というワガママな人間同士が長くつきあっていくためには、
夢の話ひとつするにも精進が必要なのでありますことよ。
(「そんなことにうるせーのはあんただけだよっ」ときょんに叱られそうですが)


さらに言わせていただければ、愛情を育て続けるためにはもう少し甘い言葉を年に一度くらいは囁いてくれるといいのにな、きょん。
というのもリクエストしているんですが、こちらに関しては「うるせえっ」のひとことで脚下され続けているじょりぃであります。



2005年04月25日(月) ジョリーコーポ騒動

昨日、お天気に恵まれた中、久しぶりにきょんと3時間ほどのドライブにでかけてまいりました。
ちなみにその間、なっちゃんは仕事していてくれました。残業までしてくれました。
きょんを手放しても、なっちゃんだけは手放したくありません。
というのは半分冗談です。

・・・って、これをきょんに読まれたら、確実にワタシが手放されてしまいますが。
フクザツな乙女ゴコロと言いましょうか、きょんとつきあってから以降に仲良くする人には目くじらたてないきょんなのですが、
まりあやなっちゃんといった、過去の人にはけっこうライバル心ムキー!なんですよね。

ワタシなら逆だがな。


話がそれました。


大変気持ちの良いお天気の中、ばびゅーんと車を走らせるワタシ。助手席にはゴキゲンなきょん。
「ドライブ嬉しいなー。天気いいなー」と。
そんな折、とあるアパートの横を通り過ぎまして。
そのアパートの名前が「ジョリーコーポ」。

「ジョリーだってさ」とワタシ。
ちなみにきょんは、ワタシのネット上のハンドルを知っています。

「最後がちっちゃい『ぃ』だったら完璧だったのにね」ときょん。
「ははははそうだね。 アレがホントに名前のとおりワタシのアパートならいいのになあ」
「そうね」
「それで、きょんのお給料程度の家賃収入があれば、あなた、念願の専業主婦になれるのにね(笑)」

きょんは専業主婦になりたいんですって。
ワタシは反対してるんですが。
収入の面からももちろん反対なんですが、それよりなにより、やはり社会と接点を持って、いろんな人と交わりながら(カラダじゃないですよ?)、イヤな目にも遭いながら、自分で好きに使えるお金を稼ぐ、ということがきょんには必要だと思うからです。
それにだいいち、ワタシの稼ぎだけで生活するようになったら、絶対ワタシはいばります(最悪ですね☆)。
きょんに対して腹の立つことも多くなるでしょう。
仕事を終えて「今日大変だったよー」と帰ってきたきょんに「がんばったね」と声をかけられる生活のほうが、ワタシは好きです。
いろんな人にきょんを知ってもらって、つきあいの幅も広げてほしいと思っております。
要は、常にあらゆることにおいて対等でいたいのです、パートナーとは。

とはいえ、こんな風に思えるようになったのは、ここ7〜8年でしょうかね。
以前は、自分の彼女が他の世界を知ったり自分以外の人とつきあうのがイヤでしたし(心がせま〜〜い)、自分が家に帰ったときに「おかえりなさーい。お風呂にする?それともごはん?」なんて感じが理想よねー、と、おまへは一体何十年前の人間だよということを思っていたのですが。
・・・なぜかワタシが「おかえりなさーい」と言う側の立場になることは考えたことがなかったのですねそういえば。
なぜかしら。
やっぱり働くのが好きなのかしら。キライなのに。

まあ、とにかく、ワタシはきょんにしつけられて、そのへんの感覚がかなり改善されたのであります。良いことです。


話は戻って。

「いいなー。専業主婦。 じょりぃ、アパート経営してよー(笑)」ときょん。
「そうだねー。
 でもさ、一日中、毎日一緒にいるのって、イヤじゃない?」

これは上記のえらそうな能書きを踏まえて言ったのではなく、単純にそう思ったから言ったのですが。
きょんも、ワタシのシバリがきつかった頃は、やはりそのように言っていたもので、当然「そうだよねー」という答が返ってくると思っておりましたら

「なにそれ。 どういう意味?」 と。

Σ(゚ロ゚ノ)ノ え!

「え? あ、いえ、あの。 やっぱ、毎日ずーーっと一緒って、息が詰まるじゃん? ねえ?」<腰低し
「・・・じょりぃ、そう思ってたの?」」
「(ヤバイヤバイヤバイ)え? あ、いや、あなたがそう思うんじゃないかと思っただけ」
「思わないよ。 じょりぃは思うんだ?」
「(ヤバイヤバイヤバイ) ていうかさー、あなた、前にそう言ったじゃない」
「何それひどい! 挙げ句の果てにはあたしのせいかよ!」
「(あうあうあう)そんな・・・でもさ、イヤじゃない?毎日べったり一緒って・・・」
「ふーーーーーん、じょりぃはそう思ってたんだー」
「ワタシだけなのー?」
「・・・これから、じょりぃに対する考えを改めるよ。 ひどいよねー」

なんてことでしょう。
これ以上ワタシに対する考えを悪い認識にするつもりでしょうか。

「えー、そんな風に言わなくても・・・」
「だってひどいじゃん!」

おかしいなー。
自分でも「ずっとべったり一緒はイヤ」「あたしにはひとりの時間が大事」って、以前はよく言ってたのにー。

「前はイヤだって言ってたじゃんかー。ひとりがいいとかさー。忘れちゃったのー?
 ワタシはあなたの考えに合わせて、だんだんこうなっていったというのに」
「今度はありもしない過去のでっちあげで言い訳する気?」


ひどい。


ワタシがまだ幼稚な独占欲をあらわにしていた頃、あなた確かに言ったじゃないの!!!
当時言われたワタシは、そーとーしょんぼりしたんですが、きょんの意志を尊重しなきゃという気持ちと、きょんの言い分の方が正しいなということと、ワタシも同じ気持ちにならないとつきあいが続かないと思ったから、少しずつ意識改革して今に至るというのに。
(今となってはありがたい矯正でしたが)

それをありもしない過去のでっちあげとは!!!


が、こんな良い天気の日に、ケンカなんてしたくありませんので、じょりぃ、妥協。

「ホントに言ったんだけどな、きょん」 妥協してねえじゃねえかと。
「とにかく、じょりぃに対する信用はかなり落ちました」 マズイ。
「いやいや、ワタシとしてはさ、こんなに美しくて聡明な人を独り占めしては、社会に対して申し訳ないなという気持ちでさ」 きょんの膝に手を置きながらにっこりと。
「しらじらしーーーーー」 確かにな。
「ワタシはもともとは、いくらでも一緒にべったりしていたいですよ、あなたと」
「信じられない」
「そうしていいと言うのなら、家に閉じこめて一歩も外に出しませんケド」 別にそんなことはしたくないがな。
「・・・・ふうん。 でもそれはイヤだな」 ほーら見ろ。
「だいたい、きょんの休みのときの、ワタシの嬉しそうなことといったら」
「そうかーあ?」
「嬉しいんだよ。なかなかワタシが一緒に休めなくて申し訳ないけど。
 それでも、きょんが休みで家にいるときは、自分が仕事していても嬉しいものですよ」 
「うそっぽいなー」

と言いつつ、きょんのゴキゲンは回復してきました。 ほっ。

まあ、あちらも、せっかくのドライブを台無しにしたくなくて妥協してくれたのでしょうけど。

とにかく、ここで信用を回復しておかないと、ワタシったら今後、ふらふらとあちこちに遊びに行きづらくなってしまいますからね。
とっても一大事でございました、ワタシ的に。


でも、なんだかんだ言ってもですね。
一日中顔つきあわせる毎日、なんてことになったら、きょんのほうが先にギブアップすると思います。
賭けてもいいです。
だって、内ヅラのワタシったら、本っ     当にイヤミで口うるさくて細かい人間ですもの。


最近、一緒に過ごす時間がものすごく少ないので、そのへんをうっかり忘れてしまっているらしいきょんであります。


まあとにかくですね。

何をいくら言ったところで、ジョリーコーポはあたくしのモノではないので、なんの心配もいらなかった、ちう話でございます。
不毛。




2005年04月22日(金) タマリンに、愛のメッセージ

アホ友でありソムリエでもある、タマリン主催のワイン会に今月も出席いたしました。

「いよっす」<じょりぃ
「ひさしぶりーっす」<タマリン


およよ!?



いや、気のせいか?


ぢいいいいいいっ。


いや、気のせいじゃない。



「あなた、またやせたわね」<責め口調のじょりぃ

「えー? そうかな? 自分じゃわかんないな」とタマリン

「う! ホントだ! やせてるわよ!ちょっと!」<やはり責め口調のきょん


タマリン、もともとは、出るとこが出てウエストがキュッとしてるようなミニ・セクシー・ダイナマイトなんですが。
ここ5〜6年は、甲状腺の薬の副作用とストレスなどで「ぽっちゃり」しちゃっていたのです。
それが、去年の夏に会社をやめ、のんびり過ごし、さらにヨガを始めてからは目に見えてやせてまいりまして。

やっぱ、ストレスと寝不足は痩身の敵なのね!(ワタシよワタシ!!!)


ずるいずるいずるいずるいおもしろくないおもしろくないおもしろくない。


って、なんでワタシがタマリン相手だといつものように「身近の人が痩せてキレイになってうれぴい☆」と思えないかというと、
この女、ワタシがちょっと太ってくるとすかさず

「あれ〜〜? 太ったぁ? ねえねえ太ったぁ? ひひひひひひひひひ」

と鬼の首でも取ったかのようにねちねちと攻撃するのでございますよ。
なのでワタシもタマリンが太れば

「ヤバイよあなたそれ」(意地悪く横目で笑いながら)

などと容赦なくお互い罵倒していたので、逆に痩せられてしまうともう悔しくて悔しくてしかたないのであります。


とまあそんなわけで、最初は「ちっ。ひとりで痩せやがって。ずるいなおまへ」と妬み一色の視線でタマリンを睨んでいたじょりぃだったのですが。


人数分のグラスにワインを注ぐ、痩せたタマリンを見ているうちに、なんだかドキドキしてくるじょりぃ。


なんだなんだおい。 タマリン相手に。


なんだおい、なんて言ってますが、この人、そもそもの顔立ちがえらくかわいいんです。
で、なんか、髪も伸びて、今い〜い感じになってまして。


そして思い出したんですが。


ワタシ、もう10年ほど前になりますけど、この人口説こうとしていたときもあったんでした。


いや、入社してきたときはかわいかったんですよ。
タマリンのほうがひとつ年上だしキャリアもあったんですが、中途入社だったので「先輩!」という感じが薄くてですね。
アホでヌケ作なところがまたかわいくて。
タマリンもタマリンで、ワタシになかなか親密な態度を取ってくれまして。(あくまで友としてですが)

しかし。

タマリンはわかりやすすぎて、今ひとつ「ファンタジー」が描けなくて恋にはいたりませんでした。
ファンタジーというと甘美ですが、要は「妄想ネタに乏しかった」のでございます。

そう考えると、ワタシにとってナナって妄想の宝庫なんですね。
いまだにナナ相手には、妄想だけでハァハァできてるんですからワタシったら。
って、話がそれましたが。


で、タマリンの細くなったウエスト周りを見ていたら、当時のドキドキを思いだしてしまったじょりぃ。


いつものように、タマリンに悪態がつけず。


ワイン会のあいだじゅう、タマリンをちらちらと見ては「かわいーじゃん」と。
タマリンをつまみに、その日のお題だったおいしいカルトワインたちをくいくいと。

まあ、そんなわけで、掲示板でも言ったように、飲み過ぎて頭が割れたのでございますよ。
調子づいて日本酒とチャンポンにしちゃったし。



さて。

タマリンに、このワタシのドキドキを伝えたい。
何か、何か気の利いたことを言わなきゃ。

あ、ちょうどきょんがみなさんの話題の隙間をぬって「あなたホントに痩せたわね。きいっ」と良い話題を振りました。
チャンス! じょりぃ発言!


「ホント。なんかキレイになったじゃん。
 浮気でもしてるんじゃないの?」 



タマリンが興した会社の会計士さんや、タマリン姉のお姑さん(タマリン会社の親会社の会長)、その他重めの関係者が多い中、ワタシのかわいらしい声はキレイに通りました。


さらに補足いたしますと、タマリンは既婚者であり、周りでは「離婚秒読み?」とウワサされております。




和やかな雰囲気のワイン会を、瞬時に凍らせてしまって、本当に申し訳ございませんでした、タマリン。
あれはワタシからの、懐かしさも込めた愛のメッセージだったはずなんですが。
伝わりましたでしょうか。(伝わらねえよと)



2005年04月14日(木) 黒目をひたすら見つめろ大作戦

つまらないと言われる夢ネタからスタートです。辛抱すると良いでしょう。


ワタシはとある女性を、パーティのような場で熱心に口説いておりました。

口説く、と言ってもそこはじょりぃですから。
もじもじしながら、気があるようなないようなぐずぐずでれでれしたアレですが。
でも、瞳からはラブビーム発射。みみみみみみみみみみ。
効果のほどはさておきっつうことで。

ワタシが口説いていた相手が誰なのかよくわからないんですが。
とにかくワタシはその人が大好きで、少しでも長くその人と話をしていたくてですね。
ああ、楽しいな。
ねえねえ、ワタシはアナタが大好きなんですよ。みみみみみみみみ。



次のシーンでは、ワタシったらその人にくちづけを求められちゃったりして。

わあい。

メリケン風に言えば  いえーーーーい。


ドキドキしながら、さてそれじゃちゅーしましょ、と、女性のほうを振り向きましたら。


そこにいるのは、80代くらいのおばあさん。
かなり太っていて、塩沢ときのようなメガネをかけていて、ええと、お顔のつくりもアレで、しかも化粧がものすごく厚いんです。
年取ってるのと太りすぎで、椅子から立ち上がれないほどのおばあさまでございます。
スターウォーズシリーズの「ジャバ・ザ・ハット」からぬるぬる感を取って、厚化粧してメガネかけて品の良いお金持ち風なオシャレをした感じを想像していただければ。

ちなみに、ジャバ・ザ・ハット

いや、さすがにこんなに口でかくないですけど。


何がつらいって、    ええと、全部つらかったんですが。
ワタシは幼少時より、厚化粧の女性が怖くて苦手。
ファンデの強い匂いに、おえええええ ってな感じでした。


どうも、ワタシったら、先ほどまで、いっしょーけんめー、この人を口説いていたようです。


夢の中で、いったい何をどう間違えて、ワタシはこの人とちゅうするような展開になる口説きを行っていたのだろう、と大混乱。
「間違えましたスミマセン」と言いたいところですが。

そのおばあさん、ワタシに口説かれて、ものすごく嬉しかったみたいで。
少女のように頬を紅潮させながら、恥ずかしそうに目を閉じてくちづけを待っております。



ここまできょんに話したら、「うええええええ、勘弁してよーーーーーー」と、本気で。
失礼でしょ!おばあさんに!


とは言いながら、きょんの「うええええええ、勘弁してよーーーーーー」は、そのままそのときのワタシの気持ちでした。
走って逃げ出したい。
謝って逃げ出したい。

が、それもできない、中途半端に同情心の強いじょりぃ。
同情心ていうか、責任取らなきゃ、というか。
気のない女を妊娠させてしまった男の気持ちがよくわかりました。
って、ビミョーに違いますが。


とにかく。
何をどう間違えたのかはさっぱりわかりませんが、ワタシはこのおばあさんをソノ気にさせるようなふるまい三昧をしてしまったのです。
覚悟を決めねば。


く、く、く、くちびるをかさねるだけ、くらいならなんとかなるんじゃないかなじぶん。
と、勇気を奮い起こし、自分の唇をおばあさんの唇に重ねました。



「うげえええええええええ」<ここまで話を聞いたきょんの反応。
「なんでソノ気もないのに、ちゅーするんだよあんたは!!」ときょん。
「だっておばあさん、嬉しそうだったのだ」
「嬉しそうなら誰にでもするわけえ?」
「口説いちゃった責任がさー」
「バッカじゃないのー?」<眉間にシワ寄せながら



で、唇を重ねて、じょりぃ、微動だにせず。
おばあさん、あなたも動かないでください、と念じつつ。

そして、目が。
目が離せない。おばあさんのアップから。
なんかこう、礼儀として、目を閉じないとアレかしら、となぜかどーでもいーことを律儀に思いつつ、目を閉じようとすると、怖いものから目を背けるかのごとくぎゅうううっとつぶっちゃいそうで、それも失礼なような。
夢なので、なおさら微調整が効かず。

おばあさんは目を閉じているので、見えないんだから好きにしてりゃいーじゃん、と思うでしょうが、実はそのおばあさんすごいお金持ちで、ちゅーしてるまわりには従者が3名ほどおりまして、ワタシたちのちゅーっぷりをじいいいいいっと見つめておるのでございます。
見張られているのでございます。

で、ワタシも「ちゅ」くらいで「それじゃ、さいなら」としちゃえばいいのに、ここでも優柔不断ぶりを発揮して
「あそこまでさっきちやほやしておいて、それはあんまりかもしれない」とか思ったりして、せめて3秒、いや5秒くらいはじいっとご奉仕せねば!!とがんばっているのですよ。
目を見開きながら。


ちなみに、いつもはそんな3秒とか5秒とかしょーもないこと考えてキスしたりしませんですよと念のため。
言っておかないと、ワタシったらしょーもないこと考えてキスしそうなキャラなので。


くちびる開きませんように。
舌とか入ってきませんように。


と念じたところで目が覚めました。




つ、 つ、 つかれたーーーーーーー。
なんてキツい夢。



「じょりぃって、男ならホストになれたね」

と、侮蔑半分、軽蔑半分、なんだ足してもそこには蔑みしかないじゃないですかという感じでたまーーにきょんから言われることのあったアタクシなんですが。
で、自分でも「そうね。できそうね。いいかも」なんてテキトウに答えていたのですが。


このたびの夢で、ワタシにはホストは無理、ということがハッキリとわかりました。
厚化粧のジャバばあさん程度の相手ができないようでは、とてもとても。

以前たまたま見た昼間のテレビでホストの取材をやってまして。
コツは「相手の黒目だけを見つめること」と、ナンバーワンホストが言っておりました。
「この女、ぶーちくりん」とか思っちゃったら、ナンバーワンでもつらいものがあるそうで。
でも、「どんな人でも、黒目はキレイ」と、その彼の弁。
白目はダメなのかしらと思いましたが、白目が酒焼けで黄色い人とかもいらっしゃいましょうから、やっぱ黒目ですかね。
黒目だけ見るんだ黒目だけ見るんだ、と見つめていると、あーら不思議。
その人に恋しているかのような見つめかたができあがり、なんだとか。


というわけでみなさま。

ソノ気の起きない相手を口説くときは、黒目をひたすら見つめてください。
そんなシチュエーション、フツウは必要ありませんが。
財産狙いで相手を落としたいときなどには有効かもしれません。


峰不二子あたりも、この「黒目をひたすら見つめろ大作戦」を習得しているのかもしれません。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズあたりも使っているかもだ。
(いまだに「マイケル・ダグラスでいいのですかゼタ様」と疑っているじょりぃ)




2005年04月12日(火) エターナル・サンシャイン

久々にきょんと映画を見てまいりました。
「エターナル・サンシャイン」です。
おもしろかったです。


おわり。

だって、何言ってもネタバレになってしまいそうで。


というわけにもいかないので、もう少し感想を述べさせていただきますと、
いつ別れてもおかしくない状態で日々暮らしているウチのようなカップルには、身に堪える映画でございました。
ワタシがきょんとの関係をよく「日々綱渡り状態」とか「いつ別れてもおかしくない」というのは、決して誇張ではなくてですね。
かといって「それでもつきあってるの。ワタシたちってヘンで素敵でしょ☆」とアピールする気もさらさらないんですが。
単に事実。
そういう自覚があるからこそ大事につきあえて、結局長いつきあいになっているというパラドックスは起きている気はしますが。


映画を見終わって、駐車場までの道を余韻に浸りながら口数少なく歩いていたワタシたちだったのですが。
しばらくしてきょんが
「なんか、すごく共感する部分があった」と。

まあ。

いったいどんなところに共感したのでしょうこの人ったら。
どのへんの愛情に満ちたシーン?
あのへんのせつないシーンかしら?
ワタシと共感した部分は一致しているのでしょうか?

「そうだねー。ワタシもそーゆー部分はあったな。 たとえば、きょんはどんなところ?」

「うん。あのね、お互いが相手を罵倒するシーン」

「え」

「医者に相手のこんなところが嫌いだと告白しているシーンとか、ケンカして相手を罵っているとことか」

「あ、そーう」

「なんかさー、言ってることがいちいち、ああ、わかるわかるーと思ってさー」


よりによってそんなシーンですか。


「じょりぃは? どこに共感したの?」

「実はワタシも罵倒シーン」(本当です)



気が合うって素敵だなあと思いました。<醒めた目で
それ以上つっこんだ話になると、今度はワタシたちがリアルに罵倒シーンを繰り広げなければならなそうなのをお互い察知しまして、あの罵倒やあの罵倒はまさにアナタのことだよねという一番言いたいところはふたりともかろうじて飲み込みましたが。





しかし、良い映画でしたよ、正味な話。
公開終了まで、もうホントにタイムリミットです。
未見でお時間の取れるかたは、ぜひ。



2005年04月09日(土) エロトラ

某場所で、エロトラ、すなわちエロトランプの話題が出まして。

去年の11月にきょんとハワイに行ったときに、相変わらずワタシはおみやげに頭を悩ませておりました。
特にナナ。
この人には何がいいのかさっぱりわかりません。

そんなときにエロトラが目に入りまして。
いろんな種類があるんですね。
女性が水着でにっこり微笑んでいるようなものから、男性のフルヌードものまで。

で、その男性フルヌードエロトラを見て

「ナナにはこれにしようかな」

ときょんに相談しましたところ、思い切り軽蔑のまなざしを向けられ

「やめなよ」

ときっぱり言われまして。

「なんで? いいじゃんこれ。楽しいよ」
「何が楽しいんだよ」
「ええと、パパのち●ち●と見比べてもらう、とか」
「・・・・・・・」
「ナナにはウケると思うんだけどな」
「ウケないんじゃないのー?」
「で、パパには女のフルヌード版を買っていくのだ。夫婦でワンセット」
「パパには絶対冗談通じないよ」
「確かに。一生ねちねちと『じょりぃちゃん、スケベだからなー』とことあるごとに言われそうな」
「じゃやめなよ」

いったんはあきらめたものの。

ありがちな雑貨とか買うよりも、エロトラのがいいよなー、という思いと、自分も欲しいという気持ち(しかも男性版)でいっぱいになりまして。

再度きょんにおうかがい。
しかしなぜワタシもいちいちきょんにおうかがいを立てるのか。

「やっぱナナ夫婦にはトランプ買いたい」
「やめなよ。 ホントにもうアナタという人は・・・」

そんなにたいしたことですかねえ。

「ダメかなあ」
「フツウの人は引くと思うよ」
「ナナはフツウかな?」
「フツウだね」
「ちぇ。  じゃあ、自分に買っていこうかな。この3組セット」

男性フルヌード版の3組セットがあったのです。

「やめなって言ってるじゃん」(眉間にしわ付き)

なにこのひと。
いつからそんなに潔癖性に?

「なんでー?」
「そんなことしか考えてないの?」
「どちらかというと、あまり考えてないほうだと思うけど」
「じゃあやめなよ。とりあえずあたしは軽蔑するね」

えええええええ?


ナイショでこっそり買っちゃおうかなとも思ったのですが。
あとで買ったことが知れたら、なんだか本当に軽蔑されそうだったので、泣く泣くあきらめることに。




そして時は流れ。
某場所で出たエロトラの話をきょんにいたしまして。
「やっぱハワイ行ったとき買ってくればよかったー」とワタシが言いましたら
「まだそんなこと言ってるんかい!」と。

「きょんはどうしてそんなに嫌がるの?」
「いやらしいから」
「別にそれを見てハァハァしようとか思ってるわけじゃないですよ?」
「じゃあなに?」
「ワタシとしてはですねえ、データベースとして欲しかったのですよ」
「データベース?」
「うん。 なかなかないよ? トランプの数だけのち●ち●をじっくりと眺めるのって」
「え?! 全部人が違うの?」
「とうともさ。 1組買えば、50人分のデータべースなのだ」
「そうだったんだーーー」 なぜ人数が多いと反応が違うのだ。
「大きさとか形とか曲がり具合とかさ、勉強になるじゃん?」 ワタシもアホですが。
「・・・なるほど」
「ち●ち●に限らず、胸の筋肉のつきかたとか、腹筋とか上腕二頭筋とかさ、人によって違うわけじゃん?
 そーゆーのを見て、自分の中でデータベース化する作業がしたかったのだよ」
「ふむ」
「ワタシたちは今後、そういうもの(男子裸体)にリアルにこまめに接する機会がないわけじゃん?」
「うん」
「だからこそ、エロトラで知識として蓄えておき、その手の会話が出たときにもごもごしたりせずに済むよう、しっかりと勉強しておくべきなのですよ」

ちなみにクチからでまかせでございます。
なのに、きょん

「そうかっ。 そんな素晴らしい理由があったのか!」と。
「いろんな筋肉やち●ち●見ながら、ふたりでアレコレと論じても楽しそうだったのに」
「確かに」
「あーあ、きょんのせいで買えなかったよ」
「最初からその理由を言えばいいんじゃん!」
「あのときにそれを伝えたからって、アナタ、納得しなかったと思うよ?
 もうなんか、『じょりぃのエロ』って感じで、侮蔑の表情で見てたものワタシの顔」
「確かに。・・・でもそれなら、事前にそう言っておいてくれればよかったのに。出発前とかさ」
「かえって軽蔑される気がしますが。『ハワイになにしに行くわけ?』とか言って、プリプリおこるよきょん。
 それにワタシだって出発前から『ハワイ行ったらエロトラ買うんだ!』と意気込みたくないし」
「あははははは確かに」


このあとなぜか
「どうしてあたしに嫌われても買っておいてくれなかったのか」と責められることに。 ひどい。
「こっそり買っておけば良かったんじゃん!」ですって。
そんなことしたら、見つかったときに絶対ワタシをいやらしいだのなんだの軽蔑するくせに。
今回の発端であるエロトラ話にしても、きょんもワタシも尊敬する方々とのあいだで出た話だったのでこのように賛同しておりますが、これが「取引先のオヤヂたちとの間で盛り上がった話」だったとしたら、きっと「さいて〜〜〜」とか言ってるはずです。
カマトトぶりやがって。
だいたい、ワタシよりもきょんのほうが数十倍は男子の裸体が好きなはずです。
だからかえっていやらしい☆と脳内が活気づいてしまうのでしょうか。


「トランプ買いに、またハワイに行かなくちゃならないねー」ときょん。
何を有閑マダムのようなことを言っているのでしょうか。


ちなみに、きょんがこの「裸体データベース」計画にこんなに乗り気になったのは、とあるきっかけがあったのです。
エロトラ話のあとに話してくれたのですが。

ダンスのサークルで、若手の後輩たちが楽しそうに話していたので「なんの話〜?」とまざってみたら。

「最近のコンドームは、どれが具合が良いか。どこの薬局が安いか」

という話題だったらしく。


「あたし、今どきのコンドーム事情なんてさっぱりわからないしさー」ときょん。
「うん」
「これはしまった!と思って、へーとかふーんとか言って笑いながらずるずると後ずさりしながらその輪を離れたわけよ」
「わははははは」
「そのとき、ちょっと悔しかったんだよね。変な見栄だけど」
「いや、わかるよなんとなく」
「あたしももう少し、そっち方面に知恵をつけておかないと、枯れてる女とは思われたくないわ!」

実際枯れてるん(以下自粛。 


「ネットで手に入らないの?」と、ワタシよりもエロトラに対して前向きになってしまったきょんですが。

でもねえ、きょん。

コンドームという実用的な話ならいざ知らず。
ワタシたちの知り合いのあいだで、ち●ち●データベースを駆使した知識をご披露できるような場面には遭遇しないと思いますよ?
それこそ引かれちゃうと思うけどなあ。


そんなことより、やっぱりワタシとしては、ナナに買って帰りたかったなあ、エロトラ。


2005年04月02日(土) きょんの涙を乾かす食事の値段

今日はきょんが帰ってくるのが遅いなー。
カエルコールもまだだし。
なんて思いながら仕事をしておりましたら。

きょんが「ただいまー」と帰ってきて、仕事部屋から「おかえりー」と返事。
仕事部屋は玄関脇なので、それでコトが足りてしまいます。

が、いつもはワタシが出迎えなくても、きょんがひょっこりと仕事部屋に顔を出し、もう一度
「ただいま」と言ってくれるのですが。
(なんだかんだ言って仲良しなふたり、とアピールしているのを見破ってください)

その日は顔を出さず。
もくもくと犬猫の世話をしております。

常に後ろ暗いことでいっぱいのじょりぃですから(ウソですが)、
どうしたのかしら、と思い、リビングに行ってみましたら。


いつもよりブスなきょんがおりました。


「どうしたの? 泣いてるの?」 とワタシ。びつくり。

きょん、泣きはらして、顔が真っ赤にふくれていたのであります。

「・・・・・・・・」
「何かあったの?」  ワタシのせい?どうしよう?違うよね?<小心者
「ちょこちゃんが死んじゃうみたい・・・」
あらためてしくしくとなってしまったきょん。

ちょこちゃんとは、きょんの実家の犬です。
きょんの実家は近いので、ちょくちょく顔を出しては両親の様子を見、差し入れをし、そして犬の世話をして帰ってくることも多かったりします。

そうか。犬か。
ならばきょんの涙も理解できます。
考えてみたら、ワタシのことできょんが涙を流すはずがありませんでした。(マジメな話)

「・・・そう」

ワタシも日頃から冷たい冷たいと評判ですが、鬼ではありませんから?
きょんのヨコに座って、背中をさすってあげちゃったりなんかして。
(なんだかんだ言って仲良しなふたり、とアピールしているのを見破ってください)

しかし、ワタシもきょんも、日頃スキンシップの多い方ではありませんし。
ふたりともそーゆーの苦手ですし。

なんだか気恥ずかしいなー、と思いながらも、背中を叩いたり(せき込むほど叩いてみれば笑いが取れたかしら)、
肩をなでてあげたりしたんですが。(摩擦で火が出るほどなでてあげれば笑いが取れたかしら)

3分もしないうちに、きょんの姉から電話がきたので、ワタシは仕事部屋に退散。

電話が終わって、きょんが仕事部屋にやってきまして。

「ねえちゃん、なんだって?」とワタシ。
「別に。いつものわけわかんない電話だよ」
「そう」


無言。


「ねえ」 ときょん。
「んー?」 お、重い話とか暗い話だったらイヤだな。<非情
「どうして泣くとさ、鼻がでかくなっちゃうのかな」


は?(°▽°)


「・・・腫れちゃうから?」とワタシ。
「なんか、ブスになっちゃってヤだな」
「心配しなくても、大丈夫」
「そう?」
「腫れてるのは鼻だけじゃないから。 目もだいぶ腫れている」

慰めになってませんが。

「ひどーーーい。・・・・あたし、ブスになってる?」
「む?   いや、そうでもないのではないかな」

ホントはかなりブスになってますが。
相手のためを思ってつくウソならば、時にはいいよ、と、母に教わりましたもので。

「ホント? ウソでしょ?」
「む?  んーと、 いつもの美貌よりは落ちている、かな?」 言い方を工夫してみました。
「どれくらい?」
「んー。  かなり?」

ウソはいけない、と、母に教わりましたもので。

「あははははははははは」

あ。 きょんめ。 笑いやがりました。 ほ。


でも、そのあとまた、どんよりとした空気に。
実家の飼い犬が瀕死なのが、やはり相当こたえているのでしょう。

が。

「・・・・おなかすいた」 ときょん。 落ち込んでいても、腹が減るあたり頼もしいです。
「ああ。 では何か、おいしいものを食べに行きましょう」 きょんが元気が出るようにね('-^v)
(なんだかんだ言って仲良しなふたり、とアピールしているのを見破ってください)


しーーーん。


「ええと。  何が食べたい?」とワタシ。
「じょりぃは?」
「ラーメン」

きょんの涙を乾かす食事を、ラーメンで済ませようとするラーメン好きな上に安くて正直なじょりぃ。

「ラーメンじゃやだーーーーー」 無理もありません。
「何がいいか訊かれたから答えただけだよ。 きょんの好きなものでいいですよ。 で、何がいい?」
「んーーーーーーーーーー」
「和? 洋? 中? 飲めるとこ? パスタ? ハンバーグ?」 きょんはお子さまメニューが好きなんですよ。
「・・・・・・・・・・」

気乗りしないのかしら。

「もっとゴージャスなものがいいかな?」とワタシ。
「・・・・牛丼」
「は?」
「牛丼食べたい」
「は。 わかりました。・・・・って、牛丼?」
「うん」
「それでいいんだ?」
「うん」


車を走らせ、牛丼屋へ。
まわりはむさい男どもでいっぱいです。
ワタシは実は苦手。この雰囲気。
でも、きょんのためです。 牛丼だって食いましょう。
と言いつつ、マグロの叩き丼にしちゃいましたけど。




帰りはきょんも笑顔になっておりまして。
もちろん、心中では悲しみでいっぱいなのでしょうけど。
とりあえず、悲しみの穴に牛丼でフタができたようです。
ツユダクなフタ。 湿っぽいですが。


安上がりな人でホントによかった。
きょんの涙は「牛丼 なんとかセット」450円で、一応引っ込みました。
本人も「安っ!」とびつくりしていらっしゃいましたとさ。


ちょこちゃん、キミが元気になってくれないと、
ワタシ、明日も牛丼じゃイヤだなあ。
がんばってこっちの世界へ戻っておいで。



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