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毎日会いたい

2004年10月30日(土) 地震

震災の被災地に彼の実家がちかいことは
発生後のニュースで見て取れた。

心配だったけど
彼はこっちにいただろうし
なにしろ震源地ではなかったし
その町からの死亡者や、情報などは殆んどなかったので
それほどの被害はなかったと安心した。

町の名前は前に聞いたことがあったから
ちゃんと覚えていた。


月曜日には休みをとっていて
状況がよくわからなかったけど
会社の人が交代で震災地支援にむかうことになっていた。

火曜の午後、上司と外出した。
電車に乗って出張。

その支援の話になり
 みんな交代でいくんだ、そう。○○(彼)も今日からいくよ。

 そうですか。

上司から、彼の名前を聞くのは久しぶり。
あの、7月の夜からであれば2回目と思う。
あれ以来、上司と彼の話をしたこともなく
でもあえて今、彼の名前を
あたかも私の関係者のように話すことに
なぜかドキドキしてしまう。

そして彼は、私の出張中にいなくなっていた。

木曜日。
会議後職場に戻ると、彼が帰ってきていた。

よかった。
元気そうで。

昨日はまた、大きな余震があったから
かなり心配した。
ニュースでは、震度6といい
被災地にいる、彼を想った。

でも無事になにもなくかえってきて
部長に報告し、午後からも所用を片付けているようすで
本当はすぐに帰っていいんだけれど。

午後2時すぎに、
明日までお休み戴きます、と部長に報告している彼の声が聞こえ
その後、ウチの課の人たちに捕まって
色々質問されていて
それが私の席から良く見えるところに立っていて
ときどきちら見しながら仕事が手につかず。。。

会いたくて
大好きで
話したくて。

でも、 元気で彼が居る事に。感謝。



2004年10月21日(木) いってきます

月曜日。
突然外出することになり、車で外に出た。

彼の担当する地域を車で走っていると
どこかですれ違うような気がして
同じ会社の車をついつい探してしまう。

まだ、出遭った事はないんだけれど。

もどったら
昼を充分過ぎていて
いつも休憩をしていた、あの時間になっていた。

駐車場から見える位置だったから
なるべくさりげなく。
見てみる。

いつもいたメンバーは、変わらずいるんだろうか。
彼も、最近はまたいるんだろうか。
あそこで会わないっていうんだから
彼は行っているんだろう。

だれも居ないように見えた。


前を向いて
もう入り口近くで
彼がこっちにくるのが見える。

外出のようだ。

わたしがあっちを見ていたのに
気が付かなかったらよかったんだけれど。
見られていたら、うんと恥ずかしい。


 こんにちわ。

私はにっこり笑って、彼に話かけた。
かれもあれって顔をして

 こんにちわ。という。

他に話すことも思い浮かばず

 お腹すいた〜
と今帰ってきたことをアピールする。

彼は何か一言言って

 行ってきます。
と言って去っていった。

振り返りながら、行ってらっしゃいと答える。


あとから考えると
せっかく職場の中ではなく
ふたりっきりで、一目も気にせず話せるチャンスだったんだから

この間のこと、避けているんじゃないからね。
って
言えばよかったのにって
大後悔しているけれど。

そんときはまったく思いつかなかったし。

あーあ。

行ってきます。
って彼に言われるのは初めてではない。
何回言われても
なんだか嬉しい。



2004年10月13日(水) 当たらない占い。

マスクをしている。
昨日から。

またこの寒くなる時期
彼は風邪を引きやすい。
今年も風邪をひいているんだろうかと
思ってた。


昨日の午後、
電話で話しをしていると
後ろから人の気配。
一瞬、立ち止まっているのが
なんとなく視界に入って
彼だと判った。

電話中なので
彼と話はできず
彼は私の隣の席の人と
何か話しをして、戻っていった。

どうしたの、と聞かれて
風邪を引いた、
移しに来たよ、といっているのが聞こえた。


もしかすると
私のところに来たかも知れなかったけど。
残念。


たばこをやめたのかとは
いままで誰からも質問されなかった。

それを不自然だと、感じてはいた。

やめたのかどうかというより
昼休みにどうして毎日休憩していた所に
行かなくなったのかということも
誰からも聞かれなかった。
その事を。


彼から聞かれることも
何も知らなければ妥当だと思う。

それに、聞いてくれたことを
嬉しいと思う。

今更と思うけれど
でも、今更でもそう思ってくれて
会えないのは、あそこで会わないからという事を思ってくれて
それを私に言ってくれたことを
嬉しいと思う。


避けられていると
彼が感じることも
おかしくない、決して。

明らかに避けていると思うから。


でも彼にはわからないことがある。
どうして避けてしまうのか

彼をすきだから
意識しすぎてしまうから
結局そうせざるを得ず
これはどうしようもない。

本当はそうしたくないのに。
という事を
彼が理解してくれることは
決してないんだろうな。


今日は一言も話できず
でも
占いは1位だったから
なにかあるかもと期待していたけれど。
なんにもなくって
顔もまともに見られなかった。


たとえ夫がいる身でも
彼に愛している事を
言ってしまいたくなって
そうしても
もしかしたらイイのではないかと
考えてしまう、今日この頃。



2004年10月12日(火) いまごろ気付いたのか。

連休あけ。

以前は会えないから、連休はつまらなかった。


でも今はそんな事は思わない。
それなりに夫との休日を楽しむ。

夫と過ごす休日は、だいたい夕方から
疲れのピーク。
二日間もずっと一緒にいることに
疲れてしまって。

普段はほぼひとり暮らしの為・・・。
これはイカンです。


会えないわけではないけれど
見えても話しないから
会えないと一緒。

それでもこんな日々でよかった事と言えば
彼に会えるかあえないか
考えなくて良くなったということ。
それでもまだ、朝出勤時には彼のバイクがあるかどうか
習慣で確認してしまうけれど

昼休み、ひとりで休憩していて
硝子に映る、彼を探して待っている
あの時間。
来るこないか。待っている時間の長いこと。

半分は来て、半分は来ない日々。
会えてもふたりじゃなかったり
していたけれど。

あの、ふたりで休憩する日々が楽しかった。
一緒に並んで歩いて戻る道も
あっと言う間だけれど
それでもすこしだけ一緒に歩く事が
とてもとても楽しかった。

でも楽しかった分だけ
会えない日は寂しかったし
待つ時間は辛かった。

その、辛い部分も一緒に消えてしまったから
すこしだけ楽になれたかな。


FAXを送るために席を立って
コピーとFAXのある方へ向かうと
彼とすれ違った。
目が合って会釈する。
彼から話かけて来なかったので
私も何も言わない。

コピー機の前にあるFAXを使っていると
彼はコピーをしていた。


 たばこ止めたの。

よく聞き取れなかった。

 たばこやめたの?

 止めてないよ。

 最近会わないと思ったら、あそこで会わないんだ。
 避けられてる?

 誰を?

 ○○課。

一緒に休憩をよくしていた人もその場所にいた。
○君(彼)をみんな避けてるんだよね。と冗談でいう。

 そう、正解。

と笑って立ち去った。走るように。
 
なんだよ。
もう、3ヶ月だよ?
今更そんな。

会わない事を
気付いてもイナカッタナンテ。


避けられているかと聞かれて
自惚れないでと言いそうになる。

誰を?と言ったときは
かなりきつい口調になってしまった。


しかし。知らないんだなあ。
私がなぜ、休憩していないかということを。
それだけは、はっきりした。今日。



2004年10月02日(土) 寂しい秋

明日は髪を立ててくると言っていたから
今日はいるんだな、と火曜日の朝
出勤途中に思っていた。
でも
バイクはないし、彼もいなかった。


木曜日
受付で接客中
前を彼が通った。

客と話していたから
彼と会話はなかったけれど
彼の通りすぎたあとで
彼の香りがした。でもそれは、私のしっている香水ではなく
しらない彼の香りだった。

午後から再度、受付でひとりで仕事をしていると
彼が通り
目が合ってしまった。

今日は髪を立てていたから
その事を、ジェスチャーで示すと
 
 こっちの方がいいでしょ。

と言われて、本当にそう思ったので

 うん。かわいいよ。

と答えた。

可愛いという表現は間違っているだろうけれど
カッコいいというコトバがすぐに出てこなかったんだ。

ちょっとドレッドみたいな
ねじって立てていて
本当にカッコよかった。

こんな風に
時々会って
時々簡単な会話をする。それだけの関係になってしまうんだな。

それ以上はもう、何も望むことなんてできないんだな。

それでも嬉しいのは
彼は私に敬語を使わないし
私も同じ。

今週は2回も話ができたから
彼のことばっかり考えていた。

もう仕方のないことだけれど
やっぱり寂しいよ。


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