敏感な涙が僕を占領する
遠回りした裸の声を出して
ようやく眠りについたら そこはもう明け方だった
もうじきの冬の月が落とした粒子の中 雲の間に朝の細い線が見えた頃
アナタノ ユメヲ ミタ
髪を頬を 撫でられてるかのように
浅い夜から 緩やかに目を覚ました
身体が朝を迎えて知った抱擁
僕らはなお一緒に居る
離れた未来の光の中に
僕らだけが知っていて 僕らだけが知っていればいい
まっすぐ寄り添う
軌跡
まっすぐ僕ら続いていく
少しだけ遠慮した距離
もっと素直に抱かれていたかった
自分の手が指が爪先が
愛しくてたまらなくなった
そんな夜でした
2002年10月07日(月)
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「答えないことが答え」 |
ほんの少しだけ夜の隙間に ただ聞いているだけでした
また逢うために
そのさきで待っている何かを 知ろうともしないで
また通り過ぎようとしている
求めなければ
そう このままだと
でもそれは 目の前で安心する錯覚であることに 気付いている
変わらないようでいて変わってしまう
そう 遠く遠く
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