へい太の日記

2006年03月18日(土) 丸の内線

見上げればそこには夢がある
夢は緑の鞄に詰め込んで 携えてきたはずだけど
今は身動きすらとれず
見知らぬ者に囲まれて
仲間内の会話すらままならず
両開きスライドドアは目の前にあるけれど
茗荷谷までは出られもしない
見渡す限りの頭の海にぽっこり浮かんで息してる
今はどのあたりか 窓すら見通せない
がたがたごとごと揺られる旅に
見上げればそこには四角い青空
天井近く 榛名山を望むニュータウン 新幹線通勤圏内
前泊の出張で夜更かしをして 
ふと見上げれば 榛名山がそこにある
マイホームと自然と家族とを 夢に描いたポスターは
瀬戸内に置いてきたはずのもの
疲れを癒す素振りで すうっと隙間に入り込んでくる
はまり込んだ夢を買う算段をして
夢をもう一度確かめる
見上げればそこには夢がある



2006年03月05日(日) 二分の一成人式に向けて

二分の一成人式って何よ
それは成人式じゃなくて
卒業式なんだよ
おめでとうの式なんだけど
年がくれば自動的に大人なんじゃないよ
自分で考えて卒業してごらん
いつまでも友達に意地悪してんじゃないよ
誰かを順番に撥ねにして友達同士の結束を固めようとしたり
給食時間にデザートを貢がせたり
掃除の時間にはろくに掃除もせずに当番じゃないところにいって遊んだり
給食当番は着替えもせずにふらふらとしかられたら仕方なくやって
自分の仕事だけが終わったらさっさとやめて人のことを手伝おうともしない
授業中にいつまでも本を読みふけったりノートもろくにとらず落書きをしておしゃべりをしてすごす
廊下を平気で走り回って追いかけるやつ
ルールなんか知ってらあといいながら平気でルールを破ろうとするやつ
おしゃべりは大きな声で授業中でも平気でやってるくせにいざ発表となると小さな声で友達に伝える事もできない
自分の親しい仲間には必要以上に優しくべたべたするくせに
好きじゃないやつにはこーんな小さい事でも徹底的にたたくやつ
何が二分の一成人式だ
何が大人の半分だ
とてもじゃないけど4年生も卒業できてねえよ
卒業してみろよ4年生
一月もしないうちに5年生高学年だ
ちゃんとやってるやつもいる
教室での授業が終わっても家に帰って発見したら
学校まで報告しに来るやつがいる
文句も言わずじーっと黙って掃除してるやつがいる
やってないやつの分まで給食当番してるやつがいる
45分間集中して先生とみんなの話を聞き
いざとなればすぐに発表できるように自分の頭で考え
しっかり自分の言葉で伝える事ができるやつがいる
時間が終わってもノートに自分の思いをまとめてるやつがいる
あの子大丈夫かなと友達の友達まで心配してるやつがいる
ルール守らないやつを見つけてやりたい放題やってらあと思ってる誰かがいる。
2分の1成人式は4年生を卒業するためにある
卒業式も4年生を卒業するためにある

甘えてんじゃあねえよ
大人になってもいつまでも子供のような事してたら
ホリえもんみたいにつかまっちゃうよ

教室の中のSLAMでいい
教室の中の8マイルだ
詩のボクシングは社会に対するボランティアだ



2006年03月04日(土) ドア

猫が鳴いている
僕の前にはドアがある
そのドアは希望に続いている?
トイレに続いているドア?それは希望?
風呂に続くドア?それは気持ちのよさ?
玄関の扉は希望のとびら?
外へ出たがる猫
ドアを開けば土砂降りの雨


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