オタマジャクシが泳ぐ水の中に 千三百回目の汗がしたたり落ちて 千三百回目の田植えが終わる 条里制のなごりが残る棚田が両脇に広がって ど真ん中を駆け抜けてゆく 高速の高架をくぐれば隣町に抜ける峠 眼下に広がるニュータウンは またも条里制
連日30度を超える部屋の中で したたり落ちる汗をタオルで拭いながら 5時間目の授業を終える ど真ん中を駆け抜け 紺の水着に着替えれば待ち受けるプール 青く光る透明な水の中に 歓声を上げながら汗が落ち広がってゆく 見上げれば高度一万メートルにも達する入道雲 てっぺんにポコンと 小さいおわんのような雲が現れて 虹色に輝き出した
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